子峰院 和珞の鑑定例No80

 今回は子平学・四柱推命による、男女の相性についての推命です。

この二つの命式は、平岡滴宝著より、子平廣論、結婚論の中の相性から

選びました。廣論より書き写し、違った観点から私も推命してみました。

二人の推命の結果は同じになるかを試してみましたが、

さぁ!どうなる事でしょうか。

 相性の相談依頼は、婚約期間結婚を待つだけの間に、迷いが生じて受ける事が

殆どで、御一人で来られます。勿論どの様な場合も、依頼者の味方となり

鑑定させて頂きます。その為色んな方向で推命をして、

判断材料を提供させて頂いています。

普段は大運も提示していますが今回の推命では判断上、

必要は無く出していません。今回は相性の内、初心者程度です。

 

 (男性)               (女性)

敗 日 官 比           印 日 殺 倒

イ イ キ イ           キ キ イ キ

乙 甲 辛 甲           戊 辛 丁 己

丑 戌 未 辰           戌 丑 丑 酉

キ キ イ イ           △ キ キ キ

    己                 己

    キ                 キ    

日比敗―甲乙3干2支(5)        日―辛1干4支(5)

官―辛1干2支(3)           戊己―2干3支(令) (7,5)

A5  対  B3              丁1干1支 (2)                                     

内格 正官格            A12,5  対  B2 AはBの三倍以上

                                     印星強く 外格従強格 

 

< チェックポイントを順にあげれば >

〇日干同士は情がなく 日支同士は無恩の刑。

〇年の甲と己の関係は悪くなく 二人の月令は土で暗に土化、

地支の辰と酉は支合の関係で良い。

〇月干同士、喜と忌の官殺、辛と丁では情がない上に正官と偏官の違いは、

この命式では融け合いません。

〇時干同士、乙の敗と戊の正印(印綬)の性質は、合わないことはありませんが、

日干の辛は男性の敗のほどの良さを、

正印の性質を含めて小馬鹿にする傾向が伺えます。

〇生理的相性はどちらも火2、水2同士ですから適当です。

以上年の干支以外どれをチェックしても性格的な相性は良いとは言えません。

全体的に言っても、共に意志が強くゆずり合ったり理解し合ったりは

困難と言えそうです。

これは典型的な悪い例です。従って運の推移を考えるまでもありません。

相性のチェックポイントは主に、①日干同士 ②日支同士 ③干関係より起る

天干通変星での性格 ④身旺強、身弱 ⑤体質 ⑥運の比較です。

( 身旺、身弱について )

普通身旺とは日干が非常に強い、身弱とは日干が非常に弱いものを指しますが、

私はAグループ(日干のグループと印星)の方がBグループ(食傷財官)より

強いものを、説明上身旺と呼んでいます。尚透干の日干より比べて印星が

強いものを身強とし、旺強を区別していますが「忌の印星格」は除きます。

 (※冲の関係は喧嘩、支合の関係は仲良しとされています。

上記辰と酉は支合の関係ですが、酉の蔵干は辛 辰の蔵干乙戊癸などがあり 

酉は辰の蔵干戊との相性は良く、乙癸とは悪い方です。廣論では日支ですが

忌の辰と、酉の相性は良いと記されています

が、他の場所での地支も使い方は同じで良いでしょう。御参考までに。和珞)

 

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< これよりは違った観点から、私 和珞が推命 >

(男性)               (女性)

敗 日 官 比          印 日 殺 倒

イ イ キ イ          キ キ イ キ

乙 甲 辛 甲          戊 辛 丁 己

丑 戌 未 辰          戌 丑 丑 酉

キ キ イ イ          △ キ キ キ

    己                己

    キ                キ    

 

男性の性格は、内格忌の日干比敗強く負けず嫌いで我がまま、敗財あって

自身の徳になれば御世辞も上手、甲乙は見栄えを気にして忌で拘り多い性格、

何事も思うようにしようとするところがある。正官辛は2支の根があるが、

甲は強く辛の両側にあってあまり影響を受けず、対面的には目上を立てるが、

内心は反発。月令は己土の正財、地支は辰未戌丑と土の地支が4支あり、

水火のバランスがとれ蔵干は土財多く異性への興味強く結婚思考あり。

その干渉の仕方は、おだてる、懇願、脅すなどと手段は色々あって手練手管。

この様な方は大人しい相手では物足りなく、

活発で口説くには多少苦労するくらいの方がタイプかと考えます。

女性の性格は、外格従強、月干丁(偏官=殺)は日干辛を弱めながら 

一方では年干喜の偏印を強め 辛は戊土に守られ丁との関係は弱い制、

丁は却って辛の金寒水冷を防いでいる。

日干類より印星強く、喜の偏印・印綬を上手く使い

賢く人扱いの上手い人(利用力と統率力)。

しかし社会環境の丁を挑発するような反発心を多少抱えた人。

この方に取って偏官は伴侶でもあって戌の地支で辛と還流、

伴侶とは関係性深く上手く利用するが尊敬はしない。

 

 例えばこの二人が出逢えば、男性は女性の気強さに興味を示す可能性が

あっても、女性は印星を使わない乱暴な手法の男性を軽蔑し、

自尊心強い男性は軽蔑に耐えられなくなる。

独立心強い男性は、人を頼る事を嫌い自身で何事も解決する生き方で、

他人を頼る手段の女性を理解できない。

又日干甲の男性は、日干強い辛のナイフの様な言動の女性を嫌う。

男性は、独立心強く財思考で現実主義。

女性は、外格従強格、名誉心やプライドが強く理想主義

 

このカップルは折り合いをつけられる点が一つもなく、出逢いのサークル等では、

一言二言、言葉を交したとしても、互いに背を向け左右に別れる事でしょう。

 

この様に違った推命をしても、子平学・四柱推命は同じ結果を出せる事は、

当然ですが不思議でもあります。こういった方法は、

数学で逆算する様に効果的です。

 

  子平学の基本

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参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」

      「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

 

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

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 ( 子峰院 占い人・和珞 2019/10/04)

 

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