子峰院の子平学・四柱推命( 鑑定例 泥土が流土に変わる時 )

  一歳のお誕生日(初の誕生日)の「選び取り」はよく知られた行事ですが

昔は金づち・そろばん・ノート・鋏・刃物等々を並べて、子供を少し離れた場所

から取りに行かせ、最初手にした物が本人の好きな物であり「才」を見つける

手段として古くから伝わっている行事です。

刃物等と物騒な物もあり大人が注意して見ていなければならない行事ですが

最近では、似せた玩具や絵にしたカード等があるそうです。

 子平や四柱推命で才能を簡単に見出せると仰る多くの占術師の方が

おられる中、正直私には難しい仕事でございますが、反ってお傍におられ

る親御さん方がその才能を見つけ易いのかもしれません。

中でも、この「選び取り」の行事は無駄ではない様に感じております。

 運の悪い時ほど気晴らしに好きな事に没頭する子供さんがおられますが

運の悪さはその道の邪魔をする外敵の存在だと考えています。

傍におられる方が観察、そして好きな道を認めて伸ばそうとする存在は

人生の大きな味方で力ではないでしょうか?

 

<命式・男性>

時 日 月 年      月令-辛 季節-秋

比   比 財     己-3干1支(4)

己 己 己 壬     壬-1干1支(3) 

巳 丑 酉 申     A4 対 B2

    辛       格命-内・格正財格

 

( 命式は )

月令は酉秋生まれ、Aグループの方が強く日干比肩は忌となる。

己土はプランタンの土から畑の土までありますが、己は三干そして丑が通根

見かけは1つの広い畑と見て良いでしょう。

ですから、競争心はあからさまでは無く、心理的にもさほど辛くはありません。

又、年干壬と月干己日干と時干期の己からも比肩3干は、嫉妬から人を

貶めたりの意地悪な面は出ないはずですが、地支の硬さから出るきつさは

否めないでしょう。

それでも己土特有の「物の役にたちたい」と言った気構えと、比肩が3干です

から「皆して」と言うところの仲間意識の方が強いと見ました。

この命の場合の壬3己4は泥土

壬水は月干の己土だけに影響を与える様に見えますが、壬は丑を通じて

月・日・時の己に影響を及ぼしていますし水は喜 

土は忌、年支から年干そして終着は時干

始まる所から始まり、終わる所で終われば終に宜しからずかな?」と

言いたくなりますが、さて、貴方様はどの様に見たでしょうか?。

もう一段階水が強まれば流土の可能性と、喜忌変遷の可能性があります。

この命での象意は色々と取り沙汰されるでしょうが、其処はご存知の通りなので

スルーいたしまして、今回は流土になる時期を少し探りたいと思います。

この様な命式は資産家育ちの方が多い様ですが、つまり親の財です。

時支の巳の名誉心は「お金持ち」と思われる事で特に

中年以降は、その気持ちが強まりすから気持ちを満たす為の財の流失等が

大きいかと思われます。

 

< 大運 >

99   89 79 69 59 49  39 29 19 09

✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇  ▲  ✓ ✓ 

己 戊 丁 丙 乙 甲 癸 壬 辛      (年運)辛壬癸甲乙

比 劫 倒 印 殺 官 才 財 食 傷

未 午 巳 辰 卯  丑 子 亥 戌     (年運)丙丁戊己庚

△ ✓ ✓ △ △ ✓ △ △ 〇 ✓

丑   申 酉 酉 申   丑 巳 

                               

< 大運は >

〇庚辛運は、秋月生まれ4支の通根は喜忌変遷

軍資金は沢山ありますし、気の合った大勢の友人達と豪遊に耽り

勉学には疎かになりがちで多くの遊び事を覚える事でしょう。

年支の申は壬と庚の登竜門ですから、庚運は両親に遊びの多くを教わる

可能性があります。しかし

忌運ではありますが、ご本人は好奇心旺盛の時期で様々な事に興味を示し

ますから、ご両親の教育方針次第では将来性のある技術を身に付けられる

可能性がありますし、軍資金には不足しないはずです。

ご両親は後の祭りにならない配慮が必要かも知れません。

〇24才からの亥運は、忌の巳を抜いて喜運ですが巳は唯一の火気です。

推しが必要です。

〇29才~48才の20年間、子運以外は数字的には平均が取れますが

水をより強め流土の可能性があります。異性問題・金銭問題・健康面又は

自身から、他者から等の推命が可能です。

〇49才~の甲運は、月干己を合去して命式は平均が取れ喜運になります。

運の印に◎を付けようとしましたが、日干己の側干は壬になります。

推命はやはり複雑かなと思い〇で留めました。踏ん張り時期

〇59才~の乙運は喜運ですが、無根ですから忌の己を尅す事は到底無理でしょう。

年は干・支運共で留意。寅運は申を、卯辰運は酉を弱めます。

〇丙運は忌の印星運 

〇丁は年干の壬を合去、格は内格から外格へと命式は大きく変動します。

大きな賭けに出てはいけません。だがしかしですね。

年齢の割には賭けに出たくなります。

場所が年干である事が救いになれば良いのですが・・・

しかし 丁の次の巳運は申を弱め財の壬を弱め結果は甘く無いようです

自覚があれば救われます。

〇戊己の重土運は、体の不自由と良質のサービスを受け難いく時期の可能

性、日頃の生活習慣改善で回避でき、これも自分次第と言えるでしょう。

さて、「資産家は三代とは続かない。」と怖い事が語り継がれていますが

現実でもよくある話です。

この方の場合も、上記に書きました様に元運は後に宜しからず、大運もその

傾向ですが、命式は固く流土の被害は少ないと見ました事から

心がけ次第ではその害からの防御は可能と見ました。

 

< 子平心理 >

競争心の強い方は、評価に拘りがあります。

ですから勝負師に限らず、自身の係わった世界での競争の場所や相手を

求めるのは当然の事かもしれません。しかし求める相手には違いがあり

大まかには次の様になります。

〇自分より弱く絶対に勝てる相手。

〇実力は自分と同等位相手との勝負スリルを楽しむ人。

〇力は自身より上の相手を好み、負ける事を厭わず相手の技に興味があり

できればその技を盗み手に入れたいと望む人で、こうした勝負に飽きる事を

知らない人 この方はこの道・世界が才能と考えて良いでしょう。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

                         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/11/17 )

 

子峰院へのお問い合わせはこちら

     ↓   

子峰院ホームページ

http://t.co/XRxE0QDoby 

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

http://sihoin.web.fc2.com/shihei9.html