内格はバランスを重視する格、喜忌逆転現象運、破格運がある。

平岡滴宝著 子平学 四柱推命法深書 甲←庚より

子平学・四柱推命の基本    

内格の喜神・忌神の付け方 

日干(自身)を強めるグループ日干比劫印をAグループとする。

日干(自分)を弱めるグループ食傷財官をBグループとする。

内格はAグループとBグループのバランスを

重要視する格である。

基本強いグループを忌とし、弱いグループを喜とする。

運では忌のグループを強める時や、弱いグループを

弱める時は忌運とする。強いグループを弱めたいり

弱いグループを強める運は喜運とする。

干関係で観ると基本通りにいかない事もある。

又 大運で強いグループが弱まったり 

弱いグループが強まる時、数字的にAとBが反対になる

場合がある、喜忌逆転現象となり命式に変動が

起きる為忌運 又 運によって内格が数字的に

外格となる時は、破格といい忌運とする。

 

 <命式> 女性

時 日 月 年      7月生まれ 月令(己

傷   印 殺    甲未辰卯4 癸辰2   

丁キ甲イ癸イ庚キ   丁戌未3 庚戌2

卯イ辰イ未△戌キ  日干印6 対 傷殺5

       己        内格(傷官

<命式は!>

7月生まれですが、月令は己(7月の節日より12日以降)で

秋に近い(8月申は秋) 甲木は庚金をあまり

気にしなくなっています。元気過ぎる忌の日干甲を

丁は洩らし庚は制し抑制している。

日干を尅し過ぎる庚を癸は錆で鋭鋒を挫き,

丁の勢いを制している。

丁は戌を還流し庚を制している。甲は丁に洩れる部分と

そうでない部分があり、全ての干が上手く関係しあい

調節している。

<性格>

全てにおいて無理がない それは何故か?

日干(自分自身)と比べて、他の干との強さの関係で

日干に取って非常に良い状態である。

 (癸印)親や目上からの引き立てが自然で程好い

よって 頭の回転が自然で目配り、気配りが出来る

日干強く側干で無い錆の庚から受けるのは

尅ではなく制(殺・偏官の性格の良い出方)正義感強く

「悪い事は、悪い」とはっきり言える 

丁傷官の性格で人の好き嫌いは 正統派の人が好きで、

分別をわきまえない人は嫌い、生真面目

サービス面では甲の地支に辰の水支があり洩気と

洩気しない部分があり 程好いサービスで

人気が得られやすい。

月令は己財で日干も強く財欲は強い方で、財と繋げる

サービス精神には、アワヨクバと言う目的意識がある。

癸印と庚偏官の関係は(私の虎の巻きより)分の影響

命式から観ると充分わきまえた人である。

時に庚や丁の強く激しい物言いは、

言えない人の代役であり正義感の強い人

周囲の人からは賞賛を得られやすく頼り

にされる人。癸の印星が庚と丁を調節している

この様な人は、きっちり屋ですが辰があり

多少の融通性はある、で、こうなりました。

<大運>

忌 喜 喜 忌 忌 喜 喜 忌 忌 忌

6   16     26   36   46   56    66   76   86    96

壬 辛 庚 己 戊 丁 丙 乙 甲 癸

倒 官 殺 財 才 傷 食 敗 比 印 ←大運の通変星

午 巳 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉

喜   喜 忌 忌 △ △ 忌 忌 喜 喜

 

この命式はAがBより1だけ強く、巡る運次第で

喜忌が逆転を起こしやすい命式である。

6歳からの壬運は時干の喜の丁傷干を合去で忌運 

壬が丁を合去せずに 直接作用するよりまし(その場合は

日干甲は漂木となり苦労が多い)

何々よりまし、と言う書き方の場合 命式は救われている

よって調候的なものも かなり救われていると考えて良く

その様な観方は、より現実的である。

辛庚運は数字的に1増しAとBのバランスが取れて、喜運

(36歳化土運について)

己運は日干甲と干合、月令は己土で変化の干合で土化で、

日干甲は戊に 運の己はそのまま

<土化運の命式>

時日月年  *戊(令3戌未辰6プラス己(運令1,5  =7,5

丁戊癸庚  丁戌未3   *庚戌2 癸(強化3辰4

卯辰未戌     (日干印10,5  対 食財6)

       己               内格羊刃

内格忌の日干の羊刃格で、自己中心的である。

日干戊は時干丁を護丁 護丁された丁は三倍となるが

護丁された丁の力は発揮されず

癸の調節も出来ない、庚の錆はひどくなり

財への執着はずるく、人の仕事を取り上げる等、

命式も相当の変化があるが、

印→日干敗→食→財と喜財を順生している、

働いて手にする財 又日干敗7,5と財4は差が大きく

財は足りない状態、稼せがなければならない

事情が発生し忙しく大変な時期となる。

48歳 戊運は月干癸を合去、癸辰2が減り

喜忌逆転で忌運 年干庚の錆が取れ日干甲の

側干となるが甲は強く、庚は丁で尅され弱く

調候的に観て心配の必要は無い。

この方が本当の持ち味を出せるのは、51歳の

寅運ごろから 命式の現状のままの性格が良く

運ではそれ以上を望めまない。命式の性格通りに

一生、生きる人はそういない。

( 子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No8 )