和珞、丑を好き放題に書く!

 丑は十二支の二番目の地支で 水金土を強め特に己辛癸を強めます。

蔵干の内水三合会局 金は方局に属し、己はを担当します。

丑は陽暦では1月を受け持ち、1月の月令は節日より12日目までが癸 それ以降

2月の節日前日までは己となります。己の時期は冬から春への季節の変り目

丁度土用の頃です。土用(己)が過ぎれば春(寅)となり、寒くても春はもう直ぐです

しかし 逆行となれれば季節は後戻り、冬(子)は深くなるばかりで亥へと逆行、

寒さは長引くようですが、逆行冬の次は秋です。丑は秋(金)も強めますから

春へと向かうのが良いのか、逆行で長い冬を過ごしながら秋を向かうのが

良いかは命式次第と言えます。

時間は真夜中の1時から2時59分までが丑時間は全ての生き物達が

グッスリと眠りについている時間帶ですが、丑時間が過ぎて寅時間に

なれば季節によって薄日が差して、活動を開始する生き物達もいます。

月支の丑だけが支える凍土の中の金は、埋金状態 逆行となって秋になったと

しても金は埋まったままだけでなく、その冷たさによって側支の酉や申の質も

劣り金の質は出難くなる場合もあります。

 

丑の凍土は側支の巳や午でもゆるむ事はありませんが、天干の丙や丁の透干と

火の地支があれば、丑の凍土はその温かみで緩み、

土生金を含め、よく物を生育する可能性が出てきます。

丑は未とは冲の関係ですが、火気が強く熱過ぎたり、水気が強く冷た過ぎたり

硬過ぎる命式の場合丑未の冲は有効、有情の冲となる事もあります。

戌とは刑の関係ですが、天干の丁・庚・土と源流・還流を繰り返せば、

熱し冷やし(丑だけで充分)を繰り返し、庚金を錬金の可能制は充分です。

未とは側支でなく冲とならなければ、木火通命の未は例え丁火弱くても甲・乙が

あれば、やはり同様の事が言えます。庚の料(強さ)に対し丁火は強すぎても

弱すぎても錬金の可能性はありません。その場合は行運によってその可能性を

探ってみて下さい。

硬さを求められる場合の庚金には、

戌丑のコンビが一番では無いかと考えています。

 

 私事ですが、体質的な調候用神が丑、忌の日干と喜の正財を支えて喜忌を

兼ねています。還暦頃忌運から喜運へと変わる接木は忌運の最後の大運は

未で丑を抜く時期、自分の死期と自覚していましたから、40歳の頃、

現在の師である渕宝先生に「子供達に残しておきたいと思いますが、生命保険を

かけた方が良いでしょうか」と尋ねれば「死ぬ程の事は有りませんよ。生きる道で

考えなさい」と言われて、大型生面保険をかける事をやめにした覚えがあります。

それでも丑抜けの時期、自損事故を起こし、頭を強く打ち救急車で運ばれ入院!

忌の日干を弱める時期でしたが、やはり月令が効いた内格の身旺は

自滅の道をまっしぐらに辿る事と相成りました。

私の調候用神丑は体質面だけでは無く、

丑だけに精神面での冷静さを支えてくれていたわけです。

それを経験してからは、自分自身がとても恐ろしくてなりませんでした。

その頃、丁度仕事を持っている子供の手伝いで時々孫の面倒も

見ていましたが怪我をさせる事もなく、無事にその勤めをまっとう出来た事は

勿論家族にもですが、何かに助けられたなと考えずにはいられませんでした。

 

命式の暖かさで緩んだ丑は、サッラとした辰の土とは違い粘りっ気のある

粘土の様な土ですから、

粘り強く辛抱が効きますが、悪く言えば静かなシッツコさがあります。

丑の凍土は水も土も凍り金も出難いため何事も消極的な面もあります。

緩んだ丑となれば体力的・体質的には、辰に近いものが有り男女の交わり等

もお好きな様ですが、辰ほどの柔軟性と安定感は無く、無理は効かない様です。

 

水を支える地支としての丑は子と同じ程度ですが、十二支咏では子は「濤声」を

詠い、それに比べて丑は静かですから子が支える水と丑が支える水では、

本質的な面での違いが有ります

 

干支体象詩、丑宮詩は最終章では「若在日時多水木 直須行入巽離郷」と

詩っていますが、今回のブログでは触れていません。

丑は三気を含んで書けば切りがありませんが、今回はここで終了と致します。

又いずれ「丑」について書きたいと思います。

 

今回のブログは、師走になってテンポも遅くなった私、年賀状、大掃除等々

忙しさの中出来るだけアンチョコを見ずに空で「丑」を仕上げる事に

勤めましたが、資料の中には、十天干と通根有る無しに係わらず

喜忌で象意を書いた物(十二運では無い)があり、それを今回一寸覗いてみました。

気付いた事は、どうも丑は金銭感覚は鋭い様でその管理には向いているかも

知れませんが、やはり濁壬や湿金汚金が働き盛りに巡る人は、経営、経済の

仕事は避けた方が良いでしょう

 

土の四位純全となる、丑は冬、辰は春、未は夏、戌は秋、を受け持ちますが

季節の違いや、土を含め三気を受け持ち夫々に違いがあって、四支同士は

中々折り合いが付け難い様です。それにも命式によって有利・不利があります。

又、そう言った関係性は、無恩の刑、破に表現されていますが、

命式の地支はプライベートでの対人関係等を見る事ができ、

折り合いと言った面での推命には興味深さがあります。

どうかご検証下さい。

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今回、今年最後のブログとなりました。

御覧頂き有難う御座いました。

来年もゆっくりと書いて行こうと考えています。

宜しくお願いします。

来年皆様には、どうか心穏かに過ごせますように 祈って止みません。

 

                 ( ※無断使用・転載禁ず )

 

( ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳 「新訳 滴天髄」 「神峰通考・干支体象詩」

平岡滴宝著 「改訂版・あなたの運命のすべて」

      「子平学・四柱推命法深書」 「秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2021/12/22 )

 

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