「喜」は、訓読みでは(よろこ)ぶ、音読みでは(き)と読みます。
意味には、喜びの他、祝う等があります。
「忌」は、訓読みでは(い)む・(い)まわしい。
「忌む」の意味は、不吉なこと、けがれたことを 憎みきらうこと
縁起が悪い、辞めるべき風習悪習 等。
「忌まわしい」の意味は、不吉、縁起がわるい等があります。
音読みは、(き)と読み。意味は、いやがる、にくむ等があります。
< 喜神・忌神とは >
簡単に喜神とは、良い作用、忌神とは、悪い作用を言いますが、
私達、平岡滴宝門下は、喜は音読み 忌は訓読みを採用して
喜神は「きしん」 忌神は「いしん」と教わり読んでいます。
しかし、喜神(きしん) 忌神(いしん)の「神」の字は、意識に留めておく
程度で書いたり言ったりする事は、あまり無い様な気がします。
その代りに「喜・忌」の後には、干や支や通変名そして運をつけて
表現しています。
「喜の干・忌の干」「忌の(通変星名)・喜の(通変星名)」
「喜の地支・忌の地支」「喜運・忌運」の様にです。
子平学では、性格、体質、才質、対人関係、運での吉凶などを見る事が
可能ですが、上記の喜忌は重要な推命・判断材料の一つになる上に 同じ通変星
であっても長・短所の様に出方は異なり、他人からの評価等も云々できます。
例えば セッカチであっても長所になれば俊敏等と・・・
運では、喜忌は勿論吉凶を言う事ができます。日干甲に、壬の喜運で「栄転」を
言えば、忌運の壬は「左遷」等と、その方向性は左右180度二分する様な推命と
なる事もありますから、この「喜」「忌」の見分け判断は子平学・四柱推命に
取っては最重要課題になる訳です。
※但し、喜運だからと言って全て良し・最初から良し 忌運でも全て悪い・最初
から悪いではありません。大運の五年は長いです。
要注意事項ですが見分ける手段は勿論あります。
( 中国推命喜忌説への宝典・四柱推命学の基本書 )
↓
< 余談 >
ブログでは、命式と大運には喜忌の印を入れていますが、限られたスペース
と見易さから、喜忌の字では無く次ぎの様な印を入れています。
命式では ( 喜=キ )( 忌=ィ )( △=喜でも忌でも無い )
大運では ( 喜=◎ 〇 ) ( 忌=✓ )
( △=喜でも忌でも無く、現状維持等 )
印の感じで、喜忌の判別は可能と思います。
最後に、)
喜神や忌神の意味を、具体的に習ったかなと振り返れば、殆んど無かった
様に思います。しかし、マンツーマンの授業では、師が選んだ人と私が選ん
だ人、二人の推命判断では、細かくその出方や運での作用を教わった
結果自然に、個人個人の命での喜忌の出方を叩きこまれている事は間違い
ありません。
対人関係では、喜忌の他還流・源流による繋がりから困った時助けてくれる人の
判断、喜忌変遷運は忌運ですが、命式の喜忌が異なる為、本人への悪意や好意、
頼って良い人、頼っていけない人等も判別できる訳です。
そんな風に教わってきたかな、とあえて痛感しています。
今回のブログは、ごく当然の事に落ち着きましたが、
あえて、初心に還る大切さを感じました。
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2023/01/14 )
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