平岡滴宝著、子平学・四柱推命法深書より、乙←丙
甲と同様に暖照枯に注意が必要であるが、甲と同じ強さで
あっても、乙の方が影響を受けやすく、甲木が枯れ
なくても乙木は枯れる場合がある。
< 本文の命式 >
時 日 月 年 男性 7月生まれ
比 比 傷 乙3干 辰未亥3支 (6)
乙イ乙イ乙イ丙イ 丙1干 未1支 (2)
酉キ亥イ未イ辰イ 日干比肩6 対 傷官2
辛 壬 己 戊 格名 ( 内格 比肩 )
ぎりぎり内格、Aグループが強く外格従旺・従強となるには
AがBの三倍以上なければならない、この命式の場合 生月は
7月夏も終わりに近いが夏である、よって丙の力は強くせいぜい
三倍までと観て内格とした。もし、この命に三合や方局が揃う
場合は、1プラスして考え外格となる。
命式の喜忌は 内格でAグループ(印日干比敗)が
Bグループ(食傷財官)より強く忌 よって日干比肩と
それに通根し強める辰未亥は忌 丙は傷官Bグループで
本来は喜だが 丙(太陽)は乙を逆生して乙と同じく忌となる。
「乙は辰亥の水支を含む地支が通根して強く、7月生まれ、
丙の太陽は未の1支が通根してなかなか強いが、月令から
はずれており、乙の水分は充分で枯とはならない」
と本文では述べている。
< 干での大運 >
命中忌の干は丙・乙である。よって 丙を合去する
辛は喜の干、月干の乙を合去する庚は喜の干
運での忌の干:壬・癸・甲・乙・丙
運での喜の干:丁・戊・己・庚・辛
運での庚辛は、乙丙を合去するが、庚辛が直接命式に
作用するよりは象意的にはましである。
< 性格 >
日干以外に比肩が2干透干して負けず嫌い
劫財の甲の透干無く一途
日干乙(自分自身)の草花は別に比肩が
2干透干し言行表現は、賑やかで華やか しかし
通根の辰の根は浅いが太く、亥と未の毛細根
の通根で根は深くタンポポの花を思わせる
抜こうとしても、なかなか抜けない強かな草花
よって、粘り強く辛抱強い、落ち着いた対応の
仕方ができる。
又 乙に取って嫌な、庚や辛が巡っても合去となり
命式もあまり変動しない 天干乙は多いが
根も多くしっかりして、精神面での強さを
伺わせている。
毛細根は、亥(木・水)未(木・火)と蔵干に火と水
がある 又、辰(土・木・水)は1支だけで、天干に
太陽の丙や土や水が無くても木を育てられ地支である。
その3支いずれかが冲や支合で無作用となっても
命式に影響が少なく、冷静で落ち着いた対応が出来る
賢い人である。しかし 命式の乙丙は忌の干で喜運は
ともかく、忌運には、強い乙の性格のしつこさと
忌の日干の強さの 自己顕示欲の自己主張と
多い乙の賑やかさが、口やかましくしつこい出方となり、
相手を不愉快な気持ちにさせ、対人関係に不都合が生じる
事が多くなる。
さあ!壬の浮き運はどうでしょうか?
観て行きましょう。
干での喜運は、主に通変星の意味で人生の伸びに
期待が持て、反対に干での忌運は、主に通変星の意味での
失敗や、他人からの迷惑等を示唆して注意を喚起している。
< 大運 >
5 15 25 35 45 55 65 75 85 95
忌 喜 喜 喜 喜 喜 忌 忌 忌 忌
丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 甲 乙
傷 食 財 才 官 殺 印 倒 劫 比
申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳
喜 喜 喜 忌 忌 忌 喜 忌 忌 喜
< 地支運 >
戌運は、命中忌の辰と冲で喜運
子運は 子は閑支だがAグループの水支で忌運
丑運は 忌の未と冲 未は丙と乙に通根で丙は1
乙は5となり Aは5 Bは1と外格従旺に、
内格から外格へ破格となり忌運、自己中心が強まる。
月柱(社会環境)未が無作用になれば、社会活動が狭まり
収入減につながる可能性。
寅運は、忌の亥と支合で喜運。
卯運は、命中の閑支だが喜の酉と冲で忌運 滴天髄は言う
「閑支を動かすなかれ」と、重ねて言う「病は地支にて重く」と、
この時期に呼吸器系で病症が発症すれば重く長引くと考える。
何故なら命中、五気の内唯一金の干や地支は辛だけであるから。
辰運は、酉と支合で忌運、卯運と同様の事が言える。
巳運は、忌の亥と冲で喜運。
< 壬運は >
年齢は65歳、壬には亥辰の2支が通根で亥の蔵干は
水支の中でも壬に当り、深さがあり乙は漂木と観ます。
年齢を考慮、忌運で象意は、壬と木の無限の行動性で
痴呆での徘徊等が考えられる。
現在では、その研究は進み可能性があれば早めの対策が
功を奏します。その後の大運は忌運が続くが。
努力次第では、第二の人生が楽しめる時代でもあり
自身の運命や可能性を知り健康面と経済面への
対策次第と言える。
< まとめ >
働き盛り幸運に恵まれ命式も良く、後は適職
に就く事が大事となる、賑やか華やかな比肩、比肩を
仲間と観たり、丙をライト観る等・・丙の透干で傷官の才能
しかし 根が深く身軽さに欠けダンスなどは無理かな?
幼少期は、忌運だが傷食運で喜運と続いてる。
才脳が顕著に現れるはず、それを伸ばす事がベストと推命しました。
(子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No13 )