子峰院 和珞の鑑定例No72

     子平・四柱推命 運命学

 ある若手占術者から持ち込まれた人です。「江睴相映」の命式で賢いはずが、

現実には「心の病」らしいです。と・・・

「江睴相映」とは、丙(太陽)と壬(湖や海)の関係。湖に太陽は映り輝きは増し、

映っった太陽も湖も良く見え、調候は、通変星のどちらかが忌であっても

通変星の意味が良く出る。日干なら見栄えが良く賢い等と言われたりします。

滴宝流では、加え日干が丙の場合、鏡(壬-湖)に映れば自身のやっている事が見え、

丙の大らかさと合わせて、落ち着きあって失敗の少ない人。

命式次第では先見の目があるなどと判断する事もあります。

しかし、この命式ではどうでしょうか・・・私は次の様に推命いたしました。

 

< 命式・男性 >

時 日 月 年

官   殺 傷    巳申―支合

癸キ 丙ィ壬キ 己ィ   丙1干0支    (1)

巳ィ申キ 申キ 卯ィ   己1干0支    (1)

丙 庚 庚キ 乙    壬癸2干申1支  (3)

 

Aとは、日干を強めるグループ=印日干比敗

Bとは、日干を弱めるグループ=食傷財官

A(日干)1 対 B(傷官殺)4  癸は雨、天上は雨雲 癸は丙(太陽)の光を弱め、

丙は1マイナスα よってBはAの4倍以上で Bの外格

用神取法は専旺法  格名は外格 (ぎりぎり外格)弱従殺格 

※Bが干合・冲・合で1以上弱まったり Aが同じく1以上強まる時は

外格破格となり要注意 

 

( 干の喜忌は )

Bの外格は、B が喜 Aは忌となる筈だが、己は傷官でB、しかし喜の壬を尅す(濁壬)

ため忌、行運の食戊は時干喜の癸を合去で忌、 よって

喜の干=庚辛壬癸   忌の干=甲乙丙丁戊己 となる 

 

< 命式は >

〇格名は、外格従殺、推命は体干を殺の壬と日干丙と両方で見た方が見やすく、

両方を体干として、交合で見てみました。

〇己1干0支と壬に尅されて弱く、傷官の性格は殆ど出ない

この命では壬己は相尅(壬は己に汚され、己は壬に飲み込まれている。)

〇日干丙(太陽)は1干0支と弱く、癸(雲)は眼下にあり、暖や輝きを地上に届ける目的を

邪魔され、太陽の役目を果たせない程弱った丙であるため、気弱で決断力が乏しいが、

内心不満(癸への)を抱えている

〇丙(太陽・日干・本人)は、月干壬(湖)を鏡代わりにして、自身の輝かしさを映し見たい

が、壬は側干(年干)の己で汚れて(濁壬)光は僅かしか見えず、時干の癸(雨雲)はそれすら

見る事を邪魔します。丙(1干0支癸と濁壬によりよわめられて弱く)は、例え癸がはれ

ても濁壬では映し見る事が出来ず、己の汚れがなくなっても雨雲で見えず、

誰も弱い自分を助けてくれないと思っている

〇月干(社会環境)壬と日干丙は「江睴相映」の関係で社会に出たいと考えるが、

月干壬は濁壬で成果を挙げられず評価が低く、酷い下積み生活を強いられるため、

決断力の弱さから世に出辛くなっている状態で、内気で大人しく表現力の乏しさから

不満や不安を溜め込みすぎている

19歳「心の病」と診断された。この様な人は、第一に精神的な面から、

次に環境的な面での推命が重要となります。

※大運は、全ての行運の拡大、人は年月日時の全ての行運で 大運と同じ様な流れの

影響を受け人生を送っている。この方の「下積み感覚」は命式からと行運によって

受けている。

 

 < 大運・男性・2年運 >

92 82 72 62   52 42  32 22 12 2

〇 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇                 →(年運)辛壬癸甲乙

壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛

殺 官 倒 印 比 敗 食 傷 才 財               ←大運天干の通変星

戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未                  →(年運)丙丁戊己庚

〇 ✓ 〇 △ ✓ ✓ △ ✓ ✓ ✓

卯 解     申     申                          ←冲合となる命式中の地支

 

(命式)

時日月年      〇辛・庚の財運は喜運、経済的な環境の良さ、  

官 殺傷   しかし2歳からの辛運は強化三倍、月令計算をすれば天干は4,5干、

癸丙壬己   丙は弱く輝きで負けの意味、喜運であっても気分的には

巳申申卯   面白くない、意味もなく機嫌の悪い幼少期だった可能性。

       庚 

〇12歳からの庚運は、壬庚の地支申は還流によって喜体干壬を生じ 

喜財によって地位が守られたて人生で一番良い時期(財による環境の良さ)。

喜財庚は沈金(洩気)気味、出費の可能性。

※命式から見る家庭環境は、母親は(年支の卯は木の専支で蔵干は乙〈印綬〉)は、

一途で教育熱心、日干(本人)丙に対し期待や欲求は強いが期待はずれの感 

側支申の蔵干庚とは暗合で暗尅と弱められ、父親(年干-己)との関係は

「乙、己土をよく尅し」だが弱められた乙では力及ばず、己(父)は壬水を汚し本人や

母親との関係は悪く 又己は壬から流されて苦労は多く家庭を顧みる余裕はない、

両親夫々は家庭的・精神的に問題を抱えており、家庭環境は本人にとって

居心地の良い場所とは言えない。 

〇大運は17歳からの午運は日干丙を強め、19歳年運は戊戌、戊は、時干(将来性)

喜の癸を合去、戌は年支卯を支合した歳に「心の病」と診断された。

〇大運22歳からは土を強めたり 火を強めたり 水を弱めたりと忌運が続き、

環境の変化や症状の悪化が考えられる。

〇辰・丑運は、壬癸と己を強め△ですが、割合的には濁壬の汚れを強め精神的には

優れず。生涯精神的に癒される時期が少ない。

 

< 五気と丙癸の関係 >

金2    木1     

   土1      

水3    火1    

五気では精神力 包括力共に弱く、精神力は尅にあい尚弱っている。

五気での精神力の弱さ 加えて包括力の弱さで、精神力の弱さに拍車がかかっている

状態。体力は強いが、日干が弱いために全ての思いを表現できずにいるが 

忌の日干が強められる時期は、表現方法は体力に頼る傾向、又 丙と癸は激で干関係が

悪く調候は反発や怒り等で、体力表現は厳しいものになると推命しました。

体質的には、命式中 土は水に尅されて1と弱く胃・腰に弱点があり、

火と水の問題は命中では、距離があり体質的な問題は少ないと見た。

 

( 生きる目的は )

本来は社会に進出、倍増の立派な自分で活躍 そして他人に認めて貰う事と書きたいの

ですが、年支卯の蔵干乙の印綬・思考力は暗合で弱り、命式の状態を加えてそれを

望む余裕はなく「環境に恵まれ、精神的に楽な日を1日でも多く過す事」

雲ひとつ無い日に、山の中腹などから、海や湖を見渡す事ができれば、

この方は、ひと時でも精神的に安らげるのではないかと、推命しながら思いました。

 

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 参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

(  子峰院 関都詮人・和珞 2019/05/13 )

 

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