子峰院の子平学・四柱推命( 総じて定説言うは即ち死法 )

「時来たらば寒谷にも春が来る」とは、滴天髄の清濁論中の言葉ですが門下

仲間はこの言葉が大好きでよく口にします。次いで好きな言葉は渕海子平の

総じて定説を言うは即ち死法」ですが、一緒に勉強中突然仲間はこの言葉を

発します。滴宝先生も講義中には唱えていましたから皆肝に銘じていたのだと

思います。

               

平岡滴宝著 秘本 子平溝廣論より

推命の極意を一口にですか・・・。それは難しいお尋ねですね。

とりあえずいくつかの言を挙げて見ましょう

(その中の一言です)

渕海(淵海)子平は言う

総じて定説を言うは即ち死法、すべからず格局に従い、喜忌これを推しいつを

とるべからず。

干旺は旺の気を求め余りあるものに備え、干旺ずれば衰運にゆくがよろしく

干弱ければ旺運がよろし。

十二運、神殺も喜忌を推せば、妙在をしるすその通変は神の如し。

 

(意味)

全体的に命式や運がこうなっていればこうだと言い切ってしまうのはあまり固定観

にとらわれすぎです。

推命法は、ともかく外格内格によって、干支の喜忌をはっきり知って判断

すべきです。

内格の場合、弱い干は欠点となりますから、強くなる運にめぐる時が当然良いと

言わねばなりませんし、又強い干支に対しては、これを抑える運が良くなります。

(補注、外格の場合、格を構成する干がより強まる運が良くなります。)

吉星、凶星、十二運、神殺などもそれぞれ喜忌がありますから、それに従って

推命をすれば、色んな象意を示す通変星や神殺などは、神の啓示にも似て

いることに気付かれるでしょう。」

 

 ここで少し渕海子平について書きたいとおもいましたが、何を書いて良いのやら

さっぱり頭に浮かびません。そこで滴宝先生の著書「子平学 四柱推命深書」を

調べますと十数か所の項目で「渕海子平」の名を見る事が出来ました。

そこで一から学び直すつもりで一項目ずつ読み主な内容をA5サイズ30シートの

ノートにメモ書きしてその内容把握に努めてみました。

 

渕海子平の原書は、南宋時代、徐公升(東斉)氏の編纂によるものですが

それ以前に徐大升氏は渕源定眞論(通変星が使われている)を書き残し

徐居易氏は五代十国時代(907~960年)の末期、基準となる生年の干を

日干に変えたと言われています。

渕海子平は編纂書ですから、それ以前の多くの先人方の論を多く取り入れた

書ではないでしょうか。滴宝先生が書かれた歴史的内容から、渕海子平は

子平学の起源を一まとめにした書では無いかと勝手に解釈しております。

深書で滴宝先生は「現在的な四柱推命の起こりは五代の徐居易氏の頃と

言っても良いでしょう」と書かれております。

上記の様に、三氏の徐氏は歴史的には 徐居易氏が最も古く、次いで大升氏 

後に公升氏となります。

著書の中で先生が、渕源渕海と書く理由を御理解頂けたのではないかと

思います。

話は本題から随分と逸れてしまいました。本題へと戻る事にしましょう。

定説を言うは死法」、1000年もの昔子平学や四柱推命の起源の頃に

この言葉が同時に生まれている事から、子平学の基本精神と言っても過言では

無いとか思います。

       

上記二冊の渕海子平関係の本は、滴宝先生から頂きました。

次いで

干旺ずれば衰運にゆくがよろしく干弱ければ旺運がよろし」の言葉ですが

内格を示唆ているかも知れませんが、外格であっも数字的になんとか

外格を保つ命式があります。

Aの外格従旺・従強なら日干類や印星がもう少し強く、あるいは児・財・官の

何れかがもう少し弱ければ良い命式や

Bの外格児・財・官格なら、日干類がやや強い、ないし児財合官の強さが

物足りい命式がありますが、

そうした命式には従〇格としますが、旺衰強弱運で外格としてしっかり

調節される時期は苦労の末の幸運ですから良くなります。

 

しかし、渕海子平が書かれた頃は、格の数は多く人の数程?あったそうです。

 

十二運、神殺も喜忌を推せば、妙在をしるすその通変は神の如し

二人の師は「十二運・神殺は使わない」と言う割に知識は豊富で、

喜忌で教わりノートに書き残していますし、時々そっと使っております。

その頃でも喜忌の考え方は重視していたのですね。

使わないと否定はちがいますし、使わないと尊重も違います

使わないその理由を、師はキチンと説明してくれました。

 

私の場合はそうした占術を真剣且つ熱心に勉強をしていませんから

批判や不定の術を持ちません。むしろ尊厳尊敬しております。

上記 渕海子平の言葉は占い師としての心構えの1つとして

肝に銘じております。

 

↓(子平学・四柱推命の歴史)

https://sihoin-waraku.hateblo.jp/entry/2020/10/06/111607

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

              「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/05/11 )

 

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