子峰院 和珞の子平学・四柱推命の鑑定例 No55

 この方は母方の祖母からの依頼でした。生まれて間も無く実家に向かへての事、

第二次ベビーブームの頃に助産院の手伝いで、多くの赤ちゃんを見てきた

祖母は、赤ちゃんの沐浴の世話をしながら感じ、すぐの依頼でした

「取りあえず明日までにお願い、初孫なのに可愛らしさがない 

そして泣かない」立続けの言葉でした。

たまたま癲癇の病気をもつ子供の母親である友達が傍にいて、

依頼を受けた電話の後で「うちもそうだった、泣かなくって 

御近所の人達から、お宅の赤ちゃんは?っと尋ねられたりしたよ。」早々、

鑑定を心見る事になりました。

 

< 命式・女性 >   生月7月(夏) 生日5日 節日6/6・7/7

※生まれ日は、7月節日前の為、月柱は6月の干支を使う。

時 日 月 年     干合・冲・支合なし 卯亥は木気の半合

倒   財 比     辛2干酉1支  (3)

己ィ辛ィ甲キ 辛ィ    己1干0支   (1)

亥キ 酉ィ午ィ卯キ     甲1干卯亥2支 (3) 

壬 辛 丁ィ乙     (A)日比倒4 対 (B)財3 

 

元気の干=甲 元気の地支=亥卯  病の地支=酉  薬の地支=運の卯辰

元気の干・支が無作用になる時は調候的にひどいと見る

病の地支を無作用にする時や、薬の地支運は、喜運で調候的に良い兆し。

 

< 用神取得法と格名 >

Aグループとは、日干を強めるグループで日干、比肩、劫・敗財、印綬

偏印(倒食)Aとだけ書いたりする。

Bグループとは、日干を弱めるグループで食神、傷官、正・偏財、正・偏官、

Bとだけ書いたりする。

A対Bは 4対3で 用神取得法は内格 甲の正財強く 内格、正財格。

 

< 命式の喜忌は >

内格扶抑法とは、AとBのバランスを言い、強い方が忌、弱い方が喜となる。

Aが強く忌 日干、比肩の辛 倒食己は忌 辛に通根の酉は忌 

Bが弱く喜 正財甲は喜 甲に通根の卯と亥は喜

内格は、天秤やシーソの様な物で平均が取れるほど喜運。運で平均が命式とは

逆になる場合は喜忌変遷で忌運。割合が内格から外格となる場合も

破格運で忌運となる。

午は閑支だが、月令は丁(偏官=殺)Bで喜であるはずが、

(丙運は年干辛と合去の干合)丁運は月令1,5倍と午で 

Bに2,5プラス喜忌変遷運で忌運、月令、午共に忌とした。

 

< 命式と性格 >

〇日干辛について、時支亥は、辛に通根の側支酉と時干己を湿らせ己は湿土 

辛は湿金 この関係で辛は湿金汚金。己の倒食は忌で1干0支と弱く

日干辛を汚している為倒食の良さが出にくい。

〇辛は比肩が透干で負けず嫌い 制がなく我がまま。年干比肩辛と日干辛の

間には正財甲が透干、辛ナイフ二本は、間の甲木を何とかしようと

ヤッキになるが効率悪く、甲の干渉心は強くさわぐ。この場合の辛は 

宝玉、金、銅の内、2干あり希少価値もの

ではなく汚金で、柔らかく傷つく事を恐れ、臆病「誰も私を傷つけないで」と、

事前に騒ぐ事で注目浴び、傷つけられる事の回避をする。

よって騒ぎ方は人並み以上。(ヒステリックではない)

〇日干と年干辛2干とその間の甲財の象意は、財欲強く金銭感覚は細かい

辛は銅、き者で頑張り屋(行動的)

〇湿金汚金の辛を洗う壬水や乾かす丙の透干がなく思慮が浅い

思いのままの行動で勉学もはかばかしくない。

〇最大の欠点は、針の様な出方をする2干1支の辛 月令の丁や地支の関係で

(年支卯に可愛らしさがあるが、午の蔵干丁に洩らされ弱めれれて午の丁の

激しさを強めてる。)きつさばかりで女の子としての可愛さが出にくい

※知恵遅れではないが、以上の理由から見解により疑いを持たれる可能性がある。

 ( 命式 )

  甲 辛     

亥 酉 午 卯     

壬 辛 丁 乙 

 

< 大運・女性順行 > 

生日7/5 節日7/7 節日までは5・6日で2日(7日は次月の節日) 

初運は1歳

 

1 11 21 31 41 51 61 71 81 91

〇 〇 ✓ ✓ × ✓ ✓ 〇 △ 〇

乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 甲    ←(年運)壬癸甲乙丙

才 官 殺 印 倒 劫 比 傷 食 財

未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰    ←(年運)丁戊己庚辛

〇 ✓ ✓ ✓ 〇 〇 ✓ ✓ 〇 〇

午   卯 卯   午   亥 酉 酉    冲、支合の命式中の地支

 

〇1歳からの乙偏財運は、甲木の葉の様なもの年齢から、年干(父親)辛が

乙財を取り(切る)に行く、季節は夏、未卯の根の葉は良く茂って切りやすい、

よって父親の仕事の順調を現し経済的に良い環境。

〇6歳からの未運は、月支午と支合 喜運であっても午は命式中の干支のうち

唯一ぬくもりの地支 午が無作用で健康面では多少グズグズ言う時期となる。

もし未が無作用とならなければ、木の三合揃う事になりB に2プラスされ

喜忌変遷で忌運となる 甲財は日干辛に取っては重たい財で大きな借財

(年齢的に年干辛、父親の借財)の可能性を疑う。

よってこの時の支合は有情の支合である。

こうして救われる時期は健康面での調候もひどくないと見た。 

〇11歳丙運は、年干の辛を合去で命式はより平均がとれ喜運 

精神的に楽な時期となる。

※1歳から15歳までは喜運、良い環境に育ち知恵遅れの心配は無いと見た。

学業の事だけは、期待をしてプレッシャーをかけるのは、精神的に悪く

避けたい事である。又、遊びの中で物事を丁寧にこなす事を、

大人たちがそっと教えて上げられれば、

それが将来この方の場合役にたつはずである。(幼少の環境は大切である)

〇16歳からの申運は、忌の辛を強め忌運 自我が強まり思春期友達関係での

トラブルなどが考えられる。

〇丁運は上記に通り。

〇酉、戌運は、年干喜の卯を支合、冲で無作用とする時期で忌運。

卯は木の専支で元気の地支 調候的には 喜の甲を弱め仕事量の減少と

出費可能性「お金がない お金がない」が口癖の時期となる。

〇41歳からの己運は、月干元気の甲を合去の干合、命式は外格従旺格となり

大きく変動事業経営など場合は倒産の恐れの様に被害は大きいと見る。

原因は戌運にある可能性。

年運での壬癸丙運は特に要注意の時期である。

〇46歳からの亥運は 甲に通根命式は平均がとれ喜運。己運の被害を取り

戻せる可能性はあるが、命式の亥と運の亥が揃い自刑 落ち着きの無さで事故・

怪我に注意、喜運のみを信じれば己運からの傷を広げる可能性がある。

〇71歳壬(傷官)運は亥が通根深さのある壬水(多い水量)、甲は亥卯の根は細く

浮き木 辛は洗金 1干の己土を流す。この時の浮き木の甲は根なし同様、

よって1干0支 辛は3 己は1 運の壬1干亥1支で2 

日干印4 対 財傷3 壬と己の関係でほぼ平均がとれ喜運と見た 

喜の甲財は浮き辛から逃げての抵抗力 財に恵まれ 

賢く魅力的なお婆ちゃんになると推命。甲財の浮は財の不安定の調候 

健康維持の為の出費などと推命。

〇76歳からの寅運は、時支の亥と支合 元亨利貞では終末の喜の亥を

無作用とする運で、晩年でのこの運は調候的には健康面での心配

「病は地支より重く」にあたり留意が必要な時期となる。

この時期を乗り越えれば後は喜運、長寿の可能性あり。

 

( 感想 )

格名は内格正財格、目的は財に生きる事が良いが、喜財甲の表面を

傷つけたり皮をはいでの間違った対処となりがち、ほぼ平均の取れた命式で

僅かな事で喜忌変遷を起こし甲財も喜でありながら 忌財になる事があり 

甲木を尅して悪し、育てて悪しの命式であるため、現状維持を心がける事が

最も良い。金銭感覚細かく経理事務などはと考えたが、干渉心の強さと

金銭感覚細かさで収支に口出し多く嫌われ不向きと見た。

月干の大きな喜財は仕事には事欠く事無くついて回るも

ので、欲をかかず無理をせずの生き方が最良となりそうです。 

お婆ちゃんは、「あ~これくらいなら」っと、安心した様でした。

彼女は現在小学生 元気にやっています。

 

< 子平学の基本 >

sihoin-waraku.hateblo.jp

 

平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」 

「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞 2018/10/25 )

 

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