( 子平学 四柱推命 運命学 )
この方は若い頃お勤めに行かず、家で好きな手芸ばかりしている御本人を案じて
御両親が平岡滴宝先生に依頼した人です。現在では御本人から御家族全員の
依頼を頂いております。「官星が無く、絶対に結婚できませんよ。
例え出来ても日支と時支の冲で結果は離婚ですよ」と、どの占術者にも指摘され、
滴宝先生の噂を聞いての依頼でした。
滴宝先生は勿論、結婚も可、離婚なしの結果を出しました。
それは大きな財の行方に有りました。今なら私もこれを読み解く事ができます。
( 命式・女性 )
倒 財 印 ※辛日の生まれPM11時過ぎで次の日を取る
庚ィ壬キ 丁キ 辛ィ 卯酉―冲 午子―冲
子キ 午キ 酉ィ卯キ 壬1干0支 (1)
癸 丁 辛ィ乙 庚辛(月令・陰干)4,5干0支 (4,5)
丁(強化の干合三倍)3干0支 (3)
(A)日干・印5,5 対 (B)財3 丁=元機の干
用神取法は扶抑法( 内格 )印星は日干の4倍以上で「内格、忌の印星格」
※忌の印星格は基本、喜忌の付け方は印星と印星を強める官星が忌
その他の通変星は喜となります。
喜の干=壬 癸 甲 丙(忌の辛を合去) 丁
忌の干=戊 己 庚 辛 乙(化金)
となりますが、良い時期であっても悪い事が、悪い時期がであっても
良い事があり、滴宝流では、それを依頼者にキチンと伝える事を
重要視しています。それには 細心な見極めが必要となり、
この命式での大運は下記の通りとなります。
< 命式での性格 >
日干壬は見た目鷹揚、行運でが忌で強まる事多く(下記説明)競争心は普通。
敗財が無く協調性や妥協性は弱い、忌の印星強く(依頼心強)他人を、
損得勘定(丁財)で上手く利用しようとする(自己中心型)。
基本的考え方は、丁は庚辛を尅し名誉心(印)より財欲(財)が勝り現実派。
晩年時干庚(倒食)は、その反対の可能性があるが大運は次の通りで
生涯財志向は変わらず。丁強く普段は朗らかだが、自身が不利になりそうな
時は、全ての干に地支の通根なく、後先考えず丁や庚を使っての感情表現。
その為人間関係がスムーズにいかず疎外感でプライドは傷つき、
食傷は無く他の人と比べ人間嫌いな面が多い人。庚は洗金、庚辛汚れなく、
手先は器用だが現在まで社会に出る事を嫌い、
それを生かす事は殆ど有りませんでした。
忌の印星の強い人は、批判心も強くなります。
< 命式の特徴と喜忌の付け方 >
〇この命式の長所は、月干元機の丁は強化の干合により3倍の喜の財である。
強化の干合は生涯変動が無く、何時までも壬の側で離れる事がない
「生まれた時から死ぬまで一緒!」この命式では、例え行運に変動があっても
喜財が忌財に変わる事はない。よって生涯財がついて回る人。
※90歳からの丁運は、再び干合は起らずそのまま作用し丁財が強まり喜運。
〇年干辛が行運丙(大運では80歳)で合去の時期や、壬運(大運40歳)や
癸運(大運50歳)又は解冲解合などや水支運で壬を強める時期、
日干は印星の4分の1以上、忌の印星格ではなくなり命式は内格正財格、
そして印星・日干は忌(A が強く)となり命式の変動で忌運。
日干は忌での強まりは自己主張の表現力のまずさで、身近な人と争い事が
多くなるが依頼心などは軽減され▲の印を入れた。(丙運は別記)
壬水強まる時期は、喜丁財に壬水をかける様な状態で浪費により、
伴侶や両親に口実を見つけては「お金が足りない」と愚痴をこぼす事になる。
〇70歳から乙運は、時干庚と変化の干合(化金) 庚はそのまま、
乙は辛に変化し忌運。この命式では木気は0と弱く
大運の喜の乙を強い金が尅す形は肝臓疾患の可能性が出る
(化金であってもその様に考える)。
60歳以降100歳頃までの間、この時期は目立って悪く用心しなければならない
時期となる。また忌の印星金の強まりで大運木気(精神力)の酷い尅からは
痴呆症の可能性も出る。
木0 火3
土0
金3 水1
〇80歳丙運の調候は、丙(財欲・大財)は年干辛(忌の印綬=印星=思考力・
智的、年干=この命式では両親)を合去。年齢は80歳!例えば、利財・投資
(印財)フッとした事から大財(丙財)を狙い投資を試みる、
その時の財源は辛(年干・親からの遺産残り)を充てるが、
大運は上記の通りで利益は思う程では無かったり、
間違えば損の可能性がある。よってこの時期の投資は避けるべき。
90 80 70 60 50 40 30 20 10 0
〇 △ ✓ 〇 ▲ ▲ ✓ ✓ ✓ ✓
丁 丙 辛 甲 癸 壬 辛 庚 己 戊 →(年運)壬癸甲辛(化金)丙
財 才 印 食 敗 比 印 倒 官 殺 ←天干の通変星
未 午 巳 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 →(年運)丁戊己庚辛
▲ 〇 △ ▲ △ 〇 ▲ ▲ ▲ △
解 解 解 解
< その他の大運は >
( 命式 )
倒 財印
庚壬丁辛
子午酉卯
辛
〇0歳と10歳戊己の官運は、忌の印星格では忌運。しかし戊は元機の干丁財を
護丁の役目をして喜財は守られ、経済的には不自由のない家庭に育つ。
高校までの学生生活では成績も良い(洗金)方であったが、修学旅行や運動会には
出席を嫌い両親は学校と交渉して本人の意思を尊重した。
後有名私立大学に入学・卒業
〇25歳からの亥運は、弱い日干を強めた時期、相手に押し切られるかたちで
結婚をした。相手は大手会社若手の課長、一児を儲けた。
〇45歳からの寅運は、丁財を強めた時期親の高額遺産を受け取る。
〇60歳甲(食)運は、洩気で丁財を強め人生では最も良い時期。
〇65歳辰(卯酉解冲解合)運は、壬水を強め弱い土(腰の弱さ)を暗尅し
持病である腰を悪化させ数回の手術をした。可動域には多少の問題は
でたが通常の生活には支障はなくなった。
※土気が全くなく体質の弱点で 以後も持病は免れない。
〇彼女は今年68歳、乙運(上記説明)を無事超える事が出来、
丙(上記説明)の心の誘惑を回避すれば、午・丁運は人生最高の運が
再度到来是非手にして欲しいものです。彼女はこうした運を知っています。
現在の医学向上とほんの少しの注意で、手に出来る事は間違いありません。
「人は、運命を知らずして!」
子平学・四柱推命の基本
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参考文献 平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」
「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2019/04/20 )
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