子峰院 和珞の鑑定例No78

 この方は、小学生でありながら俳人、著書は何万部も売り上げ一世風靡して

時の人となった人です。興味が湧き勉強させて頂きました。

時間は、壬運の調候やドキュメンタリー番組による性格から、

推定で子時を取りました。

滴宝式では、夜11時以降の日柱は次の日の干支となります。

子平学 四柱推命 運命学

 

< 命式・男性 >

時 日 月 年    干合・冲・支合なし  季節は五月夏生まれ

官   才 食    己1干0支   (1)

甲キ 己ィ癸キ 辛キ    辛1干巳2支  (3)

子キ 卯キ 巳キ 巳キ    癸1干子1支  (2)

癸  乙  丙ィ丙    甲(強化)3卯1支 (4)

    A 日干1 対 B食財官9

用神取法は BはAの4倍以上で専旺法(外格) 格名は、外格従官格

喜(キ)の干=辛壬癸甲乙    

忌(イ)の干=戊己丙丁庚  

傷官庚はBグループで喜のはずが、喜の甲や辛を尅し癸とは錆びの関係で忌。

喜=良い=〇 忌=悪い=✓  △=程々=現状維持

 

< 命式は >

生まれ月は五月、月令は丙の初夏。月干癸は 根に蔵干は癸の子を持ち、

初夏の薄霧。

年干辛は、蔵干は丙の巳を2支持ち銅、側干に癸の薄霧で湿金。

日干己は、命式は暖かく側干癸との関係で程好い暖かみのある湿土。

己は通根の地支なく身弱。

日干(本人)己は時干甲とは強化の干合、甲は三倍の強さになる。

日干己は0支で弱く、卯の根を持つ強い甲に尅され身弱の己土であるが、

己の暖と湿は適度で体質面を救う。

対人関係では月干の社会環境の人達からは助けられ、時干喜の甲は、

正官で身近に助言をしてくれる目上の人達がいる、印星の様に甘やかしではなく

時に厳しく的確な助言。

格名は外格従官格、喜運ではそうした人達の助言に素直に従え、事が上手く運び

精神的に落ち着く。反対に日干が強まり自我が強まる時期や破格運では、

不満や反発心で何事も上手くいかず、精神的なストレスは大きく

苦労の時期になる。静かな好奇心で常に何かをしていたい人、

仕事は嫌がらず辛食と癸財の関係は、結果は思った程では無いものの、

喜癸財は時支子に帰宿して経済的には比較的苦労の少ない人。

 

< 性格 >

従順、臆病、慎重、神経質、人への警戒心は強い、礼儀正しくマイペース型。

 

< 大運・逆行・各五年運 >

93 83 73  63 53 43 33   23   13   3

〇 〇 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇

癸 甲 乙 丙   己  辛     →(年干)甲乙丙丁

才 官 殺 印 倒 印 比 傷 食 財    ←大運の通変星

未 申 酉 戌 亥  丑   辰    →(年干)己庚辛壬己

△ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 ✓ 〇 〇 〇

       巳 卯 卯 巳   子                    ←冲・支合となる命式の地支

 

< 大運は >

3歳の壬運は、月干癸財は壬財を強め霧から降る続く雨へと変わり(冲天奔地)

喜財を増やす。この時期俳句の本を出版して何万部も売上げる。

俳句は、大運壬辰で命式の辛食を洗い下の丙の輝きで生まれたもの

「己日癸財の人は、大財を手に入れる可能性がある」と言われて、

この命式では冲天奔地がその時期になる。

しかし 強められた壬は日干己を押し流し、己は喜財壬を汚す調候で

酷いいじめに合い苦しい心情からも俳句は生まれたようです。

〇13歳辛運は喜の食神運で喜運。

〇18歳卯運は、元機の地支で甲を強め喜運。甲に従い対人関係の支障は少なく

(喜甲の正官)地位ある人との出逢いで良い刺激を受け作風を伸ばした可能性。

〇23歳の庚(食神)運は、(癸)錆びた鉈で、喜の柔らかい喜辛や喜甲を傷つける

調候(命式の干との関係の悪さ)は作風が変わるか、

書けなくなるかの様なスランプの可能性。(時干甲とは傷官見官の関係)

〇28歳寅運は、卯運同様喜運。庚運からのスランプから脱出、

地位ある人との新しい出逢いはより強い要求がありそうです。

〇33歳己運は、時干甲は強化干合のため合去とならない。

日干を1強め忌運、食神辛は湿金汚金となり、

ライバルが出現で人気面では汚金の調候と大運は忌で不利な要素が大きい。

〇38歳丑運は、子と支合、喜の癸財を弱め忌運。蓄財の目減りと拘りの弱り。

43歳戊運は、月干癸と変化の干合で、戊は丙に癸は辛に変化する。

運の丙は年干辛を合去して命式は大きく変動

<43歳変化後の命式>

時日月年

官 倒     己1干0支    (1)

甲己丁      丁1干(令)巳2支  (3,5) 

子卯巳巳     甲1干(強化)卯1支 (4) 

  丙      A日干倒4,5 対 B官4 

外格から内格に変格、命式は大きく変動して忌運。喜の食神と偏財を失う

象意は財源を失い失職の可能性。(破格)

〇48歳子運は、癸財を強め収入源を増やし、失職からの脱出。

※人によれば何らかの理由で経済活動できない時期がありますが、

脱出できる時期を知る事が出来れば気は楽になります。

〇53歳丁は偏印で忌運、丁火は喜の辛癸を弱め甲木を洩気し忌の己土を

強める調候は酷く、何事も上手くいかずストレスにつながる。(破格)

〇63歳丙運は、年干辛を合去忌運。しかし格は変わらず。

〇亥戌酉運は、甲の根の卯や辛の根の巳を冲・支合で1弱めるが変格なし、

忌運としての変化は無いはずだが、年運の壬年には年齢的にも要注意。

〇73・83歳の乙甲運は、正官を強め喜運、しかし身弱、この年齢での制約過多は

身動きの取れない調候、喜運で大事にはされる。

 

< まとめて >

日干己だけが強まる時期は己運だけで、破格運も少なく、

そう言った意味での変動や苦労は少ない命式です。

しかし大運でのポイントは下記の如くとなります。

〇戊運変化の干合の時期は、

命式の変化は大きく経済面では人生で一番苦しい時期の可能性。

〇壬運も喜運で経済面では恵まれるが、日干が壬財からの反尅や

壬財を汚す調候は精神的には相当苦しい時期となります。

※日干が壬財を汚す象意には、他人から僻まれ妬まれての被害もあり。

〇庚運は関係の悪さが目立ち精神的、経済的に苦労があります。

〇卯寅運の、喜の甲官を強める時期や子運の喜の癸財を強める時期は、

精神面や経済面では人生で一番楽な時期の可能性。

 〇壬、庚、戊、丁運と苦しい時期の多い命式です。

経済面では年運で十年に一度壬運が巡りますし、喜財は時支に帰宿し

生涯困らない人ですが、生涯に渡り俳人として名声を手にする事は

無理と見ました。どの業界でもそれはごく自然の事の様ですが、

十年に一度の壬運は、本棚の片隅に置かれた著書が、

同じ経験をする人達の心を掴む可能性は捨て切れません。

形影的には「一時の人」と見ました。

 

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( 子峰院 占い人・和珞 2019/08/28)

 

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