この命式は2019年2月に書いたブログです。格名は外格、従財格です。
格名は同じでも、命式(人)は夫々としか言い様がありません。
< 時間推定 >
時間推定です。この方は私の大好きな あのお洒落で実力派の中国の
若手ピアニスト。年月干壬丁は月令が甲の為化木になり、日干は庚。
これだけでもう鳴り物の命式です。
甲のハンマーで庚鉄を叩く。又命式下、地支の蔵干甲2干に丑の蔵干に
辛があり、命式はよく鳴り響いています。
三柱で充分ピアニストの命ですが、私はこの命式での閃きと鍛錬の丁を推定で
入れて見る事に、庚日には丁時は丑と亥がありますが、立ち位置から日干庚には
人生の荒波に対する抵抗力とやり遂げる力を持たせる為に1支の根丑を選び時柱は
丁丑としました。大運を取れば、今年32歳、現在までの大運とも合っており、
これで大運を取っていく事にしました。
この命でのピアニストは適職と言えるでしょう。
(今年32歳 16歳デビュー、現在までに賞や多額な懸賞金を獲得しています)
< 命式・女性 >
時 日 月 年 壬丁化木(年干乙 月干甲)
官 才 財 寅卯(半合) 月令(甲) 季節(春)
甲キ 乙キ 庚1干丑1支 (2)
丁キ 庚ィ壬 丁 甲乙(令)寅卯3支 (6,5)
丑ィ寅キ 寅キ 卯キ 丁1干寅2支 (3)
己 甲 甲キ 乙
(Aグループ)日干2 対(Bグループ)財官9,5
BはAの4倍以上 用神取法は専旺法 外格 従財格
喜の干=壬(壬運は時干と変化 化木)癸甲乙丙丁己(己運は月干甲を合去、
年干喜乙(正財)と日干庚は絆神の干合で、乙は三倍の強さとなり月令計算4,5倍の
強さになるり喜) 忌の干=戊庚辛
< 命式は >
(命式) 格名は外格従財格。従児・従財・従官格の様にB(食傷財官)
官 才財 で構成された外格は格名となった通変星(この命では甲乙)が
丁庚甲乙 強ければ強い程良く、日干は弱ければ弱い程良くなります。
丑寅寅卯 この命では日干(本人)庚(鉈)が、甲乙を切り寅を還流し
己甲甲乙 丁火(時干)を強め、その丁火は3の力で日干庚を弱めている。
流れは先に財、後に官となり自身の力で喜の財を増やし
地位を上げて行く命式。
< 命式から見る >
日干庚は丑を根に持ち。丑の己は凍土だが時干の丁3や側支の寅の蔵干丙
に暖めら丑は庚を生助、確りした日干(本人)である。(推命上これを忘れては
ならない)。月干甲(偏財)は寅と卯の根で燥木、切りやすい甲木だが、
月令に旺じられた強い甲木(仕事量)を切らなければならない。
(日干周り、日干庚に対し、月干・月支・日支は仕事への意欲
時支丑は、1干2支と強すぎる丁で熱せられた庚をサッと冷やし
強い甲を切るための庚(道具)の刃を錬金 忌ではあるが意欲の期待に
添える力や賢さを磨いてすこぶる良い役目をしている。)
又甲が合去となっても、年干の乙は日干の側干となって日干庚と絆神の干合
三倍となって強い(仕事量)乙草を切らなけれらばならず、庚は敗財・比肩無く
一途、強い財に気は向き余所見をしている時間は無く、強い正・偏(乙甲)の財
を切る様はひたむき 財の干渉心6,5に対し日干の2は弱く、表現力は仕事
の行動性に集中、口を動かすより仕事への行動性。正・偏財燥木の
手段は色々で、ジャズ、ポップ、イージーリスニング、伴奏と
人気が落ちれば何でもこなす人で報酬には拘りが無く、
高慢でなく親しみやすさに最大の長所がある。
強い甲乙(正偏財)は丁(偏官)を強め性格的には一番強く出る。滴宝著子平廣
論より、乙財→丁官=財を惜しまない。甲財→丁官=目立ちたがる(目立ちた
がり屋)。とありこの方のお洒落はずば抜けて目立っている。月令甲は喜
変化の化合は喜財で有情の干合 時干丁は行運の壬と喜の化木と行運でも
喜財運に恵まれている。棚ボタの財でなく自分の努力で手にする財で働き者。
そしてよく稼ぎ良く使う人ですが稼ぎが多い人です。庚2は丁3に尅を受け
目上の人の意見を取り入れる 月干甲と庚の関係は甲強く喜で良い作用
社会環境の人達からは良いアドバイスがあり、そうした人達に対し庚丑は
自身の意見を言え対等に話し合いが出来る人。
お金の管理は月支(社会環境)寅と日支(伴侶)寅 財から官へ繋ぐ喜の地支は
仕事を良く理解し手伝い財の管理を確りする人達。
喜の地支で運も良くトラブルはないと見る。
※甲乙の根は寅卯で、丁に全て洩れやすいのがこの命の短所、しかし辰や亥
の水支でもある根をもてば丁に洩れにくく、財官の淑女の風格でプライドが
強くオスマシで仕事の選り好みなどが強い性格となる可能性。
この方の場合最大の短所が長所となる。行運での亥は寅と支合。
辰運(水支で木局揃い)では、仕事を選べる時期と見る。
< 大運・順行 >
大運は干・支、夫々5年毎とですが、前後の運や流れはとても大事。
又年運は多いに影響があり、推命時にはポイント運では年支も見る必要性
(命式)
官 才財
丁庚甲乙 庚 (2)
丑寅寅卯 甲乙 (6,5)
己甲甲乙 丁 (3)
(大運) 〇=喜運 ✓=忌運
98 88 78 68 58 48 38 28 18 8
〇 ✓ ✓ 〇 ✓ 〇 〇 ◎ 〇 〇
甲 辛 庚 己 戊 丁 丙 乙 甲 癸 →(年運)癸甲乙丙丁
才 敗 比 印 倒 官 殺 財 才 傷 ←天干運の通変星
子 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯 →(年運)戊己庚辛壬
✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇 〇 〇
丑 寅 卯 卯 寅 丑 ←冲合する命式中の地支
< 大運は >
〇癸(傷干)運は、庚や丁とは干関係悪く喜忌悩むが、日干と財の通関用神
喜の甲乙を生じ(育成)丁財につなげている為喜とした。傷官から財に繋げる為の
技術習得の時期。
〇甲(正財)運は、月令計算2プラスで喜運。乙(偏財)運は日干と絆神の
干合三倍月令1,5倍計4,5プラスで喜運
〇卯辰運とも甲乙の財干を強め喜運、卯運13歳から乙運32歳は財を強める運で
経済的に恵まれるが、仕事は忙しく体調管理と精神面でのケアーが大事な時期。
※13歳から32歳までは財星を強め喜運続き
※財運から官運へ変わる時期は、曲想やタッチが変わる可能性。
〇33歳の巳運から丁運の52歳の20年は、官運を強める喜運
地位を不動のものへ押し上げて行く時期。
〇53歳未運は、時支忌の丑を冲で無作用とし喜運。庚の力は半減
強い甲乙を切りる作業は、人生の延びは有るものの心身共に骨の折れる時期。
〇58歳戊(印綬)運は 丑が通根Aに2プラスA4 対 B9,5 内格。破格運で忌運
しかし 戊は丁を護丁して命式との干関係良く 年運癸は戊を合去
その後の年運(甲乙丙丁)は救干になる為 忌運であっても調候的には酷くはない。
又戊は音響の効いたドームの様なもので不動の地位となった彼女のタッチは重厚な
音量を得とくする時期、経験を積んだ演奏家として注目を受け活躍されると推測。
〇68歳己運は、月干甲を合去、日干と側干になった乙(偏財)は絆神の干合三倍、
月令1,5倍計4,5の強さになり喜運。(仕事量・経済的など)
〇庚辛運は 日干類を強め破格の忌運 年運の救干に救われる事多し。
〇申酉戌亥は、財星を1弱め忌運。破格は起らず大した変化は無く年齢を考慮、
体調の衰えなどから自ら仕事を減らす可能性。
〇98歳甲運は、偏財運喜運
〇103歳子運は 時支の丑を支合 丑は忌の地支だが日干を強め質を良くしている
地支で時支は命式の墓の様なもの年齢を考慮に忌運とした。
少なくても健康を害する。
< 体形など >
目立ちたがり屋お洒落、そして忙しく。命式に水気 土気が少なく
甲乙は丁にもれ痩せ型 今後も肥えないと見る。身長は甲乙喜で強いが丁に
洩れ庚に尅を受け普通。肌の色は甲強く庚丁の強さから、
青白く赤と程好く美しい肌色と見ました。
(アジア系での考慮は必要)命式は、よく鳴り響き耳は良い筈です。
< 感想 >
この命式・大運には誉めるところが沢山あります。大運は干・支とも喜で流れは
同じで傷官から始まり→喜財→喜の官運と順生。変化・絆神強化の干合は喜、
月令喜。又例え忌運であっても酷くは無く、命式から見る人柄は
高慢でなく直向(ひたむき)で親しみがある等
この様な命式を見るのは初めての事で素晴らしいの一言です。
本人に「目立ちたい」と言う積極的な気持強く、
世に出やすい命式と言えそうです。
( 再度更新して溜息が出るほど良い命式だと思い!
2021/12/9 )
参考文献
平岡滴宝訳 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」
平岡滴宝著 「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2019/02/26 )
子峰院ホームページ