甲日の月干己 月令が己(土)で変化(土化)の命式

甲と己は 月令が土(戊・己)の場合 土化で甲は戊に己はそのまま、

初心者の頃は変化?は信じられませんでしたが、

経験してみると 変化後で取った方が依頼者には納得頂けました。

この方も変化前でしたら、音楽の才能がありそれを成り合いにして

いるお母様とよく似た命式ですが、その才能は英才教育を受けても、なお受け

継がれていません。むしろ、最低限の勉強で成績が良く印星の良さが

光っています。よって変化後で間違いではないと確信 変化後で

推命しています。この方には忠告しておかなければならない事が、

何点かあります。「相談に乗ってやって下さい。」と、お母様に頼まれての

相談です。彼女は御近所の娘さん、一年に1~2回微笑みながら

顔を見せてくれます。新学期や友達の事での相談で 友達の生年月日に

時には生時まで相手から上手く聞き出してきます。可愛らしい娘さんです。

子平学 四柱推命 運命学

 

< 命式 女性 >

(変化後の命式)     (変化前の命式)

時 日 月 年     時 日 月 年

倒   敗 官     食   財 敗

丙キ  戊キ  己キ  乙ィ     丙 甲 己  乙

寅△ 子ィ丑△酉△     寅 子   丑   酉

甲 癸 己 辛       甲 癸 己  辛 

 

子と丑は支合の無作用 

戊己2干0支(月令)4,5

※月令計算は月令陰干(己)の場合 天干が陽干で三倍 天干陰干1,5倍

丙1干寅1支2  乙1干寅1支2

日干敗印6,5 対 正官2 格命、外格弱従旺

(この命式の場合Aがぎりぎりの三倍以上となって 破格になりやすく

弱をつけています。)

※外格従旺・従強は日干比劫印(A グループ)は、食傷財官(Bグループ)

の三倍以上が条件 基本Aグループの干が喜 Bグループの干が

忌となりますが、この命式の場合次の通りとなる。

寅は丙と乙に通根で△ 酉は閑支で△とした。

< 運での喜忌 >

庚運は、忌の乙を合去。甲運は、月干己と化土で喜の戊に変化。

よって 次の通りとなる。

喜の干=戊己丙丁庚甲

忌の干=辛壬癸乙

酉と冲・合の卯と辰は△  寅と冲・合の申と亥は△

癸運は日干戊と強化の干合で三倍の忌財運、壬運も陽干で同様の事が

言えるが 破格となるものの戊己は月令で旺じられた燥土で、

壬癸を尅し(吸収)さほど問題ないと観るが 年運での子丑の

(午、未運)解冲解合運が問題となり 年運を観る必要がある。

 

< 命式の長・短所と性格 >

命式の長所は、子丑の支合 作用していれば行運の忌財壬癸に

通根し命式は大きく変化するため 子丑は寝ている方が良く喜の支合。

短所は、日干敗財は4,5の強さに、頭が大きく支える地支が無く

慌て物で失敗しやすい(こけやすい)く「慌てずにゆっくりやれば必ず

出来るよ」と言い聞かす。 今一歩の時に踏ん張り・頑張り・

押しがきかない(本人は自覚)「見掛け倒し」と言いますと、ため息! 

食傷の庚辛は 天干に無く運で巡る時 庚は乙と 辛は丙と

合去して巡らず 地支は酉のみ(無いよりはまし)交際力の乏しさが

伺え親御さんの心配の元であるが、丙の偏印(倒食)賢さと人の気持ちを

察する力がある 又 日干戊に対して己の敗財の協調性・融通性・妥協性

があり 食傷の交際力の代わりを充分に果たせ心配はない。

むしろ 優し過ぎるために、それを人に悟られ利用される可能性が

あり欠点と言える。

天干に忌財(壬癸)の透干が無く、地支が無作用で財欲が乏しいが 財運が巡り命中の

子丑が年運で解ける時は、人が変わった様に財欲に目覚め

儲け話しに目が眩み、時は忌運で財による大失敗となる可能性。

水運では、火と水のバランスが取れる時は異性の関心がでる、財との問題で二重の心配

があり、日頃生真面目な人は忌運での財と異性問題が、揃う場合はかなり要注意の時。

「戊日に、1干1支の喜の丙印が印星では一番素晴らしい」と渕宝先生はいつも仰ってい

ました。何事も早めの準備、そして 時間厳守。頭の良さより性格の良さを言っていた

のかもしれません。

「たまには、人は怠け者でいいんだよ。」と彼女には言います。

 

< 大運 >

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

喜 忌 忌 忌 喜 忌 喜 喜 喜 喜

庚 辛 壬 癸 戊 乙 丙 丁 戊 己

食 傷 才 財 比 官 倒 印 比 敗

寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥

△ △ △ 喜 忌 忌 忌 △ 喜 △

< 大運のポイント >

10歳からの辛運は丙印を合去で忌運 現在12歳お母様からの話によれば 

成績は少し落ち 以前には無かった軽率な事を口にするなど。

35歳からの午運と45歳からの未は子丑の合が解け作用し 年運の癸壬に通根要注意です

が、この方の場合年運では壬癸巡らずラッキーですが、

月日時の行運との兼ね合いで忌運。

40歳からからの甲運は、月干己と変化の干合で、甲は戊に変化して喜運。 

50歳からの乙運は、寅が通根して破格忌運となるが、乙は燥木土を尅せず調候は軽い。

60歳からの丙運は、二丙となるが外格で喜運

しかし 燥の命式で体調に問題が生じやすい時期となる。

65歳からの申運は、時支の寅と冲 無作用となる。寅は年干の乙と時干

の丙に通根する地支だが 60歳からの年干はあまり作用しないと

言われている よって喜の時干丙への影響が強いと観て その力を

弱める冲は忌運とした。又 時支は人生の終着点のようなもの

それを無作用にする時は健康・事故に要注意の時期。

85歳の戌運は、日干・敗財・印星に通根し喜運 この運を知って

目差せば必ず手掛けた事で名声上げ名を残せる筈。

「印星旺じれば、胸に菊花の花がさく!」

< 彼女への忠告 >

〇財と男性の事  〇物事は、慌てずゆっくり

〇嫌なことは「嫌!」と、言いたい事は我慢せず言う事。

〇現在12歳 大運から観れば成績は落ちる傾向だが、どんな大学でも良いから行き必ず

卒業する事。何故か、60歳からは喜の印星運巡り 

元享利貞の晩年時柱も 喜の丙寅の印星運

印星を生かした仕事で生きる事になる。 

その時の為に経歴をつけておくこと。などでした。

人生は、恐れていては気持ちが萎縮して面白くありません。

彼女には、以上の事を少し気にかけていれば大丈夫!

大らかに楽しく生きなさいと・・・

,< もう一度財について >

子丑が支合で寝ている為 全く燥の命式とはいえないが 土は一応燥土

忌財の壬癸巡っても 丙(太陽)が尅し戊己土も吸収し尅すため 忌財を

恐れる人でなく 自身の力で余裕をもって稼げる人、私は「プチセレブ」などと呼び、

どんな仕事に就くのか楽しみである。

 

(子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No29 2018/04/02 )

 

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