子峰院 和珞の鑑定例No89

「バイク事故が原因で人生が狂いだし、今なんの努力もする気が起きない、

自分はいったいどうなるのかを知りたい」との事で鑑定依頼を受けました。

当時25歳前、大運では戊の終わり頃だったと思います。

子平学 四柱推命 運命学

 

< 命式・男性 > 1971年生まれ 

時 日 月 年    

才 比 才 財    月支寅 季節(春) 亥寅―支合

庚ィ丙キ 庚ィ辛ィ   丙1干戌寅2支 (3)

寅キ 戌△寅 亥    庚辛3干戌1支 (4) 

甲 戊  甲△ 壬    比3 対 財4

      用神取法 扶抑法 格名は内格偏財

          体=丙 用=庚  

 

< 命式は >

 季節は春、日干丙(太陽)は1干2支と強く庚を鈍らにしている。辛は戌の通根で

丙と還流して銅。丙は二丙では無いが2支。春の太陽そして日干と位置的に

真上にあり強すぎる(丙(太陽)内格の場合は基本1干1支が理想)。

寅と戌も丙の透干あって燥木に燥土と質を高めない関係、

天干の丙と庚や辛との関係も質を高めないように、

命式には質を高める関係性が全く無い

 

< 象意と性格等は、>

象意は、強さと通根の地支によって異なる。 

〇丙―庚財は、無理押し、強引。

〇丙ー辛財は見逃さない、よく気がつく。 

〇丙―月令甲印はひけらかす、大っぴら。

 忌財庚辛は強く、何事にも口出し多く干渉の仕方は、上から目線、

重箱の隅をつつく様な形で強引、人前などでも相手の人格を無視して大声で

叱責を平気でするような人、湿が全く無く、この命での情がない為他人を

思いやる気持ちは少ない。庚辛は丙に尅され、月令の甲(偏印)は燥木で、

その言行は不器用で的外れ他人からは、馬鹿にされたり、聞き入れて貰え

なっかったり、嫌われる恐れもある。又金銭欲強く、仕事のチャンスは

沢山あるのに対し、甲印のプライドで拘り能力以上の仕事を選別、

高望み傾向で諦めの悪い人。お金の使い方にも問題がありそうです。

 

< 大運では >

A比肩3 対 B財4と、B強くBが忌となる筈が、この命はほぼ平均が

取れた命式、こうした命式はB(児財官)の忌運の他、

A(印比敗)運で喜忌変遷運(AとBのバランスが変わり喜忌も変わる)に

気をつける必要がある。丙(太陽)の推命にも要注意

 

( 大運・逆行 )

✓ × △ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 ✓ ✓

99  89 79   69 59  49 39 29 19 09  

庚 辛 壬 癸    丁 戊 己  →(年運)庚辛壬癸甲

才 財 殺 官 倒 印 比 敗 食 傷  ←大運天干の通変星

辰 巳 午 未  酉 戌 亥 子 丑  →(年運)乙丙丁戊己

△ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ △ △ ✓

戌 解     解     寅      ←冲支合する命式の地支

 

〇19歳戊の食神は、食神の技術の道を選び医療系手技の専門学校に入学し、

その道でのアルバイトをしながら学校生活を支えましたが、20歳3月年運は

辛の範囲、辛は日干丙と強化の干合三倍の時期、年運も強い忌運バイク事故で

入院を余儀なくされ、学校の勉強はついて行けず、経済的にも苦しんだ末

三年間の学校生活を何とか卒業に漕ぎ着けたが、現役の国家試験は不合格に

終った。現役合格を逃せばその後の合格率は落ち、受験者には非常に厳しい

道が続くと聞いています。この方も御他聞に洩れず三回の挑戦でも希望が叶わず

以降は挑戦を諦めました。性格は上記の通りで人の上に立ちたいと言う

気持ちの強い人、いずれ独立をしようと計画立てた筈ですが、

「もう一頑張りも出来ない」との事で、この頃将来についての依頼でした。

〇24歳子運は、閑支命式に影響少なく△

〇29歳丁運は、喜の敗財運実行に結びつけば成果は必ずある筈が、年運に

邪魔される可能性。

〇34歳亥運は、時支の喜寅と支合するが 丙は1干1支になり大して悪くは無い。

〇39歳丙運は、年干忌の辛を合去、命式はバランスが取れ、丙が二干となるより

かなりマシで、運的には人生で最良の時期になる可能性。    

〇44歳戌運は、金丙を共に強め丙は3支、忌の金を強め毒に近い調候

決して良くは無い。 

〇49歳の乙運は、月干の忌の庚と合去の干合、年干の辛が日干丙と

強化の干合三倍となり忌運。年の庚辛運は事故や健康に留意、

間違えば命に係わる事になる。

〇54歳の酉運は、忌財庚辛を強め忌運。

〇64歳の甲の偏印運は、月令陽干二倍に時支寅が通根、A6 対 B4となり

喜忌変遷忌運、月令付き寅の根を持つ忌甲は枯れであっても、

鈍らな喜庚金では切って尅す事はできない、その調候は財で人に迷惑をかける、

大運44歳戌運からこの時期までの25年間の一連の流れには嫌なものがあり、

財的にかなり貧朴の恐れがある。相当に辛酸をなめる時期になる可能性。 

〇64歳の申運は、亥寅の支合を解き、寅は丙を申は金を強めるが

調候的にはあまり良いとは言えない。

〇69歳癸忌の正官運は1干0支と弱く、丙に尅されるが庚とは僅かであっても

錆びは錆びで忌運。

〇79歳壬忌の偏官運は、1干0支丙に尅され命式との干関係悪くなく△ 

弱い壬との光輝照映は期待薄。

〇午未運は、丙を強め忌運健康的な問題が生じる恐れ。

〇89歳辛運(忌財)は、丙と絆神強化運、命の問題が生じる時期になる。

                f:id:sihoin:20190715142536j:plain

 < 最後に >

 対面鑑定時には、鑑定書は出来上がっていて、聞かれる事に対し

鑑定書に出た通りのお話をさせて頂きます。

この方の場合、ある推命師の方に、お金持ちになれる良い命式と

言われたそうですが、私の鑑定には、自身の経験から納得いくものがあると

仰って頂きました。職業的なものは、時間厳守と時間には厳しく、

ワンパターンを嫌わない性格があり、それを活かす仕事を進め、

欲をあまり欠かない事、そして倹約に努め借財をしない事など提案しました。

彼は「それならなんとかやれそうな気がする。」と言ってくれました。

 

 この方が特別に運が悪いか?と言えば、この様な運の持ち主は

多くおられます。私自身も御他聞に洩れずこの方と同じタイプですが、

子平学を勉強した御蔭で命拾いいたしました。

死を覚悟する程の忌運、注意はしていましたが、立続けに頭を打ちケガ 

1度は一週間程の入院、1度は数針縫っての治療。

それでも命は捨てずに済みました。

経験から確信しています。その悪い運は知る事によって軽減できると・・
               
生きる道を模索してみませんか?

 

( 子峰院 占い人・和珞 2020/04/19)

 

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子平学・四柱推命の基本 十干の通変星表

 以前ツイートで日干を主体とする通変星の組み合わせを呟きましたら、

反響多く、ブログでも通変表を書いて見ました。

子平学・四柱推命は主に十個の通変星を使い、

意味の良し悪しで二十種に使いわけます。    

 

日干 →  甲  乙  丙  丁  戊  己  庚  辛  壬  癸

       ↓    ↓    ↓    ↓    ↓   ↓    ↓    ↓    ↓    ↓

比肩  甲  乙  丙  丁  戊  己  庚  辛  壬  癸

敗財  乙     丁     己     辛     癸

劫財     甲     丙     戊     庚     壬     

食神  丙  丁  戊  己  庚  辛  壬  癸  甲  乙

傷官  丁  丙  己  戊  辛  庚  癸  壬  乙  甲

偏財  戊  己  庚  辛  壬  癸  甲  乙  丙  丁

正財  己  戊  辛  庚  癸  壬  乙  甲  丁  丙

偏官  庚  辛  壬  癸  甲  乙  丙  丁  戊  己

正官  辛  庚  癸  壬  乙  甲  丁  丙  己  戊  

倒食  壬  癸  甲  乙  丙  丁  戊  己  庚  辛

印綬  癸  壬  乙  甲  丁  丙  己  戊  辛  庚

 

尚、通変星名を、必要に応じて1字で現し、次の通りに表記します。

 比肩=比  敗財=敗  劫財=劫  食神=食  傷官=傷 

 偏財=才  正財=財  偏官=殺  正官=官 

 偏印=倒 ※偏印を倒食と書く事あり  印綬=印

 食神や傷官を児と書く事があります。例えば外格、従児格のように

          

天干は基本次の様なものに例えらるが、あくまでも例えで、

当然人は木でも草でもなく、人間は考える生き物で、何時も、

どの様な事でも「・・・の様な」と言う言葉付け加えられる筈が、

抜粋されている事が殆ど、しかし推命上は、必ずそれを記憶に留めておく

必要があると個人的には強く考えています。

甲―木  乙―草  丙―太陽  丁―地上の火  

戊―山  己―平地の土  庚―鉄  辛―庚金より柔らかい金属や珠玉

壬―海や湖  癸―雨・霧・雪・霜等

 

 夫々の干は 他の干に会えば(干関係)形を変える事が多々あり、

 推命の上で生かす事ができます。それらは二つの干関係の他 

 三つ・四つの干関係が生じる事があり 干関係を唱える事だけに終始せず

 どんどん推命に役立て行きましょう。又天干に個性を持たせる役目をするのは

 季節や地支で、子平学は地支の役目を重要視、同じ通変星でも性格や体質は

 異なります。

 又干関係の組み合わせで、それぞれに喜忌によって 又は生尅制洩によって

 多くの象意があり通変星の出方に違いがあります。

 ですから、命式は人そのもので個性豊かなものなのです。(和珞)

 

参考文献 平岡滴宝著 改訂版 「なたの運命のすべて」

 

                        ※無断転載禁ず

 

( 子峰院 占い人・和珞 2020/04/11 )

 

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平岡滴宝著「四柱推命の秘則 新訳滴天髄 歳運論」№3 推命偏2

劉伯温氏の滴天髄、                 ( 無断転載を禁ず )    

  歳運論で、「休咎は運よりかかわりて、尤も歳よりかかわる。」述べています。

休咎とは吉凶、運とは大運、歳とは年運の意味です。「本当の吉凶を知る為には、

大運を関連した年運まで見る必要がある。」と言っています。      

私の大事な人達への推命は、年運まで見る必要があって、

その為に子平学・四柱推命を真剣に勉強をする気になった「論」でもあります。   

    子平学・四柱推命・運命学

この命式は平岡滴宝著、子平学・四柱推命法深書 五の章 壬日・癸日の命式です                                         

< 命式・女性 >   1943年生まれ                

時 日 月 年    冲・支合・干合なし            

印 比 印 敗    生月9月 月令―酉 季節―秋      

辛キ 壬キ 辛キ 癸キ     壬癸2干申丑2支(4)                

丑キ 申キ 酉キ 未△    辛2干(令)申酉丑(6)            

己 庚 辛キ 己                              

     A(比敗印)10 対 B(児財官)0                 

用神取法―専旺法  格名―外格従強 (比敗より印星が強く)         

喜の干=壬癸庚辛                             

忌の干=甲乙丙丁戊己  命式は疵無し 元機―申(水と金を強める)     

 

< 大運・順行 >               

79 69 59   49 39   29   19 09                     

✓ ✓ ✓ ✓  ▲  ✓ 〇 〇                      

己 戊 丁 丙 乙 甲 癸 壬    →(年運)壬癸甲乙丙        

官 殺 財 才 傷 食 敗 比    ←大運の通変星         

巳 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌    →(年運)丁戊己庚辛         

✓ ✓ ✓    ×  △ ✓ 〇 〇                    

  酉 酉 申 未 丑        ←冲・支合する命式の地支              

 

※本文を忠実に再現していますが、部分的に抜粋しているところがあり、

又年運ではより詳しく書き足している部分もあります。 

この方は、偏差値の高い看護学校に入学、看護師の道を選び大病院の看護師と

なられた人です(和珞)                       

 

「〇30才頃から自身で頭の異常に気付きました。それは、幼少期、浜にあげられた

小船で遊んでいた時、友達とぶつかり合って転倒、後頭部を打ち、それが原因で

出血があったのではないかと、医師の診察や診断の結果、腫瘍を除去しました。

しかし難しい手術だったらしく、一番奥の部分を残し、4ヶ所を無事除去。  

〇34歳の子は、時支を濁らせ(喜の丑を支合)忌運             

〇39歳乙運は、忌の傷官この頃より再び調子を崩しました。印星の悪いくせは

一度気になりだしたらそればかりを苦にする傾向があると共に、先へ先へと

悪い方に考えたりするものです。体の状態から独身を通していた彼女は、

親身に相談をする相手もなく、対面は、他人にそれを知られまいとする気持ちも

強かったそうです。1人で沈む日々が続き、決心に末再手術の要請。     

再手術は大運丑、年運は丁卯、春浅い頃でした。この方の体質は、強さが

金水火木の順で、火と木は年支の未だけに頼っています。大運44歳からの丑運は、

社会的には異常はありませんが、弱い木火を丑未の冲で痛めています。

44歳の年運丁卯は、日干壬と絆神無情財破格、卯は喜酉を冲して命式破ります。

また丁卯の前後の年運は、(大運乙)前年43歳年運丙寅は、辛を合去、

申を冲しています。45歳戊辰運は、癸を合去、酉を支合し前後3年に渡り

命式を破り(破格)続けています。結果的に手術は失敗だったと

言わねばなりません。

一年余りが過ぎた現在も体が不自由でリハビリを続けています。年運は戊辰、

己巳と続き官殺破格運、運は彼女に味方していません。49歳より大運の流れは

御覧の通りです。誠に憮然の情を禁じえません。」

この文は三十年以上も前のものです。 

54歳寅運は、元機申(喜の壬と辛に通根)を冲で無作用にし、とても悪い時期。

 

この様な運を持つ方は多くおられますが、早めの30歳転角からは忌運、

閑支であっても重要な役割を持った地支を抜いたり、命式と干関係の悪い干運が

巡ったり、将来性時支喜を抜いたりと立続けに20年続き、年運も続けて悪く、

やはり珍しく運の悪い人とかなー?と言えます。

地支の役割は、例え閑支であっても推命上きっちんと把握しておく

必要があります。             

 

喜運の幼少期に何故、後の災いの原因となる事故が起ったのでしょうか? 

水の多い命式、日干自身も壬の水に癸の透干で冲天奔地、通根の地支多く

弱まることを知らない勢いの強さがあります。古くより 冬生まれのように

水の勢いがあって水が忌の命式は 幼少の運は東南(木火)方向が良いと言う

話しがありますが、仲間達の話等でも喜運であっても、水勢の強い命式は、

幼少時期の北方(水)運はあまり良くないのが現実的です。この命式には日干(本人)を

制する関係が無く行動的、大運は9歳からですが壬で始まり勢いを増しています。

命式に疵無く大運は喜運、普段は思慮深く周囲の人達からは信用あって忠告など

される事は少なかったと思われるが、自身も自信家で勢いづき、そうした表面的な

顔に対し、稀に調子付くと歯止め無く調子に乗る裏の顔があります。

表の顔は目上の人に対し、稀なる裏の顔は友達など、良い子になる必要の無い

人達と一緒の時に表します(印綬)。そうした事が慎重さを欠き事故を招き、

忌運に結果が現れたものと思われます。こうした命式と大運を持つ人は

幼少時期には周囲の方の配慮がかなり必要と考えます。        

再手術で医師に相談した際、医師から手術はする必要が無いと言われた

そうですが、忌運で強い印星の性格から心配は募り悪い事ばかりを考え、

看護師の立場を利用してかなり強引に、遠い地より名医と言われる医師に依頼、

執刀して貰ったそうです。滴宝先生が依頼を受けたのは手術の日取りが決まった

後の事でした。辛は珠玉の他、辛が甲乙に会えば切れない小刀等に例えられ、

辛二干に申はメスを怖がらない性格、忌の甲や乙の時期は、

使わなければならない・使いたくなる時期等と見る事ができる。

頭の事も干や地支の有り様で、想像がつきそうです。

 

                f:id:sihoin:20190815164116p:plain

     < 思い出 >                            

この方は私の趣味仲間でしたが、賢さのあまり近寄り難い人でしたから、

個人的には交流のなかった人でした。ある日、滴宝先生を紹介して欲しいと

耳打ちされ、滴宝先生の鑑定となりました。

仲間達との会話の中で「床の間のあるお家に、お嫁に行きたい。」

とよく話していたのが忘れられません。

しかし滴宝先生の後日談では、頭の事で結婚する気は全く無かったとの事でした。

数年後、お姉さまより年賀状を頂いた内容で、車椅子生活、自身が誰かも解らない

位の障害を負い、お姉さまの世話を受けながらの、生活を知りました。

 

子平学の基本

  ↓

sihoin-waraku.hateblo.jp

 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2020/04/05 )

 

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子峰院 和珞の鑑定例No88 

                  

 もっと柔らか頭であったなら、頑固で思い込み激しい故の苦労をして、

一時は放棄した命式です。やりかけた以上はやり抜かねばと一念発起・・・

この方はプロボクサー男性です。時間推定で勉強させて頂きました。

 

    子平学・四柱推命・運命学

 成果として18歳運からの癸運が最も良く 45歳の庚運は最も酷い状況の

ようでしたから、それを参考、ポイントにして生時の推測をしましたが

苦労をしたため、平岡滴宝著、子平廣論からスポーツの章に頼った結果、

己日、丙寅時にしました。

癸運は喜忌変遷が僅か起るが、丙時を入れる事でその抵抗力が生じ、

運の結果には問題は無いと見ました。但し亥寅は支合で無作用となります。

 

< 命式・男性 >  時間推定

時 日 月 年    生まれ月11月 月令―壬 季節―初冬

印 比 殺 比    亥寅―支合 

丙キ 己ィ乙キ 己ィ   己2干0支 (2)

寅 亥 亥キ 酉ィ   丙1干0支 (1)

甲 壬 壬 辛    乙1干亥卯1支(2)

       A印比3 対 B殺2 

 用神取法は扶抑法 格名は内格偏官(殺)格

喜忌はAが強くA(比劫印)が忌 B弱くB(児財官)が喜となる

しかし 

〇丙は喜の乙を逆生で喜 運では二丙となる時期は無根で冬の為喜とした。

〇庚は喜の乙を合去し忌 

〇辛運は、月令が壬、丙と化水喜忌変遷で忌

〇壬は、己と濁壬、喜乙は浮草で忌

  喜の干=癸甲乙丙  忌の干=壬丁戊己庚辛  

 

平岡滴宝著 子平廣論より

(スポーツ選手としての適応性についてを、抜粋して書き写してみました。和珞)

 「 ポイントは、まず25才くらいまでが好運である事が前提です。

命式の金水土木火の五行は出来るだけ平均が望ましく 2を中心とした前後を

目安にします。たとえば金2、水2 木3 火3のようにです。

土は種目によって考慮して下さい。金水は体力、木火は精神力ですから、

最低が1の場合たとえば金1、水2、木2、火1などは適当と言えます。

金は肺、呼吸器系、水は馬力、木は神経、目、筋力、火は心臓ですから

推測がつくはずです。」

 

上の命式は、金1、水2、木2 火1です。土は2ですが戊ではなく己は

 無根と身軽く軽量スポーツとしても問題無いと見ました。 

 

< 大運・男性・逆行 >

95 85 75 65 55 45 35 25 15 05

〇 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇

乙 丙 丁 戊 己   壬 癸 甲   →(年運)甲乙丙丁戊

殺 印 倒 劫 比 傷 才 財 才 官   ←天干の通変星

丑 寅 卯 辰  午 未  酉 戌   →(年運)己庚癸壬癸

✓ ✓ △ △ ✓ 〇 △ △ △ △ 

  亥 酉 酉 亥     解       ←命中冲・支合の地支

 

< 大運 > 5年運                      

〇5歳の甲運は、年干忌己を合去、将来はるか上の時干喜の丙印を見上げ、

将来の目的に向かって勉学に励み、親御さんに取っては自慢の

子供さんだったでしょう。    

〇10歳の戌運は、丙と己を強め△ 丙と己は無根、丙は程良い強さ己は

自我意識の強まりで、理を通しての自己主張が人からの理解を

得られやすい時期の可能性。                      

〇15歳癸運は、亥が通根月令に強められるが丙の透干あって喜。亥の蔵干は壬、

癸は壬を強める雨 天上は雨雲、雲は弱い丙を隠し、雨音をパンチの音に変え、

印星、知識の道よりも己比肩2干(負けん気)は勝負師の道を選ぶ結果となった。

高校入学と同時にボクシングを始める。インターハイフライ級準優勝、

18歳でプロ入りを果す(経験者の話によれば異例の早さ)。

大学は、有名私立大学の農獣医学部に進学そして退学(大学へは、地方の実家から

出てボクシング出切る環境を得る為の策略(丙印)では無いかと推測)

この時期に何度ものKO勝ちを果たす。     

〇20歳からの酉運は、庚辛共に干合で金を直接強める作用無く△ 

癸運からの運を引き摺る様に1年ほどは好成績を残し王座を獲得、それからは

年運の作用もあり 所属ジムとトラブルで失踪、日本王座は剥奪され、

無期限ランセンス停止となった。酉の蔵干は辛、喜の乙官(上司や月干社会環境)を

軽く見る傾向。

〇25歳からの壬運は、月令に旺じられ陽干同志で二倍、破格で濁壬、

乙は浮草で忌運、年運に助けられるように王座返り咲きに成功したが、

後の対戦は 様々な問題が生じて思う様に行かず 王座を返上。   

〇30歳からの申運は、亥寅の支合と解冲解合、亥寅は乙に 寅は丙に通根喜運と

したいが、申の蔵干庚は暗に乙の質を弱め△とした。

現役を退き地位的には一歩も二歩も退く形となった。

〇35歳からの辛運は、月令は水(壬)で時干丙と化水 時干丙は壬に

大運辛は癸に変化、月令に旺じられて喜忌変遷、壬癸は忌の財となり忌の

冲天奔地。壬は時干にあって将来性。将来の為にかなりの投資をつぎ込み 

結果将来に渡り返済の苦労を背負い込んだものと推測 

この時期ジム経営を始めるがストレスで離婚 ジム経営は婦人に任せたとの事。

〇45歳からの庚運は、現役時代の競技生活を要因としたパンチドランカーを

悪化して故郷の実家で療養生活をする。テンカンの繰り返しの発作で記憶障害も

酷くなったとの事。月干(社会生活)乙が尅を受け、社会生活を不可能とする様な

酷い体調の壊し方。

〇50歳の午運は、丙に通根で喜運、丙は太陽に例えられるが光でもあり 

ここではライトに例えれば午は火の専支丙だけを強め、丙は1干1支が理想の

この時期、あるテレビ番組で実情を報道され(ライトを浴び、脚光)、

パンチドランカーによる過去の、行動の誤解を解くことができた

(喜の丙印・名誉の挽回)。

今後は忌運が続き改善の道のりは厳しいものと思われるが、元亨利貞時干丙は喜、

日支(伴侶)と時支(子供)は支合(仲良し)と、元伴侶と子供は助け合って

行くでしょうし、時干丙喜はそうした人達の安泰をも意味している。

 

< 命式は、 >

印 比 殺 比    

丙キ 己ィ乙キ 己ィ   

寅 亥 亥キ 酉ィ  

      

比肩2干は負けん気強く、2干に無根は気強く振舞うが、側干の乙に尅され

精神力弱く見た目とは違い、困難に弱く負担に感じれば現実逃避傾向。 

仮に比肩に1支の根を持てば、精神力は強くなるが俊敏さに欠け、プロボクサー

としての質は落ちて好成績は上げられなかった筈。乙殺は素直そうに見えるが

不満を抱えている。丙の印の透干は、格好を取り繕い印の名誉と乙の地位両方

とも欲しいタイプ 又月令は壬財で財欲も強く欲張りな命式。

この命の場合、月干乙の(偏官)目上の人の良い干渉(指導やアドバイス)を、

受け技術を伸ばしていく事がベストだが、本心から従えずに苦労をする人。

乙が延びる時期が喜運。又丙(太陽)は逆生で乙を育てるが、無根丙としては

力不足で通根の地支運は喜運。乙が育つ時期は、

財運にも恵まれるが精神的には

とても苦しい時期となる。

        f:id:sihoin:20190715142536j:plain

  < 最後に >

 依頼を受けたプロボクサーのお話によれば、ボクサーをを経験した人は、

パンチドランカーに怯える人は多い様です。又こうした人が開くジムは、

ボクシングを主体としたジムで、ダイエットやボクサー志望の人の指導に

当たり 自らの体で受け止めて体を酷使する様なトレーニングが行われ、

若く志が高い人のパンチは強く、それを四六時中受ける側は、

かなりのストレスになると経験者からは伺っています。

この方は指導者としては高い評価・期待を受け、勇者が頼ってジムに

通ったのでは無いかと想像しました。

 

 <子平学の基礎>

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 ( 子峰院 占い人・和珞 2020/03/21

 

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平岡滴宝著「四柱推命の秘則 新訳滴天髄 歳運論」№2 推命偏

 滴天髄の原書を残した劉伯温氏は、歳運論で、

「休咎は運よりかかわりて、尤も歳よりかかわる。」述べています。        

平岡滴宝著 新訳滴天髄より

( 意味 )

命式上の効果は、大運によって決まりますが、

確たる良し悪しは年運と最も関係があるものです。      

子平学・四柱推命・運命学                       

 

 私事ですが、元々占いは好きではありませんでした。母や祖父の夫々異なる

占は、人の行動を制約する事が多かったり、自然には勝てず結果ははかばかしく

無かったりと・・占い無関係の御近所では、成果をたっぷり出している

お家があったり・・。高校やバイトと社会活動が盛んになり、人付き合いが

広まる共に、昨日まで幸せだった人が突然今日、人生のどん底を味あい、

立ち上がりに長い期間を要する人生を幾度か見るにつけ、その時期を知る手段は

無いものかと深刻に考えたものでした。しかし、だからといって一度きっりの人生

萎縮して生きるのはマッピラ・ゴメンです。

 大運の5年は長いものですがその中でも1年?ないし半年を知り その時期だけ

ちょっと意識、気をつければ良いとしたら、

又そこから問題解決の糸口を見つけられるとしたら、

そう言った意味からも、私に取って子平学に勝るものは無いと考えています。                   

  < 歳運論の観点から推命をしてみました。>

 次の命式は本来 生まれ日は甲日 月干己と変化の干合 甲は戊に変化をし、

生日は2月初め節日を前にしています。よって生まれ年は前年の干支 

生まれ月は前月の干支と、初心者に取っては少し手厳しいかもしれません。

< 命式・女性 >

時 日 月 年      子丑―支合

印 比 敗 官      戊己2干(令)4,5 0支 (4,5)

丙キ  戊キ  己キ  乙ィ    丙1干寅1支 (2)

寅△子ィ丑ィ酉△     乙1干寅1支 (2)

甲 癸   己キ  辛       A印比敗6,5 対 B官2            

AはBのぎりぎり三倍以上 格名は外格弱従旺格             

喜の干=戊己丙丁庚(忌乙を合去)甲(化土喜の比肩を強める       

忌の干=辛(喜丙を合去)壬癸乙                   

 

< 命式の長所 >                          

〇子丑の支合は双方忌財の水を強め有情の支合と言える。         

〇月令と月干(社会環境)が喜。                    

〇甲運の己との土化は喜比肩を強め喜                   

〇乙は枯れ草で喜の土を尅しにくい                  

< 命式の短所 >                            〇従旺格は、弱で破格が行運によって破格になりやすい            

〇日干比肩は、月令に旺じられ3の強さがあっても無根。           

〇乙忌官の1干1支は、外格従旺格の疵としては強すぎる。        

< 大運 >                            

 〇=喜 ✓=忌 △=現状維持  天干運5年、地支運5年の見方で                       

〇 〇 〇 〇 ✓ 〇 ✓ ✓ ✓ 〇

90 80   70 60 50 40   30 20   10 0

己 戊 丁 丙 乙 戊 癸 壬 辛 庚     丙丁戊己庚 

敗 比 印 倒 官 比 財 才 傷 食

亥 戌 酉 申   巳 辰 卯 寅     辛壬癸

✓ 〇 △ ✓ ✓ ✓ 〇 △ △ △   

        解 解   酉 酉 

< 歳運論としての大運 >                     

〇天干運では、年運は丙丁戊己庚が喜の救干で巡り、

例え忌運であってもあまり心配は無い。                   

〇ポイントは有情の丑子の支合が解ける大運は45歳からの午運と55歳からの未で、

年運は壬癸が巡る46・47歳と56歳・57歳時期にある。

壬癸の内 特に癸運47・57歳は、日干戊とは強化の干合になり

癸は三倍に子丑が通根、大運午運では、

A=比敗戊己3,5丑(4,5) 印丙寅午3、A合計7,5 

B=官乙寅2 財癸3子丑(5) B合計8

 A7,5 対 Bは内格 強い破格運になる。

年運の壬も同じ事が言えるが、強化でなく命式との干関係も悪くなく

癸運程の心配はない。癸運に考えられる調候は財が関わっての、

人から迷惑をかけられるが事が一番大きく、忌の子丑の場所や解冲解合での

命式の状態で誰に?を推測でき、注意喚起を促す時期と言えるが、

この方はまだ若く夢の無い話をするよりも、財管理は自身の手でしっかりと行う

事を伝えれば、問題回避の一番の手出てとなると判断をしました。

格名は従旺格だが、喜の丙印透干のため忌財運での破格は厳しくなる。

60歳以降は丙丁喜の印星運が続き、時柱丙寅、貞運も丙印、生きる希望は

そこにあり、どんな大学でも良いから行く事を伝えています。

戊日生まれの喜の丙1干1支は「頭が良い」と滴宝先生に教わっています。

その通りの方で成績の良い彼女は、必ず目的の大学へと希望を叶えるでしょう。

滴天髄歳運論での見方では、47歳・57歳は人生で一番苦しい時期と言えそうです

が、それはその年の2月の節日頃から8月の節日頃迄で約半年のことです。

大運午運は、年運では地支は45未(子丑午未で全て寝る) 46申 47酉 48戌 

49亥。大運未運55巳 56午(全ての地支が寝る) 57未 58申 59酉 となります。

(こうした年運のとり方は、長年続け多くの人達を見ていると、万年暦を見なくても

自然とできるようになり、おかしい事に職業病です。)

 

< 違った見方をすれば >                     

例えば、大運午・未運を解冲解合なしの違った見方をすれば、

午は火だけを強め喜運、未は木火土を強め軽い破格はあるが乙草は枯れ

忌運でも問題なく、

喜運は巳戊午と続き忌運だが問題の少ない乙未、その後に喜の丙(外格、

三倍の山で日陰があり、季節は冬二丙は問題無い)の流れは印星を強める運多く、

こうした見方をすれば、この方は小中高いずれかの学校の校長先生クラスと

言ってもおかしく無く形影的にはかなりの人と、見る事になります。

こうした見方は歳運論でも運勢的にもかけはなれたものになります。

 「かなりの人」の可能性は目的を持てば努力次第と言えますが、

三倍の日干に根無しは臆病な所があり、運の後押しがなければ

やはり無理としか言い様がありません。

 

 今回滴天髄は、比較的簡単なものですが、次回の滴天髄・歳運論は

    上級者向け、ある命式で大運・年運の見方を御紹介いたします。

                 f:id:sihoin:20190815164116p:plain

   平岡滴宝著  「秘本 子平廣論」より

行運の内、大運は本人と最も関係が深いものであり、滴天髄歳運論でも

「運より係わりて最も歳より係わる」即ち「大運とその期間中の年運に係わる」

とのべてあります。大運は5年ないし10年ありますから、

旺衰のポイントは年運と言うことになります。

< 最後に >

およそ100年分の大運と年運を1度に見極める事は困難ですが、

年運を見極めなければならない時期のポイントを押さえる事は、

案外慣れれば難しいくは有りません。滴天髄は言葉少なく抽象的ですが

其れを見極める必要性を言っていると考えます。 

 

< 子峰院では >

対面鑑定のみです。大運およそ100年分 年運は依頼頂いた年より10年分と

大運での、およその出来事の推命判断内容を鑑定書にしてお渡ししています。

 

( 子峰院 占い人・和珞 2020/03/10 )

 

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子峰院 和珞の子平学・四柱推命の鑑定例No87

 今年38歳となる男性、三年ほど前の依頼で、主な内容は「結婚の可能性と

その時期」についてでした。子平学、四柱推命は通変星の強さによって

性格など見ていきますが、特に子平学は干関係の象意で推命を進めて行きます。

この命では庚印は沈金です。沈金は程度によって性格や考え方に違いが出ます。

沈金は不利な事が多いのですが、長引く忌運を、悪足掻きをしない良さが

支えています。又、夏でありながらの癸水、雨の強さにも特徴があります。

 

< 命式・男性 >

時 日 月 年    亥申―害

印 比 財 劫    生月6月 月令―丁 季節―夏

庚ィ癸ィ丙キ 壬ィ   壬癸2干亥申2支  (4)

申ィ亥ィ午キ 戌キ    庚1干戌申2支   (3)

庚 壬 丁キ 戊    丙(令三倍)戌午2支 (5)

 

※同気の月令計算は 天干が陽干 月支蔵干(月令)が同気の陰干の

          場合 天干は三倍の強さになる。 

Aグループ印比劫7 対 Bグループ財5

用神取法は扶抑法内格 格名―内格正財

A(比劫印)が強く忌 B(児財官)が弱く喜となるが、

( 行運での喜忌 )

忌の干=壬・癸・庚・辛・戊(化火)・己(濁壬)・丙(令、喜忌変遷) 

喜の干=乙・丁 甲=△(浮木、年齢を考慮)

 

< 命式は >

 日干癸水は、亥申を還流して壬水を強めている。季節は夏、地支には戌午があり

暖かく湿気は立ち上り雨雲を強めて厚い雨雲で丙(太陽)に負けていない。

雨雲の上の丙の輝きは、厚い雨雲によって壬(海・湖)には届かず光輝相映の良さは

望めない(暗雲遮日)。時干庚は、申(壬の門戸)を還流して壬を強めている 

癸水にも強められた壬は深く庚鉄は沈金。

 

< 性格や価値観など >

日干が癸で劫財壬の性格は地支も強く表面的には壬の劫財で、本質は癸の日干で

社会生活を送り本心をあまり出さない、外見は愛想が良いが壬癸強く内剛

幼少期の環境を大事に思い、年干壬は日・時支まで通根して生涯幼少期の頃の様な

環境で過ごしたいと思っている(生きる目的)。

この命での日干癸と丙財の象意は一口で言えば保守的で変化を嫌い、

人間関係は慎重、物を大事にして長い間使うなどの様に倹約家

壬水の強さと庚の強さを比較すれば沈金の度合は強く諦め(諦めが早い)

強く激しく降り続く雨は静かであっても働き者で、特に忌運では質に拘らず

出来る事ならどんな仕事でもする人。

どの様な仕事をしても卑屈にならないところに最も良さがある。

癸と丙は激の関係 大人しいそうに見えるが、理不尽に扱われれば激しく怒る

しかし他の干関係上で暴力を振るう事はない

精神的な苦しみは、忌の保守的と協調性の間(はざま)であれこれと

悩むところにあり、結局は激と比肩の強さで保守的な思いを貫く人。

(もう一度命式)

印 比 財 劫    

庚ィ癸ィ丙キ 壬ィ   

申ィ亥ィ午キ 戌△   

   丁キ    

< 大運 >

亥申-害 巳寅運では冲・合の関係は起こらない。

20歳戊運は 月令が火(丁)で日干癸と化火 癸は丁に 戊は丙に変化

100 90 80 70 60 50 40  30 20 10

✓ 〇 △ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇

丙 乙 甲 癸 壬  庚 己  丁   →(年運)壬癸甲乙丙

財 食 傷 比 劫 倒 印 殺 劫 才   ←大運の通変星

辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未   →(年運)丁丙己庚辛

△ 〇 ✓ ✓ ✓ △ ✓ ✓ ✓ ✓

戌 戌     午         午   ←冲・支合の命式の地支

 

忌運続きだが、喜忌変遷や破格の時期が少なく忌運であっても大した

事が無いと思われる。比劫や印星の強まる時期は、人間関係で自己調節に苦労が

あると思われるが、意に添わない単純作業の様な仕事で面白味が無かったと

しても、仕事は常についてまわり経済面の苦労は少ないと推測。

〇しかし 15歳からの未運は、火の専支喜の午支合で無作用にし、20歳の戊運は、

日干癸と変化の干合(化火)で青年期は、勉学にはかなり影響が出たと思われる。

 

< 経済面について >

月干丙、喜財は月令に旺じられ年・月支が通根 強い日干とのバランスが取れ

元運は40代頃まで大きくついてまわり心配は無い。本人は働く事を嫌がらず

倹約化家で実家の援助などもあって50歳ごろ迄の蓄えはかなりのものと推測。

〇50歳からの辛運は、年干丙財を合去 内格破格で日劫印の外格となり財を

失っての大きな変動となる。温もりは月令にあって病気は考えられず、

自身の事故や子供がいれば子供の事での出費などの予測が出来る。

その後、80歳頃までは水を強め、又は子運は火を弱め、全体的には火(財)を

弱めて出費が続き、節約の度合は増して精神的な苦労に繋がる可能性。

〇80歳以降は、倹約精神の成果で経済的苦労は少ないと推定。

〇100歳の丙運は、二丙(月令6倍の強さ)となり年齢的にも

体調を壊す時期と推測。

 

< 結婚の時期について >

この命式の場合、男性で結婚時期は喜財を強めたり、日支が冲・支合で動く

時期などで見ますが、大運ではそれが見当たらず、

年運の丁や寅の歳が良いでしょう。

 

< 結婚は? >

水と火のバランスが取れ、財星の透干や家庭重視などで、結婚願望は強い方と

思われる。倹約家、保守的でサービス精神の乏しい性格は、現在女性に取って

一口に言って「面白味の無い人」の分類に入り、女性からの人気は今一かなと

考える。又、諦めが早い事や運の巡りから言って結婚への道は厳しいでしょうが、

命式は年干(父親・幼少期の環境)から日支・時支・日干・時干と還流・源流で繋がり

家族同士の関係は深く、忌で折り合いをつける等の苦労があったといしても

結婚の可能性はあると見た。大勢の中には必ず価値観を理解し合える人もいる

筈で、本人の熱意と努力次第でしょう。

要らぬお節介と言われそうですが、女性に対しては多少お財布の紐を緩める事も

大事かな?などと思い。

                f:id:sihoin:20191211133912j:plain

 < 最後に >

 働き盛りに喜運多ければ、この方の生きる目的は、格名は内格正財で

「お金儲け」で、かなりの人となられた事でしょう。しかし月干に喜の財が

透干の人で働き盛り喜運の人は少ないのは何故でしょう。

それは、大運巡りが透干喜財の次の干か手前の干から始まるからです。

なかなか運勢は上手くいかないものです。そこから色々検証 勉強を重ねると

面白い事に次から次へと考えが及び 

子平学は何処まで行っても尽きる事がありません。

 

( 子平学の基本 )

   ↓

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参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

    「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 関都佺人・和珞 2020/02/27)

 

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子峰院 和珞の鑑定例No86

 この方はパリでオーナーシェフを勤め、今年日本人では初の星の数で

レストランの格付けする「ミシュランガイド」の2020年フランス版で

最高位の三つ星を獲得された方です。

生時は推定で勉強させて頂きました。

 

< 命式・男性・生時推定 > 1977年生まれ

時 日 月 年

倒 比 比 印     生月8月 季節(秋) 月令―庚

丙キ 戊キ 戊キ 丁キ    戊2干辰1支(3)  

辰キ 午キ 申ィ巳キ    丙丁2干午1支 (3)

戊 丁  庚ィ丙    比肩・印星(6)

 

      用神取法は専旺法 格名は外格従旺 

 

 < 疑問を論にそって出した答え >

1、生時を取るにあたって、料理人の成功者と言う事で時干に食傷の庚辛を

入れたが大運が合わず、三柱だけで比肩を見れば無根で燥土、

比肩二つの負けん気で頑張れたとしても、時に嫌気が差し、

気むらが生じやすく同じ事を続ける事は難しいと考え、

土につく水支の丑を入れると天干は癸の強化の干合の三倍 これも大運と合わず、

辰を取れば天干は丙になり理屈的には合うため時柱を丙辰とした。

2、印星と比肩の強さが数字的に同じで、従旺格、従強格どちらの

格名にするか迷った。丁と丙は離れて間に二つの山があり丁は隠蔽には

なっていない。丙は時干にあり戊山に邪魔され全体に行き渡っていない。

年干丁は戊に洩れている。

戊山二つはどっかんと真ん中で自己主張強く、印が強い従強格でなく

比肩が強い従旺格とした。しかし比肩や劫敗財ばかりの従旺格と違い、

比肩と印の差は無く従強格の様な性格が出るのは勿論の事である。

基本従旺格で自身の思い通りに生きる為に印星を上手く使い、

計画性があってそつを嫌う人である

又印星が強まる時期の格名は、従強格になる。

※従旺格と従強格では、性格に違いが出る。日干類が強い喜の従旺格は、

動く事を厭わないが、頭脳を優先させる印星が強い従強格は、

思考が先になり動く事を嫌う人もいる。

この方の場合従旺格で動く事を厭わず適職の条件の一つで 

運で喜の印が強まる時、この命式では要領や人使いの上手さが出る。

3、天干に陰陽の印星の透干あって、大運も印星運で巡るのに何故料理人の

道を選んだのかと疑問が湧いた。それは何故か言えば、比肩は見た目強く、

月令は庚の食神は自由思考の持ち主だが、

この形では頭脳を優先する印星の仕事を好む人が多くいるから。

 命式幼少期の環境から影響を見る、

母親(年支)巳は社会環境(月支)申と支合(仲良し)仕事で忙しい人の可能性 

月支蔵干は庚の食神 母親が調理人の可能性を探ると、

お父様が日本料理の調理人、お母様と一緒に仕事をされているそうで、

その影響を強く受けたとの情報を得って「なるほど」と納得した。

 

< 命式は >

 月干の比肩は年干の印丁に強めれ、ライバルは上司で戊山、

あの人の様になりたい憧れ視。

自身(日干=比肩)は時干の丙(太陽)に照らされ一番丙の影響を受け、

将来は上司よりも脚光を浴びたいと強い願望の持ち主(生きる目的)、

上司と並んで自分は決して見劣りはしない(自信・対等意識)と考えている。

 比肩が2干の負けん気と両側の印星透干は、自身とライバルの比較が気になり、

ランク付けとはっきり比較が現れ評価される事に、

何よりも充実感を感じる人である。

 

(もう一度命式)

時 日 月 年

倒  比  比  印     

丙キ戊キ戊キ丁キ     

辰キ午キ申 巳 ←支合   

              

 

< 1977生まれ・大運・逆行 > 今年43歳 

97 87 77 67  57 47 37   27  17 07

〇 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ △ △ 〇 〇

戊 己 庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁    年運→甲乙丙丁戊

比 敗 食 傷 才 財 殺 官 倒 印    ←大運天干の通変星

戌 亥 子 丑 寅 卯  巳 午 未    年運→己庚辛壬癸

〇 △ ✓ 〇 △ △ 〇 〇 〇 ✓

辰 解 午   解         午    ←命式の冲・支合の地支

 

< 大運は >

丁・丙・午・乙・巳・甲運は火を強めている。

〇12歳未運は、喜の午と支合の関係で火を弱め忌運でも変動は少ない。

〇17歳丙運は二丙となるが外格であり、時干の丙は二つの戊山によって

邪魔され、年干の元亨利貞幼少期・思春期にまで光は確り届いていない、

季節は秋でもあり運の丙は良い働きをするため喜運。

※陰陽喜の印星は確りして、修行する幾人かの師匠や地域選びは

 綿密な計画の基に行ったそうです。

〇乙運(27歳)は、洩気で(丁火は甲木や乙草を燃やす)丁を強めるが、

辰を根に持つ甲乙は湿木・湿草で洩気し難いが 戊で護丁された

丁火は安定していて時間は掛るが、洩気し喜の戊土を強める事ができる

(喜の木火通命)。

結果は喜運。しかし苦労が多く△とした。

〇乙(27歳)と甲(37歳)を比べて、甲は乙より火がつき難くく苦労は多いが、

燃料としては甲の方が多く丁火も戊土もより強められ、

苦労は多く忍耐強さを強いられるが、

其れを全う出来れば実りは大きい時期となる。

※(この様な時期力及ばず手に出来ない人も現実にいる。

  其れは大運の良し悪しでは判断つき難く正念場で厳しい時期。)

性格的には甲乙運の偏官・正官は喜の出方で 乙正官の律儀、甲偏官の誠実は、

苦労の分だけ身につき人間関係での評価を挙げる。

又この命での丁火の強さに対し戊土の炉は大きすぎるが、

丁が強まる丁・午・巳運の時期はその大きさが役にたつ。

よって丁特に地支運での午・巳は非常に良い時期となる。運午運21歳で渡仏。

〇42歳の辰運は戊を強め喜運、しかし辰2支は自刑 

この命式での象意はぬかるみを歩き、足を取られるような苦労。

今年1月にミュシュラン三ツ星を獲得

「嬉しさより大勢のお客さんの口を満足させなければならない重圧」

と仰っていました。

〇47歳癸運は、月干の戊を、57歳壬運は年干丁を、

67歳辛運は時干丙を合去するが破格は起らず変化は少なく平素無事!

しかし忌運。47歳癸運では、目上の人や上位の人を意識しなくても良いが、

下から上がってくる人に地位を脅かされないかと心配をする時期。

しかし日干と強化の干合になるよりかなりましで、

年干の己は直接日干を強め精神的にも割と楽で

、心配するような事は起らない可能性。

〇57歳壬運では、年干丁を合去するがこの時期での年干の変化は

破格も起こらず、問題は少ないと見る。

〇67歳辛運は、元亨利貞は晩年を意味する時干丙を抜き、気力の半減、

例えば体調を壊しても医者にかかるのを嫌がったり、

しかし辰があり健康的にはそう心配はない。規模を縮小の可能性。

〇52歳卯運は干支で△

〇62歳寅運は、巳申の合を解く、巳寅は火を強め喜運のはずが 

年運の庚では巳申が通根で破格となり△とした しかし期間は半年。

年運の辛と水運は上記の如く合去の干合。

〇72歳丑運は戊を強め喜運、年運庚は注意。

〇77歳庚(食神)運は、月令計算二倍根なし数字的にはぎりぎり、

しかし干関係に救われ破格は起らず、火に制された庚の出方はソフト。

かなり面白いと思ったのが、

時干(晩年)の丙とこの時期の庚との折り合いは良くなさそうだが、

丙(太陽)は公明正大と庚の食神、夫々の象意は「みんなのために!」

声を挙げて言ってしまった。目的は一緒!

縮小した店では、庶民にも手が届く価格で、

彩り豊かな美味しい料理が振舞まわれ、

来客者に喜ばれるのではないでしょうか。と想像してしまい・・・

〇82歳子運は午を冲して忌運だが破格にはならない。

〇92歳亥運は、同じく巳申の合を解く。

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< 最後に >

ミシュランの星を大運巳35歳で1つ星 

大運辰運中40歳で2つ星 42歳3つ星を獲得しています。

この道の厳しさを大運によって垣間見た思いがします。

 命式二つの戊の並び方、丙の位置や強さ、

季節等によってプライベートには

人に立ち入って欲しくない思いが伝わって来ましたので、

書かないように心掛けました。日支や時柱の良さが光っています。

 大運には忌運を示す✓や △(結果は安泰)の印を付けていますが 

天干の合去等に救われ、地支の有り様と共に、

大運に大きな変動が起こる時期が無く、良い命式と言えるでしょう。

 若い頃より生きる目標があって 目標を果す為に綿密な計画を立て、

夢を叶える人。「なんと幸せな人なのか!」と

( 子平学の基本 )

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参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

     「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 関都佺人・和珞 2020/02/09)

 

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