実は私、他の方が書かれたブログを読むのが大好きでして
特に鑑定例は好奇心を駆り立てられます。
読んでどうするかと言えば勿論鑑定ノートを机に置き 命式など書き写して
ブログに鑑定結果等書いて下さっていれば、どうしてその結果が導き出された
のか自分なり推命検証して行きます。
勉強させて頂いています。
ノート見開きには、
これ程かと言う位、推命内容を書き足しては消しを繰り返し
見開き二頁は足りない程になります。
まさかと思っていた命式が「なるほど・なるほど」となると
たまらなく嬉しいものです。
さて今回の命式は、平岡滴宝著 子平学・四柱推命法深書
「庚←癸」から選びました。本書には庚と癸の説明は有りますが
喜忌の印も大運もありません。私の推命でブログにいたしました。
特殊な命式です。
「特殊な命」と言えばどの様に特殊なのか説明が求められますが、
一目瞭然、よく言われる「傷官見官」の命式で、喜忌の取り方が特殊に
なります。
命式に傷官と正官の透干(天干にある)があれば、喜忌を分けなければ
ならないかと言えば必ずしもそうでは有りません。
命式次第ですが、その理由を把握しておく必要はあります。
<命式・男性>
官 傷 傷 月令-壬 季節-冬
丁 庚 癸 癸 亥申-害
丑 申 亥 卯 庚1干2支 (3)
己 庚 壬 乙 癸2干(令)3支 (6)
丁1干0支 (1)
A3 対 B7 内格(身弱) 傷官格
< 命式は >
内格身弱ですから日干庚は喜 傷官と正官は忌になる筈ですが
庚癸の関係は錆、癸水は強く錆の象意は強い傾向ですが、丁火は錆を
軽減と鍛錬の役目ですが、無根では力不足。しかし役目上丁は喜と
なります。役目不足は、運で強まる時期は勿論喜運。
これで傷官と正官の喜忌が分かれました
印星の透干は有りません(命式の天干に無い)が、庚は2支の通根あって
弱からず
本書では日干庚と癸の性格を簡単ではありますが 身弱と身旺で説明
健康面についても説明しております。
( 深書をお持ちの方は今一度お目を通してみて下さい )
亥申は害ですから、巳・寅運で亥申が無作用になる事はありません。
< 大運 >
92 82 72 62 52 42 32 22 12 02
✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ✓
癸 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬
傷 才 財 殺 官 倒 印 比 敗 食
丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌
△ 〇 △ ✓ 〇 〇 〇 △ △ △
丑 卯 卯
< 大運では >
〇初運、幼少期の壬運本来なら冲天奔地の忌運ですから
「少年北方に災いす」あるいは「少年北方に死す」等と言い
注意を要する運ですが、時干の丁がそれを防いでいます。
以後の運と合わせて命にまで影響を及ぼすほどでは有りませんが
子供乍ら中々気難しく健康面に置きましてもかなり育て難くく
親御さんは苦労される時期になりそうです。
愛情だけが、彼を救う一手になります。
又この様な時期、親御さんは鑑定相談をしたくなる時期でもあります。
丁寧な説明が必要になります。
〇大運は、12才より66才迄長きに渡りほぼ喜運が続きますし火を直接
間接的に強めますからかなりの人生と言いたい処ですが、
巡る運に対して癸水が強すぎますから、地道な努力を強いられ
苦労の多い人生と推測いたします。
しかし、なんとか苦労は報われるのではないでしょうか。
〇癸の傷官は忌ですが、喜運が続きますから、他の人に比べると
小器用で俊敏な良さを発揮できますし、弱いながら運では強める時干正官の
丁等で雇われ職人であれば、長年一つの技術を生活の糧として難無くやって
いける筈です。
社内での催し等では、日頃気難しい人が豹変一芸で仲間達を楽しませ
仲間達は一年に数回彼の一芸を待ちわび楽しみにする。
そんな光景が目に映ります。
さて、「傷官見官、見る良くと良からずがあり、果たして弁じ難く」と申します
が命式時干が喜になり 大運では時干の合去は初運で働き盛りには巡りません。
運の良さからも「見るに良く」と弁じて宜しいのではないでしょうか?
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2024/09/02 )
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