子峰院の子平学・四柱推命 ( 日干と食傷の反生・逆生を考える )

 先日、出先で十数年前身内数人のご依頼頂いたご婦人に久しぶりにバッタリ

遭い、立ち話をしてしまいました。依頼ご本人のその後の情報を頂きたいなと

ズルイ考えが走ったわけです。特にその方の弟さんはどうしているだろうなと、

気になっていました。ご本人と対面鑑定の主な依頼内容は、「離婚したばかりで、

最愛なる娘をさんを妻が連れて行き、その娘さんとの縁が途切れてしまわない

だろうか?」でした。

命式では、伴侶と子供の不仲が出ていた事から、「縁は途切れる事はありま

せん。」と報告をしたのは覚えていました。その後が気になっていた事から

この時がチャンスとばかり聞き耳を立てたわけです。娘さんは数ヵ月後に彼の

元に助けを求め彼が育てる事になったそうです。その数年後には出会いがあって

再婚をして二人の娘さんに恵まれ、三人娘の父親になり子煩悩で子供達も父親子

で「あの頃はあの二人は可愛そうだったけど、今は楽しくやっています。」と

良い話をしてくれました。

再婚?その話はしたかな~と脳裏を走る。急いで帰って鑑定書の下書きノート

をひっしもっしで探し見ましたが、出会いについては触れていませんでした。

彼は、その時点では再婚を考える余裕は無かったのでしょう。

ま~、間違っていなかった事に一安心でした。

鑑定結果の不備、これは私に取っては一番心配な事案です

さて、本題に参りましょう。

 

反生・逆生とは、)一言で生の干関係が反対に作用する事です。

解り易い関係では、木と火の関係は、木は火を生じる

関係ですが、丙(太陽)は木(甲・乙)を育成する場合が多々あり、これを反生

とか逆生と言います。枯れの場合は制や酷い場合は尅と考えて良い

でしょう。日干と食傷では通常喜忌が異なるのが基本ですが、例えば

日干木に対し丙の食傷が反生となる場合、木に丙火が荷担する訳ですから

日干木が喜なら食傷丙も喜になり、忌の場合も同様の見方をする事が

多く有って、運では命中の忌神を弱めれば喜運、喜神を弱めれば忌運と

推していく事になります。この例は案外見易いと言えるでしょう。

 

丁と土(戊・己)の関係は、丁火は土を強め生の関係ですが、

神峰通考 干支体象詩の丁火詩曰の最後の一節に「旺比一爐衰一檠」

と、「丁が強ければ爐(戊)か良く、弱ければ檠(己)が良い」と言っています。

護丁作用(丁←土)の事を言っていますが、師は自身の鑑定経験からも、

土が丁を護るには大義名分(何から丁を護るか)が無いと、護丁の作用を

怠る事が多々あると仰います。そこに庚金が加われば土は通関用神の作用、

或いは土生金となって洩気に洩気が重なり丁火は弱りぱっなしとなり

土は無い方が「まし」な事もあります

又、木と丙の関係同様、丁が日干で戊・己が食傷の場合喜忌が異なるのは

通常ですが、護丁作用がある場合喜忌は同じか命中他の干との関係上

土は喜忌を兼ねる事になります。護丁作用のある命式とそうでない命式

では喜忌が違いますから、運でも喜忌が異なる訳です。

ですから、この場合は護丁作用があるか無いかを見分ける必要がありそう

です。又、幾種類かの大義名分の違いは性格の違いでもあります。

「火多土焦」や「土多火晦」等の言葉があり、丁と土の関係もなかなか

面倒な関係の様です。見謝りは人生計画を狂わす事がありますから

此処は慎重に参りたいと思います。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

         「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/04/14 )

 

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