子峰院 和珞の子平学・四柱推命の鑑定例 No53

 ある占術者の方が喜忌の付け方に苦慮し、この命式の方が27歳の頃、

子峰院へ持ち込  んだものです。正官と傷官が透干のいわゆる「傷官見官」

の命式です。

特徴としては、日干が陽干なら傷官・偏官は陰干、その反対の場合もある。

又傷官は日干を洩気と同時に正官を尅す。正官は日干を尅しながら傷官からは

尅される複雑な命式で、場合により傷官と正官の喜忌が異なる事があり、

よく見極める必要があります。「見て良く、見て良からず」などとも言われます。

この方は離婚暦あり一人の息子さんを抱えての生活です。

これから暫くは、こうした複雑な命式を取り上げ

命式や運での喜忌を取っていきたいと思います。

 

< 命式 女性>  

時 日 月 傷   月令壬 冬生まれ

官   官 傷   甲1干卯亥未3支(三合、プラス1)5

辛キ 甲ィ辛キ 丁ィ  丁1干未1支  2

未ィ申キ 亥ィ卯ィ  辛2干申1支  3

戊 庚 壬 乙   日干 対 傷官・正官

          内格(扶抑法) 正官格

毒の地支(忌の甲と運で忌の壬癸に通根)=亥   

申は、忌運の水気に通根で元気の地支には使えない

未(火木土)は忌の甲丁を還流し忌の甲木を洩気の役目もあり

病の地支には使えない。

 

< 命式の喜忌 > 

※傷官と正官が透干の命式は 傷官、正官は日干を弱めるBだが、場合により

喜忌が分かれる事があり見極めの必要がある。

Aグループ(日干を強めるグループ日干比劫敗)比5 Bグループ(日干を弱める

グループ食傷財官)傷・殺5 平均が取れた命式だが、甲木は根に三合会局をもつ

元気な甲冬木に対し、辛金はナイフの様なもので甲木の皮をはぐ程度。季節は冬、

丁未はローソクの火のようなもので甲卯亥未の木に火はつきにくく、

甲木がより強く忌。側干の辛は二本のナイフで忌の甲木を多少傷つけ尅し喜。

年干丁火は、月干喜の辛を尅し忌となる。運では甲や丁を強める運は忌運

弱める運は喜運。辛を強める運は喜運 弱める運は忌運。

平均のとれた内格で2以上の変化は喜忌変遷になりやすく見極めが必要。

 

< 大運 >

※42歳丙運は、化水運。

2 12 22 32 42 52 62 72 82 92

✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ △ △ 〇 〇

壬 癸 甲 乙 壬 丁 戊 己 庚 辛    (年運) 己庚辛壬癸

倒 印 比 敗 倒 傷 才 財 殺 官 

子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉    (年運) 甲乙壬丁戊

✓ 〇 ◎ ✓ ✓ ◎ 〇 ✓ 〇 〇

  未 亥     亥 未     卯  ←命中の冲・支合の相手の地支

 

〇42歳の丙運は、月干辛 月令壬で 変化の干合で化水、運の丙は壬に 

月干辛は癸に変化する。変化した運の壬は年干丁を合去。

命式は大きく変化して忌運。人生最悪の時期となる可能性に加え、

甲は根腐れ傾向で精神的にすぐれず反発心は一層強まると推命した。

〇62歳戊 72歳己運は未が通根2の変化で喜忌変遷 しかし丁を護丁 土生金 

元気な甲木に尅され変化的にも干関係も悪くなく△とした。(平穏無事)

〇人生で一番良い時期は、毒の亥を冲や支合で抜く27歳と57歳の寅と

巳運となる。働き盛りに五年・五年と二度の幸運に恵まれ上手く

この時を使うべきである。

〇82歳の庚運は、喜運だあっても喜の辛(ナイフ)を庚(鉈)が逆尅で痛めるため 

運は良くても 調候的には良いとは言えない、年齢を考慮して2,3年の

後遺症が残る怪我などが考えられる。しかし 

後の大運が良く大した事にはならないと推測する。

 

< 性格 >

辛の正官は申(庚―偏官・殺)が通根で、殺的。丁の傷官、辛の正官に申の通根の

組み合わせの性格は、不平不満や気性の激しさが顔、言葉、行動に出やすく、

自制の調節がとりにくい、化水運など運の変化も大きく気分の浮き沈みが激しく

社会に受け入れて貰いにくい性格、時に「トラブルメーカ」などの陰口も、

こうした悪環境は運の悪さが招いたもので、人のせいではない事を自覚する事、

できれば聞き役に回り口を開く回数を減らすなどの努力があれば 

悪環境の軽減に繋がる。

 

 

参考文献:平岡滴宝監修 平岡咲子著 「あなたの運命のすべて」

     平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」 

     「子平学・四柱推命法深書」 「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞 2018/10/10 )

 

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子峰院 和珞の子平学・四柱推命の鑑定例 No51

 彼はボクサーだった。話をしてくれた「試合では、頭を打たれて脳震盪状態に

何度もなった経験があります。それがいずれ後遺症に繫がるのでは無いかと

歳を重ねていくのが恐怖です。このジムの仕事をしたいと思ったのは 

あれこれと考え頭を使へば予防になるのではと考えるからで 

お金では無いのです。」と 最後に「お金、お金と言わないで下さい。」と、

お叱りを受け反省でした。

 

< 命式・男性 >   1979年生まれ 

財   食 殺     癸1干(令1,5倍)辰1支  (2,5)

丙ィ癸キ 乙ィ己ィ    乙1干未辰2支       (3)

辰△巳ィ亥キ 未ィ    丙1干未1支       (2)

戊 丙 壬キ 己     己1干未辰2支       (3)

            亥巳―冲  

 

  日干2,5 対 食財殺8   内格(扶抑法)食神

 

< 命式のポイント >

未=命式では病 運では毒の地支

〇未は忌の三気を支え 又冲・合で未が抜けても喜忌変遷や破格を起こさず 

喜運となる為病の地支とした。冲・合で抜ける時は運や調候的に良くなる、

反対に運で未が巡る時は非常に悪くなる。

〇Aグループ(日干比印劫)がBグルプ(食傷財官)より弱く喜 Bが忌となる。

〇通根の関係を線で結めば、命中4干2支は源流・還流で関係し合っている。

〇日干癸(本人)は、辰1支を根に持ち月令に旺じられて弱くはないが、丙とは逆尅、

乙とは洩気、己とは尅の関係で命式中一番弱いが、

夫々干との強さの関係では大差はない。

< 命式の干関係と性格など >

癸の根の辰は、丙に暖められ天に昇り雨雲になる 日干(本人)癸は月令壬に

旺じられた雨 丙に取っては元気で活動的な雨雲であるが、癸は乙とは

順生(洩気)、己とは尅の関係で弱められている。丙とは側干・強さの関係から

「激」保守的、時に対抗意識。

偏官己は、乙に尅されて偏官(癸の抑制)としての力は弱い。

乙は丙に逆生、癸とは順生、己を尅し 数字的にも強く命中では一番強い

食神の性格が目立つ、自由を好み活動的 乙食は丙財強めず(財に結びつかない)

忌で不器用 よく見られたいが実が伴わずつい大口をたたいてしまう。

癸は夜を好み乙は昼を好み時間にけじめがない様な自由思考の行動性は、

彼に取っては悪気のあるものでなくごく普通の事、そうした行動性は仕事仲間

や上司にとやかく言われてストレスとなり仕事が定まりにくい。

しかし乙のサービスには愛嬌があり最初は好感をもたれ仕事には事欠かず、

夜昼の行動は友達にも不自由しない(第一印象良く、だんだん飽きられるタイプ)。

丙財と乙食の関係は淋しがりやで、特に気のあった友人を欲する。

「大事な事は、日干癸が他の干より弱く、月干の乙(社会生活の人のサービス)を

頼りにするが、乙はそれを逆手に取り癸(癸は乙の養分)を利用しようと

するところにある。乙は未辰の根を持ち 計算高くしたたかである事。

このところを彼と踏み込んで話をした。」 

 

< 大運 >

※生まれ月11月 生まれ日22日 逆行 節日11/8 22-7=15÷3=5年運

※35歳辛運は化水。

5 15 25 35 45 55 65 75 85 95

〇 〇 〇 〇 〇 ✓    ×  ✓  ✓ ✓

甲 癸 壬  庚 己 戊 丁 丙 乙   →年干、甲乙丙丁戊

傷 比 劫 比 印 殺 官 才 財 食

戌 酉 申  午 巳 辰 卯 寅 丑   →年干、己庚壬癸

✓ ✓ 〇 ×  ◎ ✓ ✓ ✓  ✓ ◎  

辰 辰 解   未       解 未  ←冲・合する命中の地支

亥巳の冲を解く時期

 

(命式)    〇5歳は、年干忌の己を合去で喜運。年干は父親を現し

丙癸乙己    元亨利貞は幼少期を現す。大運の幼少期と重なればたとえ

巳亥    喜運であっても変化は激しい、この方の場合父親は事故

       が原因で怪我での長期入院、厳しい父親と離れて経済的には

祖父母や母親が支え不自由のない生活で気楽だった、と 本人。

〇15才からの癸運は、喜の日干の強まり負けん気で頑張り名門の進学校に合格、

この命での癸は雨、雨音をパンチの音に変えボクシングを趣味にして成人以降は

プロボクサーを目出す。18歳看護専門学校に進学するが 

19歳年運は戊、日干癸と強化の干合で戊は3倍になり

頑張りがきかず退学を申し出る。

〇10歳の戌運と20歳の酉運は、合・冲で辰を抜く、癸は0支で1,5マイナスα

(尅などで弱められている) 己乙丙は6となり BはAの4倍以上で

格名は外格従財格となり破格運

で忌運、10歳の頃は子供で自覚がなかったが、20の頃は仕事に恵まれず、

親元からも離れ経済的苦労したが他人には良くして貰ったと、本人。

(日干0支従順の可愛らしさ)

〇25歳からの壬運は癸に強められ応用性を身につけプロボクサーの

資格を得て活躍するが、後ろ立ての無い彼は報われる事はなかった。 

〇30歳からの申運は 亥巳の冲を解く 申亥巳夫々、申は癸を 亥は癸乙を、

巳は丙を強める 結果Aは4,5 Bは10 割合はバランスに近づき喜運 

癸を強め自信をつける。その間仕事は転々とするがボクサーとしてスポーツジムを

手伝う機会に恵まれ興味を持つ、喜運。

手腕を買われ雇われ店長をするが安い手取りに不満がつのる。

時干に手の届かないような忌財丙を持つ彼は夢の方向転換をして、

年齢の事も含めプロとしての道を断ち切り 忌財丙を尅す道を選ぶ。

〇35歳は辛運、辛は年干丙と、月令は壬で化水して丙は壬に、大運辛は癸となる

(化水運の命式)

壬癸乙己  ←(大運の癸) 日干2干月令3 劫財月令2 亥  A=6     

巳亥         乙未辰、己未辰         B=6

          内格はバランスを重視、 6対6 バランスはとれ喜運 

日干を強める運は、何か手掛けたい時期となる人が多い、この方は独立を考えての

依頼、父親からの命令でもあった。友達が出資を申し出てくれたと、

実務は彼だけがこなす話であった。そして彼は15年間働いていたが

一文無しであった。私は年運そして次の未運の事を考えると「Go」を出し

かねたが、本人は日干の強まりで「決めている」と考えた。そして、

出資は断り父親に借財を頼む事を提案した。本人「これまでも父親に借金をしている

から借りたくないし貸してくれるだろうか」以前に家族全員を鑑定している

「大丈夫貸してくれるよ、そうしないと儲けは大半持っていかれるし 

失敗すれば迷惑をかけるよ。」彼は堅物の父親を嫌っていたが シブシブ提案を

受け入れ半年後友達に手伝って貰い安価でジムの開店にこぎつけた。

現在かなりの利益を上げ 計画的に父親に返済 借財を残す事後わずか、

利益はそっくりそのまま自分の手にしている。

※財について、他の干に弱められている日干癸にとって忌の丙財は迷惑なもの、

よって彼は宵越しの金は持たないタイプ。

〇未運は上記の通り 精神的・経済的にも苦しい時期となるが、年運は己運の半年を

無事越せば 年運庚運からは喜運が続き、年運が救ってくれればと考える。

〇45歳の庚運は、月干忌の乙を合去し喜運 この時期はそれ迄とは全く違う

仕事をすると推命 日干の側干は己 未運後でもあり実家に帰る可能性もある。

〇50歳から午運は 未を支合し、病の未は無作用となる、この時期精神的にも

経済的にも「ウソ」かと思うほど楽になる。

〇×印の65歳戊運は 日干癸と強化の干合運戊は3倍になり戊の正官運は、

制約過多の時期、戊山に引き寄せの癸雲は身動きが取れない状態に、

健康面の不都合が疑われ精神的にも滅入る時期と推測する。

〇55歳の己運からは、干・地支とも忌の官・財・食傷を強める運には入る、

50歳代の転角。元亨利貞 時干は忌の丙 晩年は借財に苦しむ傾向を現している、

大運も同様75・85歳は忌財運でその調候は強いと見るが 彼は運命を知っている為、

必ず備えができると考えています。

伯温氏は言います「人は運命を知らず。」と

働き盛り チャンスがあれば、まずその手にガッチリ掴もう!

 

1920年4月に追加

1918年39歳、大運は癸 年運は戊戌、2月節過ぎ年は戊の時期、大運は喜運

しかし年運は忌の戊の強化三倍の時期 彼は精神的に滅入り傷害事件を起こし

示談交渉は成功しが、精神ケアーの為入院、婚約中の彼女と別れた。

原因は、彼女に良い格好をするために 身分不相応な約束をして

負担に感じた結果と推定。

 

                 ( 無断転載禁ず )

 

参考文献:平岡滴宝監修 平岡咲子著 「あなたの運命のすべて」

     平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 「神峰干支体象詩」 

           「子平学・四柱推命法深書」 

           「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞 2018/09/25 )

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子峰院 和珞の子平学・四柱推命の鑑定例 No50

この方は個性派女優、多くの人達を高い演技力で楽しませてきた人です。

若くしてお婆さん役が板についていました。「ジュリー」と腰を曲げ体を揺すり

ジュリーの大きなポスターに向かい叫ぶその姿、そして社会派的な作品の中でも

どことなくユーモラスでありながら、作品の目的内容を伝えぬく

その表現力は忘れられないものとなりました。

 

 

< 命式・女性・時間推定 >

劫   比 劫    季節1月 (冬)

壬キ 癸キ 癸キ 壬キ    干合・冲・支合なし

子キ 酉キ 丑キ 午ィ     壬癸4干(月令 癸)2支  (11)

癸 辛  癸キ 丁             日劫11 対 食傷財官0

        日干と劫財だけの命式  

     格名 外格(専旺法)従旺 

Aグループ(日干印比劫)が強く喜 Bグループ(食傷財官)が忌となる。

元気の地支=子(水の専支でもある) 

病の地支=午(火の専支、病の地支であるが調候用神でもある) 

酉は金(喜・印星)の専支で喜

※1月生まれ。その年の2月の節日以前に生まれた人は、

 年柱は前年の干・支を使います。

 

< 命式は >

季節は1月で真冬、冬の癸水は壬の透干あって雪 壬水は2干(広さ)の

透干があり午の地支や酉があり氷とまではいかない、

(命式の絵は、広い海に降る雪)

よって、癸は壬を強める 両脇の壬(劫財)を強め凄い応用力の持ち主で

協調性、妥協性があり。降り続く癸はじっとしている事を嫌い働き者。

月令に旺じられて頑張り屋。日干・比肩の2干の癸は負けず嫌いで、

強い日干比劫に制がなく言動共に自由思考。

そして、丑子は凍りで本質は頑なで頑固でクール、

外格従旺は、財思考強い。大雪は全ての事を見えにくくして隠す、

それを自身が生きる為に使い本質は生涯隠し続ける。(演技力にもつながる)

 

< 大運 逆行>

3 13 23 33 43 53 63 73 83 93

〇 〇 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇

壬 辛 庚 己  丁 丙 乙 甲 癸   年運→丙丁戊己庚

劫 印 倒 殺 官 才 財 食 傷 比

子 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯   年運→辛壬癸甲乙

〇 〇 〇 〇 〇 ✓ × △ ✓ ✓

 

< 大運では >

(命式)      

日干比劫    〇幼少期の壬運は、元気が有り余る活発な行動で周りを

壬癸癸壬    はらはらさせるお嬢さんだったと推定。

子酉丑午    〇Aは11の強さあり、B忌の食傷甲運や乙運は

  癸     根無しで1強まり浮草や浮木 日干への洩気は無い。

〇忌財丙運は午が通根Bが2強まるが壬癸強く、

丙(太陽)を、癸(雪・雨雲)が隠し尅す、

財はじっとしていても巡るが動かずにはいられない人。

〇丁財運は年干壬を合去してAが1マイナス 丙丁運とも破格なし。

〇正官忌の戊運は、月干癸を合去Aが1弱るが、命式に大きな変化は無いが、

年運での45歳戊は日干癸と強化の干合となり、山崩れによる象意や健康には注意の

時であるが、二月の節日から八月の節日の半年間で短期間、事故や怪我への注意。

〇偏官忌の己運は、丑が通根して2、Bが強まり濁壬(逆尅)水の量に対し

土の量は少なく破格もない、濁壬運は多少人間関係のトラブルが起る程度。

※B忌の食傷財官は1か2の変化で干での運では命式は大きく変化する

事がなく むしろやる気を刺激している事が多い。

△を付けたいが一応忌運で年運を注意深く見る必要がある。

※日干比劫が強すぎ、制のない性格はたとえ喜であっても 人気を売り物にする

仕事には押しの強さが気になるところです。よって、運で日干類を1ないし

2弱める忌運であっても人気の面ではむしろ良い傾向が出ると推測。

プライベートと人気面での良し悪しは、時期の相違が生じると推命しました。

しかし、この方の知名度・人気度は元々こうした命式からの個性的な性格と

運の良さに支えられたものである。

〇子運は、(年支の午は閑支 しかし、火の専支であり丙が巡れば通根する為、

忌の地支とした。)忌の午を冲で弱め喜運。 

〇戌運は、金土火に通根するが 年運での辛(偏印)に通根するため喜とした。

酉も同じく年運の辛に通根し喜。

〇申運は 壬癸に通根 年運での辛に通根 この時期押しの強さに拍車がかかる。

〇未運は 月支の丑と冲で水を1弱めて亥運 年運の関係からも変動少ない。

68歳からの午運は、時支の子と冲で忌運。子は水だけを強める専支で、

子はこの命式では元気の地支、そして時支(将来性)の喜の地支にあたる

子との冲は人生で最悪の時期となる。この方の場合複数の癌が見つかった

時期となったようです。

午運の前63歳からの丙運は火の専支の午が通根して、この頃 若い頃からの

頑張り屋の無理が原因での体調不良が出始めのではと推定しました。

※75歳大運は乙 年運は戊戌の戌の時期に亡くなられました。

 

< 夢や希望、そして生きる目は? >

夢は、月干(社会環境)比肩癸の仲間達と徒党を組み仕事をする事。

希望は、元享利貞40歳以降は月日時に重心を置き、時干壬を強めて

志を同じくする仲間(癸癸)と共に良い作品を後生に残す事。

目的は、日干癸は時干(将来性・子供)壬を強めている。

丑子を還流して時柱とは関係深く壬(時干)の子供や(時支)子の

孫の飛躍を手伝う事である。

※子供さんが、生まれた頃から月柱癸丑を大切にしながら、

時柱壬子をひたすら見つめてきた人と言えます。

夢と目的を達成した人生で「満足」の声が聞えてきそうな気がします。

 

< 五気を見れば >

木=0  火=1  土=1  金=2  水=6

健康面では、木火土金の全て水の影響を受け弱さが目立ち、 

特に木は0と弱く目は持病の疑いあり。

 

命式は1字の違いで推命はかなり違ってきます。渕宝先生は仰います。

「子平学は応用物理学」とその違いを見て頂ければと思います

よく似た命式です。

   ↓ 

sihoin-waraku.hateblo.jp

 

                      ( 無断転載禁ず )

 

参考文献:平岡滴宝監修 平岡咲子著 「あなたの運命のすべて」

平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」、「神峰干支体象詩」 

     「子平学・四柱推命法深書」、「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞 2018/09/21 )

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

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子峰院研修生 和珞の鑑定例 No49

この命式は外格従旺格でありながら、丙とは隠蔽、乙印は燃えにくく丁を

強めず、却って側干の湿草は鬱陶しい相手である。

日干丁は1干0支と弱く身弱で珍しい命式です。「読み辛い」この道に才が

無い私には、それが第一印象でした。

基本に戻り基本通り一つずつこなした結果がこうなりました。 

 

< 命式・女性 >

時 日 月 年     未午―支合(子・丑運では解冲解合)

劫   倒 食      丙丁2干0支 (2)

丙キ 丁キ 乙キ 己ィ     乙1干亥1支 (2)倒=偏印

午キ 未キ 亥キ 酉ィ     己1干0支  (1)

丁 己  壬ィ辛        日干劫倒 対 食

       

     格名=外格 弱従旺格

 

< 命式の特徴 >

午未の支合が無ければ、午未は火を強め 未は乙を強め洩気で丁を強め忌の

己土を強めるなど長短所あるが、喜の日干に2支の通根を妨げる支合は 

無情(不利)の支合である

用神取得法は、日干印はA(日干印比劫)は B(食傷財官)は AはBの3倍以上で

外格専旺法 日干劫が強く従旺格、又 Bが1わずか強くなれば4対2で

A はBの二倍になり内格の範囲で破格になりやすく弱をつけ 

格名は外格、弱従旺格とした。よって Aが喜 Bが忌となる。

命式の喜忌は次の様になる。

専旺法とは、強い方(A or B)が強くなる程良く

喜=丙丁乙 亥  忌=己   

酉は金の専支で、閑支(命式の干に通根していない)だが喜の乙に対しては

尅の関係、しかし庚は乙と合去の干合 辛は丙と化水して、大運では通根の

機会は無いが 次の行運で巡れば通根する 

次とは、大運→年運→月運→日運→時運、の様に。よって酉は忌とした。

丙丁=丙(太陽)は丁(地上の火)を隠蔽(丙の光で丁の灯りを見えなくして、

丁の質を弱める)0支と弱く 社会生活では丙日生まれの様に過ごす。

冬生まれの1干0支と弱い丙で 大人しく人おおらかに見え、丙に隠蔽の

丁日生まれ本心を出せずに何を考えているかわからない人だが、時に弱い

丁の激しさを軽く覗かせる

 丁乙=乙の通根は水支でもある亥に根を持ち燃えにくく丁を強め(洩気)

ないため、日干も弱く乙の偏印の良さが出しにくい

乙己=乙は偏印(倒食)、己は食神 倒食と食神が側干の並び いわゆる倒食の

関係である。偏印が倒食としての良さが出る時は 喜の偏印が忌の食神を尅す

時であるその時 偏印の賢さと食神の器用さが出る。この命式では 己は忌 

乙は喜 乙は亥の根を持ち1干の己土を尅している「乙、己土よく尅し」

であるが、サービス過剰や行動性の出過ぎた食神を押さえ調節する時始めて

倒食としての良さが発揮できるが、この命式では己は0支と弱く食神は控えめ、

弱い忌の食神を尅しても役立たず倒食としての良さは出ない

丁己=還流や側干でもない為に護丁作用は働かず、

己は忌であり己の食神の良さがない為 言行共に不器用

 

< 性格など >

隠蔽の丙との関係や 丁火より強い地支に亥(水支でもある)をもつ湿草の

側干乙(燃えにくい)との関係や 護丁の作用しない己土などの干関係は、

本来は強めたり守ってくれる相手のはずが用をなさず、かなり不満を抱えている

社会生活(月干)の人達(乙草)は本来、丁を良くしようとする考え(洩気)がある

ものの、何事にも不器用な本人を理解できない人達で、対応は馬鹿にしたり 

無視したり冷たく(亥の根)本人は疎外感を感じているが、

本人は強めて欲しい気持ちを持ちながら、反感や要求の言動を出させない

乙(偏印=思考力)あれこれと考えるが、気力(日干)乏しく行動に出せない

丙の劫財は、協調性や同調性を表すが、この場合は反感との駆引きで

「そうかなー」または「そうなんですか」と疑問詞が多く「そうですね」と

同調性の言葉は少ない。他人から見れば大人しくおおらかで無神経に写るが、 

本心は上記の通りで内心は穏かでは無い

日干気力が弱く上記の様な事が原因で仕事は長続きしない 

しかし、格名は外格従旺、印星の透干があり普段は引篭もりなどの

心配は無い。格名通り思い通りに生きるタイプ。 

※乙印が庚と合去の時期は同様では無い。

 ※相談は庚運、47歳頃で結婚できるでしょうか 

 

( 命式 )  

劫  倒 食   

丙キ丁キ乙キ己ィ  

午キ未キ亥キ酉ィ

           壬ィ 

 

< 大運・順行・3年運 > 53歳辛運は化水運

3 13 23 33 43 53 63 73 83 93 

 〇 〇 ✓ ✓ ✓  ×  × ✓  〇  〇

丙 丁 戊 己 庚  壬 癸 甲 乙   年運→壬癸甲乙丙

劫 比 傷 食 財 殺 官 殺 印 倒

子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉   年運→丁戊己庚辛

◎ ✓ △ △ △ △ 〇 〇 ✓ ✓

※この命式での良い時期は 丙丁を干や地支で強める時で気力が高まり 

食神、偏印の良さ(倒食のよさ=賢さ、器用さ)が発揮できる時である。

加えて精神的にも楽になる時期は乙が洩気(燃える)しやすい時期や

乙が合去運に合う時期などである。

 

< 大運から >

3歳丙運は、喜の劫財運で喜運

8歳子運は、日支・時支の未午の支合を解冲解合運、子は閑支(どの天干にも

通根しない)、午は丙丁を強め 未は丙丁乙己を強め 乙は洩気により丁を強め

丁は忌の己を強めるが、未は己丁を還流護丁作用(喜の丁火を守る)する。

こうした時期は 丁乙己の通変星の意味が良く出る。偏印と食神の賢さや

サービ精神など言動の良さや器用さが出ると共に 己丁の護丁作用で

良いサービスの提供を受けられ、人に良くして貰える時期。

喜の乙は未(洩気)と亥(洩気しない)の根を持ち 様々な役割を果たす乙の印綬

何時になく賢さが目立つ時期である。

とても良い時期となるが年運の水運は要注意。

13歳丁運は、喜の日干を強め喜運

18歳丑運は、未午の支合を解冲解合運、丙丁2干未午2支 乙1干亥未2支 

己1干未丑2支 A7 対 B3 内格になり破格運となり忌運

日干の強まりに注目。Aが強く忌、Bが弱く喜となり喜忌も変遷 丑は喜の己に

通根、己丑の凍土の己土は丙丁未午に暖められ暖かな軟土となり未を還流し

丁を護丁 忌で強い丁を護丁で丁の激しい性格を調節する 性格的には丙乙、

気位高く要領で他人を利用して自身は楽をする事を考える。

丙己の押し付けがましいなどの性格が目立つ、忌運ではあるが

環境(年干父親喜の己土)に恵まれる。命式は大きく変化 日干比劫の強まりに

よる事故などに注意の時期 成績優れないが 幼い頃から目差した物があれば

父親の環境(経済的)が解決し叶う可能性。

23歳忌の戊(食神)運、33歳忌の己(傷官)運はBに1プラスで内格となり 

破格運で忌運、食傷が喜となり行動性、サービス精神である。

護丁作用が出るが 乙が土を尅す為 乙の利用力を使い動く事を嫌い

小手先の要領で上手く行かず、仕事はあるが思い通りにならず

精神的苦労の時期。

28歳寅運は、月支喜の亥と支合で忌運だが 亥が無作用になれば乙は

燃えやすくなり丁を強めとした。喜の乙印の良さを発揮できる時。

38歳卯運は、年支忌の酉支合運 酉は閑支で命式に直接な変化はなくとした。

43歳庚運は、月干喜の乙を合去 A2対B1 破格運で忌運 47歳の年丙運での

相談「結婚できるでしょうか?」の問いに、今後の大運や年運を見て

「チャンスは無くもないが少なく年齢的に無理があり、相手を引き付ける

魅力をつける為の努力がかなり必要で問題は山積」と返答し 

幾つかの対策案を一応二人で考える。

この時期は月干に乙の湿草が無くなり 己が側干で護丁作用が働き弱い丁は

精神的には楽になる。

48歳辰運は、年支で閑支の酉を支合で

53歳辛運は 月令は壬の水で 時間丙と化水運 丙は壬に変わり辛は癸に

変化する。壬は日干丁とは強化の干合三倍  又月令陽干で二倍

 壬は3×2=6 癸は月令1,5倍6+1,5+亥1=8,5 壬=正官 癸=偏官

日干印3 対 食官9,5 (内格 正官格)となり命式は大きく変動して忌運

この時期 強い水に丁は尅され 乙は浮き 己は水に逆尅(濁壬)その調候は、

鬱、糖尿病、年齢を考慮すれば更年期障害はきつくなる。

この時期の仕事はできない日が多くなる傾向。普段は劫財丙で何事も

対処する人ですが、丙がなくなり精神的に不安がつのり、丙は壬に変化して

丁の抵抗勢力は強くなっている、勢力は壬癸(水)で入水自殺の

可能性があり、身内の方から依頼の場合は注意喚起をします。

58歳巳運は、喜の亥を冲で無作用に28歳の寅運と同じく

63歳壬(正官)運は、日干丁と強化の干合 壬は三倍 そして月令で二倍に

亥が通根7がBにプラス  A4対B8 内格となり命式は大きく変動して忌運。 

日干丁1に壬は4と強く 無気力、内向性が強まる傾向。

68歳午運は 78歳未運火を強め喜運。気力の充実、未運は忌の土も強めるが

土は護丁作用をする為 精神的 健康的に良好 しかし年運辛運には要注意。

73歳癸(偏官)運は、地支は亥、蔵干は壬で雨 丙丁に取っては嫌な雨で年齢的に

痴呆症などが考えられる。忌運

83歳甲運、年干忌の己を合去で喜運。 

88歳申運、98歳酉運は閑支 化水運や合去の金を強める可能性があり忌運した。

又申は水運を強める。

※子午未運が働き盛りの 20歳前後~65歳前後に巡れば

人生はもっと変わったものとなる。

※この命式の場合、婚期は大運や年運で日干が地支の通根で強まる時期。

※年運でも大運と同様の事が起る可能性の時期があり、この方は波乱万丈形

と言える。自身ができる慣れた仕事をする事。人間関係は出来るだけ気にせずに、

大変な時期の為に1分でも多く仕事をこなし経済的に備える事。

好感的に見られる事は社会生活を送るには得な事で 出切る範囲の努力 

其の他細かい事柄を二人で考えた。仕事時間は朝から日中が良く、

夜の時間帯の仕事は控えるべきで 服装等は明るい色合の物が良い等と提案。

お逢いした時は庚運、乙印が合去の時期、

身だしなみは度を超えて口に出せないものでした、元来乙と丙が透干している

為 多少は身嗜みには気を配れるはずですが この時期は違っていました

「若い頃はお洒落だったでしょう、その頃を思い出して!

多少はお洒落に心弾むかもね」などと雑談をしました。

 

参考文献:平岡滴宝監修 平岡咲子著「あなたの運命のすべて」

平岡滴宝著「平岡滴宝訳 干支体象詩」「子平学・四柱推命法深書」

「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞の鑑定例 No49  2018/09/04 )

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子峰院研修生 和珞の鑑定例 No48

この命式は、平岡滴宝著 子平学・四柱推命法深書から この項では、甲←丙の

関係で暖 照 枯の説明をしています。この命式の場合は冬生まれ癸水の透干で

強く 丙の透干が無ければ甲木は根腐れの恐れがあり暖との説明がされています。

しかし性格、大運の説明がありません。よって私が挑戦してみました。

体形、容姿、声等の参考になるものが無く、頼りは命式だけで好奇心が刺激され

楽しい作業となります。この様に架空の命式の場合大運は 滴宝先生より

五年運でとるように指示を受けています。よってその様に致しました。

 

< 命式・男性 >   

時 日 月 年     子未は害 午丑運での冲・支合なし

比   財 傷     癸2干(月令、干令1,5倍)3 子亥2支(5)

癸キ 癸キ 丙ィ甲ィ    甲1干 寅未亥3支 (4)

亥△未ィ子キ 寅ィ    丙1干 寅未2支  (3)

壬 己 癸 甲    内格 傷官格 (建禄格)

           

Aとは、Aグループ;日干を強めるグループ 日干・比肩・(敗・劫)財・印綬

偏印(倒食)

Bとは、Bグループ;日干を弱めるグループ 食神・傷官・(正・偏)財・(正・偏)官  

 

< 命式の喜忌など > 

格名は、(A )日干比5 対 (B)傷官・正財7 用神取得は内格の範囲、

内格はAとBのバランスを重視する格で 、Bが強く甲丙が忌、

Aが弱く癸が喜、甲と丙に通根する寅・未は忌。甲と癸に通根の

亥は喜忌両方で△。癸だけに通根の子は喜。

※子と未は害の関係 よって午丑の運では子未は、支合・冲で無作用となる

事はない。毒=寅 (寅が冲・支合で無作用となる時は喜運でチャンスの時の

可能性、働き盛りに巡れば尚良し)

 

< 格名によって >

 年干甲が命中一番強く、丙(太陽は)は側干であり寅・未を還流し甲に 

癸は亥を還流して甲に、丙癸の気は甲に流れている。又年干甲から亥に通根して

時支に帰宿している。以上三点の事柄から 年干甲の傷官を用神とした

傷官格(忌・強い)の性格は、サービスや表現の過剰、時に人を傷つける様な言行、

人や物事の好き嫌いが激しいなど。

建禄格、一途で負けず嫌い、人の意見に耳を傾ける事など無く

自身の思い通りに生きるタイプ。

 

< 命式から >

甲木は、丙の逆生を受け 根に寅未の火支と亥の水支の3支を持つ

元気な冬木である。丙は、冬の太陽だが1干2支と弱く無い太陽である。

甲木は、忌で育っては不都合な干、丙も忌で甲を逆生し強ければ

不都合な干である、(日干・本人)は雨雲となり、この丙を隠す事で調節、

利用して忌甲木の成長の抑制する事で人生を切り開いて行こうとするが

癸の通根の月支子の蔵干は 時支の亥はである。

日干癸は、丙が側干であり月支子の蔵干は癸で(空気中の湿気)霧のようなもの

時柱の癸は、時支亥との関係が深く亥の蔵干は壬(地上の水)で、

時干癸は壬を強める雨・雨雲

元享利貞は60歳以降(時柱)始めて、癸は丙を隠す事ができ楽になる

と言う形になっている。

※忌の甲(傷官)、忌の丙(正財)の関係は苦労を現し(自転車操業の可能性)

※大運を主体に、元享利貞の見方を取り入れる事で運勢の深読みが可能になる。

 

< 命式から見る性格など >

 丙の正財は、甲の傷官を逆生、傷官は行動性で仕事も現す。丙は惜しみなく

甲木へ愛情を注ぐ形(財→傷)、仕事への投資を惜しみなくする人で

儲け主義ではなく(財欲より名声欲の強い人)事業拡大がこの方の夢である。

月干(社会環境・仕事)丙財は寅や未を還流し甲傷(年干=父親、傷官=仕事)に

通じており父親の事業の後継者の可能性がある。

(後継者で無い場合でも実業家の命でありホワイトカラー向きではなく 

自営業などの可能性は大きい)丙は強く忌財でケチ、事業への投資は惜しみなく

するが 私生活では金銭的に厳しい人の可能性。

日干喜癸―強忌財の関係は、丙の干渉心は強く、出しゃばり、同じ事の繰り返しが

多く印星の透干も無い事から 工夫が見られない。

日干癸の負けず嫌いは、月干丙に対して対抗意識の強い人

※まとめて、日干癸の人は静が基本ですが、地支は子亥である事や 

その他の干関係・通変星との関係で、一見大人しそうには見えるが 

人の意見を聞かず 命令的な口調、一歩的で強い干渉やサービスで時に

迷惑がられる事があり(統率力弱い) 日干癸は強く丙(太陽)や逆生甲木の

性格から大人しい人とは言えず、ワンマンな人である。

丙甲は言葉の表現に熱が入り 作業行動は遅れがちとなる

又 統率力弱く動力活動は自身頼み印星の透干無く計画性は乏しく準備から

完了迄の時間が人並み異常にかかり遅れがち〔要領の悪さ〕。 

仕事には拘りが無く 繊細さに欠け、実業家としては厳しい命式ですが、

日干癸は強く、雨雲、霧で行動は活発で積極的で働き者、自身は要領の悪さは

気にならず「動きさえすれば、何とかなる」と思っている人。

< 命式 >

癸キ 癸キ 丙ィ甲ィ    

亥△未ィ子キ 寅ィ   

 癸 

< 大運 > 

A(印比劫)喜=庚壬癸

B(食傷財官)忌=甲乙丙(5歳=丁)(15歳=戊)(25歳=己)(45歳=辛化水運)

干5年 支5年で見ます。

 

5 15 25 35 45 55 65 75 85 95

✓ ✓ ▲ △ × △ ◎ ✓ ✓ ✓    45歳丙辛化水

丁 戊 己 庚  壬 癸 甲 乙 丙    年運←己庚辛壬癸 

才 官 殺 印 倒 劫 比 傷 食 財

丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌    年運←甲乙丙丁戊

〇 △ ✓ ✓ △ ✓ ✓ ◎ △ ✓

 

〇5歳丁(偏財)運は 忌財運 Bを丁寅未で3強め、甲寅を洩気し丁を強め癸を

弱めて忌運 行動性(甲)を弱め 丁(忌財)を強め 癸(本人)を弱める 

年齢は5歳健康面での出費の可能性、命の問題はない。

〇10歳丑運は、喜の癸を強め喜運

〇15歳戊(正官)運は、日干癸と絆神強化の干合戊は三倍 戊3未でBを

4強め忌運 年齢的に成績不調。

〇20歳寅運は、△の亥を支合で△運

〇25歳己運は 年干忌の甲を合去 命式は日干癸5 対 丙(偏財)3 となり

喜忌変遷で忌運。火(丙・陽干)と水(癸・陰干)のバランス的にはほぼ取れているため

迷いが生じやすくなり仕事の要領は一層悪くなるが 

仕事には恵まれただただ忙しい時期と推測して

〇30歳卯運は、忌の甲を強め忌運。(卯は木の専気)

〇35歳庚(印綬)運は、庚は0支の印綬でAを1強め喜運のはずですが、

甲の逆尅にあい却って刃こぼれ、丙には尅を受け 癸とは錆の関係 

命式の干との関係が悪く0支である事も含め印星としての役を果たせず

段取りの悪さが目立つ時期。

〇40歳辰運は、癸甲を強めるが甲木が良く育つ為忌運 何事も見かけを

重視 中味のまずさを言葉でカバーする傾向の時期。

〇45歳辛運は、月令は水(癸)で 辛は丙と変化の干合で化水運 

丙は壬に大運の辛は癸に変化 命式は次の通り

癸癸壬甲  ←(大運癸)

亥未子寅  

  癸

壬癸3干 (月令は陰支 丙は3倍 癸は1,5倍(3) 2支 合計(8) 甲は(4)  

A8 対  B4  喜忌変遷(壬癸は忌 甲は喜となる)水は癸壬の冲天奔地 

癸(雨霧)は壬(地上の水 川や海)を止め処も無く増やし命式は大きな変化となり 

甲木(傷官=行動性や仕事)は浮木そして流木で不安定となる。

建禄格で人の意見など取り入れる事は無く、人がしている事を見て(壬の劫財) 

面白そうだと思いやって見るが(癸比肩の強まり)、仕事でのでの失敗(命式での

変動で忌運)など。このような時期は欲をかかない事が一番大事となる。

(命式の変動大きい時はとりあえず忌運)

〇50歳の巳運は、△時支の亥と冲 亥巳双方無作用で△運

〇55歳の壬(劫財)運は、癸で壬は強まる 喜のAが1の強さで強まり喜運のはずが、

水の冲天奔地 甲の浮木と丙と壬癸による迷いで仕事は不安定でとした。

45歳からの大きな変動がこの時期まで響く可能性。

〇60歳午運は、忌の丙を強め忌運。午は火の専支。

〇65歳の癸運は 雨雲を強め忌財(丙)を隠し喜運。元享利貞60歳以降恵まれ、

大運も最高の時 思いが叶った時期です「よう働いたな 自分ながらようやった」

と満足できる時。年干 日干 時間は時支に帰宿 跡取りはすでにいます。

時支は喜忌普通の跡取り。

〇70歳未運は、忌の丙甲を強めBに2プラスで忌運。現役を退いても口出しが

多く嫌われやすい傾向。

〇75甲(傷官)運 忌の甲を強め忌運 年齢的に健康で見る。

この方の五気は、木=4 火=3 土=1 金=0 水=5 五気は月令も

加える。金が0で最も弱く 木がこの時期1プラスで5 金は甲木によって

暗尅をうけ 金の呼吸器系を患う可能性がある。

〇80歳申運は、忌の巳と冲で申巳無作用となり忌の丙を弱め喜運 

心身共に楽で性格的にも穏かな時期。

〇85歳乙(食神)運は 金が木の暗尅(逆尅)にあい忌運 

調候的には75歳より辛い時期となり 年齢的に寿命の可能性あり。

〇90歳酉運は、酉は閑支で、酉は金の専支で乙運を無地過ごす事が出来れば 

この時期呼吸器系の症状は多少落ち着くでしょう。

〇95歳丙運 100歳の戌運は 忌の丙を強め忌運 

この時期も金を暗尅呼吸器系の症状の可能性 

※五気は金0と弱く、持病の可能性があり、痰や咳 風邪を引きやすいなど

※健康は忌の集合体とも言われ、この方の場合甲の肝機系 丙の循環器系

などがそれに当りますが、弱すぎる金は 常に暗に強い甲からの逆尅と丙からの

尅を同時に受けている為 甲運、丙運は呼吸器系の症状の方が

より出ると推命した。今回はあまり推命の対処にされない

暗尅に触れてみました。ご研究ください。(和珞)

 

参考文献:平岡滴宝監修 平岡咲子著「あなたの運命のすべて」

平岡滴宝著「平岡滴宝訳 干支体象詩」「子平学・四柱推命法深書」

「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞の鑑定例 No48  2018/08/24 )

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子峰院研修生 和珞の鑑定例No47

依頼主は80歳前後の母親 依頼主の年齢を考慮し運の良し悪しでの

鑑定をしましたが 後日「息子の様子がおかしい」と再度の鑑定依頼でした。

失敗経験の鑑定です。依頼主の多くは気休めの鑑定を望まず、厳しい鑑定で始めて

納得して頂けるのは何故でしょうか。皆さん切羽詰まっての依頼です。

結果、いかにしてその人生を切り抜けて行くか、人生計画を練ろうとしています。

そのお手伝いができるのであれば こうした失敗は許されるものでありません。

以後慎重な鑑定を心がけるようにしています。

 

< 命式・男性 >  

時 日 月 年    生月2月(春)

傷   比 殺    庚2干0支  (2)

癸ィ庚キ 庚キ 丙ィ   癸1干(辰子)2支  (3) 

未ィ子ィ寅ィ辰ィ   丙1干(寅未)2支  (3)

己 癸 甲ィ戊    日干2 対  傷殺6

        格名 内格傷官 (身弱)

 

< 命式の喜忌 >

用神取得法は、日干と傷官・偏官との差は内格扶抑法の範囲、日干は側干の

癸(傷官)の影響を最も受け 格名は内格傷官 又日干庚は2干0支と弱く身弱傾向。

Aグループ(日干)とBグループ(傷官・偏官)はAの方が弱く喜、Bが強く忌となる。

 

( 命式の喜忌 )

忌=丙癸 丙癸の通根の 辰・寅・子・未

喜=庚

 

< 命式から >

格名から、内格忌の傷官であるが日干・比肩は弱く性格的には、人見知り程度。

日干2干の庚は負けず嫌い、0支と弱く(大人しく気弱)庚(鉈)2干は打ち合い

双方の刃は傷ついている。癸の忌傷官の通根の地支、辰子の蔵干は癸で空気中の

湿で霧などで日と月干に影響を与えているが、側干の日干により影響を及ぼし

2干の庚は錆

(得に日干の錆は強い、忌の傷官の質の悪さ)で口下手、不器用

年干の丙の忌殺は、2月春で年柱朝方の太陽、光は日干まで届き湿(錆)の軽減の

役目をしているが、側干である月干により影響を及ぼしている為、

錆の状態は月干より日干の方が強い、目上の人達(丙=偏官=太陽・一歩的で強い)

は、日干(本人)を良くしようと係

わるが、身弱で不器用な日干は要求に応じきれずにストレスを抱える。

身弱で丙に軽減された癸(忌の傷官の性格)は殆ど出ないと見て温厚

丙は庚(鉈)に1干2支の強さで暖かみを与え優しい人

日(本人)・月(ライバル・仕事仲間)干を比較は、日干の方が癸影響を受け錆が

強くどちらかと言えば月干の方が優れている為、

負けず嫌いの性格にはストレスの原因。

癸(傷官=仲間・友達)の関係は錆で、すっきりせずストレスの原因。

よって身弱の庚は 忌の丙殺・癸傷の影響を受け、社会的にストレスを受け

やすく2干は時に声を荒げる事がある

(※この様な方は 第一印象から評価、要求度も高く 成果を見て段階的に評価、

要求度も落ちていくタイプ。)

丙=偏官・殺(きっちり屋)は、癸=傷官(自由思考)と日干(本人)を制御。癸と丙は

バランスが取れてどちらの性格も出にくく迷いが生じる(飽き性)。ストレスと

迷いで職を転々と変える。月令は甲 行運甲は2倍辰未、4の強さの甲忌財を

切り倒す大きな夢がある(財欲は強い)が、傷つき身弱の庚金では、

おおきな苦労が伴い力不足の可能性。

(仕事は精神面や財欲の為 サラリーマンより、自営業を好み 

親の財力で色々商売を手掛けるが失敗)

 

< 大運 >

※身弱で、丙(偏官=殺)と癸(傷官)のバランスが取れた命式、身弱が原因で

丙と癸がバランスが崩れる時期は、強い干(丙か癸)の影響を受け軽い鬱状態

になり、仕事も疎かになる傾向で精神面、経済面とも苦しい時期となり干での

喜忌は次の通りとなる。精神面を重視しての鑑定です。

 

( 大運干の喜忌 )

喜=なし    

忌=壬(沈金)・癸・甲・乙・丙・丁・戊(時干癸を合去)・己(汚金)

庚(相尅)・辛(年干丙を合去)  

 

< 大運 > 

※基本、干5年・支5年で見ます。

 

 6 16 26 36 46 56 66 76 86 96

▲ ▲ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓

辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚    年運ー壬癸甲乙丙

敗 食 傷 財 才 官 殺 倒 印 比

卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子    年運ー丁戊己庚辛

✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ▲ ▲ ▲ ▲ ✓ 

 

〇6歳の辛運は、年干丙(偏官)と合去の干合で年干丙は無作用となる為 

命中の湿による錆はひどくなり 忌傷官の性格が目立つが身弱で内向性が

強まる程度。忌の(偏官)地位無作用で大人しく不器用で目立たない子供、

成績は振るわず。

内格日干比2 対 傷3とバランスが取れ運は良いが調候が悪い為▲

〇11歳の卯運、卯は命式では閑支 しかし行運の甲(乙は庚を合去)には寅卯辰と

木局で喜の庚を暗尅で忌運。

弱い庚が暗尅にあい大人しく、健康面では大腸経、呼吸経の調候の可能性。

(お腹の調子が何時も悪かったと伺う)

〇16歳の壬運は、忌のB(食神)忌運であるが癸と壬・辰子は冲天奔地で錆の軽減、

庚は沈金気味で大人しく親の言う事を聞く時期でもある。しかし 壬癸の食神・

傷官は自由を好み 大学は親元を離れ地方都市の大学へ、20歳大学を休校し声優を

目出して東京へ。丙庚、癸庚 二つの音色は、声優は適職の可能性があるが、

身弱の性格は目的達成の邪魔をする可能性。一年休校の後母親の勧めで大学へ

復帰し卒業する。後に母親は「大学卒業に拘り過ぎて、技術を身に付けさせる

事を疎かにしてしまった。」と仰っていた。庚―壬が強ければ沈金 

又、洗金の調候も出る為二つの象意で見る必要性。

〇21歳辰運、26歳癸運は 忌の癸を強め忌運。

癸の傷官運は庚金の錆が強まり周りが見えにくくどうしたら良いか判らず

判断力の鈍りと自信損失、現実では親元に残り親頼み。

〇31歳巳運は、庚と丙を強めるが 火尅金の地支で庚を弱め忌運。

不安定な本人を父親(丙)はあれこれと干渉して責める。実家に居づらくなる。

〇36歳甲運は、忌の偏財運 月令甲 陽干同士で二倍 辰寅未3支が通根して

Bを5強める、Aは2 Bは11 格名は 内格から外格従財となり命式は大きく

変化、二本の鉈(1本なら諦め)で強い忌の甲木を何とかしようともがき事業を

計画そして失敗。彼女と巡り逢い(女性は、男性に取っては財)実家を出て

同姓する。その後、彼女は子宮癌を患い子供のできない体となる。大きな出費。

※相談は母親からこの頃の事でした。これからの二人の行く末と

彼女についてでした。母親は伴侶と逢わせて貰えないとの事。

本人だけの生年月日時で解るかと言う事でしたが、やってみますと返事。

伴侶は日支の子。子は水の専支で汚れが無く付き合いに打算は無い。

子は側支寅と未の蔵干火に尅され気弱で似たもの同士

火と水のバランスが取れ異性への興味は人並みだが、身弱自分からは

声をかけられないタイプ 女性側から母性本能をくすぐられ声をかけたと

推測(世話女房的)命式の中では 庚以外は、丙癸と関係し本人に取っては、

付き合えばストレスの原因となる人ばかりだが、子は性格が似ている、

打算が無いところに一番落ち着く相手で別れる可能性は弱い

(現在も結婚はしていない) 又母親(年支辰)と子は癸を強める同志で、

逢えば徒党を組み辰は子を助けたくなる筈だが 本人は徒党を組まれて癸での

干渉はストレスとなる為逢わせないでいる可能性。それを 母親に伝える。

〇41歳からの午運は (※子と未は害の関係 午運では解冲解合になり冲の関係は

生じない)忌丙を強め忌運 仕事内容の辛さに退社を希望したが受け入れて

もらえず我慢するがストレスが原因の鬱になる。再度の鑑定依頼、見直しです。

上記のような大運となり喜運が殆ど無い大運となったが 母親は始めて納得した。

しかし、身弱ではあるが、癸と丙のバランスが取れている為 

鬱はひどくはならないはず。

今後も転職を繰り返すと思われるが、それは仕方ない事である。

〇46歳の乙運は、月干の庚を合去する。日干庚は、丙忌の偏官 癸忌の傷官に

挟まれストレスは一層強まる傾向、月干(社会運)庚は働き盛り仕事変化も現し、

この場合は、殆ど仕事が出来ずに稼げない時期の可能性。

〇51歳未・56歳丙・66歳丁運は忌の火を強め忌運 

庚を弱め 軽い鬱状態の可能性。

〇人生で一番良い時期は 庚に地支が通根して強まる時期ですが、

61歳申・71歳酉・81歳戌運では、申は忌寅と冲で丙を弱める。

酉戌は忌の辰を支合・冲で癸を弱めるが、丙火を弱めれば癸の作用が強まり、

癸水を弱めれば丙火の作用が強まり▲とした 

亥運も寅と支合で丙を弱め▲。夫々の運で軽い鬱状態

〇91歳亥運は、寅と支合で丙を弱める。101歳子運は、癸を強める。

どの運も命に係わる様な事は無いが、86歳己運は汚金で痴呆症などの症状から

始まりもしかしたら・・です。比較的長寿の可能性があります。

 

 

( 子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No47  2018/08/15 )

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子峰院研修生 和珞の鑑定例 NO46

 この命式は、平岡滴宝著 子平学・四柱推命法深書より。推命偏丁日からの命式です。

本文に忠実ですが、性格・壬丁化木運・月令乙にポイントを宛てて見ました。又、戊己

(土)と丁 そして乙の関係は洩気で土を強めるのか、木尅土で土を弱めるのかで推命は

180度分かれる事とになり間違った判断が下される事があります。そこにも重点を置い

てみました。

< 命式・女性 >  生年月日 1929・4・12 酉時

時 日 月 年 

食   傷 食    

己ィ丁キ 戊ィ己ィ      丁1干(巳)1支  (2)

酉ィ亥ィ辰ィ巳キ     戊己3干(辰)1支 (4)

辛 壬 乙キ 丙     日干2 対 食傷4

                                内格扶抑法 傷官 (身弱)

 

用神取得法は Aグループ(日干比劫印)  Bグループ(食傷財官)の比率は内格の範囲で

「内格扶抑法」。日干より食傷の方が強く用神は食神か傷官のどちらかになる。

食神は2干と多いが傷官戊は、丁に取っては釜戸や炉で丁火に覆いかぶさって護丁作用

(丁火の安定を保つ)が強く、用神は戊の「傷官」。 

 

< 命式の喜忌 >

この命式は日干と食傷だけで成り立っている命式だが、両神成象格では無い、

両神成象格は日干と財だけ、日干と官だけの場合を言う。この命式は内格扶抑法で

AグループとBグループのバランスを重要視する。よって Aが弱く日干丁とそれに通

根する巳が喜、Bの食神=己・傷官=戊それに通根する辰は忌 

Bの水(官)支亥(閑支)と金(財)の地支酉(閑支)は忌となる。

喜=丁 巳     忌=戊己 辰亥酉

 

< 月令乙について>

この年の四月の節日は五日 辰は節日より12日目迄の生日の人は月令は乙、

それ以降の人は戊となる。この命は12日生まれ、節日より8日目で月令は乙。

月支辰は忌の土に通根して忌だが、月令乙は陰干 行運の乙は1,5倍となり亥辰が通根

で乙の偏印(倒食)はAに3,5プラスされ Aは5,5 Bは4で喜忌変遷となり忌だが、

乙は辰亥の水支で丁の火に洩れにくく戊己を強めない 却って辰が乙と戊己に還流して

木尅土の形で忌の土が弱り喜とした。(甲運は年干己を合去)

 

< 命式から > 

己土も戊土と同じく護丁作用をするが 己は丁火を下から受ける燭台やコンロの様なも

の この命式の場合は日支亥(蔵干は壬)からの抵抗力である。戊己双方使いこなし要領

の良い人。食傷の行動性は自分の得になる時だけ、多趣味表現方法は言葉が主体とな

る。日干(本人)丁火は巳に1支と弱く 戊己は辰に根を持ち泥土(水分の多い土) 辰は側

支の巳(火)の影響受けているが、命中辰と亥の水支が強く

戊己泥土での護丁作用は丁をうとくする為 臆病

性格は自身を守る傾向が強く言い訳上手、月令は乙で言い訳には愛嬌があり戊は月干の

社会環境透干で丁の逃げ場所、社会環境の人達はその言い訳を受け止めてくれる

忌運では、忌の食傷でもあり上記の事からズルさが加わり、自身の立場が悪くなれば人

の悪口を言い、拡大表現されある事が多く人に理解されにくい。

 

< 初運の出し方 > 

女性 年干は陰干で順行

節日5/6(節日は次の月) 誕生日を入れて計算する。 

(30-11+5)÷3=8 8歳運  

大運の干支の順序は、月の干支の次の干支で始まる。

(命式)

己丁戊己   

酉亥辰巳   

  乙

< 大運 > 

命式はBグルプ(食傷財官)が強く忌、A グループ(日干印)が喜のはずですが、

癸(殺)は忌の戊を合去で喜 大運での喜忌は次の通りとなる。

喜=甲乙丙丁癸 

忌=戊己庚辛壬 壬は化木

大運の印 〇=喜運  ✓=忌運  △=現状維持変化は少ない  

▲=現状よりやや悪いが何とかなる

 

8 18 28 38 48 58 68 78 88 98

△ ▲ ▲ ✓ 〇 〇 〇 〇 〇 ✓

己 庚 辛  癸 甲 乙 丙 丁 戊    丁戊己庚辛

傷 財 才 劫 殺 印 倒 劫 比 傷

巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅    壬癸甲乙丙

〇 〇 △ ✓ 〇 〇 ✓ ✓ ✓ 〇

 

〇8歳からの己(食神)運は 忌の土を強め忌運、しかし( 食神の性格は、人の好き嫌い

がなく 愛想良く他人に理解されやすい 。傷官の性格は、人を選り好み 

気分にむらがある為人を傷つける言行が目立ち人に理解されにくい) 

この時期、己の食神の性格が強く出るため 人に理解され易く多少生き易くなる傾向。

〇13歳からの巳運は、忌の亥(閑支)と冲で喜運 亥は水支でもあり

日干(本人)は楽になる。

〇18歳からの庚(偏財)運は、庚は巳酉が通根して忌のBに3プラスされて忌運ではある

が、護丁された丁火で庚鉄は鍛錬され、亥で冷やされ錬金に近い状態となり賢い対応で

失敗が少なく人に理解されやすく▲とした。この様な時期は良い出会いがあったり、

仕事に夢中になれたり、大運の始めに目差した事は大運五年の内に達成の可能性は大き

い。この方は食傷の透干と財運で自立、そして看護師を目指した。しかし 

忌運忙しく、仕事の報酬は安価で本人に取っては大変な時期となる。

(苦労の末に結果を得る)

〇23歳からの午運は、日干丁に通根しに喜の日干を強め喜運。気力を強め勤務先の医師

と恋愛結婚、出会いは庚運だったでしょう。

〇28歳からの辛(偏財)運は、巳酉が通根して忌のB 3プラスで忌運ですが、

丁巳は柔らかい辛を尅せる為△ 収入は少なく経済的に苦しい時期となるが

お金は回り何とかなる時期。

〇33歳からの未運は、丁と戊を強め△変化は少なく現状維持。

〇38歳からの壬運は、月令は乙木で、日干丁と運の壬は変化の干合で化木 

日干丁は乙に運の壬は甲の変化し 甲は年干己を合去する命式は次の通りとなる。

己乙戊      日干乙は、月令は陰干で1,5倍 辰亥2支 (3,5)

酉亥辰巳     (偏正財)戊己2干 辰1支  (3)

  乙      日干3,5 対  正偏財3 内各両神成象格 

日干が忌 財は喜となる。変化での運は、変化をしないままを見たりするが、

変化の見方の方が、幾人もの依頼人に聞いた結果運命的に合致し、

現在では変化を重視している。

本文によれば、夫の浮気があり色々悩まれたが、気弱になるだけでなく、生活の恨みつ

らみの小言(財の干渉心)を相当言われたとか、結果的にお金の流失(喜の財戊己を日干

乙が尅す)があった、恐らく慰謝料などではなく、ストレス発散の為の浪費で、

後に後悔「チョット使いすぎてしまった」する程度の浪費(日干と財のバランス)でしょ

う。又、運での壬=正官は、根本的原因であり女性に取っての伴侶である。

〇43歳から申運は、年支巳と支合し日干を弱め気苦労が絶えず、

38歳から47歳の10年間は人生で一番辛い時期。

〇48歳から癸運は、年干忌の戊(傷官)を合去で喜運。湿った戊が合去で無作用となれば

己の燭台だけになり 弱い丁は落ち着き気楽で穏かな時期となり、人生で一番良い時期

となる可能性がありますが、忌の年干の見極めが必要になります。 

〇53歳から酉運・63歳の戌運は忌の辰を支合・冲で弱め喜運。

〇58歳から甲運は、年干の己を合去して喜運

〇63歳から乙運は、辰亥が通根し忌の土を尅し喜運

※48歳から25年間は、喜運続き比較的穏かで生き易い時期ですが、忌の年干に要注意。

〇73歳からの亥運は、年支巳を冲し丁を弱める。体質的に心臓、

血行不良の健康的不安と精神的な弱まりが心配な時期で、寿命の恐れ。

〇78歳から以後 丙子 丁丑と火運 水運と上下10年運で考える時、

亥運を無事超えれば100歳前後の寿限を向かえられます。

医学の進歩や自身の意欲によって可能性は大いに期待が持てます。

※大運は干と地支を五年運と見る方法と 縦の干支を十年運と見る方法があるが、

基本五年運で見た上で十年運も見る 

尚且つその前後も見て運の流れの様子を見た上で判断をする。

 

( 子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No46  2018/08/05 

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