平岡滴宝著 子平学、四柱推命法深書より 癸―癸 この関係は湿の害
冬月生まれ 癸が月令を持ち強く、印綬に従い、性格は印綬の影響を受け
やすく、丁の傷官の欠点より、御本人も「僕は癸が一つ多い」といつも
言っておられる。即ち命式自体が湿、もし時干が丁でなく 丙であった
ならずっと良い状態が生まれたでしょう。と記しております
そこで 私、和珞が推命してみました。命式次第では、この様な
観方をする方が 鑑定しやすい場合があります。運命学
< 命式、男性 >
時 日 月 年 亥巳―冲
傷 印 印 甲1干卯1支 2
丁ィ甲キ 癸キ 癸キ 癸2干(冷)3子1支 4
卯キ 子キ 亥 巳 丁1干0支 1
乙 癸 壬キ 丙 日干印綬6 対 傷官1
格命 外格従強格 (日干より印星強く、従強)
< 命式を絵にすれば >
季節は11月冬 癸は空気中の水分で月令は壬、癸は壬を強め
目に見える水分、季節は冬で雪です。甲木は卯の細く短い根、丙の
太陽の透干は無く、雪の中に立つ甲木は背が低く、幹は細く、花は
咲かず、葉っぱすらなく元気がない、その甲木の足元はと言えば
根の卯の側支は子(蔵干は癸)冷たい水 もしかしたら根腐れを起こし
ているかも知れません。そこに 甲の側干は丁 1干0支とロウソク程
のほのかな灯りと温もりがあります。
甲木はもう少し暖かかったら!も少し雪が少なかったら!春の甲木ほど
でなくても もう少し、もう少し葉っぱが繁り 見栄えも良くなり
人との会話も弾み楽しく過ごせ 褒められりもしたのにと不平、
不満がある。甲木は立派になり見られたいが心情。
※この方は虚弱体質にも係わらず 人に頼らず社会に出て仕事を
こなし生活を可能にしています。時支の卯は喜の木の専気で頑張りと
踏ん張りが利きます そして甲木の側干の丁 甲木は湿木で燃えにくく
洩れはなく 丁はほのかではあるが暖の役目 将来性の時柱が良い
役目をしている為です。
< 性格・体質 >
絵からは、背は低く細身 口下手 不平不満を抱えている。
印星の質の期待できず精神的、肉体的虚弱体質。
又 この命式の癸の印綬は忌の印星の出方をする。その性格は依頼心が強く、
地道な努力を惜しみ、むしが良過ぎる 名誉心、虚栄心が強く
利己主義的な所がある。こうした性格は他人に受け入れて貰えず、
本人は苦しむ事が多いのが現実。
< 大運 >
1 11 21 31 41 51 61 71 81 91 冲
喜 忌 忌 忌 忌 忌 忌 喜 喜 喜 亥―巳
壬 辛 庚 己 戊 丁 丙 乙 甲 癸 | | ←支合
倒 官 殺 財 才 傷 食 敗 比 印 寅―申
戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑
忌 忌 喜 喜 忌 忌 喜 喜 喜 忌
卯 卯 解 子 解 子 ←冲・合 解冲解合
< 大運から >
水強まる時期は、甲木の湿を強め体調不良となりやすいが喜運で
生命の問題は無い。甲木強まる時期は、体調は落ち着き気力は
充実しやる気が起きる。火気(丙も同じ)強まる時は、喜の印星(癸)が
弱まり、プライドを金繰り捨てなければならない時期(年齢を考慮)
幼いからの壬運は、冲天奔地で甲木は水気過多での体調不良
喜運で生命の問題は無いが 人並みの生活を送れず
戌酉運は、時支の卯を、冲、合で無作用とする。辛庚(金)運は、日干甲を
丁ィ甲キ 癸キ 癸キ 痛める(庚運は癸の関係で錆で軽い)25歳まで
卯キ 子キ 亥 巳 は元気がなく学校も行けない時も多く、進学も
乙 癸 壬キ 丙 思うようにいかず、プライドの高い性格には、
その後の人生においてハンデイキャップを背負う事になった。
申運は、解冲解合 亥申が癸に、亥は甲、己は丁に通根喜運
31歳己の財運は、日干甲と強化の干合三倍の根無し、外格は破れ
破格忌財運、夢であった新築の家を購入し大きな借財をする。
戊己運は 喜の癸を尅し(吸い込む)弱める。午丁巳丙運は、火を強めて
癸を弱め忌運 癸を弱める運はプライドをかなぐり捨てローン返済
の為に、仕事内容を選べずやれる仕事を手当たり次第こなした時期。
66歳から続く喜運、日干甲(自身)を強め気力は充実して何とか返済の目処が
つき それまでになかった安堵を味合い 大好きな我が家でゆっくり暮らせ
些細な幸せを感じる事が出来るでしょう。それは健康に恵まれた
人には味合う事のできない幸福感です。この方は子平学を自身の為に
学んだ人です。
子平学と出会うには、時期が遅かったと話していました。
(子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No28 2018/03/28 )
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