子峰院 和珞の鑑定例No95

 この命式は内格でも食神制殺で、日干を弱める同グループでありながら

食神と偏官(殺)が喜と忌に分かれています。

 この様な食神制殺や傷官見官(傷官と正官)の命式は、喜忌のつけ方が

難しい命式になります。基本は日干比劫の強さですが・・ 

 

< 命式・男性 >   1964年生まれ

 時 日 月 年    干合・冲・支合なし 

 食   殺 劫    月支未・月令己 季節夏から秋の変わり目

 丁ィ乙ィ辛キ 甲ィ   乙甲2干3支(5)

 丑キ 亥ィ未ィ辰ィ   丁1干1支(2)

 己 壬 己△戊    辛1干1支(2)

 

A日劫5 対 B食殺4  AとBの差が少ない命式

用神取法は扶抑法(内格) 格名は内格食神 

< 命式の喜忌につい >

Aが強く忌、Bが弱く喜となる筈が

日干・劫財は強く忌 それを酷し調節する辛殺は喜 

喜の辛殺を尅す丁は忌となる。

忌の甲乙丁に通根(還流)する未は忌(最も悪い)。 

忌の甲乙に通根する辰亥は忌。喜の辛だけに通根する丑は喜。

 

< 命式と性格など >

 月支は未 月令は己、夏も終わりに近い頃 唯一月干の喜の辛殺(偏官)は、

甲からは逆尅、丁からは制に合い弱った辛で日干乙への制御は効いていない。

(乙と辛との干関係は悪い)

日干乙は水支2支・火支1支を根に持ち元気な乙。

劫財甲の透干あって社会生活では甲の様に過ごし確り者に見えるが、

私生活や甘えられる人の前では乙で愛嬌よく、表現は豊かで甘えや言い訳上手、

辛や丁の側干で内心は臆病。日干は根を3支もって普段は大人しいが、

燃料は乙の他甲や3支あって丁は強く、日干劫は強く丁傷官は気性が激しくなり

月干辛を尅す様子は、激しさは社会へと向けられる。

二面・三面の人格を持ち人格は、その時々で豹変し時に暴力を振るう行動となる。

又臆病と言う気弱な性格は、運が悪い時は自傷の可能性がある。

財の透干無く月令の己財は少なく、運で財(戊己)巡れば忌(喜忌変遷)で強く,

宵越しの金を持たないタイプ。劫財甲の透干忌で強く群劫財奪、間違えば・・・

又借財も当然の如く恐れない。 

 

(天干運でのポイント)

忌の干を強めたり喜の干を弱める時は忌運。

喜の干を強めたり忌の干を弱める時期は喜運。

〇14歳癸偏印はAで忌、丁を弱めるが丁とは激の関係でもあり

傾向はあまり良くない。

〇24・34歳甲乙運は、忌の日干劫や丁も強め忌運、特に甲運は気性激しく、

金遣いも荒くなるり。トラブルが多くなり非常に厳しい時期の可能性。

〇44歳丙運は、命中天干では唯一の喜の月干を合去する丙運は最も悪く忌運。

社会性を失う事象で気性の激しさ共に人並み外れた禍の可能性。

〇64歳戊運は、月令に強められ三倍辰未丑6で喜忌変遷忌運。

〇74歳己運は、年干甲と化土、甲は戊に変化、月令は陰干己 

天干は4,5と3支で戊己は7,5の強さ喜忌変遷運となり忌運

〇64・74歳土の重畳の時期には、体の動きは不自由になり

医療費等で出費の可能性。

 

(地支運のポイント)

〇59歳丑運は、忌の木火を強める未と冲で最も良い時期の筈が

大運の流れからは期待は薄い

〇79歳卯運は、木の方局揃い最も悪い時期 

 

キ=喜=〇 イ=忌=✓ ×=忌=最も悪い時期

< 大運・順行 >

94   84 74  64 54  44 34 24 14  04

〇 △ ×  ✓ ✓ ×  ✓ ✓ ✓ ◎  

辛 庚  戊 丁 丙 乙 甲 癸 壬   ←(年運)丁戊己庚辛

殺 官 才 財 食 傷 比 劫 倒 印   ←大運天干の通変星

巳 辰  寅  子 亥 戌 酉 申   ←(年運)壬癸甲乙丙 

〇 ✓ ×  〇 〇  × ✓ 〇 〇 〇

亥       亥 未  丑   辰 辰      ←冲・合する命式の地支

 

 この方は郷里の友人の紹介。本人から叔母にあたる方から、

44歳を過ぎて間もない頃だったと思います。

「現在と比べ将来はどうなのか」と言うくらいの依頼でした。

命式や大運から事情を察して出たままを少し軽減して鑑定書を書きましたが、

将来は現状より悪くなる事は確り伝える内容となりました。

後日叔母さまより丁寧なお手紙をいただきました。

高校卒業と同時に(酉運)公務員になり、

戌運で独立事業を起こしますがトラブルで失敗。借財が嵩み破産、

車上生活をするが相次ぐトラブルで障害事件、身体を痛め障害者となり、

自殺未遂を繰り返し精神障害者にもなったそうでした。

結婚は2回、1回目は酉子供一人 時支丑は喜良い子が生まれているはずです。

甲で離婚 戌で再婚 丙でトラブル離婚

あまりに鑑定内容が合致していたからと連絡を頂きました。

その後直ぐに、二の足を踏んでいた福祉に任せる手続きを行い、

御本人は医療施設入りしたそうでした。

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( 最後に )

滴宝先生は著書で、強い忌の日干は官星で尅すよりも、

食傷で洩気の方法を取れば素直になって良い。と書いてましたが

推命仲間は「では乙を丁で洩気すればどうなる?」と言った事を思い出します。

しかし滴宝先生も自身の虎の巻には「激しさが伺える」と書いています。

子平学には全ての論に例外が沢山あります。

この命で激しさの原因はもう一つ、甲の透干です。

傷官見官 食神制殺の命式には何時も苦労をさせられます。

この命式天干の喜忌だけは師に確認を頂いての推命になりました。

私の場合鑑定は知り合いやその方々からの紹介になりますので、

ほとんど推命のその後が追尾確認出来ます。

この方は今年56歳、友達の話によれば良い兆しは一つも無いとの事です。

 

このブログは、簡単明瞭をモットーにしてテキスト目的ではありません。

説明不足な点が多々ありテキストしては不適切です。御了承ください。

 

 

( 参考文献 )

 平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」「神峰干支体象詩」

「子平学・四柱推命法深書」「秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2020/08/22)

 

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