干支体象詩は「酉宮詩日」の一文では
柱見水泥應有用
運臨西北豈無情
假饒三合能堅鋭
意味
命式に丑があればあまり良いとは言えませんが、使い勝手はあります。
運が西北にめぐればどうして無情と言えるでしょうか。そうではありません。
仮に三合の地支がそろえば西は充分に強くなりますが・・・

(和楽、酉と丑の関係を語る)
十二支の「酉」は、辛金を辛らしくする地支です。そして金の専支、辛の正気
にあたり季節は秋深しとなります。専支ですから雑気では無く獅子身中の虫等と
浮気心はありません。酉は辛同様丑を嫌いますが丑から西北は逆行、子亥戌
酉申と秋へ進み辛を強めますから無情とは言えません。又命式に巳が
有って丑巳酉と三合揃う時は辛も酉の質も強まります。
この場合の湿泥は、決して辰では無く、
酉と三合の関係になり金に通根する丑です。
又、干支体象の解説では、酉丑の様に半合となる時は三合に次いで辛の強さや
丑酉双方共にその質は強くなると、言っております。
※辛と丑や酉と丑の相性を記憶に留めておいて下さい。
これには、現在四柱推命される方が古臭いと言って耳を傾けなくなった
昔、町の片隅でひっそりと四柱推命を行っていた占術師達が、黙して語らなく
なった奥義の様な手法が隠されています。現実的で役立ちます。
< 漢文 >
「清らかな水と濁った水」と言う題で有名な漢文です。
孟子曰、「不仁者可與言哉。」
孟子曰「仁亡き者と語るべきではない」と言う言葉から始まり
孔子曰「清斯濯纓、濁斯濯足矣、自取之也。」
意味(水が清ければ冠の紐をつけて洗い、水が濁っていれば足を入れて洗う
何を浸けられるかは、水が決める事である)
※結局は、水自体のあり様で何を入れられるかが決まる。と言う事でしょう。
そして極めつけは
『太甲』曰、〈天作孽、猶可違。自作孽、不可活。〉此之謂也。」
太甲書は 「天が作る災いから避けることができるが、
自分が作る災いからは逃げることはできない。」と言っている通りだ。
※この漢文はかなり長い文ですので、これと思う文を抜粋しました。
結局、自分の行い次第と言う処では無いかと思います。
これも「自力本願」です。)
< 彼女の青春 >
以前、年賀状じまいのブログで、書いたあの年賀状じまいの彼女の続話
になります。
彼女は、子供に手が掛からなくなった頃夜間高校に行き、その期間高校
での楽しい話を毎年年賀状に書いてくれていました。年賀状じまいの連絡を頂
いた後、連絡をして再会した時、不躾ながら中学校卒業後高校へ行ってない
のかと訪ねて見ました。
彼女は、サッパリした人で快く教えてくれると確信はありました。
案の定彼女はあれやこれやと話を聞かせてくれました。
貧し上に四人兄妹、一番上は兄、彼女は二番目
二歳上の兄は高校へ、すぐ下の三番目の妹や末っ子の弟は学校の成績が良く
この二人をを高校へ通わせたいと考え、本人は高校を諦め四国の実家を離れ
関西に出て就職、高校資格の無い夜間の服装学園で洋裁の勉強を卒業す
る迄続け、そして仕送りも続けたそうです。
関西に出た数年後、中学校で先輩でもあり幼友達であった彼が同じ市の
国立大学に合格が叶い、彼からの誘いで勤め先の寮を出てアパートの一室を
借り、最初の頃は時々彼が尋ねて来ていましたが、何時の間にか同棲して
いたそうです。
あ~思い出します。南こうせつとかぐや姫の「神田川」の曲を・・・
彼は大学を卒業後は東京の大手に就職、彼に手を引かれる様にして
東京に出て縫製の仕事に就き同棲も続けていたそうですが、30歳を近くにして
も結婚の「け」の字の言葉も出ないので、諦めかかった日の事
外食の約束で待ち合わせていたが、何時まで経っても都会の喧騒に
慣れない彼女は息苦しくてたまらず、彼の姿を見た途端やっと大きな息がつけた
事を彼に「私、彼方の傍だと息がつける」と告げれば、やっと「結婚しよう」
と言ってくれて、お盆の帰郷時身内だけで簡単な結婚式を挙げ、彼は「会社で
目立つ立場になっていたらこんなに簡単にはすまなかった、色々大変に
なっただろうな」と、あ~岩崎博美さの「聖母たちのララバイ」の曲が・・・
東京に戻ると直属の上司や同僚を料亭に招いて彼女を紹介したそうです。
それから数か月後彼には昇進話が持ち上がり昇進。
もしこの頃迄に結婚していなければ、立場上他に縁談が持ち上がり等して
結婚に漕ぎ着けなかったかもしれないと・・・・
夫婦は、それから数年東京で暮らし
子供が二人生まれ上のお兄ちゃんが五年生、妹さんが小学一年生の時
ご主人さんは関西へ栄転、彼女と私は知り合いました。
お二人の子供さんはブログで書いた事はありますが、ご夫婦の資料
が見当たりません。彼女は「夫は、飲む・打つ・買うの三拍子揃っていた
けど人生ってなんとかなるものよ。」と言うような人でしたし都会に
マンション二戸購入等して、趣味を楽しみ家族とは円満、この様な彼女の暮らし
に、今更の様な気がして生年月日時の聞き直しは出来ませんでした。
この仕事をしてきて「良かった」と思うのは、色々沢山の体験談が聞ける処で
私の宝物です。
彼女とは、「またね!」と言って、駅のホームの階段下で右左に別れました。
お・し・ま・い。
暑さに向かう今の季節、皆さまには
「健康への、ご留意」を心から、お祈りいたします。
次回、はてなブログはこの場にて、又お会い致しましょう。和楽
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2025/07/21 )
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