病薬用神取得法 ( 病と薬そして毒 )

 平岡滴宝先生は、特に、ご近所の方々に頼りにされていた占術者でした。

「病院で、癌宣告を受けるより平岡先生に指摘される方が確実。」と言われる

方もいました。どうしてそれ程確実に指摘できるのか解りませんでしたが、

一つは五法の用神取得法を的確に使いこなしていたようです。

その中の1例を紹介します。この方は私に取っては15歳以上年上で子育ての

アドバイザー的な存在でした。この日も「子育てが下手なんよ 

朝の挨拶から始まり 夜の挨拶で終る。」と叱られ、滴宝先生に

「彼女はもう駄目と仰いますが今日もえらく叱られてしまいました。」

と報告した次の日の早朝、彼女はビルの一角から飛び降り子供二人を残し

自ら命を絶ってしまいました。

大運は丙の始め、年運は丁卯 49歳でした。

滴宝先生は彼女の叔父さんより、本人には内緒で相談を受けていました。

平岡滴宝著 子平学・四柱推命法深書 推命偏 二の章 丙日 丁日より

用神取得方の中から、病薬用神に拘って書いてみました。

とても便利な用神法です。

 

< 命式 女性 >   日干丙と月干辛は絆神強化の干合で 辛は3の強さ

時 日 月 年     季節は秋 月令は辛      

印   財 食     丙1干(寅未)3支  (4)    

乙ィ丙ィ辛キ 戊キ     乙1干(寅未)3支   (4)

未△寅ィ酉キ 寅ィ    戊1干(未)1支   (2)

己 甲 辛キ 甲     辛(強化3倍・月令陰干1,5倍) 酉1支 (5,5)

           日干印8 対 食財7,5  (格名 内格・正財格 )

 

< 干の喜忌 >

喜の干=戊己辛壬  

忌の干=庚甲乙丙丁癸  (庚は時干乙と化金 月令陰干で庚は3倍 辛は

1,5倍 喜忌変遷になり忌運) (癸は、喜の戊を合去で忌)

 

< 用神取得法の内、病薬法 >

病とは喜で弱い干やそれを支える地支や、忌で強い干やそれを支える地支。

薬とは天干では、喜の病の干を生助する干や比和(同気)の干 

    地支では、その干のみに通根する地支。

    忌の病の干を支える地支を冲などで無力にする地支。

毒とは、喜で弱い病の干を尅合する干や、

    忌の強い病の干を生じたり強める干や支。

この命式での病は干は、忌で強い干の(数字的には乙と同じでも乙は枯れて弱く

           丙は十干の内最も強い干) 地支は(病の丙に通根)。

           未は喜の戊にも通根して病の地支では無い。

病薬用神の薬の干は癸ですが、癸は喜の戊を合去で使えず 

        病の地支の寅と冲・支合の申・亥

        壬は無根、強い丙によって枯れるため役立たない。

運での毒の干は、 地支は命式病の干に通根して強める巳・寅

        午は未と支合で毒では無い。

                       は、強い火を強める。

※調候用神と比べれば とり方はやや複雑 しかし 理論通りに取れば取り易く 

病薬用神は、特にひどい状態が何時なのかが見極めやすく依頼者に忠告が出来る

長所があり便利である。

調候用神と病薬用神の違いは、調候は命式全体を調節する干や地支で、

              喜や忌の干や地支があるのに対し、病薬は病の干

              だけ良くする干や地支で用神は必ず喜になる

 

 

 < 大運 >

8 18 28 38 48 58 68 78 88 98

忌 喜 喜 忌 忌 忌 忌 忌 喜 喜

庚 己 戊   乙 甲 癸 壬 辛   →年運、丙丁戊己庚

才 傷 食 敗 比 印 倒 官 殺 財

 未 午  辰 卯  丑 子    →年運、辛壬己甲乙

喜 △ △ 忌 忌 忌 忌 △ 喜 喜

 

38歳からの丁忌運は、1干寅2支未1支で喜の辛(正財)を尅し、

家庭の事情と転宅で大きな出費。 

大運43歳からの巳(蔵干は丙)は運年運46・47歳は甲・乙で木火の運で

火を強める。体の不調を訴える。

大運48歳からの丙運、年運も丙運で火を強め、46・47・48歳の三年間は

立て続けに大運・年運共に火を強め再生不良性血漿不全(紫斑病)、

血液中の赤血球が異常に増え続け、白血球とのバランスがとれない病気、

継続的に治療が必要な事を知る。49歳は丁卯

卯は、辛財の地支酉を冲で無力にし 大・年運で強まった火で喜財辛は尅され

地支を失いひどく弱まった運。不調期、忌の印星はひどく思いつめる短所があり

健康、将来、家族、金銭面等々・・思いつめての事だったのでしょう。

 

大運は、丁巳丙と毒の運が立て続き、年運にも見捨てられ時期でした。

こうした状況は、精神的な事が大きく係わっているため、自身が、

そうした運を早めに知る事で、状況を救う手立てになると信じています。

 

身近な人達は滴宝先生の忠告を受け、最善を尽くしました。

現実的になるまでは 滴宝先生の仰る事は信じられませんでした。

見た目は気強く元気そうな人でしたから。滴宝先生は「観る時期が遅すぎた。」

と悔しそうな顔で一言呟いた・・・

※毒などと言葉が悪く使い辛い点がありますが、それだけにひどい調候の度合いは

強く、鑑定では便利に使えるが依頼者への心配りは当然必要になる。

 

( 子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No41  2018/06/13 )

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