子峰院の子平学・四柱推命 ( 子平学と四柱推命の違い )

 子平学と四柱推命の違い?こんな事を書くのは馬鹿げていると思いますが

一寸書いてみようかと思います。

子平学は、中国では子平推命・子平術・八字・命理学・等々と違った名称で

呼ばれますが、日本では「四柱推命」と日本特有の名称が付けられて

占術者の方々に愛され親しまれ呼ばれています。

四柱推命とは、字の如く「生・年月日時、四つの柱で推命するの意味で、

これ程、的を射た呼び方があるでしょうか、と言う程素晴らしい称号がつけら

れています。

ですから三柱での推命が四柱推命と大手を振って言えるかどうか、

恐らくNOでしょう。

私の師である平岡滴宝先生は、「子平学は一人一派」と仰っていた事を

思い出します。それ程方法は多いと言う事ですが、その原因には

幾つかの理由があると思います。

派とは、流儀や枝分かれの意味で、勿論、派閥争いや喧嘩事の意味で

 はありません。手段や方法の違いや枝分かれ、此処ではその広がりの

 中に成長幅を考慮頂ければと思います。枝分かれですから根幹は同じ

 です。)

先ず、教わった先生方にも推命法や解釈に違いがあり、

御教授下さる先生方も、支持された先生方や基本書によっても推命法

に相異が出ます。又、教えを受けた生徒がそっくりそのままを引き継ぐかと

言えばそうでもありません。私の場合ですと不器用な割には小手先の

要領を使い勝ちですから、依頼内容によって命式を見て感じた事から

推命を始めします。その時点で滴宝先生や渕宝先生とは感じ方の違い

で僅かですが異なります。

(最初の数度の違いは、広がる程大きくなります。)

五種類以上ある用神も、解釈は同じであっても重要視度に違いが生じます。

又、依頼される方々の相にも違いがあると感じています。上手く書けませんが、

私の場合は、依頼者の依頼内容には厳しいものがあり、鑑定結果に「良い

事尽くめ」を望んでいませんから、言葉を選ぶ事があってもおだて等の必要が

ありません。命式・大運に出たままをお伝えるするだけで

命式・大運の見方に集中するだけで良い事になります。

又、依頼者相の違いは、情報の違いでもあります。

 

※依頼者方にも、恥かしい話ですが多くの教えを受け、その後の鑑定に

役立たせる事ができています。依頼者の情報は私の宝物でもあります。

 

この様な事が、子平学・四柱推命法を十人十色にする原因では無いか

と思いますが、

もう一点加えれば、現状を観察していますと、子平学・四柱推命

「運命学」と考える、そうでない、の二通り考え方があると感じています。

これは、考え方の大きな相異と言え、180度の違いで右左二分した考え

になります。

私事ですが、滴宝先生に習い始めのころ 天干と通根の局気の地支

そして干合・冲・支合の使い方等を学んだ後、師は「命式が体なら、

大運は用」と仰って命式と大運を同時に書く様にと指示を受けました。

即ち、滴宝式は子平学を運命学として重視した考えの推命法です

ですから習い始めて一年過ぎ位には鑑定依頼を引き受け、師には

「時間はたっぷり頂なさい」と言われ、指導受けた後に依頼者に

御報告していたと記憶しています。

これはとても貴重な経験でしたし、育ち盛り教育費等の金食い虫

の子供達を抱えていた時期でしたから経済的にも救われました。

( 要らない話ですが。)

 

子平学・四柱推命を運命学と、とらえて無い方がおられる事は、

西洋占星術の偉い先生が「四柱推命を、運命学等と言う人が

おられるとは?」と述べられた時、

その意見に賛同された四柱推命を占術に使われる方の中に、

多くおられた時に初めて知りました。

運命学では無い為に、良い命式・悪い命式を選別しても、命式がどんな

風に形を変える時期(変動期)に救われ、又は注意を即さなければならない

等の告知が無いのは当然かと思います。

(※これは良し悪しを言ったものではありません。勿論生まれたての自身

  の命式を知って分析する事は推命上とても重要ですし、綿密な分析が

  出来なければ大運との関連付けは出来ない事になります。

 

運命とは」、決して動いて止まない事ですし、言葉を変えれば、

動いて止まない運命とは時間の流れ」でもあります。

それを表現するのは、先ず大運だと思っています。

(命式元運の見方もありますが、喜の年柱が幼少期の忌の大運

と天地合戦を起こせば、かなり心配な状況です。)

ですから、子平学と四柱推命には違いは無く、

あるのは、各々の考え方とその手段にあるのでは無いかと思われます。

 

滴天髄・清濁論は言います。

時来寒谷也回春。」と 何度推命仲間と大きな声で

 「時来たらば寒谷にも春が来る。」と唱えた事でしょうか。

直訳:どんなに寒い谷間であっても、春が巡る時期が必ず訪れる。

滴天髄の言葉を、運命学と捉えて訳してみました

どんなに辛く厳しい人生が続いても、季節が巡るように、

暗く長いトンネルから抜け出るように、かならず良い時は訪れますから

挫けずにその時期を心待ちにして下さい。

 

それとは反対に

順調な人生を送っている人でも、ある日突然奈落の底に落とされた

如く、病気や事故そして人から迷惑をかけらる等、それまでの人生を

台無にして、立ち上がるまでの期間を要する人達を見てきました。

それを「人生の落とし穴」と、私は呼んでいます。それも時間との遭遇

で「運命」としか言いようがありません。

 

こうした時期を知る事は、子平学の一歩と捉えています。

人は思考する生物ですから、その時を知る事で人力を尽くす知恵が

働きますから「開運」と言っても過言では無いでしょう。

結論としては、私に取って子平学と四柱推命の区別は全く無く、

それを云々するのは無意味ですが、その無意味を少し書いてみました。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

        「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/05/13 )

 

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