子峰院 和珞の子平学・四柱推命の鑑定例 No62

 彼女は大きな農家の六人兄弟の末っ子として生まれ、歳の離れた兄嫁からの

世話を受け育ちました。高校卒業後実家を離れ小さな病院の援助を受けながら

夜間の看護学校へ準看護師の免許を取得、お礼奉公 

そして社会へと20歳前後はただ我武者羅な日々だったと、

又実家への仕送りも毎月欠かした事が無かったと聞いています。

 

< 命式・女性 >

才   比 敗    戊己3干(令・陽)辰丑2支 (5,5)

壬キ 戊ィ戊ィ己ィ   壬1干丑辰子3支  (4)

子キ 寅△辰△丑△   A日干比7,5 対 B偏財4

癸 甲 戊ィ己    AとBの差は3,5

 

※生まれ月は4月 生まれ日は17日 節日は5日 月令は節日を入れて

12日までは乙それ以降は戊となります。

用神取得法は内格扶抑法  格名は、内格偏財格

 A (日干を強めるぐるループ、日干比敗印)は 

B(日干を弱めるグループ、食傷財官)より

強く Aは忌=戊 丁 甲は土化   Bは喜となる=庚    

元機=子

 

< 命式の特徴からの性格 >

格名は内格偏財格、壬の偏財は日干の側干 丑辰は日干と偏財を還流している為 

財欲強く何事も損得勘定の性格が特徴。

〇戊己は辰丑の通根で水気を多く含んだ粘土土 粘土土は崩れにくい土

(壬水への抵抗力)。己の敗財は同調性、協調性、融通性。   

〇日干、比肩は競争心、負けず嫌い、日干と月干の戊は側干にあっても山で

一つになる事はなく社会環境(月干)の協力は得られにくい、

よって強さと干関係から負けん気はかなり強い

〇日干戊と時干壬は岸壁と広い海 粘土土の日干は壬への抵抗力は弱くはないが、

壬は丑辰子と4の強さがあり広く深い海は強く、月干からの協力は得られず

日干戊(本人)何時も踏ん張っている状態は、気の休めない頑張り

壬戊どちらも強く日干は忌で 相手の事を考えない押し付けの強さ

(有り難がられる事もあれば 迷惑がられる事も)

丑辰は破の関係、性格は辰の暖かさや柔らかさや明るさと 

丑の堅さや暗さや冷たさの二面を持っているが、自分の都合で使い分ける人。

壬水は根に丑子を持ち冷たく、不器用であるが冷静で失敗は少ない。

※刑害破は悪い象意が常に語られますが、古書や滴宝先生は

「刑害破は悪いとばかり言えない」と言っています。

生きる目的は、日干類と時干(60歳以降)壬(偏財)は還流して、

自分の力で稼ぎ蓄財晩年は悠々自適の暮らしを、

その上時支(子孫)子の蔵干は癸(正財)壬と還流があり

子供や孫の為に財を残す事。

〇日干戊に時干壬財は、漏れ(流れる)があり、稼ぐが出費は免れない

大運の事もあり元亨利貞 時柱(60歳以降)壬財は、仕事にも恵まれ生涯働く人。

※平岡滴宝による、性格象意

〇日干戊―比肩戊は、忍耐強くあきらめない。 〇日干戊―敗財己は、

つじつまを合わすのが上手。 

〇日干戊―偏財壬は、しっかり頑張ろうとする。

〇敗財己―偏財壬は、粘り強い。

これは平均が取れた時の象意で、強さや、地支によっても変わる事が

多々あり、これを基本に強さや地支の特徴など考慮すれば調候は

自然に出てくるように思います

 

< 大運・女性・順行 >

96  86   76 66   56 46 36 26   16 6

✓ × ✓ 〇 ✓ 〇  〇 〇 〇 ✓

戊 丁 丙 乙 (戊) 癸 壬 辛 庚 己          ←(年運)丙丁戊己庚

比 印 倒 官 比 財 才 傷 食 敗

寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 午 巳     ←(年運)辛壬癸(戊)乙

△ × △  △ △ △ △ △  ✓ △

(閑) 子 丑 寅 辰 辰 寅 丑 子 (閑)         ←命中冲合の相手の地(関)は閑支

 

< 大運では >

〇忌のAと喜のBの差は3、例えA・Bの強さの変化があっても喜忌変遷を

起こしにくく破格も起こしにくい、そう言った意味では良い命式と

言えそうですが・・

〇大運の特徴は、水支(壬財を強める)運の全ては冲や支合運で喜壬を

強めない。

〇16歳庚(食神)運は 丑が通根Bを2強め喜運 公立高校卒業後は病院を

手伝いながら看護学校へ準看護師の免許取得。

〇21歳の午運は、時支の元機子を支合で忌運 お礼奉公で心身、

経済的にも苦しい時期。

〇26歳の辛喜運は、大きな農家へ嫁ぎ二人の男子を儲ける

〇36歳の壬運、それまでは子供を姑に預けて近くの小さな医院で働いていたが、

隣町に日本では地位を生涯保証されたあの方(女性)が「この自然豊かな町に

障害を持つ子供の為に施設を造りたい」の一言で出来た施設の看護師とし

任命された。公共の施設ですが何処の施設よりはるかに待遇の良いものでした。

が交代性の苦労がありました。

〇地支での運は、冲・支合運や閑支の運が巡り 変化の少ない運となる。

〇46歳の癸運は 月干忌の戊を合去で喜運、5年間でかなりの

賃金アップとなる。

〇56歳甲運は、年干己と変化の干合で 運の甲は戊に 年干己はそのまま 

忌の戊は月令計算をいれて2と強まり忌運。58歳年運丙戌直腸がんを患ったが

腹腔鏡手術の後経過も良く半年程できれいに完治した。

「仕事を辞めたい」と連絡頂くが、

後の運や同居の姑さんとの事もあり「やめない方が良い」と助言した

事もありました。今では「あの時辞めなくって良かった」との言葉を頂く。

この調候は 徐大升氏の言われる「水弱逢土,必为淤塞」に当るのでは無いかと

戊が月令で二倍となり山土の量が増え壬水への尅の強まり、

戊はウンチ「糞詰まり」の象意.。大腸癌や直腸癌の原因の多くは

便秘と伺っています。

年運の丙戌を加えれば 壬4 対し 丙(印)2戊己10,5 1対3倍以上、

外格従旺格で破格運ですが 一過性で終わりました。こうした運をきちんと

見抜いていかなければならないと思っています。

子平学は 東洋医学の枝分かれですが、

東洋医学の古書何冊(霊枢・素問・難経等)を依頼を受け整理した経験があり、

その見方は全く異なる物です。子平学は見方を間違え

なければ絶妙な物がありますが、東洋医学ほど絶対的なものではなく、

占術者はその事を理解し、あくまでも子平学であり、

東洋医学的な意見として延べてはならないと思っています。

〇66歳乙(正官)運 60歳で定年退職、退職金を元手に事業を起こし

乙運になった頃事業は安定し利益が出るようになりました。

平岡滴宝による 運的象意は、戊日―喜の正官乙運=チャンスは逃さない。

責任を持たされ(地位向上)才能(事業)を発揮する。です。

〇86丁運は 時干壬を合去運で破格運 外格従旺格となる、

直腸癌の再発の恐れがあります。91歳丑運は時支元機の地支子を支合で抜き 

86歳からの10年は健康的に厳しい時期となり命の問題が発生しそうです。

 

< 運と命式の干合の順番は >

運での干と命式天干との干合の順番は、命式の年干→月干→日干→時干の

順番となる 年干・月干・時干は変化の干合か変化で無い場合は合去となる。

日干との干合は変化の干合に変化にならない場合は、

絆神強化の干合で運の干は三倍の強さになり合去の干合はしない。

 

< 感想 >

格名は内格偏財 財と日干類がしっかりして財は喜 もし水支が壬を

強めたり強化の干合が働く命式なら若い頃より、

実業家を目出したり伴侶は実業家の人を選んだ事でしょう。

この方がそうならなかったのはやはり水支が冲合で壬を強めなかったり

強化の干合運が巡らない為であると見ました。

運では生きる目的等や程度を見る指針となります。

準看護師としては、最高の地位まで登った人と言えるでしょう。

 

参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

 「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞 2018/12/28 )

 

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