命式は日干己に比肩・劫財に対し 乙の偏官 その差は乙が0,5だけ強くほぼ
バランスの取れた両神成象格、乙の方が強く忌 日干(本人)は0,5だけ強い乙を
いかに調節するかで人生が決まりそうです。0,5の差は変格や喜忌変遷を
起こしなかなか喜運となりません。彼女は40歳前後、
野菜ソムリエの道を考え依頼を受けました。
子平学 四柱推命 運命学
< 命式・女性 >
劫 比 殺 戊己3干(辰)1支 4
戊キ 己キ 己キ 乙ィ 乙1干(卯辰)3支 月令(陰干)1,5倍 4,5
辰△卯ィ卯ィ巳△ 劫比4 対 偏官(殺)4,5
戊 乙 乙ィ丙 格名 内格、両神成象格
< 命式の喜忌は >
用神取得法は 内格扶抑法でAグループ(日干比劫敗印) Bグループ(食傷財官)の
バランスを重視する。この命式はAがBよりやや弱く喜 Bが忌となる
よって 日干己・比肩己・劫財戊は喜。
偏官(殺)乙と乙に通根する卯2支は忌となる。
年干巳は天干のどれにも通根せず(閑支)で△。乙と戊己に通根する辰は△となる。
< 基本的な性格 >
乙の偏官は元気で強く己土を尅し自制心はよく利いている。日干己は比肩が月干に
あり競争心強く負けず嫌い。時干戊の劫財は協調性や融通性があるが、
戊己と乙とのバランスは反発心あって負けん気の方が勝り
思い通りに生きるタイプ。
< 命式から >
月干己の比肩は、月柱は社会生活でライバルや仕事仲間 命式の真ん中に
線を入れると月干の己は年干の強い乙(草花)に尅されている。日干(本人)は
時干の戊が後ろ盾となっている 月干己より日干己の方が優位である。
月干己は年干乙と日干己の間にあり関となって日干己を年干乙の
尅から護っている。又月干の己は、行運での甲と合去の干合となり
日干との絆神の干合の大きな変化から護っていて、
日干(本人)を救い助ける役立つ人達である。
日干は優位で実権者・上司・経営者。役立つ月干己はスタッフ、
依頼を受ける取引関係者等の可能性。本人は統率力があり以上の結果から
経営者向きの人と観た。この方の生きる手段は、劫財戊の透干と辰の通根で、
手法は色々柔軟で応用力がある。
60歳までは時支巳の蔵干丙の印綬も使い几帳面で丁寧な仕事も出来る人。
年支(母親)は閑支(天干に通根していない)で、本人との繫がりは無いかと言えば
そうではなく、己の蔵干は丙で印綬 子供の頃は勉強がし易い状況を作ったり
生きる為の知恵を授けてくれたそうです(生涯の宝物で忘れてはいけない事が
沢山ある)。巳の蔵干丙は年干の乙(父親)を生助で助けている反面 蔵干の暖かい
辛(行運で庚は乙を合去、この場合は辛を使う)で本人に口出しの多い
父親を諌めて、父親からの当りを和らげる役割をしている。
< 相談内容と結果は >
相談内容は、野菜ソムリエの資格を取り、農家と提携し直送の野菜を販売しながら
野菜料理を提供する店を開きたいと。それは、時間とお金の投資で、途方もない
冒険だけれど何とかなるだろうか・・との相談。
野菜ソムリエとは、野菜の専門家である。選びぬかれた食材である野菜(乙)を
使い人の健康のための料理を提供したいと。彼女は言う「食育」と。
野菜を乙と考えれば、乙を丁寧に扱い送り出す方法は上手い手段と考え
「適職」、又経営者向きでもある、其の他、何点かの問題点を伝え背を押した。
戊己己乙
辰卯卯巳
卯
< 大運 >
4 14 24 34 44 54 64 74 84 94
忌 喜 忌 忌 忌 忌 忌 喜 忌 忌
庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己 年運→己庚辛壬癸
傷 食 財 才 官 殺 印 倒 劫 比
辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 年運→甲乙丙丁戊
忌 △ 〇 〇 △ △ △ △ △ 忌
< 大運より >
〇4才からの庚運は、年干乙を合去し天干は日干比劫だけの命式となり、
内格から外格へ破格となり忌運、自制が効かず我がままで行動的になるが、
戊の協調性や妥協性は残る。年干は父親を意味し父親の変化を観る。
年干は月支卯 日支卯 時支辰に根を持ち時支辰は天干すべてに通じて
関係している、特に時支に帰宿し関係してる為父親との関係は持続的で強い、
乙は忌であるがバランス上喜忌の変遷が多く喜の場合もありお互い持ちつ
持たれつの関係、 よって庚運五年間の一過性であると観る。現実には家を新築の
後 父親は職場を変え怪我をしての養生期間が長く家計が苦しかったとの事。
〇9歳からの辰運は、乙と土に通根で△
辰は2支となり泥土が増し人間関係では苦しい時期の可能性。
〇14歳からの辛(食神)は、辛に巳が通根忌のBに2プラスで忌運となる筈が、
辛と乙は、食殺の関係(喜忌を分けなければならない場合多い)で
忌の乙(草花)を辛巳の暖かな鋏で、乙の状態を気遣いながら鋏を入れる状態
(分に合ったやり方)で辛は喜運となる。象意は思慮深く(頭脳)繊細な気遣いで
(性格)で成果を挙げる。希望の高校へ入学が叶った。
〇19歳からの巳運は、巳は閑支で命式には変化は無く△、しかし巳の蔵干は
丙(太陽)、乙(偏官は女性に取っては伴侶)の地支 卯や辰の蔵干乙(草花)を強め
結婚二女を儲ける。
〇24歳からの壬(正財)運は、忌のBグループ壬辰2プラスで忌運。象意は乙(伴侶)は
浮草で不安定 己は濁壬(財の汚れ)。現実では伴侶は仕事を嫌い遊び
生活費をいれず、 生活は婚家(農家)に頼るが不満がつのり離婚へ
裁判沙汰となるが解決は長引く。
〇29歳からの午運は、午は閑支で命式には変動は無いが、午の蔵干丁(地上の火)で
乙の地支忌の卯を弱め命式はバランスが取れ喜運。
現実では離婚は成立し親権を得た。付き合っていた彼と再婚へ
〇34歳からの癸運は、時干の戊を合去で、喜Aが1マイナスで忌運、
表面はつくろいながらも 二女を連れて舅姑・小姑と同居
慣れない環境に気遣いで苦労する。一男を出産。
〇39歳からの未運は、未は乙と土に通根するが、未の蔵干は乙丁己で
木火通命喜己を僅か強め喜運。日干気力が強まり仕事を持ちながら家族の為に
将来を考え、野菜ソムリエになりたいと、それには時間とお金の投資が
必要となる。 彼女には大きな冒険で迷いが生じ依頼に訪れる。
〇44歳からの甲運は、月干喜の己を合去で忌運 しかし日干と干合すれば
強化で甲は三倍で、日干己を尅すよりはずっとましであるが、月干は社会生活で
仕事を離れる可能性。喜の月干である為それまでのお付き合いは大切にした方が
将来の為になる。現実では姑が寝たきりとなり介護しながら野菜ソムリエの
学校へ行き資格を取る。
〇49歳からの申運は、年支の閑支である巳と支合命式に変動無く△。
スーパ等にレシピー提供や地方紙で紹介される。テレビでの料理番組からの誘い
経歴をつける為に引き受ける。多くの農家の方達や仲間の協力を得て、
県庁所在地に吟味した農家直送野菜
の販売所を兼ねた、野菜料理の店を苦労の末に開店した。
〇54歳からの乙運は、忌の乙(偏官=地位)を強め忌運。
64歳からの丙運は、巳1支が通根Aに2プラスバランスはAに傾き喜忌変遷で忌運
丙は命式の忌の乙(偏官=地位)を逆生する。どちらの運も地位を落す可能性で、
仕事の失敗に注意となる時期。命式に食傷は無く
印星は年支の巳(蔵干は丙=印綬)だけに頼っている。年柱の作用は60以降弱まり
、仕事は時干戊のやり方で、印星食傷の丁寧さが命式に欠けているため
60歳前後からの仕事の粗雑が気がかりな運となる。
〇59歳からの酉運 69歳からの戌運は月支の卯を冲・支合で無作用にする。
卯は時支の辰とは害の関係 卯は月支日支にあり、辰は冲・合で無作用となる
可能性は弱い 辰は乙と土に通根し△であるが日干などの土は3干に対し
地支は辰1支で支えている状態 辰が冲・合で抜ければ象意は、
倒れる=失敗や自身損失に繫がるのを卯は救っている為それ程悪くは無い。
※54歳から73歳までは、乙(偏官)の変化である 偏官は伴侶を意味し
54歳乙運頃から定年退職を迎えた伴侶が経営に加わるため、折り合いをつけるのに
(優位に立ったり要求に答えたり)気苦労の時期となる可能性。
〇74歳からの丁(倒食)運は、巳が1支通根でAに2プラス喜忌変遷で忌運ですが
丁は乙を洩気する関係 洩気(乙を弱める)は卯の地支
辰は水支でもある為洩気は少く洩気とそうでない部分がある、
洩気は僅か土を強め喜運、経営の順調を意味し夢が叶う時期の可能性。
〇79歳からは子水支で閑支△ しかし、水は己に取っては財
時支に辰(水支でもある)があり小金を抱えている可能性。
〇84歳戊 94歳己は土を強め喜忌変遷で忌運 わがままなおばあちゃん。
〇89歳亥は乙 忌の乙を強め地位を落すは完全引退の時期となりそうです。
天干すべて時支辰に帰宿している。跡取り時干戊は喜 時支辰は喜忌にあり
子どもそして孫と経営は受け継がれていく可能性は充分です。
( 子峰院 推命士・和珞の鑑定例 No45 2018/07/25 )
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