子峰院  和珞の鑑定例114

 彼女は「あげまん」、この様な方を伴侶に迎える人は将来有望ですが、

彼女は伴侶に対し、少々焼きもち焼きで干渉過多気味 

この方と長期間折り合いをつけられる人は、哲学者の様な人かもしれません。

と言う事で、夫婦はお互いの努力で添い遂げられものではないかと・・・?

                         (無断転載禁ず)

 

< 命式・女性 >

時 日 月 年      月令-申  季節-秋 

殺   財 才       巳申-無情の支合

丁ィ辛キ甲ィ乙ィ      辛1干1支 (月令)

酉キ亥ィ申 巳       甲乙2干1支

    庚キ         丁1干0支

 A(日)2,5 対 B(財官) 4   用神法-扶抑法(内格)            

               格名 内格 羊刃

              Aが弱く喜  Bが強く忌 

,< 命式は >

 辛は柔らかく傷つきやすい物に例えられ、日干(本人)辛に取って、丁は無根で

あっても怖い相手 甲とは逆尅傷付くのは辛で嫌な相手 双方に挟まれた辛は、

甲乙丁との差もあって身弱、言いたい事もあまり言えず、どちらかと言えば

大人しく臆病、よって強い干渉心(財)は、あれこれ理想を求めながらも諦める

事多く、不満として残る。「弱い私に意地悪をしないで」の気持ちは口にせず、

怖さからゴマすり、持ち上げ上手!

しかし、1支持ち月令に旺じられた辛は「弱くして弱からず」

何とかしょうと頑張る。

 命式は、日干は喜、月干・時干・日支は忌 「忌神転々と責める」 ですが、

さ~て、推命はいかに平岡滴宝ワールドと参りましょう。

                                  

< 命式の特徴 と行運>

 今回は対比によっての推命になりました。

毒は甲と亥  元機は酉 

巳申は支合でなければ喜の辛に通根、よって無情の支合 解ける時期は喜運

辛は己で汚される事を嫌い、丁で弱められれば軟弱となり怖い相手、

しかし丁は、無根で辛の性質冷を救う。己運は甲を合去、己土がまともに働く

よりまし又、木は陰陽甲乙が透干、甲が合去となっても変格・喜忌変遷も起らず

禍としては少ない、この様に災難は天干が救い、禍が少なく徳の多い命式。

この命の辛は、小刀程の強さになり甲木に傷ぐらいは付けられますが

年干の乙が甲に蔓となって巻きつき守ろうとすれば、太刀打ちできず

傷付くのは辛思い通りに行かない時は甲(社会環境の人達)に小刀・針の様に

チクチクと小言をぶつけても叶わない相手である。

辛に取って丙(運)も絆神強化となって怖い相手であるが、この時期乙は甲木の枝・

葉となって日陰を作り辛を守り禍は少なくて済む。

この様に救いのある命式は、現実でも困った時には

誰かが救いの手を差し伸べてくれる徳がある。

チクチクと小言は少なめ、持ち上げ上手を活かし、

 〇長いものには巻かれろ

 〇寄らば大樹の陰 

が良いでしょう。 ただしこの様な性格の方は、特に忌運では人に使い走りの

様に利用される事が多くなりますが、注意をすれば「弱からず」ですから

自身の力で避けることは可能な筈です。

 

< 大運 >

94 84 74 64 54 44 34 24 14 04 (庚運は化金、年干乙は辛に変化)

✓ ✓ ✓ 〇 ✓ 〇 〇 ✓ ✓ ✓ 

甲 癸 壬 辛  己 戊 丁 丙 乙  

才 食 傷 比 劫 倒 印 官 殺 財 

午 巳 辰 卯 寅 丑 子  戌 酉

✓ 〇 ✓ ✓ 〇 〇 〇 〇 △ 〇

  亥 酉 酉 解     解

 

< 大運のポイント >

29歳亥運から、忌運から喜運への転角となります。

〇亥運は、巳申の支合を解き喜運。水支である申亥は暗に忌の丁殺を弱め

女性に取っての婚期。喜運であるが、巳は忌殺を強め、亥は忌財を強める為

多少擦った揉んだの挙句、自身の思い通りになる可能性。

〇54歳の庚運は、月令は庚(金) 年干乙と干合、化金となり、年干乙は辛に 

運の庚はそのまま A=庚辛3干(令)酉7  B=甲丁亥は3 で喜忌変遷の忌運

この時期は事故・病気・揉め事が考えられますが、年干の変化に日干と時支が

巻き込まれています。この間は実家の人達(特に父親)子供・本人と一緒の

行動は極力避けた方が良いかも知れません。

しかし、喜運の間にあって後を引く様な結果は免れそうです。

〇69・79歳の卯・辰運は、元機の酉を抜き、年齢の事もあって健康面の

被害は免れないでしょう。

 ※59歳寅運も巳申の支合が解ける時期です。喜運ですが寅は木火を

 還流しますから推命を要しますし、助言が必要となります。

 

 

滴宝先生からは、この命は「情が無い」のが気懸かりと習っています。

「情が無い」とは、喜怒哀楽の全てが自分中心

精神的に苦しい時、相手が自身の思うような対応が無ければ、批判をしたり

陰口を叩いたり、酷い人は頼んだ仕事が思う様な出来栄えでなければ

約束を破り報酬を踏み倒す等で、相手の苦や努力を理解できず無視したり

で 裏切り行為がわりと平気でできる人。

又、自身が良い時は、人の苦しみを理解できない人の事で、

本人はそれが普通の事と思っている事から、信用を落とす結果になります。

この方は弱い丁に救われ、其れほど「情無し」ではありません。

 これに当てはまらない貴方は、情無しではありません。

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 最後に

日支(伴侶)は忌で気にかかりますが、上記の様に亥運で結婚すれば以降は

喜運が続き、忌の日支(伴侶)と忌の偏官(女性に取って伴侶)は、命式上

良い役目も果たしています。本人の人柄と大運から「あげまん」の可能性で、

伴侶は、結婚当初は大した人でなくても年数を重ねる内に

かなりの立場の人になる可能性は大です。

もちろん推命上、数点の助言と提案はあります。

この命式は忌財が透干、しかし30歳頃から喜の比劫印にめぐる

                     「富の羊刃格」です。

 

< 子峰院のブログと鑑定書 >

 ブログは、「帰納と演繹」の帰納に、鑑定書は演繹に当たります。

 鑑定書は多くの帰納によって導き出されたものですから、

ブログと鑑定書には大きな違いがあります。

ブログは、帰納のほんの一部分です。

鑑定書は、多くの帰納によって導き出された結果をまとめて書いています。

    

 

 (ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「新訳・滴天髄」「神峰通考・干支体象詩」

平岡滴宝著    「子平学・四柱推命法深書」「秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2021/08/07)

 

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