平岡滴宝著 新訳滴天髄を読む 天干論 ( 庚 ) 

〔 子平学・四柱推命・運命学・十干の内庚について 〕

この天干論はあくまで劉伯温氏による天干論です。

余談では  北宋(宋)の時代の徐大升氏による反尅の理でも書いてみました。

北宋は伯温氏の明の時代よりも前です。  

 

天干論 ( 庚 )                            

庚金は殺をおび剛強を最もとなし、水を得て清く、火を得て鋭く、土潤えば即生じ、

土乾けば即もろく、よく甲兄に勝てども乙には輪(ま)ける。    

 

( 訳 )                               

日干が庚で、丙の偏官の透干の人は、庚が月令に当っていたりして強い方が剛健な性質

となります。強い庚が壬を持ちますと清らかな気質となります。そうした庚が丁火の

制を受けますと、錬金と言い鋭くなります。又未や戊などに根を持つ様な土より、

辰や丑に根を持つ様な土からは非常に助けを受けます。

甲木に対しては、甲よりやや弱い庚でも平気で甲を尅しますが、

乙の場合は干合となりますから、有情の干合や貧合無情の干合等が起り、

有情は例えば日干乙の強すぎをよく押さえますが、

貧合の場合は日干乙は返って弱くなります。しかし日干庚の場合、

貧合となる時は乙を尅し切りませんし、合去の干合の場合、庚は無力になります。

従って甲に対する庚の作用と比較してすっきりしない所を、

負けることがあると言う表現を使ったのでしょう。

 

( 追補 )                               

弱い庚で壬が非常に強い時、従児格にならない時以外を沈金(沈金)と言う。

庚の良さは失われやすいです。尚、制とは受ける側の干の強さより、

やや弱い状態にあたる尅の干が対称です。勿論強ければ尅となります。

※干合には変化、絆神強化、合去の干合があります。               

 

( 和珞の、庚金についての余談 )                           

上記の通り庚、丙との関係で丙に比べ庚はかなり強く無ければ剛健にならないと、

ですから反対に丙が強ければ、日干庚の場合バランスによってだんだん優しく穏かで

人当たりの良い人となります。(そうした人は不満をためています。

時間の経過とともに強い欲求不満へと、堪忍袋の尾が切れる、状態の時期が無いかは、

大運などで見なければならない)。

甲に対しては上記の通りですが、春月生まれで月令に当っていたり木局の甲木に、

1干1支のように弱い庚金・鉈は刃こぼれ状態がおこります。

この状態を我が師は言います「庚道具傷つけば、道具の手入れや修理に甲財かかる 

では 何に出費があるのか探らなければならない。」と庚金は、甲木を切る道具、

庚が日干なら甲は偏財にあたります。何時手入れが行き届き 何時状態が酷くなるのか

を推命、そして健康、仕事、浪費などと出費の原因を探る必要があります。

又、日干庚に対し甲財は 木を切って稼ぐ「きこり」です。「きこり」は考えます。

どの様な切り方をすれば仕事がスムーズにいくか、財に繋がる上質な甲木を手に入れら

れるか等と・・この時庚は職人です。どの様な職人なのかを命式によって見極める必要

がまず出て来ます。鉈を振り上げ、振り下ろし俊敏性や対応の早さは甲との関係で見極めが出来そうです。

乙との関係は甲と比べスッキリしないと書いています。     

日干庚で、月干か時干が乙で絆神強化の干合なら場合によって「尅し切れない」状態は

振り降ろした鉈に蔓となって巻きつき鉈の動きを弱めるような もしくは、

背が低く柔軟な乙は、鉈の重い動きを交すような、

その場合乙の根の種類で決りそうです。

又「スッキリしない」の意味はもっと深読みが出来そうです。

それらはいずれ又書きたいと思います。         

 

Twitterから)                           

 日干庚(鉈)に対し甲財は 木を切って稼ぐ「きこり」です。「きこり」は考えます。

どの様な切り方をすれば仕事がスムーズにいくか、財に繋がる上質な甲木を手に入れら

れるか等と・・この時庚は職人です。ただただ無謀だけの庚ではありません。

どの様な職人なのかを見極める必要がまず出て来ます。と書きました。

日干庚で 側干に甲や乙の透干の場合は刃物として性格は、きつさとして出ますが、

無謀や見境が無い等との意味とは全く違います。

 

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参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 

 

( 子峰院 関都詮人・和珞 2019/04/01 )

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