< 老子 第七十八章 >
天下莫柔弱於水。
而攻堅強者莫能勝 以其無以易之
弱之勝強 柔之勝剛
天下莫不知、莫之行
( 意味 )
世の中に、水ほど柔らかく弱いものはありません。
しかし、堅く強いものを攻めて勝てるものは水の他にはありません。
これは、水の柔弱な性格を変えられないからです。
弱いものが強いものに勝ち、柔らかいものが堅いものに勝つ事を
世の中に知らない人はいませんが、それを実行するのは難しい。」
この漢文を読みますと、力士を思い浮かびます。
小兵が大兵に勝ち、番付の下の相撲取りが上の相撲取りに勝つ事は
偶にあり、聴衆を楽しませてくれます。これは、運であったり、持ち前の技で
あったりします。
しかし、上記漢文の意味は、意図すれば叶う様に読み取れます。
柔軟な心は、思った以上の効果をもたらしてくれそうです。
この漢文を読みながら、壬水について書いてみたくなり実行に移しました。

新訳 滴天髄、壬では
「壬水は大河や海又は湖の様なもので、・・・・(中略)
見かけは柔らかいようですがその性質は剛であります。」と、
上記の漢文には「水ほど柔らかく弱いものはない」と述べていますが
推命での壬水は、一概にこうだと言い切きりは出来ませんが、日干が壬の場合
「外柔内剛」の方が多くおられます。
壬をより深く説明されているのは 滴天髄より「干支体象詩」では無いかと思い
ます。命式によっては幾種類もの壬がありますし、強い丙や戊の出合いによって
壬が弱っていく様が生き生きと描かれています。
又、日干壬と財禄の関係も短い文なりに
その状態を想像し易く書かれていると思います
極めつけは、これ!最後の文になります
「身強原自無財禄 西北行程厄少年」
意訳:内格の身旺で、大運の初運が西北運から始まる人は、幼少期に病気
や災害など、体質や運で是非注意が必要です。」
そうです、子平学・四柱推命では、「幼児期の禍を見極める事が出来る。」と
申しております。勿論、幼児期でなくても、禍を見極める事が可能と言うより
見極めなければならない案件になります。特に水が強まる時期は火難より
水難の方が推命経験では多くありました。
滴天髄も負けてはおりません。「通根して癸透れば天を冲し地を走り」と
新訳 滴天髄の訳では
「たとえば、子申辰の強い地支を持つ壬に、癸が加わればその勢いは非常に
強く激しいものになります。」
これを「冲天奔地」等と申しまして、荒海の如く激しい方がおられるのも
確かです。
推命では、壬癸が強くても、無視(心配無い)しても良い命式とそうで無い命式が
あるのは当然です
<命式・男性> <大運>
時 日 月 年 25 15 05
丙 己 癸 癸 庚 癸 壬
寅 未 亥 丑 申 酉 戌
壬
内格の身旺ですから、己丙が忌、癸は喜になりますが
5才の壬は月令に生じられ、やや変遷、15才の辛運は、月令は壬で
丙辛化水運、大運の辛は癸に時干の丙は壬に変化
命式は大きく変化して忌運となります。
幼少期は臆病で出不精、家族との外出も嫌がる臆病な息子の将来を案じて
お母様からの鑑定依頼でした。
15才からの化水運は、不登校にもなりましたが、私立高校でしたから
先生の配慮等から無事卒業して大学は進学したものの直ぐに自主退学
時間はかかりましたが、希望の大学に努力で再度進学
お母様曰く、「手の掛かる子供で、他の兄弟と比べて大変育て難かった」と
仰っていました。幼少青年期は元運に随分と救われた命式です。
<命式・女性> <大運>
時 日 月 年 23 13 03
財 印 傷 辛 壬 癸
庚 丁 甲 戊 酉 戌 亥
寅 寅 子 戌
癸
この方は 中学生の時代の壬運
日干丁と強化の干合に加えて大運は月令に旺じられた壬運、壬水はかなり
強まり、命式は大きく変動、天干全て危うい状態で気はそぞろ状態
当時自宅近く福岡県の大雨で増水した柳川に落ちて怖い思いをした
と話してくれました。
< 終わりに >
半世紀以上昔の話ですが、近所の三or四歳の男児が橋の上から川に転落
ご近所の方が発見して助かりましたが、又、その数十日後同じ橋から
転落して命を落としてしまいました。この方は家庭に色々な問題を抱えていて
あまり御家族に構って貰っていなかったそうです。その後ご両親共に後を追う
様にして亡くなられました。
良い話ではありませんが、水難につきましては御研究の程を
火難につきましても何れ又、近い内に書きたいと思います。
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2025/10/28 )
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