劉伯温氏が編纂された「滴天髄」の従化論では、
「化に真を得る者は、ただ化を論じ、化神又幾般の話あり。」
と言っています。
今回は干合の中でも変化の干合 特に命式や大運で重複して起きる
変化の干合について書いていきます。
子平学 四柱推命 運命学
< 干合について >
〇干合には、年干と月干だけにおきる合去の干合と、日干と月干、日干と時間に
起きる絆神強化の干合の他、干合の組み合わせと月令の関係で起きる
変化の干合がある。
〇命式で干合を見る順番は、まず変化の干合の有無を見て、
変化で無い場合は合去か強化かを見極めて格を決める。
〇干合は、命式を作り上げるための最大重要過程である。
命式が出来上がれば内・外格が決まり喜神・忌神を分けられ、
< 干合の組み合わせと変化の干合 >
干合の組み合わせは、庚乙・戊癸・壬丁・丙辛・甲己の
五組の組み合わせがあり、変化の干合になる場合は、
以上の組み合わせに、以下の月令の関係で月令と同気の変化になる。
〇庚乙は、月令が庚か辛(金)の場合は化金、
庚はそのまま、乙は辛に変化。
〇戊癸は、月令が丙か丁(火)の場合は化火、戊は丙に癸は丁に変化。
〇壬丁は、月令が甲か乙(木)の場合は化木、壬は甲に丁は乙に変化。
〇丙辛は、月令が壬か癸(水)の場合は化水、丙は壬に辛は癸に変化。
〇甲己は、月令が戊か己(土)の場合は化土、甲は戊に変化、己はそのまま。
※平岡滴宝先生からは 日干と月干若しくは日干と時干の変化の干合の場合
80%以上は外格従旺可能性があると教えられています。
< 運から起きる重複変化の干合2例 >
行運での重複干合 例1
( 命式 女性 )
時 日 月 年
印 比 印 印 丙1干未寅2支(3)
乙 丙 乙 乙 乙3干未1(4)
未 子 酉 巳 印比肩=7
辛
数字的には、比肩より印綬の方がやや強いが、力関係では丙(太陽)が強く
格名は、外格従旺
※命式に中に水支の子があるため乙は全くの枯芝では無い
大運は丑の時期は、命中唯一の水支(日支)子を支合で弱め 45歳年運は庚が巡り
変化の重複干合(化金)で不調を訴えた。
翌年46歳から大運は、庚が巡り再び重複の化金が始まってすぐに、
46歳で雲膜下出血で帰らぬ人となりました。
「改訂版、あなたの運命のすべて」では言っています。
重複干合は「良くも悪くも運命的に天と地ほどの激しい変化が生じます。」と、
こうした悪い例ばかりではなく、運での重複変化の干合のある人の中では、
上司にはある時は邪魔者扱いされ、本人は自身を「不器用」と言う。
その様な人が、人が真似出来ない様な仕事で成果を残した人もいます。
それは又いずれブログにしたいと考えています。
( 干合の基本を書いています )
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子平学・四柱推命の基本
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( 滴天髄の訳本や註釈本で、新訳滴天髄の参考文献の一部 )
清代の初め 陳素庵氏 「嫡天隋輯要」(註釈本)
その後 任鉄焦氏 「滴天髄徴義」(訳本)
近世 徐樂吾氏 滴天髄徴義を更に①註釈や②補註を書物に
近世 袁樹珊氏 「專闡微」滴天髄徴義を更に註釈
参考文献 平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」
「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」
改訂版「あなたの運命のすべて」
( 子峰院 占い人・和珞 2020/01/19 )
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