子峰院の子平学・四柱推命 ( 運次第とは )

 昨年の秋の事でした。

ご近所の一人住まいの老婦人は認知症を患い、親戚の計らいで施設入り

となりました。彼女は花好きでしたから、小さな家の周りにはこれでもかと

云うほど鉢植えが置かれていました。彼女のご近所さんは其の鉢植えの

片づけを、親戚の方に依頼され町内会の花好きが集まってで片付ける事に

致しました。

狭い土地に、大小百を超える鉢植えが上手に置かれいたそうです。

鉢から草木を抜き鉢、植木、土に分別して、市にその後始末を依頼しまし

だが、町内会の人達は彼女への批判や大変だった作業の愚痴は誰一人

として溢す人はいなかったそうです。

そして、平均年齢は60越えの町内会の皆明日は我が身と、夫々が自身が

持つ鉢植えを片付け始めました。

一・二週間で片付けおえた様子を見て、花好きな私は思いました。

これからは、クリスマス、そしてお正月と巡ってくるから

これは「元の木阿弥」だと・・・案の定、元に戻るには大した時間は掛かりま

せんでした。そして、結局「しゃないな~これは皆病気やさかい、どうにも

後始末がつかん時は、こないだみたいに総出で面倒見ましょうか」ってな事に

なりまして、それからと言うもの以前に増して狭い敷地に「これでもか」と

言わんばりに鉢植えで埋め尽くしました。

この町内会さんは私のご近所さんです。私は入院経験者ですし、体力に

自信が全くありませんから、私のは花壇は10鉢程度です。

さて、本題と参りましょう。

< 和珞が考える運次第とは >

運次第」とよく、占術者の方々や専門書等ではこの表現を見聞きします。

「運次第」とは、いったい何どや?

この「」とは、主に大運と解釈しております。

命式が良くても、大運が悪ければ地位、経済的、名声、名誉等‥は恵まれ

難くそんなに良い人生とは言えません、的になるのでしょうか?

又、その反対もありきで

例え、命式が悪くても、大運が良ければ相当の人になれる、と言う処でしょうか

しかし、その様に簡単に論じても、私自身の経験といたしましては、合点が

いく事もあれば、いかない事もあります。

どちらかと言えば、合点のいかない事の方が多いと感じております。

先ず、合点のいく命式御一人をご紹介いたしましょう。

< 命式・男性 > 

時 日 月 年     月令-戊  季節-春の土用

傷   官 官      乙1干2支 (3)

丙 乙 庚 庚     丙1干2支(3)

戌 巳 辰 辰      庚(強化)4干2支(6)

           格名 内格編官格

この命は、日干乙は喜、傷官見官の命式で庚は忌 庚を制し乙を

逆生する丙は喜となります。

(大運での喜忌)

この命では基本

日干が強まり、印星が巡る運や庚金が弱まる時期が喜となります。

又、日干乙が弱まる時期、庚が強まる時期、丙が弱る時期等は忌運となり

ますが二丙となる時期はどうでしょうか?しんどいと思いますが、辰2支では

乙は枯れで弱る事は無いでしょう。

<大運>

66 56 46 36 26 16 6

丁 丙 乙 甲 癸 壬 辛

亥 戌 酉 申 未 午 巳

この方は口唇裂で生まれ、唇から上顎まで酷く切れていたそうです。

命式を見れば、凡その事が理解できるかもしれません。

辛運は、丙を合去忌運ですが、乙に取ってまともに辛が巡るよりはかなりまし

です。小学生になるまでに数回の手術を受け跡形もなく綺麗な顔になりました。

6歳からになりますが、辛がまともに巡っていれば術後は思わしくなかった

筈です。「辛、乙よく尅し」後遺症が残る可能性があります。・・・

私は、この方が生まれてすぐに依頼を受け手術は上手く行く事を伝え、

その上、学校生活では成績優秀、国立の大学も難無く行ける事をお伝えしま

したが、現実では国立高専を卒業 大学への編入はしないで入省(公務員)

職人魂(丙・傷官)を引っ提げ庚(編官・正路・官職)の道へ突入しています。

公務員でも、技術職が必要とされる業務があるのですね。

子平の正路は宮使いの様なものですが、現在の社会状況から解釈的に、

もっと幅広くで良いでしょう。

技術職(喜傷官・丙)の出来栄えの良さで、

社会生活の怖い相手(忌庚・偏官)を黙らし報酬を得ています。

傷官と編官を上手く利用、器用者のです。体質的にも木火土金水が十分

にありますから健康です。見た目、下手謙虚過ぎる(従順)様に見える事が

ありますが

滴天髄 庚では「よく甲兄にかてど乙妹には輪(ま)ける」等と言っています。

この命では、庚がまける事はませんが、丙の強さと巳戌還流の庚は鈍ら

辰(柔軟)2支の乙は鈍らな庚を躱(かわ)すことぐらいは十分にできますから

内心は「へっちゃら」

寧ろ「可愛がって貰える」愛嬌として幼い頃より身に付けた

武器として使う事ができるでしょう。

成長につれ方法は少しず形を変え、大人らしいやり方になるのは勿論。

天干だけを見れば、争い事や事故や怪我に遭いやすい命式に見えますが

この方が持つ愛嬌は、争い事をうんと軽減します。

                

(ちょっと用神について)

さて、用神と言いますが、こうして複数の通変星を生きる武器に使える人は

そんなにいないでしょう。この武器だけを使いなさいと一つの用神だけを

押しつけ、融通の利かない人間にするアドバイスは危険ですし

勿体ない気がします。

滴宝先生は「命式は千変萬化する」と言い

「命式全ての干支は時として役割は変わり、又その上、副用神もありき」と

仰って命式や運によって感じたままを使う事を教えてくれました。

(命中、辰2支について)

地支の並びを見ますと、辰2支は自刑で悪いとされますが、乙には強さが

求められますし、強化の強い庚に対しては躱す柔軟さも求められます。

この辰2支はそう言った意味では重要です。

年支の辰は強い月支の辰を冲・支合から守っていますから役目的にも

良さがあります。

春土用の1干2支の丙太陽は強すぎる様に見えますが、庚の強さに対応

するには、この強さは理想的に見えます。又乙に辰2支は丙がこの位強く

ても枯れる事はありません。むしろ辰1支が支合・冲で抜けた時には庚や

丙の強さに対抗できますから問題はないでしょう。

運では金を直接的に強めるはずのは巳と支合、は辰と支合

と救われています。

丁運は、厳しいかも知れませんが、乙は辰の2支は湿木で抵抗力があり

ます。命に係わる程ではないはずです。

この方は、運に救われかなり「運次第の人」でと言いたい処ですが

命式自体にもかなり救いがあります。

この命式を最初見た時には、驚きで身震いをしましたが、推命してみれば

私的には良い命式の分類に入れても良いのでは、と、思う様になりました。

しかし、幼少の頃は随分と苦労された事と思います。

運的な事もさることながら、現在の医療と社会保障の進歩による

充実にも救われたのかも知れませんが、これも運の内です。

経済的には社会からかなり援助があったようです。

それでも、彼が大学への進学を諦めた背景には、両親や親戚にこれ以上

経済的な迷惑を掛けたくないから、でした。

それでも国立高専と言う学歴は彼に取っては強みです。

始まるとこらから始まり、終わる所で終われば

年干庚は忌、巳を通じて年干丙は喜、そして時支戌と通じております。

時支戌は、庚と丙を支えていますから△ですが、庚を鈍らにしています。

「元機」とは言えないかもしれませんが、近いものがありますから

自身の力で人生を切り開いて行く人」と位置付けました。

運だけに支えられた命式ではありません。

話は変わりますが、郷里を遠くに就職を希望、父親とは距離を置いていますが

母親とは頻繁に連絡を取り合っているとの事です。

<最後に>

今回のブログでは、運に次第の人 運は良い筈なのに恵まれない人等

2・3人の命式を挙げたかったのですが、数年前にブログに書いた人です

が以前とは違った観点で

もっと命式を掘り下げるのに夢中になってしまいました。長文になり過ぎる為

に、改めて「運次第?」の二段みたいな内容で再度挑戦したいと考えています。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

          「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2025/06/06 )

 

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