高校生の中頃、将来と精神面でお母様からの相談でした。精神面では以下の
如くで「お母様には甘え易く他人には言えない事でも、
話しやすいのだと思います。ストレス解消になっていますから聞き役に徹して
あげて下さい。心配は要りません反骨精神があって頑張りのきく人です。
お家から一歩外に出れば案外シャッキとして仕事も頑張っている筈です。」
と伝えました。
四人兄弟三番目で唯一女の子の彼女は、家族全員に大事にされている存在でした。
子平学 四柱推命 運命学
※月令木(甲) 年干丁と月干壬の干合は化木 壬は甲 丁は乙に変化
< 命式・女性 >
時 日 月 年 1987年2月(節日以降)生まれ 本年32歳
官 劫 比
甲キ 乙キ 季節は、寅月(春)
庚ィ乙キ 壬 丁 甲乙3干(令)4支(局)プラス1 (10)
辰キ 未キ 寅キ 卯キ 庚1干(強化)3干0支 (3)
戊 己 甲キ 乙
A(日干比劫)10 対 B(官)3
日干は陰干、月令は同気の陽干で羊刃格
AはBの三倍以上で、用神取法は専旺法(外格) 格名は外格弱従旺格
よって 日干印比劫敗が喜 児(食傷)財官は忌となる
喜の干=壬癸甲乙丙 忌の干=丁戊己庚辛
※丙は、喜の甲乙を逆生と忌の庚を弱める二重の効果があり、喜とした。
< 命式は >
〇年干丁と月干壬は干合の関係、月令が木(甲)で化木
年干丁は乙に月干壬は甲に変化する。
〇月令計算は、月令甲は陽干で天干の甲を二倍にし 陰干は1,5倍にする。
乙は2干で3 甲は1干で2 合計5 地支は寅卯辰の方局がそろい
1プラスで4 未が1支 地支の合計は5 甲乙の天干と地支の合計は10になる。
※日干と月令が同気で方局が揃っているが 正官庚は強化の干合で3の力が
あり曲直一行得気格にはならない。
〇日干乙と時干庚は干合の関係、絆神強化の干合は、日干乙はそのまま、
時干庚は三倍の強さになる。
※強化の干合は生涯続き 例え行運で乙が巡っても、
庚は合去とはならず木気が1増すだけ。
< 性格は >
日干乙に甲の劫財の透干の人は、気心の知れた友達・家族と一緒の時や
一人の時は乙(草花)で、普段は甲(木)で本心を隠して社会生活を送る
(社会生活と私生活の二面性)事が多い。
庚は強化忌で強く上司や目上の人等 (庚=正官) に注意や指図を受ける事を嫌い、
チャンとしたいと言う気持が強く「私はチャンとしているのに
あの人がチャンとしないから・・・」の様な言葉が特徴、
よく気がつき律儀で堅苦しさを感じる人である(正官)。
格名は外格従旺、日干乙は比肩の透干あって通根の地支多く負けず嫌い、
庚強く日干比劫も強く、決して庚に従う事は無い。社会生活の甲に庚は偏官(殺)の
出方で人当たりはきつく、口が災いして人間関係のトラブルがストレスの
原因となる事が多い。(忌の偏官・殺)
※正官と偏官の両方の性格。
負けず嫌いで頑張り屋の性格は、人生の波乱に対しても抵抗力があり、
見かけの気強さはかなりのもので、顔つきに表れ厳しい顔つきとなる。
時干庚に対しては、不安・不満・反発・緊張・恐れ等の複雑な気持が入り乱れ、
1人きりの時や甘えられる人と一緒の時は落ち込みが激しく、
ごく身近な人には自然と愚痴をこぼす事が多くなる。
気分の浮き沈みが伺え精神的に不安定な人である。
日干が強いばかりに庚に従えず 反発心が強く生き方の不器用さに
繋がり苦労を伴う。それは、外格従旺に対して庚の疵が強すぎるからでもある。
「春は金を入れず」庚金を嫌い、ストレスが多い命式です。
< 大運 >
97 87 77 67 57 47 37 27 17 7
〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇 〇
壬 辛 庚 己 戊 丁 丙 乙 甲 癸 →(年干)甲乙丙丁戊
印 殺 官 才 財 食 傷 比 劫 倒 ←天干の通変星
子 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯 →(年干)己庚辛壬癸
✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 ✓ ✓ 〇 〇
寅 卯 卯 寅 未 ←冲・合命式の地支
< 大運は >
幼少期より32歳までは喜運続き 料理専門学校へ行き調理師の免許を取得。
人間関係の問題で数回転職 その後学校給食関係の会社へ正社員として就職。
命式は、「庚乙甲乙」甲乙の大小沢山の食財を、三本の包丁(強化の庚)で
切る形は、手早い仕事で調理師は適職と言えるでしょう。
A10対B3の命式は、食傷財官の行運での割合は、内格になり外格破
格運になり忌運。(丙は上記の通り)
又破格運(内格)の時、この命式はA(日干比劫)が強く忌 B(正官)が弱く喜になる、
よって甲乙=忌 庚=喜 この場合、喜の庚は日干比劫の制の役目をする為、
日干は反発心を持ちながらも賢い対応(要領の良さ)となる。
〇破格運の丁運は忌運、卯寅未の洩気に対し水支である辰は洩れ過ぎを防止、
サービス・行動性(遊び・仕事)の過剰を抑え忌運であっても害は少ない。
〇破格運の戊財運は忌運、戊は強い甲乙に尅されるが、辰に養われて元気で
辰を根に持たない命式に比べて被害は少ない、
しかし甲乙は強く成果の割には財に結びつかず ストレス解消や他の事でも
出費は免れず、稼ぎより出費の方が多くなる時期。
〇67歳からの己運は、月干の甲を合去忌運 土台を失うような厳しさが伺え、
身の回りの変化や、ストレスから体調を壊すなどの調候が考えられる。
〇77歳からの庚運は、年干乙を合去この年齢での年干の変化は、影響は少なく
庚がそのまま命式に影響するよりは、はるかに良く現状維持程度となる。
〇この命式で、大運で最も悪くなる時期は庚が強まる時期であるが、
庚運は上記の通りである。地支では庚に通根の丑巳申酉戌であるが、
上記の大運で巡る申酉戌運は冲・支合で木気が弱くなっている、
この場合も庚が地支で強くなるよりは甲乙の根が多く、
木気が弱くなる方が調候的に良い。よって直接庚が地支で強くなっての
忌運の時期は、32歳からの巳運だけである。
〇今年32歳になり、年運は32己亥・33庚子・34辛丑・35壬寅・36癸卯。
人生で一番苦しい時期の可能性がありますが(最近では本人からの相談もあり)
彼女はこの運を承知しています。彼女には伝えています。
「五年後の丙(太陽)運は貴女に取ってライト。上手くいけば
それまでの努力に良い評価が出る可能性があります。
その時期を物にするには この五年間をどう乗り切るかに懸ります。」と
この時期は人の意見に振り回され、自尊心の強い彼女は傷つき不満をためる
傾向が強く自分の気持に正直になる事が肝要でその為には
「何時も、自分はどうしたいのか、自身の気持とキチンと向き合うべきです。」
と助言をしました。
< 結婚について >
正官の透干や辰の地支 水1火2と水火 共にある程度バランスが取れ、
結婚願望のある人です。正官(庚)は女性に取っては異性、日干乙は強化の庚には
恐れや警戒心がありあまり好きではありませんが、
サービス精神は月支(社会)・日支(伴侶)に気が向き可能性は充分にあります。
早ければ34歳の丑年。大運巳は庚を強め、丑は日支の未を冲で動かし
日干類を弱めている為、庚正官に従う可能性はありますが
この酷い忌運での結婚は、私としてはお薦めでは
ありません。できれば丙運の時期を待っての方がベストかと思います。
大運40歳代は四十の転角期となって、その後はどちらにしても制約の多い人生と
なりそうですが、目的意識が強まり仕事はやる気満々です。
< 余談 >
乙甲乙の形は、活花や庭の木や草花 それを大きな鋏(庚)で調節は
新派のフラワーデザイナーや庭師の様な職業でも良い。
そうすればライト(丙)の運を必ず手に出来、後の運も苦労があったとしても
より満足のいく人生になったのではないかと思います。
今後趣味にしてもストレス解消になるでしょう。
子平学 四柱推命の基本
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( 子峰院 占い人・和珞 2019/07/19)
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