平岡滴宝著「四柱推命の秘則 新訳滴天髄 方局論」を読む。

「方局論」 今回はかなり難しい話になりました。和珞

( 滴天髄の訳本や註釈本で、新訳滴天髄の参考文献の一部 )

 清代の初め  陳素庵氏  「嫡天隋輯要」(註釈本)

 その後    任鉄焦氏  「滴天髄徴義」(訳本)

 近世     徐樂吾氏  滴天髄徴義を更に①註釈や②補註を書物に

 近世     袁樹珊氏  「專闡微」滴天髄徴義を更に註釈

 

< 平岡滴宝著 新訳滴天髄 方局論 より >

方これ方や局や局、方は方を得るを要し局をまじえるなかれ。

局、方をまじえるや純、疵ありて、行運南を喜ぶかあるいは北を喜ぶ。

もししかり方、局、一せいに来たれば、すべからく千頭に反ぷくなきとすべし。

 方になりて千に一元神透れば、生地、庫地皆福にあらず。局に成りて干に一官星

透れば、左辺に右辺に碌々としてむなし。

 

( 解説 )

 この論中、生地庫地の処、楽吾氏と耀文氏は為福と言い、任氏と素庵氏は、非福

あって面白いと思います。 

 

( 訳 )

方は方局の事で局は三合会局にことですが、方局と三合の地支が混じり合って、

例えば一行得気格になるのはあまり感心しません。

何故なら子平学が、命式は純粋である方が良いとしているのは随分昔からで、

何も方局論に限ったことではありません。 

 例えば甲乙の日干に対して、寅卯辰の方局に三合の未が混ざれば、その命式にもし

戊の財があれば1干2支となり、たとえ一行得気格が成立しても良い曲線の格たは

言いにくくなります。まして運で食傷や財運がめぐって来た時は破格の状態が非常に

厳しいものになりますから、命式は純粋の方が良いと言えます。

 例えば方局で一行得気格が成立した時、ある奥義の訳は吉運だとし、

福となすとしてあるだけで、それに対する解説はのせてありませんが、

補註は辰を使って福と説明しています。

 福にあらずの輯要は、亥の生未(庫)の財を例示してすべてが吉とは言えないとして

います。しかし一方では一行得気格が体象ですし、一方は内格的な考え方での解説で、

二つあると考えねばなりません。徴義の説明は一行得気の説明ではなく内格的な説明

で、尚命式に変動をあたえるのはよくないと言っています。          

例えば寅卯辰に対する甲乙が、日干以外にある場合です。

 結論としては、生地庫地にあたる運は、格によってきまると言えます。

 勿論得気格の場合、成立条件は尅干のあるなしにかかりますが、

もし官殺にあたる干が無気、無根(1干0支)であれば、なんとか格は成立します。

しかし干が、日干左側、右側いずれにあっても、あまり感心した命式とは言えません。

(年干にあたる場合は、害は相当軽減されます)

 

(追補)

 外格の内、比劫敗印で専旺の格、化格、一行得気格では官殺、財、食傷は

疵と言えます。 

                   f:id:sihoin:20190815164116p:plain

 < 和珞のもっと解説 そして余談 >

〇一行得気格とは、日干と月令が同気で方局三合会局の地支がそろっていて

外格となる時。

官又は殺(偏官)が透干の場合は1干0支であれが得気格。

1干1支以上あれば内格となる。

 

( 滴天髄、劉伯温氏による通根説、通根表)

      ① ② ③ ④ ⑤

       ↓   ↓   ↓  ↓   ↓

甲乙(木)=寅 卯 辰 亥 未

丙丁(火)=巳 午 未 寅 戌

庚辛(金)=申 酉 戌 巳 丑

壬癸(水)=亥 子 丑 申 辰

〇方局とは、①②③の地支が揃った時を言う。 

〇三合会局とは、②④⑤の地支が揃った時を言う。

※方局なり会局が揃えば支える干は非常に強くなる為 計算は3支に1プラスします。

※戊己(土)=辰 戌 丑 未                     

戊己(土)に関しましては地支が冲・合とならない並びになっていて4支が揃っていて

日干が月令と同気の場言一行得気格(稼穡格)が成立します。

他の四気とは異なり通根表を別に表記しました。

 

( 生地庫地とは )                              

生地は十二運での長生にあたり 庫地は十二運での墓にあたる これが通常の

説明ですが この通根表では会局の内④が生地で雑気としては二気を受け持ち、

⑤が庫地で雑気としては三気を受け持ち土にも通根する地支になります。

例1)甲乙の生地は亥 庫地は未   例2)庚辛の生地は巳 庫地は丑

 

(一行得気 庫地未のある命式)                       

今回全ての命式は日干を甲で比較しました。下線のあるものが日干です。     

 (命式)

戊乙   甲乙2干(令)寅卯辰4支方局プラス1 (10)      

未辰寅卯   (偏財)戊1干辰未2支  (3)                  

      A10 対 B3  外格従旺で一行得気格          

     甲乙寅卯は喜  戊は忌 辰未は△

戊運や地支で戊を強める時は、戊は4内格となり破格 己運か強化の干合で3強まり

変動は大きくなる食神(丙)傷官(丁)運では寅と未が通根3プラスされ

内格(破格)忌運 変動は大きく辛い時期になります。

 

( 生地庫地について )                      

木火水の雑気二気を受け持つ生地は、日干類と印星だけを受け持ち

問題はありませんが、金の生地巳は火と金を受け持ち日干金(庚辛)に対し火(丙丁)は

官星にあたり火での運が心配です。  

又金の庫地である丑は、水土金を受け持ち印星の運は心配ありませんが 

水の食神・傷官運はやはり心配となります。

木火の庫地は、食神・傷官運と財運が心配になり、水の庫地は、食神・傷官と官星が

心配になります。        

そう言った面では、金の方局に生地の巳が命式にあれば透干や運での官星はきつい

命式になり 水の方局に庫地の辰は同じ事が言えそうです。  

会局も然り御研究の程を!

 

( 偏官もしくは正官の透干があれば内格 特殊な命式 )            

下記の命式は、日干甲と月令が乙 偏官の庚が申に1支もち1干1支で内格扱い

なります。側干の甲は、月令は同気に方局をもち強い。庚は強い甲に対し刃こぼれ

状態。しかし運で庚が強まった時期は?そして庚の合去や申の冲合の時期、

そういった時期の推命も重要になります。

 

(命式)                                   

乙甲    甲乙3干(令・陰)3支  (10,5)             

申辰卯寅    庚1干1支 2                        

  乙     内格 羊刃格  用神(庚)偏官格 

喜の干支は庚申  忌の干支は甲乙寅卯辰  

こうした命式は特殊な格で記憶に留めておく必要があります。      

又、食傷財官は通常の格の求め方となり、御留意の程を。

賢い対応ができる人ですが、内心不満を抱えて気分を害せば 非常に気性の激しい

感情表現をして精神的な苦労が多い人です。運と精神的な推命が求められます。

 

(月令が日干と同気で方局が揃って庫地(未)もあって、内格の命式)   

(命式)                                

丁戊    甲乙(令)4,5干4プラス1=5 (9,5)  

未辰卯寅    丁1干2支(2)   

  乙     戊1干2支(3)

      A9,5 対 B5 内格

 喜の干=丁戊  忌の干と地支=甲乙卯 △の地支=寅辰未

木火を寅未で還流 甲乙を丁火で洩気 最終的に喜の戊財を強める

順生の良い命式です。辰の水支は調節の良い役目をして賢く器用な命式。

壬運の化木時期 戊を合去する時期 甲運は月令三倍の強さでめぐる時 

乙運1,5倍等は忌運で変化の大きい時期となります。特に木火通命の月令に旺じられた

甲運は重責の扱いに注意。辰は△の地支ですが役目上 

冲・支合の時期は推命には留意が必要です。

 

( 命式の計算について ) 

月令計算は、天干が陽干で月令が同気の陰干なら、天干は三倍の強さに、

月令が陽干なら天干は二倍の強さになります。

天干が陰干なら、月令が同気の陰干、陽干に係わらず1,5倍の強さになります。

 

最後に 今回は難しい話になりました。書いては消してを繰り返し 

自己主張の強い性格は、思いの丈を3分の1に止めて置くのに苦労しました。

次回の滴天髄は面白い話しにしたいと計画中です。一寸脳休め!かな。できた~ホッ!

 

 子平学 四柱推命学の基本

     ↓

sihoin-waraku.hateblo.jp ( 子峰院 関都佺人・和珞 2019/09/10 )

 

参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

      「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

http://sihoin.web.fc2.com/shihei9.html

 

子峰院ホームページ

http://t.co/XRxE0QDoby  

 

子峰院ツイート

https://twitter.com/sihoin1

子峰院 和珞の鑑定例No78

 この方は、小学生でありながら俳人、著書は何万部も売り上げ一世風靡して

時の人となった人です。興味が湧き勉強させて頂きました。

時間は、壬運の調候やドキュメンタリー番組による性格から、

推定で子時を取りました。滴宝式では、夜11時以降の日柱は次の日の干支となります。

子平学 四柱推命 運命学

 

< 命式・男性 >

時 日 月 年    干合・冲・支合なし  季節は五月夏生まれ

官   才 食    己1干0支   (1)

甲キ 己ィ癸キ 辛キ    辛1干巳2支  (3)

子キ 卯キ 巳キ 巳キ    癸1干子1支  (2)

癸  乙  丙ィ丙    甲(強化)3卯1支 (4)

    A 日干1 対 B食財官9

用神取法は BはAの4倍以上で専旺法(外格) 格名は、外格従官格

喜(キ)の干=辛壬癸甲乙    

忌(イ)の干=戊己丙丁庚  

傷官庚はBグループで喜のはずが、喜の甲や辛を尅し癸とは錆びの関係で忌。

喜=良い=〇 忌=悪い=✓  △=程々=現状維持

 

< 命式は >

生まれ月は五月、月令は丙の初夏。月干癸は 根に蔵干は癸の子を持ち、初夏の薄霧。

年干辛は、蔵干は丙の巳を2支持ち銅、側干に癸の薄霧で湿金。日干己は、命式は暖か

く側干癸との関係で程好い暖かみのある湿土。己は通根の地支なく身弱。

日干(本人)己は時干甲とは強化の干合、甲は三倍の強さになる。日干己は0支で弱く、

卯の根を持つ強い甲に尅され身弱の己土であるが、己の暖と湿は適度で体質面を救う。

対人関係では月干の社会環境の人達からは助けられ、時干喜の甲は、正官で身近に良い

助言をしてくれる目上の人達がいる、印星の様に甘やかしではなく時に厳しく的確な

助言。格名は外格従官格、喜運ではそうした人達の助言に素直に従え、事が上手く運び

精神的に落ち着く。反対に日干が強まり自我が強まる時期や破格運では、不満や反発心

で何事も上手くいかず、精神的なストレスは大きく苦労の時期になる。

静かな好奇心で常に何かをしていたい人、仕事は嫌がらず辛食と癸財の関係は、

結果は思った程では無いものの、喜癸財は時支子に帰宿して経済的には比較的苦労の少

ない人。

 

< 性格 >

従順、臆病、慎重、神経質、人への警戒心は強い、礼儀正しくマイペース型。

 

< 大運・逆行・各五年運 >

93 83 73  63 53 43 33   23   13   3

〇 〇 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇

癸 甲 乙 丙   己  辛     →(年干)甲乙丙丁

才 官 殺 印 倒 印 比 傷 食 財    ←大運の通変星

未 申 酉 戌 亥  丑   辰    →(年干)己庚辛壬己

△ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 ✓ 〇 〇 〇

       巳 卯 卯 巳   子                    ←冲・支合となる命式の地支

 

< 大運は >

3歳の壬運は、月干癸財は壬財を強め霧から降る続く雨へと変わり(冲天奔地)喜財を

増やす。この時期俳句の本を出版して何万部も売上げる。俳句は、大運壬辰で命式の

辛食を洗い下の丙の輝きで生まれたもの「己日癸財の人は、大財を手に入れる可能性が

ある」と言われて、この命式では冲天奔地がその時期になる。

しかし 強められた壬は日干己を押し流し、己は喜財壬を汚す調候で酷いいじめに

合い苦しい心情からも俳句は生まれたようです。

〇13歳辛運は喜の食神運で喜運。

〇18歳卯運は、元機の地支で甲を強め喜運。甲に従い対人関係の支障は少なく

(喜甲の正官)地位ある人との出逢いで良い刺激を受け作風を伸ばした可能性。

〇23歳の庚(食神)運は、(癸)錆びた鉈で、喜の柔らかい喜辛や喜甲を傷つける調候

(命式の干との関係の悪さ)は作風が変わるか、書けなくなるかの様なスランプの

可能性。(時干甲とは傷官見官の関係)

〇28歳寅運は、卯運同様喜運。庚運からのスランプから脱出、地位ある人との新しい出

逢いはより強い要求がありそうです。

〇33歳己運は、時干甲は強化干合のため合去とならない。日干を1強め忌運、

食神辛は湿金汚金となり、ライバルが出現で人気面では汚金の調候と

大運は忌で不利な要素が大きい。

〇38歳丑運は、子と支合、喜の癸財を弱め忌運。蓄財の目減りと拘りの弱り。

43歳戊運は、月干癸と変化の干合で、戊は丙に癸は辛に変化する。

運の丙は年干辛を合去して命式は大きく変動

<43歳変化後の命式>

時日月年

官 倒     己1干0支    (1)

甲己丁      丁1干(令)巳2支  (3,5) 

子卯巳巳     甲1干(強化)卯1支 (4) 

  丙      A日干倒4,5 対 B官4 

外格から内格に変格、命式は大きく変動して忌運。喜の食神と偏財を失う象意は

財源を失い失職の可能性。(破格)

〇48歳子運は、癸財を強め収入源を増やし、失職からの脱出。

※人によれば何らかの理由で経済活動できない時期がありますが、

脱出できる時期を知る事が出来れば気は楽になります。

〇53歳丁は偏印で忌運、丁火は喜の辛癸を弱め甲木を洩気し忌の己土を強める調候は

酷く、何事も上手くいかずストレスにつながる。(破格)

〇63歳丙運は、年干辛を合去忌運。しかし格は変わらず。

〇亥戌酉運は、甲の根の卯や辛の根の巳を冲・支合で1弱めるが変格なし、

忌運としての変化は無いはずだが、年運の壬年には年齢的にも要注意。

〇73・83歳の乙甲運は、正官を強め喜運、しかし身弱、この年齢での制約過多は

身動きの取れない調候、喜運で大事にはされる。

 

< まとめて >

日干己だけが強まる時期は己運だけで、破格運も少なく、そう言った意味での変動や

苦労は少ない命式です。しかし大運でのポイントは下記の如くとなります。

〇戊運変化の干合の時期は、

命式の変化は大きく経済面では人生で一番苦しい時期の可能性。

〇壬運も喜運で経済面では恵まれるが、日干が壬財からの反尅や壬財を汚す調候は

精神的には相当苦しい時期となります。

※日干が壬財を汚す象意には、他人から僻まれ妬まれての被害もあり。

〇庚運は関係の悪さが目立ち精神的、経済的に苦労があります。

〇卯寅運の、喜の甲官を強める時期や子運の喜の癸財を強める時期は、

精神面や経済面では人生で一番楽な時期の可能性。

 〇壬、庚、戊、丁運と苦しい時期の多い命式です。経済面では年運で十年に一度壬運が

巡りますし、喜財は時支に帰宿し生涯困らない人ですが、生涯に渡り俳人として名声を

手にする事は無理と見ました。どの業界でもそれはごく自然の事の様ですが、

十年に一度の壬運は、本棚の片隅に置かれた著書が、同じ経験をする人達の心を掴む

可能性は捨て切れません。形影的には「一時の人」と見ました。

 

子平学。四柱推命の基本

    ↓

sihoin-waraku.hateblo.jp

 

 

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

http://sihoin.web.fc2.com/shihei9.html

 

( 子峰院 関都佺人・和珞 2019/08/28)

 

子峰院ホームページ

http://t.co/XRxE0QDoby  

子峰院ツイート

https://twitter.com/sihoin1

平岡滴宝著「四柱推命の秘則 新訳滴天髄 形象論 №2」

子平学 四柱推命 運命学

形象論 №1では 滴宝先生による「原文の日本文」と「訳」と「追補」を記載。

主に両神成象格について書きました。今回№2では「原文の日本文」と「追補」書き、

その上で、ここで挙げられた格の種類を取り上げて見ました。( 和珞 )

 

< 形象論 >

両気合いて象なれば、象破るべからず。五気集まりて形なれば、刑害すべからず、

独象化地に行くを喜べば、化神盛んなるを要す。全象財地に行くを喜べば、

財神は旺ずるを要す。形まっとうする者は、その有餘をそこなうによろしく、

形かけるものは、その不足をおぎなうがよろし。

 

( 追補 )

 この章は、伯温氏が渕海子平前後の子平学に、格が多くあるのを知りながら、

結果的には、両神成象格、従格、一行得気格、化格、内格に集約し、

そのあつかい方の目安をのべたものといえます。

                      f:id:sihoin:20190815164116p:plain

 < 従格とは=外格専旺格 >

Aグループ(日干・比劫敗・両印星)で構成される外格

〇従旺格とは、日干、比劫敗が非常に強い格。

〇従強格とは、両印星いずれかが非常に強く、日干及び比劫敗より強く外格となる格。

〇化格五格

 化木・化火・化土・化金・化水の各五格で従旺格となる命式。

〇一行得気格とは、日干が月令と同気となり、方局又は三合の地支が揃って、

 天干に1干1支以上の正官又は偏官がない命式。( 五格 )

〇一行得気格 五格

 日干が月令と同気となり、方局又は三合会局の地支がそろって、

 天干に1干1支以上 の正官、又は偏官のない命式 

 曲直(木)・炎上(火)・稼穡(土)・縦革(金)・潤下(水)。( 五格 )

〇Bグループ、(食神・傷官・正財・偏財・正官・偏官)で構成される外格。

 従児(食傷)格・従財格・従官格・従殺(偏官)格。

※日干が弱く天干に印星がなく、Bで構成される各通変星のいずれかが非常

 に強いもの。

 

< 内格とは >

内格は日干及びそれと組するグループ(Aグループ=日干・比肩・劫財・敗財・偏印・

印綬)と、それ以外の干(Bグループ=食神・傷官・正財・偏財・正官・偏官)

で構成する通変星を名称にしています。

及、月令が比肩の場合は、建禄格。月令が劫財・敗財になる場合は、羊刃格

 

< 形象論について和珞の余談 >

滴天髄、形象論では こう締めくくっています。

「形まっとうする者は、その有餘をそこなうによろしく、形かけるものは、

その不足をおぎなうがよろし。」と

形まっとうするものとは 外格の事で余る程良いと、

強ければ強い程良いと言っています。又

形かけるものとは、内格の事で不足をおぎなうがよろしいと、

弱いものが強くなる方が良く、反対に強いものは弱くなる方が良いと言い、

外格と内格の喜忌の目安の判断を教えてくれています。滴宝先生の数冊の著書によれ

ば、劉伯温氏は他の論でも 内格と外格の見極め方を言葉少なではありますが

言葉を変え論じています。

その違いをこの先このコーナーで私は楽しんでいきたいと思っています。

変化の干合について、日干と月干もしくは日干と時干の変化の干合の場合 

外格となる割合は高く8~9割は外格になりますが、内格の場合もあり、

注意を要するのは、ぎりぎりの割合で外格か内格かわかりにくい事も多く、

その場合は干関係や干の状態で見極める事が可能です。

体干である日干のために、構成する干の通変星の性格を使います。

多くの格名を書いてきましたが、そう言った意味でも格名を理解する事は

推命上必要不可欠と言っても過言ではないと思っています。

更に滴天髄を進めて参ります。格名を記憶に止めておいて頂ければ思います。

測る学問では 内格・外格の割合を記しております。御参考にして下さい。

尚 一行得気格や化格は外格が成立した場合は従旺格と同様に考えて下さい。

 

< 子平学・四柱推命の基本 >

     ↓

sihoin-waraku.hateblo.jp

 

 

( 子峰院 関都佺人・和珞 2019/08/15)

 

参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

      「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

 

 子峰院ホームページ

http://t.co/XRxE0QDoby  

 子峰院ツイート

https://twitter.com/sihoin1

子峰院 和珞の鑑定例No77

子平学 四柱推命 運命学

 ツイートより、「日干・比肩が喜で強い内格の場合は児財官の合計との差が少なく、

日干・比肩がやや強く喜の場合。落ちつきあって平和的 しっかりしている。

他人との比較を気にする。」と書きました。内格で日干や比肩が強く喜の命式を、

沢山のノートから探すと見つけられず難儀しました。

やっと探し出したのがこの命式、比肩はありませんが、印綬の透干があり内格 

日干庚は2支を持ち強いと言えると考えました。

※〇弱いとは、1干0支程度。 〇普通とは、1干1支程度 〇強いとは、1干2支以上

を強さの目安にしますが、命式の他の干との比較では以上の様に言い切れない事は多く

あります。 

 

< 命式・男性・春生まれ > 現在54歳

時 日 月 年     干合・冲・支合なし  季節は3月春生まれ

殺   印 財     庚1干午戌2支 (3)

丙ィ庚キ 己キ 乙ィ    己1干戌1支 (2)

戌△午ィ卯ィ巳△    乙1(令)卯1支 (2,5)

戊 丁 乙ィ丙     丙1干巳午戌3支 (4)

 

  A日干印5 対 B財殺6,5   

用神取法は扶抑法(内格)  格名は、内格偏官(殺)格

乙は月令と同気 乙は陰干で1,5倍の強さになる。

病の干=乙  病の地支=卯・午 

毒の干は運の甲=月干喜の己を合去して 年干は乙(忌財)は日干と強化の干合で忌財乙

は3倍の強さとなる。     A弱く喜 B強く忌

Aとは、日干を強めるグループで、日干・比肩・劫財・敗財偏印(倒食)・印綬

Bとは、日干を弱めるグループで、食神・傷官・正官・偏財・正官・偏官

 

< 命式は >

水気無く 己土と乙草は燥土と芝の関係 しかし乙は卯の根を持ち己よりやや強い。

庚と丙の関係は 2支を持つ庚は弱くは無いがより強い丙に尅され鈍ら、己土は燥土で

庚金をあまり生じず。己土は良い役目とあまり期待できない要素がありますが、

己庚・己乙は数字的に生尅の関係のため干関係の基本で見ました。

 

< 性格 >

〇日干は喜で、2支の根をもち色んな事に動じず落ち着いた人。強い丙(偏官)に暖められ

た庚は鈍らで角が無く穏か、情があって優しい 人当たりは良く人気は得られ易い。

又己の印に生じられ、要領が良い

〇庚と乙は、離れているが月令も乙 財欲は庚で乙(忌財)を切って儲けるが心情で財縁

は深く、日干もある程度の強さがあり乙との差は少なく稼ぐ力があって、

人の扱いが上手く指導力の才能がある。

〇乙(正財)と丙(偏官)の関係は、年干と時干と離れているが 丙は太陽で輝きは年干まで

届き見返りを求めるが、乙は芝草、水気無く食傷の上手な表現は乏しく思う様な見返り

がえ得られ難くストレスの原因となる。営業には詰めの甘さが伺え、

忌運では安価な仕事を押し付けられる可能性。

                    f:id:sihoin:20190706135559j:plain

< 大運 >

 94  84   74 64 54 44 34 24 14 4

〇 〇 △ 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇

己 庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊   →(年干)己庚辛壬癸

印 比 敗 食 傷 才 財 殺 官 倒   ←大運の通変星

巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅   →(年干)甲乙丙丁戊

△ ✓ 〇 △ 〇 〇 △ 〇 〇 ✓

    午 巳 卯 卯 巳 午       ←冲・支合する命式の地支

 

 < 大運は >

この方は、家族と親族の一族経営の企業主。若い頃より負債(忌の乙財)を抱えた父親か

ら責任を任せられていました。

34歳の乙運の時期に、自宅新築費用と事業資金の為の多額の借財で20年間程苦しむが

「最近わずか良い兆しが見える気がしてきたが、この苦しい時期を本当に抜け切るのは

何時なのかを知りたい」と昨年53歳の時の相談でした。

乙運は日干庚と強化の干合で、乙(忌財)は三倍 月令は乙その1,5倍4,5がプラスされ 

月支は卯で乙は蔦ように絡みつく忌財運の始まりでした。

〇19歳は、喜の日干を強めた丑運で結婚。

〇39歳からの亥運は年支巳を冲で無害ですが、年運は甲乙丙丁と続きます。

酷い忌運の間の大運は、例え喜運であっても年運を見る必要があります。

〇44歳からの甲(偏財)運は、月干喜の己を合去、年干乙は、日干庚の側干となり強化の

干合乙は三倍に、一生懸命やっても何事も裏目に仕事量は半減大変な時期となり、

甲運は生涯で一番苦しい時期の可能性。

〇49歳からの戌運は、病の地支卯を支合で無作用にして良い時期のはずが、

乙~甲運の後遺症と年運の甲乙丙丁の連続で、厳しい状況が続いたと思われます。

年運喜の戊運になってやっと喪が明ける兆しを見たのでしょう。

〇今年からは54歳、大運での癸(傷官)運は、癸0支は丙に尅され調候的には酷くは無い

が、癸は喜の庚を僅か錆びにし忌運、目先が利かない調候で迷いの時期の可能性。

〇59歳からの酉運は、病の地支卯を冲で無作用にし徐々に良い兆しとなり、

負債返済の目処が就く頃となるでしょう。

〇64歳壬運は、壬は日干喜の庚を洗金の関係で喜。しかし春の0支の壬は水溜りの様な

もの、強い丙に尅され己土や春生まれの乙に吸収されてあるかないかわからない様な水

溜り 本当の調候は日干庚が暖かい喜の湿土己(印綬)に生助(土生金)され賢い対応が期待

できる(内容的にはあまり変わりませんが、推命して見ないことには・・)時期。

〇74歳の辛運は、年干の忌丙を合去して喜運のはずですが、命式はA5 対 B2,5と

命式は大きく変動 喜忌変遷となり忌運。

時干の忌丙を合去、偏官を合去、将来性は開けるはずが 日干庚は忌となり穏かさが

減少して・・・調候的には、退きた年齢であるが変われる人が無く、まとめる為に

嫌な事を言わなければならず(自己主張)退けない可能性。

〇79歳の未運は、日支病の午を支合喜運、84歳からの庚運は、年干乙を合去多少の

喜忌変遷があるもののバランスは保たれ喜運。この十年が人生最高の時期で

後継者も育ち、努力は報われ、事業も順調に行くと推定。

後継者問題もこの頃には解決され、この時期の後半には順調に引継ぎされる事でしょ

う。年齢的に考え後継者はお孫さんの可能性があります。

時支戌は日干と丙を支え、以前と同じ状況で前進 経営は続くでしょう。

※元亨利貞と大運の絡みでの推命は、自転車操業ながら事業は継続。

〇89歳の午運は、丙を強め水気に無い命式は年齢を考慮すれば、健康に問題が生じても

おかしくはない時期と推命しました。

 

< 滴宝式五気から >

金3   木3 

   土2

水0   火4

強い精神力にくらべ体力は弱く、木金は数字的に同じでも金は鈍ら、春生まれの草花は

金に巻き付く蔓。火水の関係は完全に水は火に暗尅、しかし命式で直接の尅は無く日頃

は酷い健康被害は考えられませんが、時期的な考慮は必要となります。弱点を意識する

だけで時期的な健康被害は軽減できそうです。命式は庚丙巳戌を源流・還流で年支か

ら日干へ そして時支へ帰宿、忌丙の地位を引き摺っての人生 

大運もそれと全く同じで、この方に代われる人は無く生涯現役で、特に健康には留意の

必要がありそうです。仕事は目配り気配りの監督、教育そして営業と才能を生かしての

事業経営を優先し きつい現場作業などは極力避け健康維持に努めるべきと考えます。

 

( 子平学・四柱推命の基本 )

        ↓

sihoin-waraku.hateblo.jp

 

 

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

http://sihoin.web.fc2.com/shihei9.html

 

( 子峰院 関都佺人・和珞 2019/08/06)

 

子峰院ホームページ

http://t.co/XRxE0QDoby  

子峰院ツイート

https://twitter.com/sihoin1

平岡滴宝著「四柱推命の秘則 新訳滴天髄 形象論 No1」

 子平学 四柱推命 運命学   ( 両神成象格の命式二例を下記に )

滴天髄を編纂したのは、明の太祖朱元璋を助けた劉伯温と言う人で、

時代は1311年より1374年の間、元末期より明の初期洪武の時代に生きた人です。

 

( 滴天髄の訳本や註釈本で、新訳滴天髄の参考文献の一部 )

清代の初め  陳素庵氏  「嫡天隋輯要」(註釈本)

その後    任鉄焦氏  「滴天髄徴義」(訳本)

近世     徐樂吾氏  滴天髄徴義を更に①註釈や②補註を書物に

近世     袁樹珊氏  「專闡微」滴天髄徴義を更に註釈

 

< 形象論 >

 両気合いて象なれば、象破るべからず。五気集まりて形なれば、刑害すべからず、

独象化地に行くを喜べば、化神盛んなるを要す。全象財地に行くを喜べば、

財神は旺ずるを要す。形まっとうする者は、その有餘をそこなうによろしく、

形かけるものは、その不足をおぎなうがよろし。

 

( 訳 ) 

 任氏は、例えば水木相生(順生)格即ち、水木各2干2支の命式は両神成象格になると

訳され、両神成象格は、平均した形が運等でバランスを非常にくずした時、

悪い現象が起こると去れています。相生格の方は日干を生ずる時は秀気が流れるとし、

相尅格の方は日干を尅す必要がある言われ、木火の相生は金水の運が破格と

説明されています。

 素庵氏は簡単に、木火の形は金運で破格他もこれにならうと説明されています。

 耀文氏はこの相生格をとらず、木土の様に相尅格のみを採用されています。

例えば強い干が洩気してバランスが取れる時が良いと説明されています。

 この様に両気合いてとは、両神成象格のことを指し

平均した形になる命式は大きくバランスをくずす時が破格と言えます。

 私は、この成象格は中味の意味だけを含んで内格を採用し外格の夫々の形と共に、

内格、外格の二格に集約しています。

 印、比劫敗、食神、財、官の内、夫々同気が命式に集って一つの強い形を整えたら、

その形が尅干に出合ったり、地支に変動があったりしてはいけません。

これは外格専旺格を指しています。即ち従格

 一行得気格や化格となって、一つの強い形となっているものも同様で、

こうした命式は中心となっている干が強ければ強い程良いと言えます。

何故なら尅干に出会った場合の抵抗力を買うからです。

 命式中五気が夫々まじって天干に出ている様な命式、即ち内格で比劫印等が強い場合

は財もある手度強い方が良く、弱ければ運で助ける時が喜運です。

 こうした命式では強すぎる干は尅洩を考え、弱い干に対しては比和や生助を考えれば

よろしい。これは地支の働きも含まれます。

( 追補 )

 この章は、伯温氏が渕海子平前後の子平学に、格が多くあるのを知りながら、

結果的には、両神成象格、従格、一行得気格、化格、内格に集約し、

そのあつかい方の目安をのべたものといえます

                                                       <滴宝先生の文献より まとめ上げ作った虎の巻>

                       ↓ 携帯にも便利 もうボロボロ

                                                                     f:id:sihoin:20190731131745j:plain

 ( 形象論についての余談、和珞 )

 滴宝先生の著書数冊によれば、先人方や現在の観法として両神成象格には条件がある

ようです。特に破格運は決まりがあるようですが・・滴宝先生は内格を採用と書かれて

いますし、実践でもその方が確かで信頼を得られています。両神成象格には、順生格、

相性格、相尅格等と色々な呼び方がありますが、「両神成象格」とだけ呼んでいます。

後は干関係や地支の関係で喜忌のつけ方、破格運はかなり違いが生じます。

 「両気合いて象なれば、」とは日干比劫敗、日干比劫敗と財、日干と官等の組み合わ

せで、数字的に全くバランスが取れたもの。用神取法は扶抑法によれば内格で、

バランスが取れ過ぎて強弱が解り難くく喜忌のつけ方が難しい命式です。

「象破るべからず」とは、両神成象格の形が行運で大きく崩れる時は、人生に於も変動

が大きく良くないの意味です。ですから、この変動の大きい時期を見極める事が重要に

なってきます両神成象格二例を挙げてみました

この二例は、一例は日干類と対するは正官 二例目は日干と偏官と言う様に、日干と対

する干はどちらも官星にあたりますが、大きな違いが行運に現れます。

理論も大切ですが「論より証拠!」やってみないことには解らないものです。

 

< 例1・命式 >

時 日 月 年

官   官 比    干合・冲・支合なし

辛 甲 辛 甲    甲2干未2支  (4) 

未 申 未 戌    辛2干戌申2支 (4)

          格名 両神成象格(内格)

木と金だけのバランスが取れた両神成象格

行運でバランスを壊し命式に大きな変動がある時期は、

〇戊(偏財)運で 戌(未2支)3が通根 戊は陽干、月令は同気の陰干で戊は三倍合計6 

A(日干)4 対 B(官財)10で変化大きく忌運 

〇己(正財)運は、己と甲は干合 月令は己(土)で変化化土となり 甲は戊になる。

この場合日干も甲で重複干合を起こし日干 月令計算と地支で戊は9

Bの合計は14 日干の変化と共に変動は大き過ぎ注意喚起が重要となる時期。

〇丙丁(食神・傷官)運は、戌未が通根合計4の変化で忌運。甲木は燥木で丙は枯れを

強め、丁は洩気を強める象意での調候の推命。

変動の大きい命式で波乱万丈形と見ました。

 

< 例2・命式 >

時 日 月 年

劫   比 殺    干合・冲・支合なし

戊 己 己 乙    戊己3干辰1支(4)

辰 卯 卯 巳    乙(令)卯辰3支(4,5)

          日干4 対 偏官4,5 内格、両神成象格

土と木だけで乙(偏官)が0,5だけ強くほぼ平均が取れた、両神成象格。

この命式は、木火土金水運での変動は1~2までで 

前例の命式に比べると変動は小さく忌運でも被害の少なく平々凡々タイプです。

 こうして実践推命してみれば 地支との関係も「破格運」はこうだと言い切れるもの

がありません。そういった意味で干支論は、本当に重要だなと感じています。

 

 例1のブログ >

   ↓

 

 < 例2のブログ >

     ↓

 

本文「五気集まりて形なれば・・・」からは 又、後日書きたいと思います。

 

参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

      「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

http://sihoin.web.fc2.com/shihei9.html

 

( 子峰院 関都佺人・和珞 2019/07/29)

子峰院 和珞の鑑定例No76 

 高校生の中頃、将来と精神面でお母様からの相談でした。精神面では以下の如くで

「お母様には甘え易く他人には言えない事でも、話しやすいのだと思います。ストレス

解消になっていますから聞き役に徹してあげて下さい。心配は要りません反骨精神が

あって頑張りのきく人です。お家から一歩外に出れば案外シャッキとして仕事も頑張っ

ている筈です。」と伝えました。

四人兄弟三番目で唯一女の子の彼女は、家族全員に大事にされている存在でした。

子平学 四柱推命 運命学

 

※月令木(甲) 年干丁と月干壬の干合は化木 壬は甲 丁は乙に変化

< 命式・女性 > 

時 日 月 年     1987年2月(節日以降)生まれ 本年32歳

官   劫 比

    甲キ 乙キ      季節は、寅月(春)

庚ィ乙キ 壬 丁      甲乙3干(令)4支(局)プラス1 (10)

辰キ 未キ 寅キ 卯キ      庚1干(強化)3干0支  (3)

戊 己 甲キ 乙

          A(日干比劫)10 対 B(官)3

日干は陰干、月令は同気の陽干で羊刃格

AはBの三倍以上で、用神取法は専旺法(外格) 格名は外格弱従旺格

よって 日干印比劫敗が喜 児(食傷)財官は忌となる

喜の干=壬癸甲乙丙   忌の干=丁戊己庚辛  

※丙は、喜の甲乙を逆生と忌の庚を弱める二重の効果があり、喜とした。 

 

< 命式は >

〇年干丁と月干壬は干合の関係、月令が木(甲)で化木 年干丁は乙に月干壬は甲に変化する。

〇月令計算は、月令甲は陽干で天干の甲を二倍にし 陰干は1,5倍にする。

乙は2干で3 甲は1干で2 合計5 地支は寅卯辰の方局がそろい1プラスで4 

未が1支 地支の合計は5 甲乙の天干と地支の合計は10になる。

※日干と月令が同気で方局が揃っているが 正官庚は強化の干合で3の力が

あり曲直一行得気格にはならない。

〇日干乙と時干庚は干合の関係、絆神強化の干合は、日干乙はそのまま、時干庚は三倍

の強さになる。

※強化の干合は生涯続き 例え行運で乙が巡っても、

庚は合去とはならず木気が1増すだけ。

 

< 性格は >

日干乙に甲の劫財の透干の人は、気心の知れた友達・家族と一緒の時や一人の時は

乙(草花)で、普段は甲(木)で本心を隠して社会生活を送る(社会生活と私生活の二面性)

事が多い。

庚は強化忌で強く上司や目上の人等 (庚=正官) に注意や指図を受ける事を嫌い、

チャンとしたいと言う気持が強く「私はチャンとしているのに あの人がチャンとしな

いから・・・」の様な言葉が特徴、

よく気がつき律儀で堅苦しさを感じる人である(正官)。

格名は外格従旺、日干乙は比肩の透干あって通根の地支多く負けず嫌い、

庚強く日干比劫も強く、決して庚に従う事は無い。社会生活の甲に庚は偏官(殺)の出方

で人当たりはきつく、口が災いして人間関係のトラブルがストレスの原因となる

事が多い。(忌の偏官・殺)

※正官と偏官の両方の性格。

負けず嫌いで頑張り屋の性格は、人生の波乱に対しても抵抗力があり、

見かけの気強さはかなりのもので、顔つきに表れ厳しい顔つきとなる。

時干庚に対しては、不安・不満・反発・緊張・恐れ等の複雑な気持が入り乱れ、

1人きりの時や甘えられる人と一緒の時は落ち込みが激しく、

ごく身近な人には自然と愚痴をこぼす事が多くなる。

気分の浮き沈みが伺え精神的に不安定な人である。

日干が強いばかりに庚に従えず 反発心が強く生き方の不器用さに繋がり

苦労を伴う。それは、外格従旺に対して庚の疵が強すぎるからでもある。

「春は金を入れず」庚金を嫌い、ストレスが多い命式です。

 

< 大運 >

97 87 77 67 57 47 37 27 17 7

〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇 〇

壬 辛 庚  戊 丁 丙 乙 甲 癸    →(年干)甲乙丙丁戊

印 殺 官 才 財 食 傷 比 劫 倒    ←天干の通変星

子 亥 戌 酉 申 未 午  辰 卯    →(年干)己庚辛壬癸

✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 ✓ ✓ 〇 〇    

  寅 卯 卯 寅   未          ←冲・合命式の地支

 

< 大運は >

幼少期より32歳までは喜運続き 料理専門学校へ行き調理師の免許を取得。

人間関係の問題で数回転職 その後学校給食関係の会社へ正社員として就職。

命式は、「庚乙甲乙」甲乙の大小沢山の食財を、三本の包丁(強化の庚)で切る形は、

手早い仕事で調理師は適職と言えるでしょう。

A10対B3の命式は食傷財官の行運での割合は、内格になり外格破

格運になり忌運。(丙は上記の通り)

破格運(内格)の時、この命式はA(日干比劫)が強く忌 B(正官)が弱く喜になる、よって

甲乙=忌 庚=喜 この場合、喜の庚は日干比劫の制の役目をする為、

日干は反発心を持ちながらも賢い対応(要領の良さ)となる

〇破格運の丁運は忌運、卯寅未の洩気に対し水支である辰は洩れ過ぎを防止

サービス・行動性(遊び・仕事)の過剰を抑え忌運であっても害は少ない。

〇破格運の戊財運は忌運、戊は強い甲乙に尅されるが、辰に養われて元気で辰を根に持

たない命式に比べて被害は少ない、しかし甲乙は強く成果の割には財に結びつかず 

ストレス解消や他の事でも出費は免れず、稼ぎより出費の方が多くなる時期。

〇67歳からの己運は、月干の甲を合去忌運 土台を失うような厳しさが伺え、

身の回りの変化や、ストレスから体調を壊すなどの調候が考えられる。

〇77歳からの庚運は、年干乙を合去この年齢での年干の変化は、影響は少なく

庚がそのまま命式に影響するよりは、はるかに良く現状維持程度となる。

〇この命式で、大運で最も悪くなる時期は庚が強まる時期であるが、庚運は上記の通り

である。地支では庚に通根の丑巳申酉戌であるが、上記の大運で巡る申酉戌運は冲・支

合で木気が弱くなっている、この場合も庚が地支で強くなるよりは甲乙の根が多く、

木気が弱くなる方が調候的に良い。よって直接庚が地支で強くなっての忌運の時期は、

32歳からの巳運だけである。

〇今年32歳になり、年運は32己亥・33庚子・34辛丑・35壬寅・36癸卯。

人生で一番苦しい時期の可能性がありますが(最近では本人からの相談もあり)

彼女はこの運を承知しています。彼女には伝えています。「五年後の丙(太陽)運は貴女

に取ってライト。上手くいけば それまでの努力に良い評価が出る可能性があります。

その時期を物にするには この五年間をどう乗り切るかに懸ります。」と 

この時期は人の意見に振り回され、自尊心の強い彼女は傷つき不満をためる傾向が強く

自分の気持に正直になる事が肝要でその為には「何時も、自分はどうしたいのか、

自身の気持とキチンと向き合うべきです。」と助言をしました。

 

< 結婚について >

正官の透干や辰の地支 水1火2と水火 共にある程度バランスが取れ、

結婚願望のある人です。正官(庚)は女性に取っては異性、日干乙は強化の庚には恐れや

警戒心がありあまり好きではありませんが、サービス精神は月支(社会)・日支(伴侶)に

気が向き可能性は充分にあります。早ければ34歳の丑年。

大運巳は庚を強め、丑は日支の未を冲で動かし日干類を弱めている為、

庚正官に従う可能性はありますが この酷い忌運での結婚は、私としてはお薦めでは

ありません。できれば丙運の時期を待っての方がベストかと思います。

大運40歳代は四十の転角期となって、その後はどちらにしても制約の多い人生となりそ

うですが、目的意識が強まり仕事はやる気満々です。

                       f:id:sihoin:20190719142402j:plain

 < 余談 >

乙甲乙の形は、活花や庭の木や草花 それを大きな鋏(庚)で調節は新派のフラワーデザ

イナーや庭師の様な職業でも良い。そうすればライト(丙)の運を必ず手に出来、

後の運も苦労があったとしても より満足のいく人生になったのではないかと

思います。今後趣味にしてもストレス解消になるでしょう。

 

子平学 四柱推命の基本

    ↓

sihoin-waraku.hateblo.jp

 

 

 

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

http://sihoin.web.fc2.com/shihei9.html

 

( 子峰院 関都佺人・和珞 2019/07/19)

 

子峰院ホームページ

http://t.co/XRxE0QDoby  

子峰院ツイート

https://twitter.com/sihoin1

 

和珞にとっての、干支論

  子平学 四柱推命 運命学

中国の先人、劉伯温氏が書き残した「滴天髄」は、

子平学・四柱推命を学ぶには必須不可欠な書物です。解り易くするために多くの

専門家の方々が注釈本や訳本を残されています。

 滴天髄の干支論を滴宝先生から学んだ昔、短い文にかなりの期間を費やした記憶が

あり、現在の師にその話しをすれば「干支論は子平学の基本ですから」と、

次!形象論と思いましたが、これを書かなければ次に進めず又 干支論。

題して「和珞にとっての、干支論」

 当然の事ですが、ここで言う天干とは「干支(かんし)」のことで、

一般的な「干支(えと)」十二支だけの話しではありません。

 干支論とは、命式や大運と天干・地支の関係の理論

十二支の事を「地支」と言うように、十干の事を命式の天干だけでなく「天干」

と呼びます。又 天干の事を略して「干」 

地支の事を「支」と書く事が多くあり御了承頂きたい思います。

 日本では、年月日時の夫々四つの柱で推命すると言う意味で「四柱推命」と言う

素敵な名前がつけられていますが、季節や地支を重視しない反面、子平学は季節や

天干の干関係や通変星だけでなく、天干と地支の縦横斜めの関係性に、重点をおいて

見る事ではかなり違いがあるようで そう言った意味で四柱推命は子平学の一部と

私は考えています。

天干の質は四天干との関係や地支によって決まる。

この干支論は、どうも子平学の領域と言えそうです。

 

< 十二支について >

 地支は、十二支あって 一気だけ強める地支は、専気と呼び、専気に対し二気・三気

強める地支を雑気と呼ぶ。

           

<下記の図は、滴宝著子平廣論 人元論の項より参考 >

※(内)は 同気干の内より強める干。

一気に通根(専気)   子―水(壬)   卯―木(乙) 

            午―火(丁)   酉―金(辛)

二気に通根(雑気)     寅―木(甲)火(丙)   ―火(丙)金(庚) 

           申―金(庚)水(壬)   亥―水(壬)木(甲)

三気に通根(雑気)      ―土(己)水(癸)金(辛)   ―木(乙)土(戊)水(癸) 

          未―木(乙)火(丁)土(己)   戌―火(丁)土(戊)金(辛)

子平廣論人元論より「人元とは地支に含まれている蔵干のことです。その内容は人間の

情と質です。人間に潜んでいる情や質を命式の中では地支の蔵干とし、人がそれを表現

する程度を天干で測っています。その各々の強さは何干何支であり、他の性質表現の

程度とバランスによって決まると言えるでしょう。

そしてその上手下手は、天干同士の関係や喜忌そして運によると言えます。」

 

( 情や質について少し書きました。和珞 )

※Aグループとは日干比劫敗印(A)   Bグループとは食傷財官(B)

①日干壬に子が通根なら一途性で正直 日干癸に子(壬)が通根なら壬の劫財の融通性・

同調性等の性格を持ち合わせている。他の専気も上記の図により同様に考えます。 

②二気を受け持つ寅申亥は 通根の日干次第で印星や食傷に通根し 食傷の場合は

AとBに別れるため天干の喜忌を見極め大運での良し悪しを判断しなければならない。

甲日の寅は丙の食神の 丙日の寅は甲の倒食の性格を秘めている。他の地支も同様に

考えて下さい。又、地支巳は、丙と庚を強め庚が日干の場合丙は、偏官(殺)にあたり

巳が月支ならば月令は丙で 天干丙殺は強くなり日干を尅す状態は、殺の性格が強く

出るか 身弱傾向で大人しくなるか等は命式をよく見極める必要がありそうです。

獅子身中の虫について考える。

〇日干己に通根の未は 乙(殺)と丁(偏印)を強め、木火通命の命式になり丁は乙を

洩気しなが己を強める 又己土は丁を護丁し、丁と己は助け助けられの関係 

それを助ける乙殺は忌であっても、日干己が喜なら殺の質はそう悪くならない。

〇日干己に通根の丑は 辛(食)と癸(偏財)を強め順生で、癸財が喜なら運によっては大財

を摘むチャンスがあるが、反対に癸財が忌なら他人から大きな期待を受け対応の

まずさから大きな失敗などが考えられ、丑は喜の日干に通根しなががも獅子身中の虫

(見方の顔をした裏切り者)の可能性がでます。

〇日干戊に通根の辰は、乙(正官)と癸(正財)を強める 戊で喜 命式に忌の乙癸に

透干なら辰は忌の可能性が大きい しかし木水の倒干がなく喜の戊だけに

通根の辰は喜 

しかし大運で癸 年運で乙が巡れば命式は大きな変動が起こり、

辰は獅子身中の虫になる。

※上記の例は地支の一部分に過ぎず どの地支も様々な可能性を持っています。

特に二気・三気受け持つ地支は、複雑で人間らしさが表現され、

滴宝先生はそれを「人間の情」と本文では仰っています。

命式を見る時は天干の強さだけでなく 質や情をみる事も大事で本当の性格・本質は

そこから見えるものであるとも仰っています。

 

滴宝先生は、人元論では加えて言っています

人元論より「これらは潜んでいるものが命式の天干に通根して、表に出やすくなってい

る状態を指しているのです。」

※地支の情や質は、冲・支合・閑支等のように出にくい状態になっているものもあるが、

行運によって出現する時があり その時期と程度を必ず押し測らなければならない。

閑支の中には、暗蔵養虎なる地支があり、反対に猟犬の様に普段は繋がれ眠った様に

大人しくしているが、時を待ち活躍する地支もある事を理解していれば、

人生の前進 待機・休息 無理のし過ぎ等の見極めが容易と考えます。

暫くは 滴天髄書き続けていきます。和珞

 

< 天干と地支についての余談 >

上記のように地支には 特に雑気には二気と三気があり多くの蔵干が含まれ

味わい深いものです。

地支蔵干の出方で強いのは 一番に月支(月令) 次に日支 三番は40歳までは年支 

40歳以降は時支と言われています。

月令の場合、天干に同気の透干がなくっても その性格ははっきり出ると言っても過言

ではありません。例えば天干に財干の透干がなくても 月令が財干なら財志向は切って

も切り離せませんし、天干に印干の透干がなくても月令が印であれば 理屈に拘った

論争を好むなどの性格は明らかで、地支の中でも特に月令(月支)の判断は重要と言えそ

うです。又月令の強さは60歳頃から徐々に落ちていくそうで、

何故なら年齢的に勢いは弱まるからだそうです。

                                                                           f:id:sihoin:20190706135559j:plain

   ( 御参考に )

 <  滴天髄、劉伯温氏による通根説、通根表 >

         ① ② ③ ④ ⑤

甲乙(木)=寅 卯 辰 亥 未      

丙丁(火)=巳 午 未 寅 戌

戊己(土)=辰 戌 丑 未

庚辛(金)=申 酉 戌 巳 丑

壬癸(水)=亥 子 丑 申 辰

※ 木・火・金・水の、①・②・③は「方局」、②・④・⑤は「三合会局」

となっており、②は専気(専支)である。

又土は、辰丑、戌未と冲にならない順にならび揃っていれば四位純全となる。局が揃っ

て天干を強める時は1プラスする。この様に伯温氏の通根説は局気の地支を非常に重要

している。

 

 

参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 関都詮人・和珞 2019/07/06)