先日、長年ドラえもんの声を勤めた声優の大山のぶよさんが亡くなられました。
乱暴な言葉をとても嫌っていたそうですが、そんなところからもドラえもんの
人気を支えていたのかも知れません。
子供達が幼かった頃、特に一人の子がドラえもん大好きっ子でしたから
よく映画に連れて行かされました。盛り上がりのシーンでは多くの子供達や
一部の大人達が立ち上がって大きな声で声援を送るのですが
私は恥ずかしくって椅子からお尻をうんと下げ背を低くして隠れていました。
今思えば参加しておけば良かったと後悔しております。
若い方からの情報ですが
大山のぶ代さんは認知機能が衰えても、ある種のゲームが滅茶苦茶
強かったそうで、知る人ぞ知るの人気があったそうです。
あの声と笑顔は、私を何時までも励ましてくれそうです。
今回の命式は、平岡滴宝先生の著書である「子平廣論」（進路・就職）から
選びました。
本文の大運の説明はされていますが、喜忌の印がありませんから
今回、本文の内容を最大限考慮、私の判断で印を入れてみました。
先生は、問題が無い限り鑑定資料の多くを整理して残してくれています。
それによりますとご近所の親御さんから、命式ご本人が幼い頃のご依頼に
よるものでした。
私には何方か心当たりがあり、その方に間違いは無さそうですから
鑑定依頼その後を少し書けそうです。
＜命式・男性＞
時 日 月 年
比 比 月令－戊 季節―春
丙 丙 庚 乙 辰卯－害
申 申 辰 卯 丙2干0支
戊
A２ 対 B０ 内格 食神(月令)格
＜ 命式は ＞
二丙は良く無いと申しますが、丙は無根、季節は冬が終わり春へと季節
変わりの土用の時期、丙２干と言っても命式や精神状態に問題はありません。
しかし、丙は最強ですから２干の丙は競争心強く意地っ張りです。
辰と卯は害ですから運での冲・支合によって無作用になる事はありません。
本文より「才質は戊食にあります」
＜ 大運 ＞
〇 ✓ 〇 △ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇
95 85 75 65 55 45 35 25 15 05
庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己 ←(年運)庚辛壬癸甲
午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 ←(年運)乙丙丁戊己
✓ ✓ △ △ ✓ △ △ △ ✓ ✓
＜ 大運と命式 ＞
大運の天干運は、幼少の頃から才質の己戊の傷食より始まっています事から
才質を伸ばすには理想的です。
昔より「栴檀（せんだん）は双葉より芳しい」の言葉通り元気な幼少期だったと
思われます。
本文より
「大運は己戊と巡りますし五行も平均しています。従ってスポーツ向きと
言えるでしょう。ルートにのれば選手の質です。
戊運は進学進路の決定時期ですから、当然スポーツに特色をもつ大学を
目指すのが良く、卒業後は運動関係での範囲は広く有望です」とあります。
本文は２０才からの寅運についても
「寅運は方局(木)となり就職活動としては不利になりそうですが日支の申が
その害を防いでいますので心配いりません」と添えております。
この命式は上記の通り鑑定実例です。
現実には、当時多くの方が自身の要望から大学へは一浪に加えて
クラブの継続の為１～３年位の計画留年は普通の時代でした。
しかし この世代の方達の就職は氷河期でした。
命式御本人と言えば、高校生の頃より始めたスポーツを続ける為に強豪校で
ある私立大学進学を希望一浪の末、夢を叶え１年留年して無事卒業したのが
寅運の最後の年あたりでした。
就職は難関を突破消防士(地方公務員)となられました。
深夜の活動を嫌がらず、時間には厳しい命式ですから
その様な観点からも消防士の仕事は適職と言えるでしょう。
（この命を十干でとらえ映像化して消防士の仕事を推命すれば
止まらないものがあります。）
さて、五気は揃っていますから健康的にも問題はありません。
欲張りではなく平素凡々を好む命式ですから、生活を優先した様です。
天干は丙二干だけ地支は申が二支ある事から「偏った命式」と見る
かも知れませんが、丙は上記の通りですし
申は日支時支とある場所には問題が無い事や運的には大運忌運に
対して年運が救干で巡ります。
特に注意を要する期間は半年程ですから問題は無いでしょう。
申二支は、養虎の反対の滴宝先生が仰る「猟犬」に付随している事から
私的には偏った命式とは捉え難いと考えています。
又、年支卯は養虎、人生の早い時期に独立が望ましいと見ました。
月支辰は私が申します「獅子身中の虫」ですから油断は禁物です。
辰卯は仲間の様なもの、どちらかと言えば辰は卯を庇いますから何事
かの時はタッグを組む可能性は大です。警戒の予知は必要です。
※人生には綺麗ごとでは済まされない事が多々あります。
結婚の可能性は、申がありますから充分にありますし、
子丑亥運は婚期、寅運は少し早すぎます。
現実には結婚をされていますし、子供さんは男女のどちらかの詳しい情報は
得ていませんが二人と聞いています。
子供さんは時支日支との関係で必ず独立されるでしょうし
双方喜の地支ですから運的にも円満独立と見ました。
日柱の丙申の関係は、
干支体象詩申宮詩日では
「申金剛健月支逢」（申の金は、月支に逢えば剛健）と言っていますが
春土用の日支の申と比べて、丙火猛烈と言っても日干の丙は無根ですから
同等と考えて良いでしょう。
日干に対しては、財官は押したり引いたりの要領の良い対応は、
付き合い易い上に喜の伴侶は尽くしてくれる筈です。
特に子供さんが独立された以降その傾向は顕著と推しました。
大運を見ますと、地位向上の象意は見受けられませんが、忌運にあっても
年運は救干で巡っていますから望みは十分にあります。
年功序列に見合った出世には必ず恵まれる筈です。
８５才～の辛運は
滴天髄、丙火では
「逢辛反怯」、意味：辛に逢えば反って怯える。と言っています。
強化の干合辛運が正しくそれにあたり、申２支の通根に加え喜忌は大きく
変遷、年齢的に言っても体調の衰え五気では火の弱りと見て良いでしょう。
一見偏った命式ですが
子平学は推命してみない事には全容は見えてこない事が
ご理解いただけたでしょうか？
パッと見では決して判断はつきません。
（ 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 ）
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳･滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本･子平廣論」
（ 子峰院 占い人・和珞 ２０２４/１０/１６ ）
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