子峰院の子平学・四柱推命( 夫婦のお財布事情 )

 悩み事と言う物は本当に人の数だけあるもで、依頼の内容も多種多様で

ございます。夫婦のお財布事情も又カップルの数だけあるようですね。

60年程の大昔の話になりますが、私の父親等は稼ぎの全部を

自分が管理してその中から田舎生活の大した額でも無い電気代や医療費を

賄っていましたし、農家の収入は祖父母や父が管理.。何事にも出費のある

母親は必要な分だけ貰っていました。母は外で働く様になるまで余分な

お金は有りませんでし、女は女の事情もあって不自由だったと思います。

理不尽さを感じますが半世紀以前はその様な家庭は少なくなかった様でした。

母も大変だったと思いますが、そのしわ寄せは私たち子供にも回って

来るのは当然な事です。物心つく頃にはそんな家庭事情は兄妹達に取って

反面教師の何者でも無く、男兄弟は稼ぎを全部女房に渡す!女姉妹は

家計管理は自身も加わる!をモットーに健康に留意家庭を築き上げてきました。

現在社会の家計管理は夫婦が共に行うと信じ切っていた私ですが

この仕事をしていますと、昔の実家の様な家庭が結構あるのには驚きました。

苦しむのは女子供ですが、

 

 次なる話は、これは又信じ難く将来を案じる男性の鑑定例です。

子供1人は小学生、奥方は看護師、子供が生まれ伴侶は夜勤が多い事から

子供の事を考えて自身は時間に余裕がある事務職に転職、子供の送り

迎えの殆どを引き受けたそうです。

給料が振り込まれる通帳は妻が管理 その中から生活の殆どを賄い、妻の

収入は妻名義の通帳に預金として残され「僕には貯金が全くありません。将来

僕はどうなるのでしょうか?」と、可哀そうな話です。

上記我が実家の伴侶男女が入れ替わった様な話ですが、現代ではこの様な

ケースは稀では無いそうです。

時 日 月

丙 壬 丁

午 寅

丁 甲

上記の命式だけでの説明になりますが、内格身弱丙丁は忌財、寅午は忌財

を支えています。日支寅(伴侶)蔵干甲は、時支午蔵干丁(子供)に従い強め

ようとしていますが、いやいやなのか率先してなのか?話を伺いますと、伴侶

は日頃余暇を友人達と遊ぶ事は無く仕事が終われば真直ぐ家に帰るそうですから

家庭重視と見ました。すると命から子供の飛躍の為には惜しまずお金を使う

つもりですしょうし、子供も尽くしてくれる母親を承知している筈です。

恐らく多くは子供の為の貯蓄でしょう。

日支寅は燥木根としては太く水を欲しますし、日干壬は身弱ですので強すぎず

利用価値は充分にありますから伴侶から見捨てられ離婚等の可能性は少ない

と推しました。

丙・丁(強化)財は忌で強く、本人もストレス解消にお金の出費が必要になり

ますからその確保の気持ちから

伴侶と子供のお金の使い方には「そこまでしなくても」と言った不満あると

推察できます。午はどちらかと言えば月干に通じている事から、自分で稼ぐ

道をつける筈です。御本人は精神面を除けば健康に恵まれた命式の上

大運は、中年以降十干は水金で、晩年は水支の方局で巡りその内の亥は毒に

当たる寅を弱め、子は特に時支で火の専支午を弱めますので経済的に頻拍して

路頭に迷う様な事はないでしょう。

 

しかし 滴天髄は言います

「何で其の人の凶を知るか、忌神が転々と攻める。」と

この命式は、喜の弱い天干(日干)は両側から忌で強い天干に攻められて

いますから決して「大金持ち」とは行きません。ですので自身だけでなく

ご家族揃って倹約に努められるべきかと思いますが中々難しい事です。

 

法律には詳しくは有りませんが、結婚後に取得した財産は、名義はどうで

あれ二人平等の権限はある筈です。しかし、現実には酷い例を見ています。

 

 子供は経済的に困れば母親に甘えようとします。午に取って寅は都合は

良くても、寅に取って午は迷惑な相手ですが午が子供で寅が親ですから

奉仕の形を取る事は充分にあります。母親が子供の独立を即す為の

術を見つけようとすれば、寅中の丙(丁を隠蔽)を使う手段があります。

これは命式本人では無く伴侶の為の兵法です。つまり丙財と丙の特色を活か

方法で多干渉と言った所でしょうか、

すると子供さんは少し距離を置き確りと自立の道を探る筈では無いかと

推して見ました。

又、生活上の上下関係が見えてきますが、現在社会をまるで映しているかの

ようです。

 

今回は、上下左右の関係で解決策の一部を模索してみました。

ある種の手段は、自身の命を見るよりも身近な人の命を見る方が

容易な事が多々あるようです。

 

平岡滴宝子平学の強弱は、通根節の方局と三合会局と土は土用を受け持

つ丑辰未戌の四位純全の地支局気を重視採用しておりま。

 

滴宝先生による訳本干支体象詩は、十干と地支の相性や特性等多くを

書いております。

お手持ちの方はとことん読み込み重宝にお使い下さいますように。

 

 

(  子峰院の出版物 及び ブログの参考文献  )

平岡滴宝訳    「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著   「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                     「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

(  子峰院 占い人・和珞 2024/03/18  )

 

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子峰院の子平学・四柱推命 ( 喜神と忌神 )

 はてなブログは「喜神と忌神」のタグで、一寸書かせて頂きます。

喜神とは、命式中の良い働きをする天干。

忌神とは、命式中の悪い働きをする天干の事です。

命式天干の良し悪しによって大運等あらゆる行運の良い時期、悪い時期が決まる

訳ですから、天干の喜神・忌神を決めて行く作業は推命上初期の段階ですが

子平学・四柱推命に取って最重要課題となります。

様々な格名が有りますが、それは一寸横に置いときまして、

先ず内格か外格かを見極めてから喜神・忌神を決めて行きますが、これは

難しい作業です。

天干の通根や変化や月令によって、天干夫々の力量を測った末に内・外格の

何れかをはっきりさせます。

喜の天干を支える地支は喜、忌の干を支える地支は忌となりますが

(※命中の地支にも喜神と忌神があります。)

地支の中には喜忌両方を支える地支もありますし、どの干をも支えず閑をして

いる地支(閑支)もあります。

 

行運では、喜の天干や地支を(冲・支合)で弱めたり、

     忌の天干を強める時期は忌運

       

     忌の天干・地支を弱めたり、

     喜の天干を強める時期は喜運

となります。

 

喜運とは

結果的に思う様になり人生に進歩が見られる時期ですが

喜忌変遷や却っての運等がありますから、

順風満杯になる事ばかりでは有りません。

 

忌運とは

結果的に思う様に行かない時期ですが、大運での喜忌変遷運では

5年の内の最初は、アレッと思うほど良い事があり

後半は、油断無理が祟る等の徴候が見られる事もあります。

 

大運に至りましては、大きな流れを見る事も重要になります。

喜運が何十年と続けば、人は天狗傾向になります。

殆どの方に人生の波と言う物があり、突然に落とし穴の底に突き落される

様な事は唯我独尊の方に取ってこの落とし穴は奈落の底に当たり

その衝撃は健康・精神・経済面等、様々な事が心配になります。

旺年時代の長き渡る忌運は、人から希望を取り上げ自暴自棄に陥る事等

稀ではありませんが、

滴宝先生以下門下生の悉くが好きな言葉で

「時来たらば寒谷にも必ず春は来る」と古書も仰っています。

人生100年時代、健康に留意その時期を待ちたいものです。

        

詩人の柴田トヨさんを御存知でしょうか?

90歳を過ぎてから詩作、新聞の投稿欄に度々掲載され

98歳の頃詩集「くじけないで」を、101歳で「百歳」を出版され

日本だけでなく、翻訳されて国内外で有名人気となった方です。

私も、年配の親戚や親しい友人方の誕生日プレゼントに使わせて頂きました。

何方も女性ですが「読むと元気を頂きます」との言葉を添えて自身の一番

お気に入りの詩を暗唱で感想に変えてくれます。

私自身もこの二冊を身近に置いて読み“心ほっこり„させて頂いております。

誰しもがこの方の様にとはいかないのが現実ですが

それでも老いての喜運は何か良い事が起こりそうな

そんな予感がしませんか?

 

今回は定められたタグで自分に挑戦、一つの決められた課題を短時間に

どれ程の事が書けるか挑戦してみました。

手抜かりが有るかと思いますがご了承下さいますように。

 

以前にもこんなブログを書きました。

        

子峰院の子平学・四柱推命( 喜神とは・忌神とは ) - sihoinのブログ

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

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( 子峰院 占い人・和珞 2024/03/13 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命( 生尅制洩No1 )

東洋占術は、ご存じの通り「相生相尅」の考えを尊重します。

( 相生とは  )      

木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、

金は水を生じ、水は木を生じる。

( 相尅とは )      

木は土を尅し、火は金を尅し、土は水を尅し、

金は木を尅し、水は火を尅す。

 

東洋占術の基本的考え方で、皆さんはよくご存じの筈です。

しかし、特に命式八字を主体に占う子平・四柱推命・命理と言った東洋占術

はもう一段踏み込んだ考え方で推命を行います。

それは反生反尅と言った推命法ですが、相生相尅と双方を一まとめにした

様な「生尅制洩」の言葉があり推命法があります。

この観方での尅・制・洩は弱める関係ですが、その違いを見極める手段でも

あります。

又、干関係や位置や通根の地支や強さによって、簡単に言い表せないもの

が多くあるのも現実です。

例えば、土と金の生の関係では「土は金を生じる」ですが「土多ければ金は

埋まる」とも言われています。土と金が側干であっても、やれ「土生金」だ

の「埋金」だのと言って安易に推命出来ないと言う事です。埋まるは「土多

ければ・・・」で良いでしょうが、

土生金となると土の湿温の質や勿論少な過ぎず多過ぎずの土の量(強さ)

関係する事になります。

埋金の場合、金が土によって埋まり弱る事で土の出方は強まりますから反生に

なりますし洩気と同じ意味になります。土が多く金が弱い場合「洩気し易い」等と

書いたりしますが、それは行運との巡り合わせを考慮しての事です。

子平学の場合、必ず何時も行運との出会いを念頭に置いておかなければ

なりません。

又、反生反尅や生尅制洩で推命を行う場合、必ず双方の力関係所謂「力量」が

必要になります。平岡滴宝先生の著者では、天干の強弱旺衰を何干何支に

変えながらその説明が丁寧になされております。

 

強さでの干関係は推命のはしりですから、そのまま捨て置かずに通変星

や元亨利貞に置き換えてどんどん推命を進めて行き、その強弱や喜忌で

人間関係の他判断や決断や行動の方法を見出して行きましょう。

         

<子平学・四柱推命の豆知識>

 丙はご存じの通り太陽に例えられます。十干生の関係では木→火ですが

丙が木を育成する場合は木←火になりますから通常反生、逆生とも言います。

しかし、この場合も命式次第では丙が強すぎて木は枯れ元気を失う状態になる

時は反生・逆生とは言えなくなり推命には考慮が必要になります。

 

※今回は相生と反生と洩気について書いてみました。

近い内に相尅と反尅と制について書きたいと思っております。

 

< 古典の世界 >

最近大河ドラマの影響を受けて

生方たつゑ氏の「蜻蛉(かげろう)日記・和泉式部日記」を読みました。

この本は40年以上も前、ご近所の本屋さんに頼まれセット買いした物、

集英社発行の“わたしの古典”22冊ですが、1冊ずつ期間を開けて届けてくれ

ました。中には円地文子氏の「源氏物語」3冊もあります。どの本も今まで

手付かずでいましたが、約40年ぶりに初めて読むことになりました。

蜻蛉日記の説明をすると又長くなりますのでそれは止めにして興味をそそられた

のが追儺(ついな)と言われる大晦日の夜大声で「鬼は外。鬼は外」と叫びなが

ら疫鬼を追い払う行事で「鬼やらい」とも言われ現在の節分行事だそうです。

現在の節分は立春2月4日ごろに行われますが、

当時は旧暦の大晦日12月30日に行われたそうです。

暦では今年旧暦12月30日は新暦の2月9日でした。

新暦のつもりで読んでいましたが、古典の世界では旧暦で書いておりました。

あたり前の事でありながら気付かず読み進んでいましが、色々調べて行く内に

とても勉強になりました。

 

主人公である、兼家の妻(一夫多妻)であり、道綱の母である主人公は、三十路

中半を過ぎた頃、旧6月すねた様に山寺に籠ります。身近な人達の助言を無視

して数か月もの間籠り続けますが、たまり兼ねて迎えに来た兼家に随います。

兼家は作者の事を

「尼」にもなりきれず、もとに「還る」 “あまがえる” と作者の妹に言っ

て笑わせました。そして、約束を違えて長い間尋ねてこない兼家に

送った歌がこの歌

 

― おおばこの神のたすけやなかりけむ

        契り(ちぎり)しことを思ひかへる ―

意味:しんだ蛙に大葉子の葉をかけると蘇生すると言いますが

「雨蛙」の私にはその大葉子の神の助けもないのでしょうか

あなたが約束を守って下さらないばかりに辛いのです。

 

笑って良い場面ではありませんが、つい噴き出し笑いをしてしまいました。

あ~楽しきかな古典・・・・

春と言ってもまだまだ寒い日は続くそうです。どうかご自愛くださいますように。

                              ( 和珞 )

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

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       「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/03/02 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命( 天干の癸 )

滴天髄では

「癸は至って弱く」と言いながら「天津において達し」と追加されています。

干支体象詩

「癸水はまさに雨露の(び)となすべし」と言いながら「亥子の根に通じ

れば即ち江河(こうが)」と、言っています。

とはこまかい 小さいの意癸水には、これだけの幅がありますから、その状態

(季節・力量他・他の干との影響)を推命上よく見極めなければなりません。

癸は、霧・雲・霜・雨・雪等‥

雨だからと言って必ず慈雨ばかりとは限りませんし、又癸水は静かと言われ

ますが、子は濤声(激しい波の音)を言いますから通じれば「濤声」の可能性

があり、地支や命式環境によって気性の激しい方もおられるのも現実です。

「弱い」と言われながら、格闘家やスポーツ選手の中には日干が「癸」の人が

多くおられます。観察すれば、雨音の様な体内リズム感があるのでは?と

感じています。

三柱推命になりますが、次のお二方は女性フィギュアスケート選手で

オリンピック出場者、そしてライバル同志で女性です。

                               

( 日干癸 )

<命式・№1>       <命式・№2>

日 月 年          日 月 年

 (辛)←化金

癸 乙 庚          癸 甲 庚

巳 酉 午          酉 申 午

 (辛)            (庚)

 

 有名な方を推時で多くを方を見てきましたが、特にスポーツ選手に多いの

には驚きを感じています。

これは雨音がなせるリズム感では無かろうかと分析しました。

勿論、種目に関しては特定性があり、中々の兵です。

しかし、滴天髄は言います。

「癸は至って弱く」と、日干癸がある程度の強さがあっても、あらゆる行運で

酷い尅に合う人は、元々身弱傾向の命式に比べても精神性の安定性に欠ける傾向

にありますから、周囲の方の気配りが必要になる時期を見極めたいものです。

 

漢詩は、ブログ内容に合わせてみました。

 

<春夜喜雨>作:杜甫)   <しゅんや雨を喜ぶ>(作:とほ

好雨知時節         好雲(こうう)時節を知り

当春乃発生         春に当たってすなわち発生する

髄風潜入夜         風に随(したが)いて潜(ひそ)かに夜に入り

潤物細無声         物を潤して細やかにして声無し

野径雲倶黒         野径(やけい)雲は倶(とも)に黒し  

江船火獨明         江船(こうせん)火のみ獨(ひとり)明らかなり             

暁看紅湿處         暁(あかつき)に紅(くれない)の湿(うるお)う

              處(ところ)看れば

花重錦官城         花は錦官城(きんかんじょう)に重(おも)からん

 

( 訳 )

「恵の雨は降る時期を知っていて、

万物が育ち始める時期(春)に降り始める

風に吹かれながら夜の闇に紛れ込み 

音を立てず物を静かに潤す

野道も雲も真っ黒く 

川に浮かぶ船のいさり火だけが明るく光っている

夜が明けて紅色がしっとりと潤っている所を観れば

錦官城(成都)で紅色の花々がしっとりと潤って重たげであろうな」

 

春の雨ですから、月支は寅卯辰(節日より12日迄)、月令は甲乙の

何れかですね。←子平被れしおります。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                       「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/02/17)

 

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子峰院の子平学・四柱推命 ( 鑑定例・雪隠れ )

 この方は、テロ事件に関与、全国指名手配されながら50年間半世紀に及んで

十人程のメンバーの中でも一度も逮捕されなかったのは彼一人だったとの事。

何故逮捕されなかったのか?そのような事子平・四柱推命で解る筈が無いと

半信半疑でしたが好奇心からの推命をしてみました。すると!

あ~滴宝式子平学はこの様な見方も得意だったと思い出しました。

ようこそ、それでは平岡滴宝ワールドへと御案内いたしましょう。

 

<命式・男性・推時>

時 日 月 年     月令-癸  季節-冬

倒   比 倒     丑未-冲

癸 乙 乙 癸     乙2干0支 (2)

未 丑 丑 巳     癸2(令)干1支 (4)

己 己 癸 丙

 

A6 対 B0   格名(比肩より偏印が強く) 外格・従強格 

 

時干は推定です。では、

「 何の事やら?)

ホワイトアウトの中の蕗の薹は、自分からも外は見え難く、外(他人)から

も見つけ難いものです。雪の下に埋まっていたら猶更で目も悪くなります。

そんな可能性で見てみましたから、ホワイトアウトの様に強い雪にする為に時干

にも雪を加えました。

等と又つまらない事を書いてしまいました。

時干に雪とは癸の事です。年干の癸だけではホワイアウトの可能性は少ないと

考えたからです。乙日の癸時干の地支は未となります。

蕗の薹とは、雪の中の乙をイメージしてみましたが無根です。 

冬の癸は必ずしも雪とは限らず、地支や天干によっては冬月であっても

霜や雨の場合がありますから見極めには要注意です。この命の場合も大粒で

は無くやや小さめですが何処彼処に降り続いている雪と見ました。          

                       

< 大運 >

72 62 52   42 32   22 12 02

✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇

丁  己   壬 癸 甲    (年運)→丙丁戊己庚

巳  未 申 酉 戌  子    (年運)→辛壬癸甲乙

△ △ ✓ △ ✓ △ △ ✓

  解 丑 巳     巳 丑     ←冲・支合する命式の地支

 

< 大運は >

関東の有名私立大学に進学しています。

〇1974・75年にテロ事件に関与(20・21才)大運は亥運、年支の巳を冲

で無力にした時期、巳は閑支ですが冬生まれの冷たい命中の唯一の火気

ですから、心の根の温かみを無力にして冷酷冷淡になれる時期。

※月支巳は養虎でもありますが、調候用神にも成り得ます。

加えて、この命での日干乙との相性は最も良い方です。

〇22才~の壬運は、喜の水を強め喜運、逃亡犯にとっての喜運とは逃げ遂せ

る時期でもある。

〇32才~の辛運は、喜の日干乙にとっては手強い忌運です。この頃警視庁は

指名手配犯のチラシを全国に数多く配布、怯えた時期かと推察します。

しかし、根なしの乙は「金を怖がらず」といいますから、どうだったので

しょうか?

続いての酉運は、年運の辛に通根しますが年運は次に救干で巡ります。

〇42才~の庚運は、年干の乙を合去忌運ですが、日干と強化になるよりは

ましで救われる。仲間の誰かが身柄確保された可能性あり。

〇申運は、年支巳を支合、冲程作用は強く無い。

〇62才~の戊運は、年干喜の癸を合去忌運、雪は弱まるが変格無し。

〇70才、大運の午で通報によって身柄を確保、末期癌入院中の出来事。

は、日支丑と時支未の冲を解冲解合、命式は騒がしくざわつきます

しかし 忌運とも言い切れず「死ぬ時は本名で」と偽名の生活が続いて

いれば望みは叶った訳です。

 

< 最後に >

推時は正しいのかどうか?私にも疑問が残ります。最大の理由は比肩が

有りながら無根そのような度胸があるのか?と、しかし仲間がいれば

それも可能と考えました。

半世紀の逃亡を可能にする命式に興味が沸いての推命でした。

それに加え近視との情報からの推時でもあります。

推時は、間違っている事は多々あると思いますが、こうした特殊な経験

をされた人の推命は勉強になります。

推命はこじつけつけと言ってしまえばそれまでですが、根拠を元にしての

こじつけは、次へのステップです決して無駄に終わるものではありません。

特に書き添えた事は、この命式の人が必ずこうした犯罪を起こすか?と言え

ばそうではありません。寧ろ偶々としか言いようが無く、一般の方であれば見

方を変えても良いとも、又は現在の様な社会環境であれば相応しい適職がある

のでは無いか等とも考えました。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

                         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/01/28 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命 ( 苦労人トップファイブ入り? )

 人は得てして「自分ほど苦労人はいない」と思い勝ちですが、本当にそうで

しょうか?この仕事をしてからは、私の苦労などは微々たるものだと思わずにい

られないと言う事が度々あります。

その上、御自身の苦労を自慢げに話される方がおられますが、

時に「いえいえ 貴方以上に苦労をされている方は世の中には大勢おられます

よ。」と、言いたくなる気持ちをぐぅと抑えなければならない事がたまーにあり

ます。しかし、それは占術者としては言ってならないと思います。

 私事ですが、中学生になりたての頃初めての定期テストへの準備勉強で、

人生で初めて家族が寝静まり深夜12時過ぎに入浴、何故か淋しくって悲しくって

静かな風呂場で嗚咽を漏らし涙をながしながら体を洗い湯船に浸かりましたが、

次の日、深夜の終い湯に浸かった時には不思議と何んとも感じませんでした。

もしかしたら苦労とは少しばかりの経験で通常化慣れていくものかも知れません

が、人それぞれで同じ様な事柄でも重く受け止める人もおれば、

これくらいは、とあまり苦にしない方がおられるのも現実です。

 

さて、話の本題に入ります。

近所に、頻繁なる外出時には、非の打ちどころのないお洒落で身を包み凛として、

出かけて行く若い女性がおられました。

出会えば彼女から 井戸端会議中のご婦人方に向かって挨拶をしますが、

何故か、日頃気の良いご婦人方は彼女とは反対側を向いて返事をします。

意地悪でとてもご愛敬とは申せません。

私は当然乍ら彼女の方を向いて挨拶を返しますし、気が付けば私の方から挨拶

をさせて頂きました。

 

 ある日夕食を済ませて何時もの様に散歩をしていますと、背後から彼女に

呼び止められて「占いをしていると伺いましたが見て貰えますか」と尋ねられ

話を伺えば、同居している自死した兄の娘(高校生)さんを占って欲しいとの

事でした。(彼女からすると齢の離れた妹と言う感じ)

「思春期に生い立ちがプラスされて公私共に色々と問題を起こして手に負え

ず、これからどうなって行くのでしょうか?」と

今回はその娘さんの話では無く、彼女の話を書きたいと思います。

彼女の母親は自死、次いでお兄さんも離婚の後娘さんを残して自死、元妻さん

は、娘さんの養育の意思が無く結局彼女が同居する事になったそうですが

養子縁組も出来ずに、苗字が違う事もネックにはあるので無いかと頭を抱え

ていました。

御本人夫婦の娘(小学低学年)さんが兄娘さんに懐いてくれる事が、一番救われる

そうです。

兄娘さんは高校で問題を起こして1度退学、その後他の学校が引き受けてくれた

ものの遠距離通学が原因で欠席・遅刻が多く、時々彼女は学校から呼び出しを受

けての外出だそうです。

「姪の事を思えば、担任から偉そうに言わるのはしゃくですから勝負服を着て行

くのです。」彼女のお洒落が納得出来た瞬間でした。

彼女の苦労はその事に留まらず「娘達がまだ手のかかる大事な時期に私も発作的に

母や兄の様な行動を起こさないかと不安」だと、

自殺者を家族に持つ多くの方々は、自身もその行為に及ぶのではないかと

心配になるそうで、私もその例外でありません。と

経験した方で無いととても理解できない心理です。

 

彼女は35歳足らず、子供一人(女性・当時小学生)、兄の娘(高校生)の

二人を伴侶と共に育てていました。

<命式・女性>

才    敗 印      干合・冲・支合無し 月令-壬 季節-冬

庚 丙 丁 乙     丙丁2干1支(3)

寅 子 亥 丑     乙1干2支(3)

甲 癸 壬 己     庚忌1干1支(2)

    A6 対 B2  内格:編財格

兄の娘さんと同時に依頼を受けました。

従旺格に見えますが、☆冬生まれの水局 ☆亥の乙は丁を強めず

☆寅の丙は丑の庚を弱め辛い よってBはAの3倍以上にならず内格。

大運は順行1才運、戊子からめぐりますが、地支運の年運では辛壬癸が巡り壬運

以外の癸は水支が通根 辛は化水酷い喜忌変遷となり忌運です。寅は忌の火木に

通根毒にあたりますが、冲する申も合する亥も80才以降にしか巡らず

毒の寅を冲・支合する申亥以外の地支はとても無情です。

又、偏印も傷官も透干が無いにも係わらず、天干や正気の地支蔵干に同じ字

が見当たらず。上記の事柄を含め非情に気難しい方ですし人を信じ切れない

人でもありますから、気持ちの浮き沈みが激しく気強く見えて常に不安と

同居しています。つまり他人からは突っ張りに窺えます。

依頼は31才からの化水運でした。次いでの干運41才の壬運は月干忌の丁を

合去数少ない喜運。調節時期としては 良い時期になりますからこの時期の

アドバイスをさせて頂きました。

私が依頼頂いた命式の中では、五気が揃って乍ら苦労人としてはランク

は上位に当たります。健康面では胃や腰に生活には支障のない程度の

持病を抱えていると見ましたが、納得いただきました。

さて 閲覧頂いた方にはどの様に映りましたでしょうか。

↓ まだ続きます。

      

久々の漢文です。酒の言葉が入った演歌や漢文はなんと心を

惹かれるのでしょうか?私は下戸ですがちょこっとお酒を飲め、気分を味合

えたらなら人生はかなり違ったのでは無いかと思っています。

 < 獨酌 > 杜牧

窗外正風雪、擁爐開酒缸。  

何如釣船雨、篷底睡秋江。

 

< 獨酌(どくしゃ)>  杜牧(とぼく)

窗外(さうがい)正に風雪、

爐(ろ)を擁(よう)して酒缸(しゅこう)を開く。

何如(いかん)ぞ釣船(ちょうせん)の雨、

篷底(ほうてい)秋江(しゅうこう)に睡(ねむ)ると。

 

風雪の字から寒さ厳しい今頃に書かれた詩では無いかと思います。

杜牧は803~852年の詩人 名門の生まれ若くして科挙に合格、都で官職に

就いていましたが、家族を養うために都を離れて報酬の良い地方で役人

を勤めながら美しい自然と女性と酒の詩を主に詠んでいたそうです。

題名は獨酌(独り酒)、良いですね~

この様に寒い冬は暖かい囲炉裏の傍で酒を飲める自分と

秋は船の上で眠る漁夫のどちらの方が良いであろうか?

と、簡単に訳してみました。

さぁ~身分を比較したものでしょうか?それとも風流を比較したものでしょうか?

色々と空想出来るところに漢詩の面白さがありますが、この詩もそう言った

点ではかなり意味深い詩ですね。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

         「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/01/18 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命 (夫健何為又怕妻)

 本年最初のブログです。遅ればせ乍らのご挨拶になりました。

今年もよろしくお願いします。

 

 新年そうそう大きな揺れに驚きました。現地の方々はどんなに驚かれた

事だったでしょうか、どんな言葉を並べても慰めにならない事を存じ上げて

おります。時に自然は残酷に思えてなりません。まだまだ寒い日は続きそうです。

どの様な手立てを尽くしも

御身を大切して下さる事を心よりお祈り申し上げます。

 

 2024年初のブログは幾つかの候補を考えて二者に絞りましたが、どちらかに

決められずにかけてみました。

 

〇養虎と猟犬と獅子身中の虫が好き! 「あ~又か~」とお思いの方も 齢を重ね

ると同じ事 を頻繁に繰り返す様になります。・・・

 

〇「なんでそなたはそのように妻を恐れるのか?」と 滴天髄は言い 「私の妻は

鬼嫁なのです」・・「そのようなお気楽な話 ではあるまいに」 ・・「いえ!

その様に申されても、これもそれも決して お気楽な話ではございませぬ」と

意見交換がされたと か、されなかったとか? 気楽で無い話が気になります

 

等とつまらない事を書いてみましたら「恐い妻」の反応が今一でしたから

「恐妻」に決めました。

私は言わずと知れた天邪鬼なのでございます。

滴天髄、順反論では 「夫健何為又怕妻」と

読み(夫健なれば、何で又妻を恐れとなす。)

順反論の最後の文、即ち後半の反論(反局)になります。

新訳 敵天髄では 平岡滴宝先生は

徐楽吾氏 陳素庵、任鉄樵、張耀文氏、の四氏の御意見を参考にして

おられますが、この順反論の後半では耀文氏以外は、君を日干と考え、

耀文氏はで考えている事で、この最後の文面から師は三者の説を取り

入れました。と説明されておりますが、「耀文氏の学説も又貴重です。」と

添えております。

君(日干)、妻(財)と考えますと、財は日干が尅す関係ですから、

普通日干が丈夫(健)であれば妻(財)を恐れる事はありませんが、

時に日干(君)が財(妻)を恐れる事が多々あります。

第一には、日干が弱ければやはり財は恐い相手です。又日干がある程度強くて

も食傷が財を生じていれば、この財も日干に取っては恐い場合があります。

この様な命式は、現実的に当のご本人方がその苦労を身に染みて感じておられ

るようですし、案外命式を見れば容易にその苦労を知る事が可能です。

          

<命式・男性>

倒   比 才     戊2干0支 

丙 戊 戊 壬     丙1干0支

辰 戌 申 子     壬1干2支

戊 戊 庚 癸     内格 編財格

A3対B3と平均が取れた命式ですが、Aの丙と戊は無根 戊は反合の

壬に尅されていますからAの方が弱くBの方がやや強い命式で丙戊が喜 

壬が忌と判断しました。

(大運)

41 31 21 11 1

癸 壬 辛 庚 己

丑 子 亥 戌 酉

彼は、大運の壬の編財運、32歳より精神的ダメージを受け精神科の門を潜り

20年近くの時を、他の病も併発しながら辛い時期を過ごしたそうです。

滴天髄は上記の様に「夫健なれば、何で又妻を恐れとなす」と言っていますが

この命も 戊が2干もありながら壬の編財(妻)に反尅を受けて日干は健ではあ

りません。ですから妻財は恐い相手になります。

大運壬財(妻)では、特に日月柱の比肩はダメージを受けての事と判断できます。

癸の正財(妻)運は、月干の戊を合去、日干戊は年干壬に直接尅を受け

36歳の丑は子を支合しますがあくまで支合です。

子運は壬財(妻)を強める時期で辛い時期の継続となります。

命式の無根の秋月丙は、壬を制する力もありませんし2干でありながら無根

の戊は反合を持つ壬に足元を掬われる形となっています。

数字的に同じであっても数干の天干より例え1干であっても通根の地支がある

方が天干の取っては有利と言う事でもあります。

又戌辰の冲は無情の冲になります。仮に冲でなければ喜忌は異なりますが

忌運での痛手は、この様に酷いものではありません。

 

又丙に1支の根があれば これも又喜忌は異なるかも知れませんが痛手と言う

点ではどうでしたでしょうか?

こうして命式にあれやこれやと考えを巡らす事はとても勉強になります。

 

耀文氏の学説も又貴重です。」については、いずれ又ブログに書きた

いと思います。私的には、現実的で推命判断にはとても有効だと考えて

おります。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

                         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

(子峰院 占い人・和珞 2024/01/08)

 

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