甲と癸の従強格 十天干体象方式で観たら!

子平学・四柱推命の五行の関係は、自然の有り様を

そのまま表しているが、命式をそれに当てはめると

人そのもので現実的、まさかと思い口にすれば

「何故?そこまで分かるのか」と聞かれる

私も元々そこまで信じていた訳ではない、

しかし、ここまで来たら信じない訳にはいかなくなった。

さて、運命学です。

 

この命式は疵なし、外格従強格です。

< 命式 >

時 日 月 年

敗   印 印    甲乙2干 亥2支  (4)

乙キ甲キ癸キ癸キ      癸2干(令3 丑亥(2)子・局1 (8)

亥キ子キ亥キ丑キ      月令壬 11月生まれ

    壬キ     日干敗4印8  外格従強

 

平岡滴宝先生著の四柱推命法深書により

「格名は天干に財官無く 日干より印綬の方が強く

外格従強となる。」疵なしの外格で 格名や通変星の

意味だけで観れば、一口で利口でその才を活かし

自分の力で思い通りに生きる人となる。

この命式を神峰張楠氏や劉伯温氏による、十天干体象の

観方をすれば、まったく異なる。ちょっと難しい話になるが、

子平学・四柱推命の観方は様々ある。楽吾方式・

宝鑑方式(調候用神を重視)・神峯氏・伯温氏の滴天髄の

(十干体象方式)等がある。私は滴宝先生と渕宝先生に、

十天干体象方式を主にして、調候用神は助にした

方法を厳しく教わったらしい。

本文では、「甲―癸の関係、根腐れを指摘し、

喜の印星であっても、忌の印星の出方をする

と延べている。ではもっと詳しく現実的に推命すれば、

こうなります。この命式を、まず十天干体象方式で

観ると地支は、丑亥子丑で水支ばかりで亥子丑は水の方局 

季節の亥は11月、子は12月、丑は1月真冬

時間帯は、亥は午後9時から午後10時59分まで、

子は午後11時から次の日の午前12時59分まで、

丑は午前1時から午前2時59分までと真夜中で真っ暗である。

こうした事から地支の特徴をとらえ命式を観れば、

天干にも火の気(丙・丁)がまったく無く、暖かみも無く冷たく

凍りつき灯りが見えない状態である、日干は甲で、

身体と頭脳の働きは健康状態でなく

先天性脳性まひに近い状態で、目は弱視と推命。

 

< 性格等 >

忌の印星の性格は依頼心が強い 日干はそこそこの強さがあり

自身の為の自己主張。敗財は自身が有利になるため

多少の同調性を見せる。

命式は喜の印星で身近な方に手厚い世話を受けられる

総体的に観て、世話をして貰える方達にたいして 

この方なりの表現で要望を強く訴える。(要求度高し)

 

<何故この様な推命を、あえてしなければならないのか?>

私共の処では、この様な状態に近い方の、

ご家族が今後の相談で来られる。

鑑定書の最初に、そっと健康状態を書き添えるだけで

相談者は言いたく無い事を、わざわざ話さずに済み、

話さなければならない事は話しやすい、

と言う様な安心感が生まれ、将来に向けての話が勧め

易くなり、かつスムーズに進むからです。

男性なら逆行 初運は壬で始まり、恐らく相談には

来られないはず、

相談内容は色々、印強まる時は要求度が高まり、

日干強まる時は我が儘が強まる、お世話をする方は

苦労の時となる。相談内容に対し的確な状態を

知らせる事が肝要となる。その為には日々、

この様な状態を、観抜く力を養わなければならない。 

 

< 大運では >

甲乙が強まる時期は、自己主張が強くわ がままがひどくなる。

丙(食神)運は、丙(太陽)と命中癸(雲)は激の関係

丙は癸の雲によって甲木に光が当たらない、不満を抱える

丁(傷官)運は 癸とは強さ的に水尅火 甲とは火気をもつ木気

がなく洩れにくく 干関係上傷官の調候は殆ど出ない。

戊運は年干癸を合去し月令計算の1,5 減るのみ調候は少し

まし程度。

己運(偏財)は、日干甲と強化の干合で己は3倍の強さになる

丑が通根で己土は冷たく硬い、Bグルプが4強まり外格から内格

強烈な破格運で変化は大きく(寿命の恐れ)

(根腐れの甲が、硬い冷たい凍土に根を下ろせば、どうなるでしょう?)

庚辛(官)運 丑が通根で精神的なイラつき。

壬癸(比・敗)運は 月令計算、壬は3倍 癸は1,5 倍と強まり

最もひどい状態になる。(寿限)

 

< 調候用神は? >

調候用神の、丙運(上記にて説明)癸との関係で返って悪し。

〇地支では、寅(火木)は命中の亥と支合で使えず。

(木火土)は、丑と冲で使えず。

(木水土)運 水運だが四月の温かい水 相当な力を持つ

と言われるが 水は温まっても増水 もし年運で壬や申

(水の方局・会局が揃う)が巡れば悲愴、その様な時期は

年運を確認しなければならない。

※壬癸=亥子丑申辰 伯温氏の通根説は局の集まり。

1・2・3番目の地支は方局。2・4・5番目は会局です。

局が揃う時期はより強まり 支える干が強くなる

月、日、時の行運でも干や支が巡り そうした時期は

静かだった干が起きるような現象。

※外格従強格( 経験上、この場合依頼者は納得しない )で

喜忌をつけるか、十天干体象方式でつけるか

それぞれで どちらにしても依頼者に対しては 

口頭にて丁寧な説明が必要となる。

あえて 今回は大運には喜忌をつけていません。

上記説明を、御参考に。

命式中の一字が変われば 人そのものが随分変わる事

を知らなければならない、例えば、月令が丙や丁(夏生まれ)なら、

まったく違ってくる。

 

< 女性 大運 >

5    15    25   35    45   55   65   75    85   95

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸

比 敗 食 傷 才 財 殺 才 倒 印

子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉

 

神様は、本当に不公平と感じる時が多くある。

(  子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No11  )

 

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