剛柔論の原文を書き下せば次の通りで、とても短い文です。
「剛柔は一(いつ)ならず、制すべからざる者は、その性情を引くのみ。」
「剛柔は一ならず」から始まっています。
一言では、「性質や心情は一通りでは無く、他人との違い(個性)を言い。
その要素や原因は何処にあるのかを突き止めて参ろうではないか」
と言っていると私には感じがします。
平岡滴宝訳、新訳・滴天髄より
滴天髄 剛柔論
<「「剛柔は一(いつ)ならず」>
( 意味 )
(命式の天干は 出合った干によってその性質や心情は違った出方にな
ります。 )
最近では、十干別にその性質で占う傾向が強く、人気も得られている様で
すが、このまま突っ走り、それが四柱推命だと世間に認定されて良いのかと
不安に感じています。四柱推命は元々、基本となる知識からあれこれと考察
して答えを導き出す学問です。
例えば、甲木は木に例えられますが、季節や通根の地支や力量によって
風景からしても、姿形が変わってきます。子平学・四柱推命で一番大切な事は
相手の干からの剋や制に対しての抵抗力や、相手の干を尅したり制する
力加減で推命をして行く事ですが、この剛柔論では制尅生洩を言った論では
無く、出合った干によって「性質や心情」に違いが出ます。と言う論になります。
深読みすれば運(大運)による、性質や心情の変化や心変わり等から
どの様な行動を取るを推察する事が可能な筈です。
日干(本人)は十干ありますが、決して十通りではありません。吉凶(喜忌)によって
も違いがありますから、できる限り命式の数だけの個性で推命判断、運の干に
対応できる干支(用神or副用神)で困難をのりきりたいものです。
<「制すべからざる者は、その性情を引くのみ。」>
( 意味 )
( 例えば、強い日干を、強い正・偏官で制しようすればあらゆる心情から反発的
になりますが、食神・傷官の洩気の方法を使えば人は素直になります。 )
この論は
東洋占術師方々には、当然の考えとなっているのではないでしょうか・・・?
新訳・滴天髄にはもっと詳しく書いております。お持ちの方はじっくり読んで
味わってみて下さい。
但し、幾ら洩気の方法が良いと言って、強い食傷での洩気は干関係や力量に
よってよく推命して象意・事象など推し測るべきで、素直と言えないどころか、
目的意識は破壊などの命式や運等が多く見られますから留意が必要です。
「自分らしく」とは、現在社会を生き抜くには大切な才質になりますが
被害妄想や逆恨みから、反社会的な行動を取るのは本人も周囲の人にとっても
最悪な状況になります。ある犯罪者の格言は「後悔、先に立たず」でしたが
遂に犯してしまいました。悲しい話です。
↓ (↓何時になれば、熟れて美味しくなるのかな?よそんちのイチジク)

( 干関係によるミニ知識 )
日干乙が丁(食神)に洩れすぎると、歯止めが効かないお調子者となって見境
がつかなくなる場合があります。亥や辰の水支が欲しいものです。
( 最後に )
この剛柔論は、古い解説書でも「剛柔論」として載せていない書が
ありました。それ程問題視されていない考え「論」かも知れませんが、私は
かなり重視、推命判断に使っておりますが、それには十干十二支対象の
考えを加えますと理解度がアップするのは間違いないでしょう。
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2026/08/15 )
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