平岡滴宝著 新訳滴天髄より 天干論 ( 癸 )

 ( 子平学 四柱推命 運命学 )                  

     

      天干論  ( 癸 )                           

癸水は至って弱く、天津において達し、竜は徳でしかしてはこび、功この神と化し、

火土を恐れず庚辛を論ぜず、戊と合し火を見れば、火の根即ち真

       ( 訳 )                              

癸の水は、地上にある時は湿気で例えられます様に、その性質はいたって静かですが、

たとえば子亥丑等の根がある人はそんなに弱いとばかりは言えません。

中でも辰の水は春月の暖を持っていますから、根の中でも色々の効用が生まれます

命式上火が強くても、ある程度強さの癸があれば土を湿らせる効果をもち、

バランスがとりやすく相乗効果となることが多いので、

そう気にすることはありません。ただ庚辛からの生助は期待することが出来ず

多くの註釈書では、金多ければ反ってにごると言い、反尅があるとしています。 

戊と干合した場合、月令が丙か丁となる時は火の化格となります。    

   

   ( 追補 )                              

干の癸が辰の根を持つ時は、天津(遂語訳天の川)即ち天からの雨露(神峯論)の様な

もので、命式によっては慈雨から洪水まで色々ありますから、詳細に調べなければなら

ないと各書は言っています。

以上この(滴天髄)天干論は、日干とか体干とかに限らず、

それ以前の考え方と言えます。

即ち天干の特性であり天地自然の妙であります。                                   

 

 ( 和珞による追補 )                              

癸は、霧、霜、雪、雨や、強さなどで他の干に与える影響を見て、

他の干の状態をも知る事ができ、それによって詳細な推命を可能にします。

壬癸、両方の透干あれば癸は雨 壬は海や湖。又地支に亥申があれば癸は雨、

子・丑は霜 辰は霧から雨雲 戊の側干の癸は雲と、おおよそ分ける事ができるが

他の干や地支によって異なる事があり注意を要します。

亥子丑や子申辰の水の方局や会局が揃う時はかなり強い雨となります。

癸は本来弱く大人しくが、基本ですが強くなれば、当然それとは異なる推命となりま

す。己土との関係は、作物育つ土壌となるか、そうでないかを見る事が可能。

金(庚辛)は癸水を生じません、庚辛との関係は錆び(洩気)関係ですが、

庚辛が強く癸水が弱ければ反尅になり、更に弱る状態(金多ければ反って濁る)。       

     ( 癸についての余談 )                       

癸は、上記の様に辰との関係が一番興味深く、その上天干に丙(太陽)が透干、

辰を根に持つ癸は霧ですが蔵干中土は戊をより強め 辰の蔵干戊土は湿を多く含んでい

る為、天干の丙に温められれば水蒸気として天に昇り 天干の癸は雨雲になり、

その動きは命式を立体的に見れば、前後左右上下そして斜めと、

あの孫悟空が乗る觔斗雲のような雲に、特に月支が辰の場合はその可能性は大きいと

言えます。その活動力は距離的にも時間的(昼夜お構いなし)にも相当なもので

推命には考慮が必要です。この様な命式で、日干癸が辰1支だけに支えられた場合の

問題点は、辰が冲合で抜けた時や、丙が合去で抜けた時、癸が天干や地支で強められた

時です。要は気性の起伏が激しく、行運によって人に迷惑をかけたり、

精神疾患を患ったりと見極めがとても大切な人の可能性があります。

又、癸と丙は干関係が悪く激の関係です。癸日の丙は正財にあたりますが、

双方1干1支以上で 平均が取れたり癸がやや弱い場合でも、

反発心が現れ偏官(殺)の様な出方をする事があります。

 

 

参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 

 

( 子峰院 関都詮人・和珞 2019/05/06 )

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