子峰院 和珞の鑑定例No82

ある日のツイート「大運と相性の関係で、どちらも運が悪い場合 相性が悪い

関係では、男女とも身弱の場合では、命式によっては却って離婚にならず、

情念などのドラマで、地獄を見るようなことも起こりかねません。」などと

書いた時 この命式が頭に浮かびました。私は相性にはあまり拘りませんが、

人によっては相性がとても大切な人がいます。

この方の場合も同様の事が言えそうです。

「気弱な孫娘が結婚を決めたようですが、今後が心配で・・・」と、

大運は亥運の最後の年28歳の時でした。お祖母さんは遠い地方に住む

御両親から頼まれたとの事での依頼、

御希望によりお孫さんだけの鑑定となりました。

 

< 命式・女性 >

時 日 月 日    生月9月秋生まれ、干合・冲・支合なし、(燥の命式)

殺   印 財    甲1干0支 (1)

庚ィ甲キ 癸キ 己ィ   癸1干0支 (1)

午ィ戌ィ酉ィ巳ィ   己1干戌1支 (2)

丁 戊 辛ィ丙    庚1干(令)巳酉戌3支 (6)

 

 酉戌=害  最初の行運卯や辰との冲・支合は成立しない

 巳午・戌午=火の半合 特に寅運会局が揃い火の年運は、

推命上の説明をしなければならない。(歳運論)

 酉巳 酉戌=金の半合

 A日印2 対 B財殺8=A1 対 B4

 BはぎりぎりAの4倍 印綬の透干があるため用神取法は扶抑法は内格 

 格名=内格、偏官格 A日干比敗印が喜 B食傷財官が忌となるが、

※天干に癸水1干があるが、火の地支が巳戌午3支あり燥の命式。

喜の干=壬癸甲

忌の干=戊・己・庚・辛・丙・丁・乙(時干庚と干合化金、庚はそのまま 

乙は辛に変化)となる。 

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 < 性格など >

日干甲弱く←忌庚(偏官)強く=従順・臆病・慎重

日干甲(本人)は根なしで弱く 時干庚(偏官・目上の人)は月令や3支を持ち強い

=目上の人から、注意、忠告、叱責をされる事を恐れ、

慎重に失敗しないように心掛ける人である。己忌財1干1支は命式全体に対し弱く

しかし根なしの甲は弱い忌財己を尅せず、財を使う事を(出費)を恐れ

金銭的に細かい人。現実的

月干喜癸の印星は、庚甲の関係上、対人関係では人の気持を察し

配慮の気持ちがあるが日干共に0支で表現は不器用。

忌の庚←己、離れて還流はしていないが、やりくりに走る傾向。Aは無根、

Bは地支多く顔色に出やすいが言葉数は少ない方、しかし質問ははっきりと表現。

四柱推命は八字と言います。子平学ではこの命式を、月令を入れて九字で見れば

同じ字はありません。その上地支蔵干を要れて十二字で見ても同じ事が言え、

こうした人の性格は複雑、この命の場合、家族からは「気弱」と

言われていますが、気難しい人でもあります。

 

 (命式)

時 日 月 日    

殺    印 財    

庚ィ甲キ 癸キ 己ィ   

午ィ戌ィ酉ィ巳ィ   

    辛ィ    

 < 大運・女性・順行9年運 >  28歳結婚の相談

99 89 79 69  59 49 39  29 19 09

〇 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇

癸 壬 辛  己   丙  甲   →(年運)戊己庚辛壬

印 倒 官 殺 財 才 傷 食 官 比   ←大運の通変星

未 午 巳 辰 卯  丑 子 亥 戌   →(年運)癸甲辛(変化)丙丁

〇 △ ✓ 〇 〇 ✓ ✓ 〇 〇 ✓

午             午 巳     ←冲・支合する命式の地支

 

< 大運では >

〇大運19歳乙運は、庚と変化の干合で乙は辛に変化、この頃は家庭の度重なる

揉め事により、鬱状態から引篭もりとなる。

〇24歳亥運は、年支忌の巳と冲無作用とし喜運。市役所に就職。

出逢いがあり結婚を決意。

※年支は母親にあたり 冲・合での変化は、独立や結婚の時期。

特に日支と通根や女性では可能性としては大。

〇29・歳丙丁運は、霧の様な喜癸を弱め忌運、思考力や観察力の弱り

全ての人間関係での対応の不味さ。

〇39歳丁(傷)運は、甲を洩気して丁己を強め癸を弱め、

全てが上手くいかず諦めの境地。

〇44歳丑運は、水土金を強め 特に金の会局が揃う、調候は疑い深く

びくびくしがち。やる気を無くし経済的に追い詰められる恐れ。

〇49歳戊運は、時干喜の印星癸を合去 日干甲の側干は己となり強化の干合、

己は三倍 内格から外格従殺格へ 印綬 月干 正財の変化で大きな変動。

この様な時期は大運五年間の内 最初から最後まで変化は続く。

酷い経済苦と健康の変化。

〇54歳からの寅運は、甲を強める喜運ですが、火の会局が揃い57・58歳は年運で

丙丁が巡り年運によっては酷い時期あり、心身共に元気なく喋ることで

気を紛らしたり繕ったりする時期と推定。

〇59歳己(正財)運は、甲と強化の干合、年干は最初から忌財運、

大運5年間の内 特に2年半以降状況は酷くなる。

〇64歳卯運は木の専支、見違える程に気丈夫になるが無理をしがちで、

卯運に無理をした付けが、その後の忌運に回る恐れ。

〇69歳庚(偏官)運、庚は月令計算三倍の強さ、身も心もズタズタで、

何かの行動を起こす元気すらない状態。

〇74歳辰運は、甲癸己を強めるが年齢を考慮、柔軟な考えで相応の行動性 

思い掛けない収入の可能性。

〇89歳以降は比較的幸運が続きますが、それ以前に精神や健康を

害する事が何時起きてもおかしくはない。

 

< 総体的に見て >

結婚生活は?女性に取って官星は男性であり伴侶である。相手が身弱の可能性を

探れば秋生まれの庚にその可能性は弱く。離婚の可能性は?大運と本人の性格から

自ら事を起こすのには力不足の時期が長く、日支(伴侶)の蔵干は忌財(戊)であり、

財目的の可能性が有る。月干(社会環境)癸は喜の印星であり、

日干を助け居心地の良い場所、

例え鬱状態であって気持は安らぎ社会での仕事は可能。

伴侶が不足・不満に感じ離婚を申し出ればそれもあるが、本人に独占欲・嫉妬心が

伺え 多少の事では「悪い所があれば直すから・・」となり離婚の可能性は低い。

上記「離婚にならず、情念などのドラマで、地獄を見るようなことも

起こりかねません」の言葉からは、この命式が頭に浮かびます。

この様な方は出来れば相性を見て結婚を決断する事が最善策と考えますが、

秋生まれの庚、強い説得力に日干甲は断りきれず、

又は蛇に睨まれた蛙のイメージが強く 相性を見ると言う考え方は、

本人は及ばないと見ました。

※忌運は長引き、気分の浮き沈みの激しい傾向。

 

< 伝言は >

依頼時期、本人の決心は固く周りが何を言ったところで結婚を

辞める事は無いでしょう。

依頼人が祖母であって要らない心配をさせたくない為 全てを話した訳では

ありませが、御両親に頼まれたとの事で特に大事な点を伝えた。

本人に取って、月干癸の印綬は母親、喜で拠り所、年支(母親)忌巳の蔵干は丙、

総合的に見て、母親は我武者羅に助け様として本人の意思を無視するところが

あり、そうすれば本人は心を閉ざす可能性で、母親は言行に注意が必要となる事。

離婚願望を口にした時は本人の意思を尊重、

望みを叶える手助けは本人に取って決して悪くは無い事。

※年支(母親)巳は忌であるが、行運の申を冲で無力にする力がある。

申が作用すれば方局が揃い偏官庚は非常に強まり、命式に大きな変動が

起こる。それを防ぐ巳は忌であっても悪いとばかり言いきれない。

 

< 子平学の基本 >

     

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 参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

      「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞 2019/11/18)

 

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