子峰院 和珞の鑑定例123

今回の命式は、木2・火3・土2・金3・水3、割に五気のバランスが取れた命式

で「中庸で良い命式」と言われる方も多いかと思います。

19才大運は、乙運に入ったばかりの頃稀に観る良い成果を挙げましたが、

性格的な事から「この調子が何時まで続くのか」とお母様からの依頼でした。

結果は下記の通り、オブラートに包み報告をさせて頂きましたが、

もっと具体的に聞きたいとの事、意外にも

お母様からの声は「さもありなん」でした。

こうした命式は、年運でもチラホラ様子を伺わせますが、それは忌運での事

しかし、話によれば喜運続きにあっても年運には波の幅があったようでした。

 

< 命式・男性 >

時 日 月 年     月令-乙  季節-春

才   殺 官     丁1干2支(3)

庚ィ丁キ癸ィ壬ィ      庚1干2支(3)

戌△丑ィ卯ィ午キ     壬癸2干1支(3)

戊 己 乙ィ丁

 (A3 対 B6) 扶抑法・内格 扶抑用神-正官 格名―内格・正官格

月支卯と月令卯は、変化の原因となる為忌とした 

       病=丑 元機=午

 

< 命式分析 >

五気は木-2 火-3 土-2 金-3 水-3と割りとバランスが取れた命式

癸と丁は強さ的にも激の関係、他人にやられればやり返しすが、

庚との関係で揺らぐ事を嫌い、対人関係は消極的、仕事は一匹狼を好む。

判断は、瞬発的で良し悪しは別として速さがあります。

午と丑は害の関係折り合いは悪く、丑戌は無恩の刑 

卯戌は冲(側支でない為冲は成立しないが、その象意で)

丁と丑の蔵干癸や辛との相性悪く、

家庭環境・社会環境の複雑さを伺わせています。

 

< 大運 > 

丁・戊運は化木 壬は甲 丁は乙に変化 下記説明

✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 ◎ 〇

99 89 79 69 59 49  39 29 19 09

癸  辛 庚 己   丙 乙 甲 

殺 印 才 財 食 傷 倒 劫 倒 印

丑 子 亥 戌 酉 申  午 巳 辰

✓ × ✓ △ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 △

  午    卯 卯   午     戌

 

< 大運では >

 依頼は19才、大運は乙運で時干忌の偏財庚を合去で抜き、A3 B3と命式の

バランスが取れて非常に良い時期 お母様からの依頼でした。

この命の場合は、火を強める甲乙丙丁やそれを強める地支運は喜運、

38才まで良い時期になります。

しかし、39才から変化の乙運から未・戊運53才までの流れが非常に気に係り

上記の様な命式分析をしました

 

39才から大運は丁運ですが月令が木の為、壬丁化木

年干壬は甲 運の丁は乙となる。運の乙は庚を合去、命式は丁3

 甲(令)4 癸2となって(A7対B2)格は内格から外格へ破格運、

日干より印の方が強く「外格・従強格」、命式は大きく変動して忌運。

 

命式の変動が大きいほど、それに比例して人生の変動は大きく

なり決して良いとは言えません。

 

未運は年支喜の子を支合忌運、母親と行動を共の可能性は大。

 

( 男女関係と伴侶そして子供 )

「日干丁と時干庚や丑との関係は女性好き、結婚する、しないに

係わらずくっついたり離れたりの状態、結婚や離婚の可能制は

常に付き纏う。伴侶丑は年支午や月支卯や時支戌との相性も悪く 

それらの象意で見れば子供を産んだとしても置いて出る可能性からと、

月支卯との関係からとで伴侶はなかなか活発で自由奔放の可能性有り。

又、子供は成長すれば家を出て行く可能性があって、音信不通はありえ

ないものの父親とは距離を置く可能性。」

 

39才の乙運の格名は従強、甲の印綬が最も強く 続く未運は喜午との

支合運共、母親と同伴何かにつけ頼られたり頼ったりの可能性。

 

49歳戊運は、月干癸を合去すれば、年干壬と日干丁は化木、日干は乙、

年干は甲に変化、命式は大きく変化して忌運。

日干劫は甲乙(令)5,5 正官庚3となり、格名は「内格正官格」ですが

劫財甲と庚との調候は、気持ちが荒(すさ)む様な出来事を暗示。

、日干の変化と命式の変化から

環境の変化や心境では進路変更が伺われる。

 

さて54才から申運は、忌の正財を強め忌運 己運は忌の食神運

2支が通根、暗に庚忌財をも生じ強め、手段のまずさで成果は上がらず

心身共に疲れる象意。

その後は酉・庚と忌財を強め、戌は卯と支合で無作用 次は辛と再び

忌財庚を強めます。

どうやら49才戊運の心境の変化と時干庚で見れば、お金儲けに走りそう

ですが悪い結果が推測できますし心身の疲れも伺われます。

事業や投資は禁物ですが日干の強さと一途さは

人の意見や忠告を聞き入れず、運に流される道をたどる可能制は大です。

だとしても、それも人生!

 

< 最後に >

 普通ここまでの推命は必要有りませんが、大運の連鎖から見てこの命の

場合、元運の六親などからの紐解きが一番推命し易いと思い行いました。

推命の糸口を探るには、色々な手段を持ち合わせた方が便利です。

 父親の事は書いていませんが、運では大きく係わっている事が度々あります。

推命には入れるべきですが、同門や本を購入して頂いた方々の為、

このブログではあえて綴っておりません。悪しからず御了承のほどを。

 

 

( ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳   「新訳・滴天髄」 「神峰通考・干支体象詩」

平岡滴宝著   「改訂版 あなたの運命のすべて」

       「子平学・四柱推命法深書」 「秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2022/02/01 )

 

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