まず内・外格の決め方が違えば 行運での喜・忌運が違ってきます。
ぎりぎりの場合は判断が難しいのは当然ことですが、そこで、
マイナスα・プラスαが付けられれば問題は無いと考えています。
その1例を取り上げてみました。
< 命式 >
時 日 月 年 ( 男性 六月(夏月)生まれ )
才 殺 印 丙1干(令3倍) 午寅寅3支 (6)
庚 丙 壬 乙 乙1干 寅寅2支 (3)
寅 寅 午 酉 庚1干 酉1支 (2)
甲 甲 丁 辛 壬1干 0支 (1)
(日干・印綬)9 対 (偏財・偏官)3
※ 外格従旺(強)となるには 日干比劫印が食傷財官の3倍以上で
無ければならない
< 格の決め方 >
このままでは、内格か外格か判断が付きにくい
月干壬は1干0支と弱く、強い丙に逆尅され1マイナスα
又 時干庚は、強い丙に尅され2マイナスαで
A日干印9 対 B才殺(3-α)と AグループはBグループ
の3倍以上で 外格弱従旺(ぎりぎりで外格となる場合弱となる
その場合は行運では破格を起こしやすく要注意である。)
決め手は やはり現実の人生と大運の成敗が合っているかどうか
又 命式の喜と忌の意味が合っているかどうかが大事になります。
鑑定ミスを避けなければなりません。
< 大運 >
忌 忌 忌 忌 喜 喜 喜 喜 忌 忌
7 17 27 37 47 57 67 77 87 97
辛 庚 己 戊 丁 丙 乙 甲 癸 壬
財 才 傷 食 敗 比 印 倒 官 殺
巳 卯 辰 寅 丑 子 亥 戌 酉 申
△ 喜 喜 喜 忌 忌 忌 △ 忌 忌
時日月年 7歳の辛運は、日干丙と強化の干合で金に3プラス
才 殺印 され破格となり忌運 小学校に行く様になり
庚丙壬乙 暫くして登校拒否 三人の姉達には「いくじなし」
寅寅午酉 と呼ばれた時代。
丁
22歳からの辰運は、時支忌の酉を支合し喜運。 私立高校から私立大学へ
と進学を進めていたが、この時期大学院は国立の大学院に合格を果たし
一級建築士の資格を取得し、大手電気メーカに免許を携え就職(忌の年支を
若い頃に 無作用にする時は大きな成果を挙げる事が可能)
32歳からの卯運は、忌の年支辰を冲し喜運。平社員から課長へと若い出世、
又私生活では結婚をし、 実家を出る、折り合いの悪かった母親の元を離れ
独立(母親の方が、本人を嫌い家から出したかった。
日干丙(本人)と年支(母親)酉(蔵干の辛)との干関係の悪さ)
己戊運は、通根する地支が無く1がプラスされ破格運だが たいした変動は
無く食傷運(行動)忙しい時期。
42歳からの寅運は、喜の日干と印綬(印)に1ずつプラスされ喜運、部長に昇進
した。
47歳からの丁運は、月干の忌の壬を合去し喜運ですが強い丙に1干0支の壬は尅
され弱まっている 年干喜の乙はしっかりした寅2支を根にもって水を欲しがり
壬水を吸収成長している 壬が合去されれば乙は枯れ柴となり印星(知識力・
思考力)が弱り 全て良しとは行かない。
57歳からの丙運、2丙は良くないとは内格の場合で、外格従旺・強の場合は命式で
喜なら、行運でも喜と取って良い場合が多いが、健康面では要注意となり、
この方も血圧など健康面では、主治医からのクレームは多かったようです。
大運丙の時期、退職金増しの良い条件で、早期退職の申し出が会社からあり迷って
相談に訪れる。丙運は側干忌の壬(財)と忌の庚(官・地位)を弱める。仮に、会社に
残っても地位は向上し 報酬も多少上がる可能性を伝える。
本人は会社に残り 財 (目の前の高額退職金) より地位向上を選択した。
結果、部長ではあったがランクは一つ上がり給料も上がった、
しかし 念願の重役には手が届かなかった。
退職後、世間では耐震計算偽装問題が取り沙汰されていた 社内での地位と
実績を買われて公共団体からの依頼で、その後始末の手伝いを言い渡され
名誉な仕事を引き受けた。
67歳からの乙(印綬)運は、時干忌の庚(財)を合去して喜運。
そう!知的財テクです。そして喜運
72歳からの亥運は、日支の喜寅(日干と印綬を支えている)
と支合で、喜の干が2マイナスされ忌運。
年運で辛が巡る年があり、気力の衰えが観え何事も要注意の
時期で、財テクも控えるよう伝え済み。
77歳からの甲運は、印星の喜運。時干の庚(偏財)と甲が影響し合う場合は、
甲は3と忌の庚(丙に弱められている)2では、傷つくのは忌の庚であり、
乙運程では無いが利益を得られると推命。
その後、癸酉壬申と大運は続くが 申は日支喜寅を冲して忌運どの天干・
地支も1ずつの変化で 変化は少なく生命について述べるほどではありま
せんが、そこが知りたい場合には年運と照らし合わせる方法があります。
※これで格・大運の取り方は間違っていなかった様です。
< 性格 >
従旺の性格は、人の意見を取り入れる事が少なく自分の思い通りに生きる人。
日干が強いのに対し 月干(社会環境)の壬は弱く 偏官の目下を可愛がる性格
よりは、他人を軽く見て上司や目下に対しても 態度は変わらず物言いは横柄
乙印は理詰め 間違いを許さない人経済観念は強く、
よく使うが綿密に計算された使い方である。
社内では 目上に対して誰も言えない事を代弁する良い役目を果たす人とも
言える。
この様に上司に従う事も持ち上げる事ができない性格は 重役の抜擢は難しいと
考えます。本人も「そうだなー」っと仰っていました。
< 余談 >
年干の乙(印星)父親は大学教授 年支の母親は酉(忌の財に通根)
花町出身で経済観念の弱い人だったと。
健康面では 命式に五気のうち土気がまったくなく 歯、腰、胃
等に弱点があるようです。
親戚筋にあたる方ですが、大勢の親戚と食事を共にした事はありますが
直接お話する様な事はありませんでした。この時はずけずけと出た事を
お伝えしましたら大いに納得頂けました。
( 子峰院 推命士・和珞の鑑定例 NO 18 )
子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】
http://sihoin.web.fc2.com/shihei9.html
子峰院ホームページ
子峰院ツイート