子峰院の子平学・四柱推命 ( 鑑定例:彼は孫悟空 )

 今回ブログのモデルは、マウンテンバイク、ストリートトライアルライダーの

方です。先日テレビ番組を観ていますと興味深い方が出演していましたので

モデルに選ばせて頂きました。

ネットからの情報です。バイクトライアルとは、岩場等の障害物を自転車に

乗ったまま足を着けないように越えて行く競技で

ストリートトライアルとは、バイクトライアルと違い街中や公園などの日常的な

環境を舞台に、創造性とテクニックを重視したパフォーマンスを行い

競技性よりも、パフォーマンスやエンターテインメント性が強いそうです。

最近では、動画等でそのエンターテイメント性を買われて人気を集めています。

しかし、彼は数年前よりバイクトライアルにも興味を示し難度の高い競技者

へと転身しているようです。とても良いお顔立ちをされています。

勿論推時です。推時につきましては

スポーツ選手で活躍が目覚ましい事から傷官の透干

を推察すればやはり年干にそれを見ました。英才教育や出逢いと言った面での

透干場所の良さが有ります。この様な方の場合傷官は喜神が多く

年干甲を喜に取ろうとすれば比劫印は忌神にならなければなりません。

三柱では癸は4,5 甲2 丙1ですから、印比劫の何れかを時干に入れると

して、この場合喜運をより良くするにはできるだけAとBの差を大きくする為に

壬を入れました。丙財にはもう1支が欲しい所でしたが時支は戌、それも叶い

まいした。

< 命式・男性・推時 >

時 日 月 年      月令-癸  季節-冬

劫   財 傷      干合・冲・支合無し

壬 癸 丙 甲      壬癸(令)4,5-3 (7,5)

戌 亥 子 申      甲1-1 (2)

                丙1-1 (2)  

   A7,5 対 B4  身旺  格名-内格・傷官

< 命式は >

身旺の内格、基本児財官が喜、比劫印は忌になる。甲丙は喜、壬癸は忌。

子申は壬癸に、亥は甲壬癸に通根、戌は丙に通根元機の地支に

月支の子は病の地支にしました。

月干丙は、水気が強い命式喜の甲木を逆生、根腐れを防いでいますし、考え方

をかえれば、月干丙はライトで 年干甲傷官は(行動)パフォーマンスですから

社会環境の人達から声援の歓声が聞こえてきそうです。頑張り甲斐

があります。扶抑用神は本来なら日干の側干であり、甲より強い丙を

選ぶべきでしょうが私は上記の理由から年干の甲傷官を選択しました。

同生年月日時でも人生は同じでは有りませんから、一般の方でしたら丙を

扶抑用神にして推命をすれば、又違った命式の風景や運象意が見られる

でしょう。

< 大運 >

89 79 69 59 49 39 29 19 09

〇 〇           〇 〇

乙 甲 癸 壬  庚 己 戊 丁     (年干)→癸甲乙丙丁

酉 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑     (年干)→戊己庚辛壬

    〇 〇 〇 ✓ ✓  〇 〇 

       子 申 戌 戌 申 子  

< 大運と現実 >

幼児期、お父様がジープで山や川を走るのを見て刺激を受け、子供自転車

で難関な場所を走っている時に、あるトライアルライダーとの出会いで技を

教えて貰いマウンテンバイクまで譲り受けたのが切っ掛けだった様です。

年干の喜の傷官が光っています。

〇9歳からの丁運は、時干の忌壬を合去、迷うことなく一つの事に没頭でき

る時期。

〇14歳からの丑運は、病の子を支合、この頃パフォーマンスが認められ

スポンサー契約をされています。彼の行動性はどうしても大きな出費から

免れません経済面では救われた時期になりました。

19歳からの戊運は、戊山に対して癸水は雲、山に寄り付く雲です

癸は、子月生まの3支持ち通根は申もあり、丙は1干1支ありますから

雪雲で雨雲であったり、入道雲になったり積乱雲になったり

(丙は、上から温かみを、戌は下から温かみを送れば、水蒸気(癸)は上に下

にと活発になります。勿論、その行動性は幅広く活発的です。

戊山との出会いは、創造性やテクニック重視のパフォーマンスに留まらず

競技性の高いバイクトライアルに興味を示し挑戦

高台の町から超難関コースを神業自転車で下降走り抜けて行きます。

まるで觔斗雲を自転車に乗り換えた孫悟空の様でした

私が初めて彼を見たのはこのシーンでした。命式には戊の字を見たいと

思いましたが有りませんし時干に入れても大運と合いません。

するとどうですか、大運で戊との出会いがあり期待通りの行動を起こして

くれました。

戊は、癸をより俊敏にしますからまるで雲を操る「孫悟空」のようです。

〇49歳からの辛運は化水、運の辛は癸、月干の丙は壬に変わります。

A10,5対B2 格名は身旺の外格、従旺格となりますから

命式の大きな変動は、環境の変化や価値観等の変化があります。

壬癸の冲天奔地をお見逃しの有りません様に。

さて次は漢文です。今回は↓

     

歳月不待人 作:淵明

(原文)            (読み)

盛年不重来          盛年重ねて来たらず 

一日難再晨          一日再び晨(あした)になり難し              

及時当勉励          時に及んではまさに勉励すべし

歳月不待人          歳月は人を待たず

(意味)

人の盛りの時期は再びとは訪れません

過ぎし日は二度とは戻っては来ません

ですから、時を惜しんで勉学に励んで下さい

過ぎ行く歳月(としつき)は人を待ってくれる事はありません。

 

多くの方々に知られている朱熹朱子少年老い易く学なり難し漢詩

に意味的にも似ています。

少年易老學難成

一寸光陰不可系輕

未覚池塘春草夢

階前梧葉己秋聲

一つのポイントは盛年期と少年期でしょうか

今回のブログは少年期を書くべきだったかなと思いますが

盛年期も長いようで過ぎて見れば短いものです。今、思います。

多少運が悪くても晩年期よりも体が自由に動き遣り甲斐がいもあって

仕事も出来て僅かでも収入があり人生の内、見聞を深める最良の

時期で忙しくても「やっぱ良かったな~」と思っています。

しかして、「盛年重ねて来たらず」です。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

                       「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                    「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2025/09/07 )

 

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