神峰通考 十天干体象全偏論 甲木詩日では
「「甲木天干作首拝 原無枝葉與根荄」
意味:甲木は天干の最初に配してありますが、もともと枝葉や根のついたものの
名称ではありません。」
とあります様に、命式によって様々な状態の甲木があります。
又、甲が無根(0支)の場合、言い方は好きではありませんが「死木」等と言いま
すが何時だったでしょうか、平岡滴宝先生は「死木であっても生木の様に生きる
人がいます。」と仰っているのを伺った覚えがあります。
その時は木支運に対して冲や支合となる地支が無く、運で木支が活いて働
く時期の事だと軽く思っていました。しかし、よくよく考えて見ますとそれは一時
的な事で「生木の様に生きる」の意味とは程遠いものだと思う様になりました。
乏しい経験から、その意味とする人也を命式から見出せずに何十年と過ごして
きた様に思います。しかし、不思議な事に僅かずつであっても経験を重ねると
「成る程」と思える人との出会いが有難い事に数人ございました。
今回はその内の一例をご紹介いたしましょう。
< 命式・女性 >
時 日 月 年 月令-辛 季節-秋
比 傷 食 酉辰-冲
甲 甲 丁 丙 甲2干0支 (2)
子 辰 酉 戌 丙丁2干1支 (3)
辛
A2 対 B3 格命-内格 食神
< 命式と運、そして性格 >
Aが強く忌 Bが弱く喜となります。命式は内格、火が1だけ強くほぼバランス
の取れた命式です。運では基本
火を弱めたり木を強める時期は喜 木を弱めたり火を強める時期は忌
となります。
年支戌は火だけを支え忌で病、時支子は喜の水の専支
経験上、比肩が多干の場合、十干の内甲木は一番競争心を意識しやすく
場合によってはその気持ちを隠しきれず強気で露わな表現になりる事も多々
ある様です。又この命の日干・時干の甲を左右(隣)の関係を比べますと、日干
の甲木の方が丁火に酷く洩気しています。心理的には負け意識は段階的に
発展しかねません。
本人は見た目穏かにみえますが、心中は心穏やかで無い精神的な苦労が
常に付きまとう状態だと推測しました。
例え喜運であっても、精神的苦労を伴う時期を、指摘助言は功を奏すると
経験から実感しています。
無根とは、通根の地支が命中に無い事です。上記の様に無根であっても天干
に同干があれば表面的には競い合いますが、他の干を制したり尅す力は皆無
です。しかし、運で通根の地支が巡り働けば話は違ってきます。
この場合の根とは、局気による通根節を採用します。
< 大運 >
91 81 71 61 51 41 31 21 11 01
✓ ✓ ✓ ✓ 〇 ◎ 〇 〇 〇 ✓
丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 (年運)→丁戊己庚辛
傷 才 財 殺 官 倒 印 比 敗 食
亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 (年運)→壬癸甲乙丙
〇 〇 ✓ 〇 〇 〇 ✓ ✓ ▲ △
子 戌 戌 子
< 大運 >
〇丙運は、火を強め忌運
〇申運は、閑支行運の水を強めますが金をも強める。
〇乙運は木を強め喜運ですが、丁への洩気をも強めます。
〇未は火と木を強めるが「中に媒」の媒、洩気に注目。
〇甲運は木を強め喜運ですが、比肩甲が三干となって
上記説明の精神状態を考慮しての推命が必要となり、結果も重要。
〇午運は唯一の水支子を冲、間接的に火を強め忌運。癸運も同じく。
〇巳運は火を強め忌運。
〇41才の壬運は、忌の丁を合去して喜運。
( 2干以上の甲木が壬水で漂えば・・・動画にして見て下さい。 )
例えば、同じ喜運であっても秋生まれの壬子は湖、甲木は浮き木
一本であれば問題はありませんが二本の浮き木となりますと、喜運
であっても支障は出てきっますが丁がそれを制しますから丁の傷官と
壬の偏印の良さが現れます。本人も驚く程スマートな行動と共に
何もかも上手く行きます。良い時期の調節期で良い出逢いもありそう
です。この時期を次にどの様に繋げて行くかは本人次第と言えます。
〇辰運は、丙丁を支えている忌の戌を冲で抜き喜運。
〇辛運は、丙を抜き喜運。丙は甲に取っては逆生のライトの可能性があります
から、推命は慎重を期したいと思います。
〇46才辰運~辛運~60才までの卯運は、古くからの腐れ縁を断つ事が
可能です。有効に使いましょう。
〇61才からの庚運は、庚金は秋深で戌の通根と非常に強くなます。
この時期忌であっても丙丁を上手く使う事が出来れば被害を最小限にする
事は可能ですが、滴天髄の甲木では「春は金を入れず、秋は土を入れず」と
「秋生まれの甲、土の状態を見よ」と言いますが、やはり忌運時期で無根の
甲木に取って例え火が強くても庚は天敵に値すると思います。
やはり精神的、身体的な留意を要するでしょう。
〇己土運は、日干甲と伴神強化の干合己は非常に強くなりますし戌の通根が
あります。
戊運共土運「秋は土を入れず財運にあたり、この年代日干甲に対しての財運
多くの象意があります。
〇86才の丑運は閑支ですが、喜の印星を強める元機の地支と言っても良い
のではないかと思う程の時支子をこの年代に抜き
勿論忌運と言って良いでしょう。
※この方の大運は喜運の印が多くあり、特に働き盛りには目を見張るもの
があります。「死木(無根の甲木)が生木の様に生きる」とこうした運の持ち主
をさします。只、気がかりは二干甲の比肩の特徴と、日干甲は丁に洩れやすく
左右の関係では時干の甲の洩れは日干に比べると然程ではありません。
もしも勝負師なら、勝負は決まったと言えるのでは?
もしも、そのチャンスをものにするには?その時期は?等の推命を求められ
るのでは無いでしょうか。
この方は
まだお若い方です。依頼内容は案の定でした。
↓

今回の漢文は「菜根譚 前集117」の一部を選びました。
よく知られていると思います。
菜根譚は、中国は明代の末期に書かれたそうです。
人生の教訓、教えを説いた哲学書と言っても良いでしょう。
しかし、哲学書と言うにはあまり堅苦しく無いのが特徴では?と思います。
菜根譚(さいこんたん)
衰颯的景象 就在盛満中
發生的機緘 即在零落内
読み:(すいさつのけいしょうは すなわちせいまんのなかにあり
はっせいのきかんは、すなわちれいらくのうちにある)
意味:(衰えの前兆は 最も盛んな時に起こり
新しい物事の始まりは 落ちぶれた時にこそ始まる)
と言う事は、
「良い時期は、思い上がった行動は後に身を亡ぼす原因になるかも知れま
せんから、慎み深く、謙虚に、慎重に生きた方が賢明でしょう。
どう仕様もなく辛い時期は、何か良い事の始まりかもしれません。
貴方の苦労が報われ芽を出し始めたのかも知れません。
自暴自棄にならず今一歩踏み出して見ませんか?」
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2025/03/20 )
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