平岡滴宝先生の著書は、十天干の詳細な考え方使い方の具体的な説明
は主に、劉基伯温氏の滴天髄、張神峯氏の十天干体象全編論の他
元理賦(今で言う反生反尅の理)等の中国の原書類を参考に書かれております。
先生の説明は理象だけではなく、その殆どが実践によるものです。
さて、今回、私は反尅について挑戦してみたいと思います。
<反尅について>
反尅とは字の意味如く「反対に尅す」で良いと思います。
ですから「尅の関係」が元になっています。
尅の関係は、この世界では何方もよくご存知だと思われます。
「木は土を尅し、火は金を尅し、土は水を尅し、金は木を尅し、水は土を尅す。」
反尅とは
※木能克土,土重木折。
木は土を尅すが、土が重ければ木は折れる。
※:火能克金,金多火熄。( 熄-消える )
火は金を尅すが、金が多ければ火は消える。
※:土能克水,水多土流。
土は水を尅すが、水が多ければ土は流れる。
※:金能克木,木堅金缺。
金は木を尅すが、木が堅ければ金は欠ける。
※:水能克火,火炎水熱。
水は火を尅すが、火燃え上がれば水は熱くなる(蒸発)。
徐大升氏の反生反尅の理の反尅です。下線の部分が反尅になります。、
現在の子平学・四柱推命は「生尅制化」乃至「生尅制洩」が重視の様ですが
滴宝先生は、反生反尅も重視されていました。余談ですが徐大升氏は北宋の
時代で、神峯氏や伯温氏の明よりはるか前の時代になります。
悪戯でこの様な文を載せましたが、土が重くなれば、金が多くなれば
即、木が折れたり、火が消えたりするわけではありません。
尅す側と尅される側の強さ加減で徐々に折れたり消えたりの現象が現れます。
反尅も、剋・制・洩の現象と同様に段階を踏まえると
考えた方が良いでしょう。
何んとか踏ん張れるから、踏ん張りの状態が揺らぎ、お手上げ状態の様に
強さによって象意を捉えて推命した方が良いでしょう。
又、反生反尅を推命に活かす為には、命式上天干の力量を測らなければ
ならない事が殆どです。
天干の力量で力関係を知る事ができれば、その人の心理や通変星の力関係や
本人と六進や社会環境の人達との力関係と、そこから生じる心理や
行動等を読み解く事が可能です。
又、尅す側が日干なら、尅される側は財星に当ります。つまり通常なら
弱い人からの反撃の様なことが起こる可能性を疑ってみて下さい。
その場合、ご本人の心理や態度は反尅の具合で異なってきそうです。
又、仕事への容易・困難・器用・不器用にも係わってくるかも知れません
仕事量に対しては、処理能力等も推命してみてはいかがでしょうか
上記の反尅の殆どは、天干の力量によるものですが、十干の干関係では
反尅になる定まった干関係があります。よく知られているのが
金は木を尅すですが、辛金と甲木の関係は反尅、辛が尅される側となります。
命式は色々あります。御研究の程を
鑑定は、依頼鑑定で実例です。
< 命式・男性 >
時 日 月 年
財 財 財 月令-甲 季節-春
壬 己 壬 壬 干合・冲・支合無し
申 未 寅 戌 己1干2支(3)
甲 壬3干1支(4)
A3 対 B4 格名-内格正財格
己は喜 壬は忌になります。命式は男性です。
「水強多ければ、土は流れる。」と申しますが、一見「水多土流」に
見えますが、さて、どうでしょうか?
壬水は強そうですが、己土も戌未の2支の通根がありますから己は
流れてはいませんが、運で壬が強まる時期はどうでしょうか?
大運初運は10才、癸から始まり、壬を強まます。(冲天奔地)
学校へは、遅刻や欠席は多かっものの卒業を果たしております。
<大運>
※丁運は化木となります。
90 80 70 60 50 40 30 20 10
〇 〇 〇
辛 庚 己 戊 乙 丙 乙 甲 癸 壬癸甲乙丙
亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯 丁戊己庚辛
〇 〇 〇 〇 〇
寅 寅 未 申 戌 戌
↓

〇卯と辰運は、支合・冲で戌を弱めます。この時期年支の戌元機を
弱めるのは堪えますが破格は起こりません。
高校は公立高校を卒業しております。
〇甲運は、日干と絆神強化の上に月令で旺じられての忌運、運的にも厳しさ
を感じます。
幼少期から青年期にかけては知的障害を言われたそうですが
私は運の悪さだけを主張いたしました。
しかし、彼はこの時期に係わらずフォークリフトの免許を取得、大した免許では
無いと言われそうですが、何か「これ」と言った仕事に就かないと自身は周囲の人
に軽くあしらわれるからと考えついたのがフォークリフトの免許でした。
免許の格付け云々より、この時期にあってこの精神力と判断力の良さを
買いたいと思います。
※月令甲は、正官。
配送センターに就職、フォークリフトの他、まだAIが現在の様に普及していない
時期、仕分けや保管等の他事務仕事等多種の仕事をこなしました。
現在は、フォークリフトのみの作業です。
勿論酷い忌運、特に人間関係には苦労されたようですが、2支の根を持つ
日干己は何とか乗り切れる事を意味していました。
同居の両親には、職場の愚痴は多かったようでした。特に同僚達の仕事の
要領が悪く、指摘しても改善してくれない。の様な内容が多かったそうです。
― ※この様な時期、愚痴の内容は真逆の事があります。 ―
〇現在は丙運、35才からの巳運から午運までは喜運、愚痴もか
なり少なくなったようです。
〇丁運は、化木運となり運の丁は乙、年干壬は甲と化し月令に旺じられて木の
干は相当の強さになります。この時期は環境の変化に加え健康も見るべきです。
忌運です。
〇55才未運からは再度喜運は続きます。
その後も大して悪くはありません。苦労を知っている方程、その後の良い
時期を感慨深く味合い、感謝を忘れません。
素敵な人生の予感が致します。
この命は、大運では一度も己土は壬水によって流れる事は無かったと
推命致しました。踏ん張りが効いた命式です。
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2026/03/21 )
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