平岡滴宝著「四柱推命の秘則 新訳滴天髄 寒暖論」を読む

 私的感想ですが、滴天髄の幾つかの論は同じ様であっても、

全く異なる内容の場合が多々あり、困惑、難儀しています。

事によれば勘違いを起こしかねません。

それを防ぐには一つ一つの論の概要と要点をしっかり掴んでおく必要があり、

「頭の整理」と私自身に言い聞かしております。         

 

 滴天髄の著書を書き残された劉伯温(劉基伯温)氏は、元代の末期から

明代の初期の人で、明を建国し安定させた朱元璋に、多才を持って使え支え

活躍された人として知られています。その才能は未来を見通すだけでなく、

詩人・軍師・政治家・天文学・地理などに優れた人だったそうです。

 さて、本文と参りましょう

 

< 滴天髄 寒暖論 >                       

天道に寒暖あり、萬物を発育し、人道これを得れば過ぎるべからず。    

地道に燥湿あり、品彙を生成し、人道これを得れば偏るべからず。

 

( 訳 )                               

 自然界には季節があって、色んなものの発育するリズムがあり、

台地には乾燥した所や湿地があって、色々の物が生産されますが、

いずれも激しすぎるとリズムが狂って物の出来が悪くなります。

命式でも同じことが言え、冬月生まれの天干庚辛や壬癸は、

クールな性格となりやすく、夏月生まれの丙や甲は、ドライな性格と言えます。

(程度は強さによって異なります)。地支に巳午未が多ければ燥と言え、

天干に壬癸がなければ生命力にもろさを感じます。子亥丑が多いものは湿で、

天干に壬癸の多い命式は、

特に女性では、婦人病や子供ができにくい体質の人が多く、

男性でも精力の弱い人がいます。ですから人命でも、

すぎたり片寄ったりするのはあまり良くない現象です。                           

 ( 追補 )                                                                          

 天道とは天干、地道とは普通地支に含まれている蔵干のことの様に

思われますが、ここでは命式と解釈した方が適当でしょう。

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  ( 和珞の、滴天髄、寒暖論についての余談 )            

 命式の燥湿の程度を決めるのは、天干の丙丁、壬癸だけではなく、

地支の水支、火支によっても決まります。

水支亥・子・丑月は暦の上でな冬 同じ水支春の辰、秋の申とは

温度的に差があり、亥子丑は特に冷(寒)で作用します。

 又、火支巳・午・未月は暦の上では夏 春の寅 秋の戌とは温度差があります。

命式では、寒又は湿、暖又は燥の程度を見極め、

推命を進める必要が有るでしょう。            

 この論では、主に体質と性格について述べている様です。

 私の場合主な依頼者は、身近な人達や知り合い、そうした人達や紹介者が

殆どで、何年かに一度依頼を受けるためカルテの様に鑑定書を保存の必要があり、

その許可も頂いています。その経験から偏りの命式が即、

病気に繋がるかと言えば「No!」です。

 高校で三年間クラスを共にした同級生、クラス只一人皆勤賞を手にした人は

偏りの命式の持ち主ですが、現在まで入院、寝込むことすら無い人です。

この方は命式に冷やされ温もりを知らない丑を根に持つ己土は、

胃に弱点を持ち交通機関の利用の時は、車酔いに悩まされる様ですが、

多くを食す事が出来ず、それが原因で体調を壊す事は全くありませんでした。

つまり表層的に済んでいますが「寄る年波」推命では慎重に見ています。

 私共への依頼は深刻な案件が多く慎重さが求められます。

そこで私はまず、基本独立して経済面を含め一人でやっていけるのか、

それが出来ないのか慎重に見ますが、やはり偏った命式の場合、

誰かの介助を受けなければ生活して行けない人は割合的に多い事も確かです。

例えばブログ鑑定例99の命式

< 命式・女性 >

時 日 月 年     五月生まれ 月令(丙) 季節(夏)

倒   傷 傷     干合・冲・支合無し

甲 丙 己 己    

午 戌 巳 酉      

丁 戊 丙 辛    

一点の水気を見ず、夏生まれ丙は燥の命式、ブログを書きながら現在の医学では、

先天性の知的障害の病名がつくのではと疑いました。44歳頃までの喜運がどれ程

救いとなるか断定は出来ませんが、依頼・鑑定の場合はしっかりと

念頭に置いておく必要があります。

 次回鑑定例100では、

メチャクチャ偏り燥の外格従旺格を書きたい計画しております。        

 ドライ・クールな性格は長・短所あり、どちらも有効に活かしたいものです。

 

 ( 滴天髄の訳本や註釈本で、新訳滴天髄の参考文献の一部 )

清代の初め  陳素庵氏  「滴天髄輯要」(註釈本)

その後    任鉄焦氏  「滴天髄徴義」(訳本)

近世     徐樂吾氏  滴天髄徴義を更に①註釈や②補註を書物に

近世     袁樹珊氏  「專闡微」滴天髄徴義を更に註釈

 

( ブログの参考文献 )                           平岡滴宝著「新訳・滴天髄」「秘本・子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞 2020/11/20 )

 

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