子峰院の子平学・四柱推命( 鑑定例・傷官見官 )

 実は私、他の方が書かれたブログを読むのが大好きでして

特に鑑定例は好奇心を駆り立てられます。

読んでどうするかと言えば勿論鑑定ノートを机に置き 命式など書き写して

ブログに鑑定結果等書いて下さっていれば、どうしてその結果が導き出された

のか自分なり推命検証して行きます。

勉強させて頂いています。

ノート見開きには、

これ程かと言う位、推命内容を書き足しては消しを繰り返し

見開き二頁は足りない程になります。

まさかと思っていた命式が「なるほど・なるほど」となると

たまらなく嬉しいものです。

 さて今回の命式は平岡滴宝著 子平学・四柱推命法深書

「庚←癸」から選びました。本書には庚と癸の説明は有りますが

喜忌の印も大運もありません。私の推命でブログにいたしました。

特殊な命式です。

特殊な命」と言えばどの様に特殊なのか説明が求められますが、

一目瞭然、よく言われる「傷官見官」の命式で、喜忌の取り方が特殊に

なります。

命式に傷官と正官の透干(天干にある)があれば、喜忌を分けなければ

ならないかと言えば必ずしもそうでは有りません。

命式次第ですが、その理由を把握しておく必要はあります。

 

<命式・男性>

官   傷 傷     月令-壬  季節-冬

丁 庚 癸 癸     亥申-害

丑 申 亥 卯     庚1干2支 (3)

己 庚 壬 乙     癸2干(令)3支 (6)

                          丁1干0支 (1)

A3 対 B7      内格(身弱) 傷官格

 

< 命式は >

内格身弱ですから日干庚は喜 傷官と正官は忌になる筈ですが

庚癸の関係は錆、癸水は強く錆の象意は強い傾向ですが、丁火は錆を

軽減と鍛錬の役目ですが、無根では力不足。しかし役目上丁は喜と

なります。役目不足は、運で強まる時期は勿論喜運。

これで傷官と正官の喜忌が分かれました

印星の透干は有りません(命式の天干に無い)が、庚は2支の通根あって

弱からず

本書では日干庚と癸の性格を簡単ではありますが 身弱と身旺で説明

健康面についても説明しております。

( 深書をお持ちの方は今一度お目を通してみて下さい )

亥申は害ですから、巳・寅運で亥申が無作用になる事はありません。

 

< 大運 >

92 82   72 62 52   42 32   22   12 02

✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ✓

癸 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 

傷 才 財 殺 官 倒 印 比 敗 食

丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌

△ 〇 △ ✓ 〇 〇 〇 △ △ △

            丑   卯 卯

< 大運では >

〇初運、幼少期の壬運本来なら冲天奔地の忌運ですから

「少年北方に災いす」あるいは「少年北方に死す」等と言い

注意を要する運ですが、時干の丁がそれを防いでいます。

以後の運と合わせて命にまで影響を及ぼすほどでは有りませんが

子供乍ら中々気難しく健康面に置きましてもかなり育て難くく

親御さんは苦労される時期になりそうです。

愛情だけが、彼を救う一手になります。

又この様な時期、親御さんは鑑定相談をしたくなる時期でもあります。

丁寧な説明が必要になります。

〇大運は、12才より66才迄長きに渡りほぼ喜運が続きますし火を直接

間接的に強めますからかなりの人生と言いたい処ですが、

巡る運に対して癸水が強すぎますから、地道な努力を強いられ

苦労の多い人生と推測いたします。

しかし、なんとか苦労は報われるのではないでしょうか。

〇癸の傷官は忌ですが、喜運が続きますから、他の人に比べると

小器用で俊敏な良さを発揮できますし、弱いながら運では強める時干正官の

丁等で雇われ職人であれば、長年一つの技術を生活の糧として難無くやって

いける筈です。

社内での催し等では、日頃気難しい人が豹変一芸で仲間達を楽しませ

仲間達は一年に数回彼の一芸を待ちわび楽しみにする。

そんな光景が目に映ります。

さて、「傷官見官、見る良くと良からずがあり、果たして弁じ難く」と申します

が命式時干が喜になり 大運では時干の合去は初運で働き盛りには巡りません。

運の良さからも「見るに良く」と弁じて宜しいのではないでしょうか?

8月の田んぼ 稲 青空 秋田県

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著   「改訂版 あなたの運命のすべて」

                           「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                        「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/09/02 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命( 同生年月日三人and動いて動かず )

 子平学を勉強し始めた頃の事、好奇心が働き師に伺った事がありました。

「故郷には、女性の双子の娘さんがいましてね。一人は幼い頃より成績が良くって

医師になりましたが、もう一人は精神疾患を患い寝たっきり成人を迎えるまで

に亡くなられましたが、同じ日に生まれてもその様な事が有るのですね。」

と尋ねました。「それは貴女がこれから子平学の勉強を続けて行けば、必ず

理解可能となります。勉強次第です。」と答えて頂きました。

 実は私には、田舎に同じ日に生まれた女性が私を含め三人います。

同じお産婆さんに取り上げて頂いたものですから、その日はお産婆さんも

それを手助けした小母ちゃん方も「大忙しだった」と成人を過ぎても、大笑いで

その日の話を三人とも繰り返し聞かされたものでした。上記の二人程違いの差は

有りませんが、成績・体調・性格・嗜好・結婚等、人生の節目等は

三人が背中合わせで三法方向へ前進した様にその違いは歴然としています

 中でも一人は、中学では何時も学年トップ。学年トップと言っても学校によって

違いがありますが、成績二番目の男性は東京大学に進みました。この様に

書けば彼女の優秀さはご理解頂けると思います。

トップの彼女は、高校卒業後は偏差値の高い看護学校に進学、卒業後はそれ

なりのお仕事をされ、30歳を大きく上回った時期に結婚、子供を三人

サッサ・サーと上手に育て上げました。

何事にも率無く器用な彼女です。

中年以降はマンモス大学の衛生師として長年勤め上げました。

 もう一人の彼女は、学生時代の成績は中、高校卒業後は地元で商店の事務員

として働き、20才代早い時期に高原の大きな畜産農家に嫁ぎ子供は1人

文書作成等秀でて字は素晴らしく上手、性格は個性的です。

 私と言えば、高校卒業後は地元を離れて都会で働きながら専門学校

を卒業、専門学校での勉強はあまり仕事に役立てないまま結婚。

トムソーヤの様な男の子達や夢にまっしぐらの女の子に恵まれました。

 彼女達とは、花博で1度、私の母郷里での葬儀で1度 2度逢ってお互い

身の上話をしていますが、未だに年賀状は毎年交換して近況を伝え

合っております。

看護師の彼女は事故・怪我・病気の経験は無く、

もう一人は30代に大病をして6か月入院

私は40過ぎに病気で1週間程入院、50過ぎに事故で怪我1週間程入院

 

大まかですが、同生年月日の3人を取り上げましたが、性格面では

全くと言っていいほど似た面が有りませんし、俊敏性や器用さ

加えて趣味嗜好も全く違います。

又、人生の波も違いますし吉凶の時期もこれ程?と思うくらい異なっています

それは勿論時柱がもたらす現象です。

子平・四柱推命では、生れ時は如何程重要であるか

多くの先人方は強く主張しておられます。

    

鑑定例が少ない私でも、過去の鑑定では三組程同生年月日時を見ましたが

学歴、職業の選別、結婚時期等には違いがあります。

それは、家庭環境と大きくは地域環境によるものですが

地域性によるものには考えさせられる所があります。

しかし、大きな吉凶は似たり寄ったりだと確信しております。

推命鑑定では、吉凶は最重要課題と考えれば良いと思います。

即ち、最高に良い時期 最高に悪い時期を先ず見落とさない事でしょう。

 

以前X(Twitter)では

(「動いて動かず」とは よく知られた言葉ですが未熟故に拘(こだわ)り

強く、「動く」場合はより重視 しかし 動いて無さそうで動いている場合

も多々あり、疑って掛かる。

動いていない場合でも その心理を推察する事は現在社会では

鑑定経験から重要だと・・・ )

 

こんな事を呟いてみました。X(Twitter)140文字以内に纏めよとすると一寸

可笑しくわけのわからない文体になりますが

天邪鬼の私にとっては、其処が狙い目でもあります。

滴天髄の地支論でしたか、「刑と害は動いて動かず」の語が有りますが

刑と害破だけで無く

この「動いて動かず」と言う意味深な一言に、滴宝先生の著書の説明からも

最近推命法として興味深く惹かれる様になりました。結果的に動くのか

本当に動かないのか?影響は?等と深くのめり込む事が多くなりましたが

この言葉は、私にとっては上記で書きました様に

「最高に良い時期 最高に悪い時期を先ず見落とさない」為の

道しるべの言葉で、推命秘訣の一つとなりましたし、吉凶その程度を疑う為に

何時も自身に問いかけている言葉です。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著     「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                          「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/08/21 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命( 鑑定例 癸水應爲雨露麼 )

干支体象詩 癸水詩曰くでは「癸水應爲雨露麼・・・・・・」と

癸水は微細な水の状態を言いますが、微細と言っても霧~雨雲迄あり

大きな幅が見られます。天干の癸や運での癸が、その中でも何に当たるの

かは推命判断上重要になります。

今回、師からは「面白い(目を引く)からと言って、こんな説明しにくい命式を

ブログにするのですか」と問われ

「画竜点睛を欠く書き方ですから」

「それにしてもきちんと理解できていなければ可笑しな書き方になりますよ。」と

ですので確認の為に十分ほど説明を受けブログにいたしました。

この命は同門の方の持ち込みによるものです。さてさて・・・

 

< 命式・女性 >

財    才 才     月令-庚  季節-秋

丁 壬 丙 丙     午未-冲

未 午 申 子     壬1干2支 (3)

己 丁 庚 癸     丙丁(強化) 5干0支 (5)

 A3 対 B5     内格 偏財格

 

< 命式は >

内格Aが弱く日干は喜、正・編財は忌となる

丙は無根、しかし秋月と言ってもまだ強い残暑の兆しが強く残る秋月二丙

「天に両日なし」二丙は良くないと言われますが

実践推命上、何故「二丙は悪い」のか、その理由を実践者は必ず把握して

おく必要がありますね。

丁は伴神強化の干合ですから、壬運での合去は有りません。

年干の子は、専支であり月支の申とは壬だけを強め元機の地支になりますし

日干に2支の力は1支が冲合で抜けた時の喜壬の抵抗力が買われます。

 

< 性格 >

日干壬は弱く無く活動的、制なく内剛で他人から見れば気まま

壬と丙には、距離感があり干関係も悪くありませんから、信頼関係があり

折り合いもつき世間的には良い関係に見えます。そして対等

壬に取って丁は、水を掛ける様子は一方的でストレス解消には弱い者

虐め、その手段は名分的で正論での干渉となりますが

なにせ強化の干合下手をすれば反論に合う。

月令は庚の偏印(倒食)、日干との関係上吸収欲強く好奇心旺盛

しかし 丙丁に対しては不満心で浪費傾向。

 

< 大運 >

92 82   72   62 52 42   32  22  12 02

✓ ✓ ✓ ✓ △ 〇 〇 ● ✓ ✓

丙 丁 戊 己 庚 辛 壬  甲 乙      →(年運)戊己庚辛壬

才 財 殺 官 倒 印 比 敗 食 倒

戌 亥 子  寅 卯 辰 巳  未      →(年運)癸甲乙丙丁

✓ 〇 〇 ✓ ✓ ✓ 〇 ✓ ✓ ✓

      子 申     申 子

 

< 大運 >

乙・甲運は無根であり浮き、喜の日干壬に対して悪さ出来る強さではあり

ませが忌運。

未運は、火を強めますし、忌の年干木火を強める年運によっては注意を要する。

午運は、元機の子を冲で弱める。

 

癸運は壬水を強め喜運ですが

癸の根、子・申共真上天干の丙に弱わめれ霧、壬を強められる程の力はなく

丙を隠せる程の力も無い状態で丙との関係性は激。

加えて丁との関係も激。

この時期は喜運であっても、意味無く腹立たしい精神状態は人生上

最も苦しい時期となる可能性は充分。

元来精神的には、強い人ですから鬱や引き籠り等の可能性は低いが

意味無く腹立たしくやる気が失せる時期の可能性。

「喜運」と報告すれば

この方の勢いから「そんな筈は無い」と必ずお叱りを受けるでしょう。

しかし 運的に下向きな動きは有りませんから「忌運」の印は付けられません。

この場合の癸運は、その他十分に説明が必要な時期になります。

 

( 重要 )

霧では二つの丙を覆い隠す(忌財丙を尅す)事は不可能ですが

仮に雨雲となって二丙を覆い隠せれば、ある程度大きな財を手に出来

精神的な苦労も勿論異なります。

雨雲とそうで無い場合では事象に大きな差が生じます。

又、子と申の位置が逆であれば推命を練り直さなければならないのは

至極当然な事です。

 

32才~47才 壬辰辛運は働き盛り15年間喜運が続きます。

調節期としては・・・?調節期と言うには長い喜運です。

壬辰は壬を強め喜運 何をするのでしょうかね?

月令は庚の倒食ですから可能性は膨らみますが、人の下で働くには

向きません。月令庚は沈金?と言うかもしれませんが、それですと火から

の尅が多少なりとも救われていますから推命考慮の必要は充分にあります。

〇辛運は、運の流れから実家への借財を返済とその見返りの可能性。

この様な場合の実例を見てきました。やはり子平学的な現実でした。

 

庚運は、秋月命、沈金にはなりませんが

月令計算に申の通根は僅か喜忌変遷、後の運流れや年運からは運は

下向き傾向、始めやや良く段々と下向き傾向、ご本人にはかなりの油断が

生じ要注意の時期。

己運は僅か濁壬、丁との駆け引きは失敗の恐れと、年運によっては

認知機能の衰えが見られます。

戊運からは、制約が多くなりますし、続いての運には波が窺えます。

最後に

主に癸運について書きました。

格名は偏財としましたが、この命の場合丙は手にし難い財ですから

寧ろ丁の「正財格」を採用した方が良いかなと考えました。

正財格にすれば、上記の短所がありますが丁忌正財は手にし易い財です。

金銭的には細かく、干渉的には自分に甘く人には厳しいですが

交渉術には長ける可能性は十分にあります。

アドバイスはその辺当たりかなと私的には考えました。

⤴ご近所の方に「はよう撮らんとしな垂れるよ」と言われたのですが・・・

さすがの向日葵もこの暑さに勝てませんでした。てな事にして置いて下さい。

だいたい私は、こんなものです。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳   「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

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( 子峰院 占い人・和珞 2024/08/06 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命 ( 十干対比 甲乙‐庚辛 )

平岡滴宝先生から辛鉄について教えを頂いた時の事です。

「辛は何時も宝石とは限らないが、希少価値で宝石となった場合

柔らかいと言われる辛が、ダイヤモンドやモリブデンの様に硬くなる。」

と仰いました。理解力も飲み込みも悪い私ですから、それが何を意味し

実践推命では、どの様に活かしていくのかサッパリ判りませんでしたから

尋ねました。(本当に出来の悪い生徒でした。)

「硬いとは、どの様に推命していくのですか」と、眼鏡の奥の目は微笑んで

いました。「他の人が聞かない様な珍しい質問をしてきますね。

しかし 私は今までそんな質問を受けた覚えが有りませんが、他の人はチャン

と理解しているのでしょうかね」と仰いました。

その時、辛について実践鑑定や滴天髄や干支体象詩等を取り入れて熱心に

解説して頂きましたし、それ以降も干関係については奥深く講義をして

下さいました。

 

尅の関係から(甲←庚)

 甲木は庚鉄に尅される関係ですが、甲木が強ければ庚鉄の刃は刃こぼれを

起こし使い様がなくなります(逆尅)。また、甲木が庚鉄よりやや弱くても反発

の様子を見せますし、かなり弱くても従順な様子を見せる事は有りません。

例えば日干が甲であれば、意地っ張りですが自身には正直と言うところで

しょうか?

 

(乙日生まれ)

 同じ五行木の乙は?と言えば「弱い」の評価が一般的ですが、私はその

例外を沢山見てきました。

私30歳代前半、まだこの仕事を始めて間もない頃の、知り合いの中学3年生

の女子からの依頼で「母親の看護師姿を見て来て、是非私も看護師の職に

就きたいと思いますが、如何でしょうか」と言う事でした。

命式を見ますと日干は乙でしたが、依頼以前数年間のお付き合いから「乙日」

の想像からかなりかけ外れて性格的には「気は強くしっかり者」以外の何者で

もありませんでしたからとても驚きました。

勿論、見た目からでは無く、推命判断によって看護師への道を勧めました。

固定観念は、私にとっては推命の邪魔だと言う事を思い知らされた

最初の案件でした。

又、それ以降も乙日らしからぬ乙日の方を見てきましたから、私の中の乙日

は多分他の方とは感じ方はかなり違うのではないかと最近つくづく思う様に

なりました。

この方は、現在50歳前後ですがある病院で婦長をされていると

人伝えに聞いております。お母様も婦長を勤めた人でしたから

満足の行く人生を歩いているのではと、ブログを書きながら

彼女への思いを馳せております。

 

残念な事にブログの許可(命式・大運の公表)を頂いていておりません。

 

乙日にとって怖い天干金の人は、経験から医療系に進む人が割に多い事も

驚きがあります。

 

次の命式は女性で、助産師だった方ですが10代の終わり自立

戦後ベビーブームと言われた時代恐らく万を超える妊婦さんを看た方です

医療事故は妊婦さんの遠慮から1件だけあったそうですが、それ以上は

無かったそうです。

70歳前後まで助産師を勤め生涯現役を勤めた人でした。

<命式・女性>

時日月年 

壬乙辛辛

午午丑亥

  己

因みに父親は町医者でした。

この命は庚金では無く辛金です。

平岡滴宝先生が推命に採用する十干対比関係では、この命の場合残念と

思われるかも知れませんが宝石でも真珠でもありませんし、乙草に取っては

宝石珠玉よりももっと恐ろしい相手です。

 

基本「弱い」と言われる干であっても相乗効果があれば、決して弱くならない

干があります。

 

しかし「弱い」と言われるだけに本質に戻る時期があれば、その時期を知る

事は推命上何より重要だと考えています。

 

 

又、乙は庚に対しても従順を見せる事が少なくありません。庚は乙に取っては

勿論怖い相手ですが、見せかけで繕う命式を見抜くのも大事な場合があります。

枯芝は少量の水で生き返り、根無しであっても行運で巡る木支が冲等でなけれ

ば生草となるには時間をあまり要しません。割に要領の良い乙がある事を知っ

ていた方が宜しい様です。

 

(庚金―乙木)

滴天髄 庚金では  

「能贏甲兄、輸於乙妹。」 意味:「よく甲兄にかてど、乙妹にはまける。」

と言っております。何の事だか?ですね。

ブログでは何度か書きました。今回は一寸何時もと違った推命法の

解釈で・・・

「乙柔らかいと言えども、合に合えば反って弱からず」の場合があります。

庚乙は干合の関係ですが、絆神強化の場合日干が庚の場合、側干の乙は

弱からずになります。

又、年・月の干合は、秋以外は合去、夏冬は命式次第ですが春は乙の方が

不利、秋は化金となりますので乙が不利になります。

色々考えを巡らしますと

子平学・四柱推命の奥深さに面白さを感じられると思います。

                           

 

<子平心理>

自分を贔屓にしてくれる身近な人とは、

〇トコトン甘やかしてくれる人

〇本人の事を思い厳しくする人

の様に大別すれば二通りあります。

甘やかす人には只甘えるだけで思い通り動いてくれるが

厳しい人を動かすには綿密さと手練手管の言動が必要になり

干渉心とタックを組めば良し悪しは別として

果ては陰謀・策略上手の可能性がありますが

やはり働き盛りにチャンスが巡らなければ「功、果たし難く」に

なります。

 

< 最後に >

最近

このブログがワンパターンにならない工夫をしなければと思い

試行錯誤足掻いておりますが

行き当たりばったりと言った我儘も私(わたくし)の年齢になれば許され

マンネリ化防止にもなるのかな?等と思います

ですので、行き当たりばったりを突き進めたいと存じます。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

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( 子峰院 占い人・和珞 2024/07/14 )

 

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 子峰院の子平学・四柱推命( 命式の絵・風景と才能について )

 ある業界の話ですが、作業効果を上げる為作業行為に〇〇秒ルールと言うの

があるそうです。

私も関係筋に身近な知人が数人いてその恩恵にもあずかっている事から教え

て頂いたのですが「実は、暗黙の了解でこれは外部には洩らさない事になって

います。」との事。

ある方に「洩れない事は凄いですね。礼儀正しい世界は技術だけで無く人間

関係も楽そうですね。」と言えば「そうですね。話せば理解し合える人ばかり

ですよ。それに皆これには元手と生活が掛かっていますからね。」と返答。

現社会の多くは生活がかかっているからこそ、集客を狙って他所より安価に

したり、利益を優先仲間と作り上げた大切な技術を他所に洩らしたりするもの

ですが、この組織の現実離れした仲間意識の強さには感動しています。

 最近は「生き難い」との言葉をよく耳にしますが、「生き易く」なる為には

お互いが思いやる並みならぬ努力が必要だと感じております。

 

<命式の絵・風景について>

命式を絵や風景にする」とよく見聞きします。

命式を絵にする事を二人の師から指導を受けましたが、

その時は命式風景の説明は簡単ではありませんでした。

「今回は絶対に上手くいった」と自信満々で教えを受ければ、必ず間違い

の指摘を受けましたが回数毎にそれは少なくなっていきましたが

例えば甲が天干にあれば

「この~木なんの木 気になる木 名前も知らない木ですから・・・♬」

音楽と同時に映るあの木を天干の風景に取り入れるのでは無いでしょうか。

本当に命式全ての甲木があの様に立派で元気な木でしょうか?

 

今まの鑑定で、あの様な立派な命式の甲木を観た経験は?と

思い出そうとしても思い出せない程少ないです。

立派な甲木になるには幾つもの条件があります

そして、他の干に対してどの様な影響を与え

他の干からの影響はどの様になるのかが 私共の推命の経緯となります。

 

まず子平学は季節重視ですから、月令で季節を見て四季の甲木の状態を

推します。

 

又、干支体象詩・甲木詩日 「原無枝葉與根荄」と

(意味:甲木はもともと枝葉や根のついたものの名称ではありません。)と

同様に天干十干は、命式のあり様によって十人十色ですから

推命には出来るだけ正確に描いていかなければなりません。

少しの絵違いは見た目の違いですから推命は大きな違いが生じるのは

当然です。

 

(才能・才質とは)

才能の意味は多くあると思いますが、ここでは主に推命上での才能を書きた

いと思います。才能・才質とは生産的であって人生に向上や利益をもたらし

常に自身の中で巡回する感情や思考力そして言行力と私は考えています。

それは必ず長所とは限りらず、巡る運によっては欠点であっても人生に利益

をもたらす事ができれば、もうそれは才能と考えています。

 

嫉妬心・頑固・愛嬌・旺盛な競争心・根気・自己顕示欲

他人からの干渉嫌い等‥

 

この様な性格さえ推命では才質に使う事が可能です。

子平学では主に喜の通変星で見ますが、たとえ忌の通変星であっても優れた

才を表す時期があります。

幼稚な表現かも知れませんが、私の中では「通変星は生きるためのアイテム」

と自分に解り易く解説しています。

命式では、扶抑・専旺用神で見る事が可能ですが、巡る運ではその用神以外

の干や地支が才として発揮する事があります。

例えば、戊が喜の扶抑用神であっても命式に庚があり、大運で忌の甲が巡れ

ば用神の戊を使わず庚を使う方が理にかなっているのではないでしょうか?

命式は色々ですから一概にこうだと言い切る事は出来ませんが、多くの場合

これは使えると私なりに考えています。例え庚が忌であってもその時期庚は

あまり悪い作用が無いと考えて良いでしょうが、夫々の力量を考慮しなければ

ならないのは当然と考えます。甲木の力量次第では命式の戊も庚も制される

場合があります。

       

友、遠方より来たる。

この年齢になりますと(年齢は内緒)普段のお付き合いは数十年になりま

すが、数十年前親しくしていたものの遠方の為時間に任せてご無沙汰の知人が

突然訪ねて来て「はて・・・どちら様でしょうか?」なんて

お笑い話の様な事がありました。

何十年と会わないでいると、年齢の重みで容姿体形は、互いに余程努力や

ツイていない限り変わってくるものでございます。

相手の変わり様に心では驚きながらそれを表に出さない努力の様子が

気心の知れた者同士であるからこそ面白いものです。お互い様です。

懐かしく、お互いの近況報告で時間の流れるのを忘れてしまいました。

 

(有朋自遠方來。不亦樂乎)

「朋(友)有り遠方より来たる。また楽しからずや」

(人間相見是何年)

「又会えるのは何時の日でしょうか」と訳してみました。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳   「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著     「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                          「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/06/29 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命( 鑑定例・解冲解合と化火の命式 )

陳素庵氏による「滴天髄輯要」では

「如子午相冲得丑未合而靜生」と

平岡滴宝先生は「新訳・滴天髄」で次の様に訳され説明されております。

(「子午の冲丑の合を得て静か」と説かれ、支合は冲を収めると示唆されて

います。)と

 

命式地支の冲は支合で解ける事を言い

滴宝先生はこれを「解冲解合」と一言で表しています。

 

若い頃には、こうした命式は色々の方法で推命を行う様指示を受け

一人の命式を幾通りの方法で推命を行い勉強した覚えがあります。

唐突にこの様な事を書きましたのは、今回の鑑定例は解冲解合と

天干では化火もある命式で、特殊と言って良いほど珍しい命式です。

 

<命式・女性>

時 日 月 年

庚 壬 戊 癸

倒   才 財      月令-丁  季節-夏

庚 壬 丙 丁      壬1干1支(2)    

戌 子 午 未      庚1干1支(2)   

戊 癸 丁 己      丙丁(2令)3支(7,5)

   

     A4 対 B7,5   身弱 内格、編官格

 

< 命式は >

 元々の命式天干年月は癸戊ですが、月令が火の為化火となりなります。

よって年干は丁、月干は丙となり、月令は丁、天干の丙の強さは

真夏の灼熱の太陽を意味します。内格身弱の命ですから日干壬と偏印庚は

喜。未午は支合、午子は冲の関係は並びからも解冲解合、支合も冲も無かった

事になり3支は通根の天干を支える事になります。

子は、壬に通根しますし火気強い命に潤いと冷を与え、命式を燥から救い

徴候用神そして元機の地支と私は位置づけました。 

よってこの場合の子の力を考慮解冲解合は有情としました。

子は命式上最も大切な地支になります。さて子は解冲解合ですから安定性が

あるかと思いきや?

日干壬は上記の様な子1支に支えられ弱からずの天干ですが、灼熱の太陽に

影響を受けています。

< 大運 >

75 65   55 45 35 25  15 05

✓     〇 〇 〇 〇 ✓ 

丙 乙 甲 癸 壬 辛 庚 己

才 傷 食 敗 比 印 倒 官

寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 

    ✓ 〇 〇 ✓  〇 ◎ ✓    

   

< 大運は >

この方は戦時中に生まれていますが、初運5才には終戦しています。しかし

まだまだ物資不足混乱期にありました。思春期を京都と勉学や技術を身に

つけるには最良の地で過ごし、高校卒業後は一旦就職するも美容に興味が

沸き美容師の学校に通いました。

〇20才~の申運は、喜の壬庚を強め人生上最高の時期、その頃知り合った

伴侶の力を借りて京都から離れ別の地で店を持ち、23才で結婚して数店舗を

構えました。

〇40才~の戌運は、金と火を強めますが還流によって火で金を尅しますから

この命では毒の役目をします。42才夫を病気で失いました。

 

54才まの40年間戌運以外は喜運、数店舗の店は1人では賄えず「この方」

と、思った人に経営を手伝って貰ったそうですが、その間仲間との調節には

苦労は絶えずごたごたが続いたそうです。

 

〇70才~の丑運は、未午子は丑未・午子と組みして地支は持ち前をさぼり

丙丁も弱りますが、日干壬は無根となり先ず気力の衰えが現れます。

弱みに付け込まれるように信頼していたスタッフに裏切られ経済的損失が生じ

ました。それでも表立たにする事なく収めようとして多額の借財を背負い込むと

同時に人に言えないストレスを抱え込んだものと考えられます。

〇75才~の月令に旺じられた丙運は、尚一層喜の壬庚は丙に尅され弱ります。

難病指定である筋肉の病気を患い亡くなられました。

< 最後に >

この方には娘さんがおられましたから、丑運の借財の処理には下手は出来ない

と弱った心身に鞭打つようにして作業をこなした事だろうと他人事ながら胸に

迫る思いがあります。

お嬢さんに勧められブログを書きましたが、年齢のせいでしょうかなかなか気が

進まない思いがありました。「お役に立てて下さい」の言葉に背を押されて

やっと重い腰をあげた次第です。

解冲解合の命は運命的に静かかと言えば、決してそうでは無く通根次第では

その風波(地支は行ったり来たり)は馬鹿にならない事は確かです。

又、この様な時期誰でも「死の恐れが」あるかと?言えば、これもそうとばかり

言いきれるものではありません。

この方の場合、甲運か晩くても乙運で事業自身の責任を狭ばめ

自身の目の届く範囲にしておけば被害やすったもんだやストレスも少なく

好きな仕事をしながら余生を楽しめ

娘さんへの迷惑も、もっと少なく済んだことでしょう。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

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子峰院の子平学・四柱推命( 総じて定説言うは即ち死法 )

「時来たらば寒谷にも春が来る」とは、滴天髄の清濁論中の言葉ですが門下

仲間はこの言葉が大好きでよく口にします。次いで好きな言葉は渕海子平の

総じて定説を言うは即ち死法」ですが、一緒に勉強中突然仲間はこの言葉を

発します。滴宝先生も講義中には唱えていましたから皆肝に銘じていたのだと

思います。

               

平岡滴宝著 秘本 子平溝廣論より

推命の極意を一口にですか・・・。それは難しいお尋ねですね。

とりあえずいくつかの言を挙げて見ましょう

(その中の一言です)

渕海(淵海)子平は言う

総じて定説を言うは即ち死法、すべからず格局に従い、喜忌これを推しいつを

とるべからず。

干旺は旺の気を求め余りあるものに備え、干旺ずれば衰運にゆくがよろしく

干弱ければ旺運がよろし。

十二運、神殺も喜忌を推せば、妙在をしるすその通変は神の如し。

 

(意味)

全体的に命式や運がこうなっていればこうだと言い切ってしまうのはあまり固定観

にとらわれすぎです。

推命法は、ともかく外格内格によって、干支の喜忌をはっきり知って判断

すべきです。

内格の場合、弱い干は欠点となりますから、強くなる運にめぐる時が当然良いと

言わねばなりませんし、又強い干支に対しては、これを抑える運が良くなります。

(補注、外格の場合、格を構成する干がより強まる運が良くなります。)

吉星、凶星、十二運、神殺などもそれぞれ喜忌がありますから、それに従って

推命をすれば、色んな象意を示す通変星や神殺などは、神の啓示にも似て

いることに気付かれるでしょう。」

 

 ここで少し渕海子平について書きたいとおもいましたが、何を書いて良いのやら

さっぱり頭に浮かびません。そこで滴宝先生の著書「子平学 四柱推命深書」を

調べますと十数か所の項目で「渕海子平」の名を見る事が出来ました。

そこで一から学び直すつもりで一項目ずつ読み主な内容をA5サイズ30シートの

ノートにメモ書きしてその内容把握に努めてみました。

 

渕海子平の原書は、南宋時代、徐公升(東斉)氏の編纂によるものですが

それ以前に徐大升氏は渕源定眞論(通変星が使われている)を書き残し

徐居易氏は五代十国時代(907~960年)の末期、基準となる生年の干を

日干に変えたと言われています。

渕海子平は編纂書ですから、それ以前の多くの先人方の論を多く取り入れた

書ではないでしょうか。滴宝先生が書かれた歴史的内容から、渕海子平は

子平学の起源を一まとめにした書では無いかと勝手に解釈しております。

深書で滴宝先生は「現在的な四柱推命の起こりは五代の徐居易氏の頃と

言っても良いでしょう」と書かれております。

上記の様に、三氏の徐氏は歴史的には 徐居易氏が最も古く、次いで大升氏 

後に公升氏となります。

著書の中で先生が、渕源渕海と書く理由を御理解頂けたのではないかと

思います。

話は本題から随分と逸れてしまいました。本題へと戻る事にしましょう。

定説を言うは死法」、1000年もの昔子平学や四柱推命の起源の頃に

この言葉が同時に生まれている事から、子平学の基本精神と言っても過言では

無いとか思います。

       

上記二冊の渕海子平関係の本は、滴宝先生から頂きました。

次いで

干旺ずれば衰運にゆくがよろしく干弱ければ旺運がよろし」の言葉ですが

内格を示唆ているかも知れませんが、外格であっも数字的になんとか

外格を保つ命式があります。

Aの外格従旺・従強なら日干類や印星がもう少し強く、あるいは児・財・官の

何れかがもう少し弱ければ良い命式や

Bの外格児・財・官格なら、日干類がやや強い、ないし児財合官の強さが

物足りい命式がありますが、

そうした命式には従〇格としますが、旺衰強弱運で外格としてしっかり

調節される時期は苦労の末の幸運ですから良くなります。

 

しかし、渕海子平が書かれた頃は、格の数は多く人の数程?あったそうです。

 

十二運、神殺も喜忌を推せば、妙在をしるすその通変は神の如し

二人の師は「十二運・神殺は使わない」と言う割に知識は豊富で、

喜忌で教わりノートに書き残していますし、時々そっと使っております。

その頃でも喜忌の考え方は重視していたのですね。

使わないと否定はちがいますし、使わないと尊重も違います

使わないその理由を、師はキチンと説明してくれました。

 

私の場合はそうした占術を真剣且つ熱心に勉強をしていませんから

批判や不定の術を持ちません。むしろ尊厳尊敬しております。

上記 渕海子平の言葉は占い師としての心構えの1つとして

肝に銘じております。

 

↓(子平学・四柱推命の歴史)

https://sihoin-waraku.hateblo.jp/entry/2020/10/06/111607

 

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