お母様からの相談です。「娘が、死にたい 死にたいと嘆くのです。
何が原因か一度観て下さい。」と頼まれての推命となりました
自殺願望の相談は始めての事で、恥かしい話ですが私も不安で
したが、女性心の襞(ひだ)によりそってみようと覚悟を
決めての鑑定とあいなりました。彼女18歳の年のことでした。
現在は21歳！子平学・四柱推命・運命学
＜ 命式 女性 ＞
月 日 月 年 生月申月 八月
殺 傷 比 丁2干 未1支（3）
癸ｲ 丁ｷ 戊ｲ 丁ｷ 戊1干 丑未2支（3）
卯ｷ 未△申ｲ 丑ｲ 癸1干 丑申2支（3）
乙 己 庚ｲ 己 日干比３ 対 傷偏官６
（格名 内格傷官）
＜ 命式は ＞
〇戊は丑未（丑の蔵干に冷たい水 未には火の蔵干がある）
の根を持ち、大きく丑の根は癸と戊を還流して湿気の強い戊
1つになっている。釜戸はまず熱しなければ使い物にならないが
湿気が多く大きいこの釜戸に比べ、丁2干未1支の丁火では
小さく熱するのに時間がかかり過ぎる。
（地支が未でなく、午なら話が違ってくる。）
※これは、庚申丑、月令(忌の正財)が運で巡り
丁で弱める時の労(苦労の多少や準備に要する労)の観かたなど。
※命式戊(傷官)の状態での象意は 手先や社会生活での不器用さと
要領のわるさ。(母親には、確認済み）
〇戊の釜戸が癸運で合去になっても 年干丁は日干丁(本人)の
側干となり 時干癸への抵抗力がつきやる気がおきる。
(行運年、月、日、時で巡る忌財庚1干(月令)申丑(蔵干に水気あり)
に 対処しやすくなる。）
〇癸は1干申丑2支「申は癸を強めず」と古書はい言う。
丑の蔵干水は壬より癸を強め 天干の癸は空気中の湿気、
〇丁は2干で、日干（自身）の力は1干で未の力を
年干の丁と二分すれば、日干の力は1干半と強くは
ない。側干癸に対する出方を観る場合の目安。
〇時間の癸３(湿気)は 日干丁火1,5(自分)をうとく(弱める)
する。丁に取っては、この命式の場合時に恐く嫌な相手である。
※日干丁は 護丁の戊の中にある時は３の強さ 戊の
外にでれば1,5の強さである。
〇戊と癸の関係は、癸は湿気 戊は山で癸は引き寄せの癸
(雲)であるり、癸は日干丁(自分)の側干でもあり一歩外に
出れば癸は待構えた様にそこにいるため、象意は出不精。
(不安材料)
〇戊は月干で社会環境にあり 護丁としての役割で本人を
守っている、よって社会生活では忌であっても、全く居心地の
悪い場所ではなく、出不精になったとしても引きこもりはない。
この方の居場所は社会環境に必ずある。年干の丁(父親)と
一緒に月干戊の釜戸の中にある象意は ライバルは父親で憧れ
そして同じ釜戸の中 父親の跡取りや同じ様な仕事などである
実際に 多くの方が比肩が年干と還流があれば、父親と
似たような仕事をしたり。女性や次男、三男であっても、
家に残り両親と共に暮らす跡取りの人が多い。
＜ 性格 ＞
大人しく 慎重 臆病 要領が悪く思った事をあまり口にしない
丁に通根未の側支に、卯の蔵干は乙(偏印で思考力)や丁火の材料
間接的に日干を強め 象意は密かな小手先の要領を使うなど。
（生きる為の大切な知恵で、卯があるのと無いのとでは大違い）
＜ 初運は？＞
誕生日は９月２日 女性で年干は丁の陰干で、順行
節日は９月７日 誕生日も計算に入れる２,３,４,５、
６(７日は次の月の節日だから計算には入れない)と５日あり
５÷３＝１あまり２（あまりが１の時は切り捨て ２の時は
繰上げ）よって初運は２歳である。
＜ 大運 ＞
2 12 22 32 42 52 62 72 82 92
忌 忌 忌 忌 喜 喜 喜 喜 喜 喜
己 庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊
食 財 才 官 殺 印 倒 劫 比 食
酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午
忌 忌 忌 喜 忌 喜 喜 忌 喜 忌
(命式) （運が良いとか、悪いとか）
殺 傷 比 運の良し悪しは、大運で観る
癸ｲ 丁ｷ 戊ｲ 丁ｷ のが当たり前ですが、命式でも
卯ｷ 未△申ｲ 丑ｲ 運の良し悪しを見抜かなければ
乙 己 庚ｲ 己 ならない、この命式の場合運は
水の壬、癸が巡る運は最も悪い、特に運で壬が巡る時、
日干丁と強化の干合三倍の壬となり かなり苦労の時と
なるが、この命式では壬運は年干(父親)丁と合去の干合で
無作用となり、喜の干を合去で忌運となるが直接壬が
巡るより調候的には、はるかに良い。
(年干丁は、運の壬と合去で良い役目)
癸運は月干(社会環境)戊と合去の干合 忌の戊を
合去で喜運となる 又、象意は癸が直接巡るよりかなりまし。
（月干戊は 運の癸と合去で良い役目）
又戊土も命式以上に強まる事は 喜の丁火に取っては
不利だが、戊運巡る時は、時干の忌癸(将来環境)と合去で喜運。
（時干癸は 運の戊と合去で良い役目）
壬癸戊運に丁戊癸が合去となって具合の悪い事と良い事があるが、
直接巡るよりははるかに良い調候である。
又 年支(母親)の丑は、忌の戊と癸の2干を強め忌 本人との相性も
悪いが、運で子が巡る時は支合で、丑子双方無作用となり喜運で
本人を守る良い役目をしている。とてもラッキーな人である。
＜ 自殺願望の、その原因は？ ＞
年齢7歳の酉運は時支(将来性)の卯を冲で無作用と
する運、卯の蔵干は乙で偏印 唯一の印星で思考力 この命の
場合、卯は上記の通り小手先の要領 生きる為の要領である
その卯が無作用になり途方にくれる時期。
12歳からの庚(忌の正財)運 忌財をなんとか弱めなければなら
ないが、戊の釜戸を熱する力は弱く 庚は申丑が通根で湿金であり、
この命式の丁の強さでは大運庚を制するには途方にくれる
戊の影響は、年干(父親)にも影響が及び 年齢は12歳自身の
力不足を無意識に自覚し自身へ不満をもったり、
実家の経済状況を愁う時期である。
17歳からの戌運は 時支の卯を支合で無作用とするし 酉運
と同様の事が言える。
この年齢にしては ひどい調候の忌運続き その気持ちに無理
からぬ事かな・・・？
18歳は戌運の2年目 7歳からのこの状況は気持ちに疲れが
出たのでしょう。本気ではありません。大丈夫です。
お母様に説明し、本人は本気では無いが
庚運(正財＝干渉 巡る干渉は受ける干渉)には 申丑の通根
強く湿金で錆 その干渉のされ方は意地悪でしつこい
(丑の通根) 財は目上ではなく友達関係での状況の悪さと
そして 上記の内容を伝えると 母親には思い当たる事
があるようだった。
話しかけてくるようだったら、それとなく しかし
真剣に聞いてあげてと伝える。現在は無事難なく過ご
し、ラッキーな命の持ち主の彼女は、父親に説得され
大学進学にこぎつけて、年齢は21歳大学生活を送っています。
＜ 将来は？ ＞
この命式の大運で一番よいときは 丁を強めたり癸を弱める
時がそれにあたるが 丁を強めれば忌の戊を強め、全く良い
とばかりはいえないが 取りあえず自身が元気になりやる気が
起こり 苦労を苦労と思わない時期となります。
40の転角とよく言われますが、この方は30歳後半に、
喜の転角を手に入れ、数ある鑑定例と比較しても
良い命式の分類に入れても良いかな？とも思っています。
よって、この様な方が自殺するわけがありません。
（子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No 25 2018/03/10 ）
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