格名は、一行得気 曲直格

この命式は 平岡滴宝著 子平学 四柱推命法深書の中の命式です。

三十年以上前滴宝先生への依頼でした。

この方は女子大学、体育科を卒業後エアロビク

スの教室を何箇所か開き活躍中、結婚と仕事に就いての相談。

特に結婚後も仕事を続けられるか、の相談だったようです。

私も、この命式を滴宝先生と少し方向性を変え、

人間関係をより観てみました。(和珞)

 

< 命式・女性 >

時 日 月 年    逆行 4才

傷   比 倒    干合・冲・支合なし

丁ィ甲キ 甲キ  壬キ   甲2干(冷陰干3倍)6 寅卯辰3支(方局1)10

卯キ  申キ 辰キ  寅△   壬1干申辰2支 

乙 庚 乙 甲    丁1干寅1支 

   (日干比印13 対 傷官2)

   格名 一行得気 曲直格

 

< 命式は >

〇格名は 一行得気、曲直格 日干は強く自我意識、自尊心、

  自己顕示欲強し

〇日干甲は、方局 月令で一行得気と強く どんな事をしても

思い通りに生きたい人思い通りに行かない事があれば,、

ひどく悔しい思いをしてストレスを感じる人。日干が強い程その傾向は強い。

壬(倒食)と甲の強さの関係、甲は強く寅辰の根は太く、卯の毛細根を持ち

根全体は確りと長い根である為に甲は浮木ではない。

壬は喜であり悪い役目をしていない よってい人。

その性格は、人の気持ちを理解 自身の持つ才能を上手に活用要領の良さ、

その知恵は自身の為に使う。

日干と比肩の関係、日干は自分自身、比肩甲は月干(社会環境)にあり仕事上で

必ず切磋琢磨するライバルがいるはず、励ましの言葉ぐらいは交し合うが、

夫々の甲は自身の良さを主張する者同士で協力・助け合う事はしない。

(負けず嫌い) 刺激を受け技術の向上や経歴をつけるには間接的に良い相手となる、

この様な人は喜でもあり大事にしたい人。

日干甲と年干父親との関係は、申辰を根に持ち源流、還流を通し日干甲と

繫がっている 壬は偏印の知恵を貸してくれる人でもあり申(庚の偏官)を

根に持ち時に厳しく叱ってくれる人、又辰(蔵干に戊の偏財)を

還流して財の援助をしてくれる人。

日干甲と年支(母親)寅の関係は、寅の蔵干は丙甲、丙は食神のサービスの提供 

甲は(気力=元気)褒めたり励ましたりと甘い母親の可能性。

寅は日干と時干丁に通根し関係している 時元享利貞の時干は六十歳以降を示し

晩年までも係わり手伝い・世話(サービス)をしてくれる人。

寅は側支に辰で元気な人と推測。

日干甲は丁(傷官)が側干であり、甲とは寅を還流して影響を受け性格はよく出る、

その性格はサービス精神の他、他人を選り好み・きむら・何気なく人を

傷つける言行など。傷官は才能を生かしての仕事。

〇水(壬辰申)と火(丁寅に丁は甲に強められている)はバランスが取れている。

又、日支申の蔵干は庚で偏官である為結婚思考は強い人日支申(伴侶)は壬へ、

壬(印星)から辰 辰から日干甲に繫がり強めている(源流・還流)結婚すれば

伴侶は束縛(偏官・殺)するだけではなく協力をしてくれる相手と推命 

しかし 甲と庚の干関係は悪く、よほど相性の良い相手でない限り

長続きはしないでしょう。

婚期について、四柱推命法深書より、」寅運は日支を冲しますので、

男性関係は、友人としてはかなりありますが配偶者運とは言えません。

日支は配偶者の座ですが、冲によって動揺します。

辛運は配偶者運です。28才庚午の年運や大運丑、

29才、辛未がそれにあたり、忌の正官運ですが、甲や丁からの尅、

壬との好関係で、あまり悪い現象は出ないでしょう。

(丑は蔵干に辛があります。) 

時干(将来性)の丁の傷官は 才能や仕事欲で側干でもあり寅を還流して

関係は強く仕事と結婚を天秤にかければ仕事を取る人。

傷官の適職はブルカラー。

乙の敗財(妥協性、協調性)は天干には無いが辰の蔵干に乙、

卯の蔵干は乙と蔵干にあり、自身の為になると思う時等には自然と

折り合いを付けられる人。

丁傷官は 年支寅から始まっており、元享利貞の二十代後半より始めた

事が才能であり仕事である可能性。

経済観念は?月支辰の蔵干に戊(偏財)があり 財欲は強い方で壬(偏印=倒食)と

通根し計算高く何事も財抜きしては考えない人。

健康は五気の内 土は辰だけで強い甲木に尅された状態、体質的には胃に

不安がある

この方の夢は 時支(終着駅)卯(蔵干乙)で、甲木に取っては枝や葉、花を意味し、

経験を活かして最終的には花を咲かせる事「夢はでっかいぞ!」

大運では六十歳以降乙は二度も巡って来ます。さーて、大運はいかに?

 

< 大運の喜忌 >

〇基本外格従旺の曲直格は、日干比劫印星が喜 食傷財官は忌となるが、

壬丁は変化の干合で化木、壬は甲、丁は乙となる。よって64歳、

丁運は年干の壬と変化し年干は甲 運の丁は乙となり喜運。気力は充実 

仕事も順調でそれまでに経験した事のない充実した時期となる。

〇14歳、壬運は時干の丁と化木 運の壬は甲 時干丁は乙となり喜運。 

忌財(戊癸)を尅し 家庭は裕福で経済面では恵まれた環境 

何不自由ない生活を送る。

丙(太陽)運は喜の甲への逆性で喜 よってこうなる。

喜の干=壬癸甲乙丁丙

忌の干=戊己庚辛

 

 < 大運 >

4 14 24 34 44 54 64 74 84 94

喜 喜 忌 忌 忌 忌 喜 喜 喜 喜

癸 甲 辛 庚 己 戊 乙 丙 乙 甲

印 比 官 殺 財 才 敗 食 敗 比

卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 午

喜 忌 喜 喜 忌 忌 忌 忌 △ 忌

 

( 干運では ) 

辛・庚運は申が通根でBグループに2プラス A13 対 B4と

BはAの3分の1以下と破格にはならない 辛運は、忌の辛を強い甲木が逆尅して

調候としてはひどくはない。

庚運は 申が通根で破格では無いものの、庚(鉈)で丁によって洩気した

甲木が切られる状態はひどく元気を失い活力も減少し、

仕事も思う様に出来ず収入減に繫がるなど。

新規拡張はノー、夫婦関係に要注意。 

己運は、月干喜の甲を合去の干合、活力の低下

()運は、辰1支が通根金(庚辛)運と計算は同様、戊は辰1支が通根 

強い二甲は土を尅す事が出来収入は増えても、辛の傷官は職業面での

虚飾で内実財の出入り多く仕事は忙しいが実入りが少ない時期となる。忌運。

 

( 地支運では )

寅運は、喜の申と冲で忌運、〇亥運は、喜の寅と支合で忌運

丑運は、壬に通根で喜運

子運は 喜の壬に通根で喜運であるが、命式の申辰と水の三合会局(水局)で 

甲木は浮き傾向日干(自身)の意思が浮きに、迷い、判断力や決断力の低下など。

未運は、丁と甲に通根で△  〇午運は、丁に通根で忌運

戌酉運は喜の辰を冲、支合で 一行得気の格が破れ活力の低下

※庚運から 戌運の長期間人生の荒波を受ける事になる。

※64歳の化木運の乙運と84歳の乙運に 人生の経験を活かせるかどうかに

かかりますが、忌運が阻みますが一行得気格の頑張りが役に立ちそうです。

 

 

( 子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No33 2018/04/24 )

 

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