子峰院の子平学・四柱推命( 鑑定例・家庭内暴力 )

家庭内暴力」等と聞こえは良く有りませんし、耳や目を背けたくなる事

案ですが、私の場合この様な事柄から耳も目も背ける訳には行きません。

何故ならこの様な案件での依頼も少なく有りませんし、関係の無い事案でも

人生の流れから知る必要が有る場合もあります。又暴力は仕掛ける側であって

不本意ながらの場合長年苦しんでいる方がおられます。

私共は精神カウンセラーの様な専門家では有りませんが、一歩踏み込めない

原因がそこにある場合は(意識する事で、先の人生が多少でも良くなる効果

の期待を込めながら)支障の無い範囲でお尋ねしています。

 

この方の場合も思う事が有りまして、確認の為に訪ねてみました。

「失礼ですけど中学生の頃、家族の誰かを虐めた覚えがありますか」と、

あ~と思い出すようにして答えてくれました。「母親と弟には可哀想な事をして

しまって、大人になって平謝りでした。」と、頭を搔き搔き話してくれました。

< 命式・男性 >

時 日 月 年     干合・支合・冲無し

殺   官 才     月令-卯 季節-春

丙 庚 丁 甲     庚1干1支 (2)

戌 寅 卯 午     甲1干(令)2支 (5)

戊 甲       丙丁2干3支 (5)      

 

A2 対 B10 (身弱) 用神取法-専旺法  格名-外格、従官格

  喜の干・支=甲・丁・丙・午・卯・寅  △=戌

  忌の干=庚 

 

< 命式は >

 水気は全く無く 甲は月令に旺じられ燥木の甲は丁によく従い強い丁を

より強め、日干庚金は、両側から強い火に攻められ弱っています。

日干2に対し官財は10、身弱の外格、専旺用神は強い丁が側干の甲に尚

強められている事から丁(正官)とし、格名は外格・従官格としました。

よって忌の干は日干の庚 忌の地支は有りません。Bの従格としては疵が

少ない命式になります。

戌は庚を支えていますが火の丙丁と還流どちらかと言えば火尅金の働きが

有りますが庚を支えている為△としました。

木火が強く気ばかりが焦り、金は弱く尅され水気は無く体力はそれに対して

追いついていけないタイプですが、命式のままですと庚金は火に素直に従う

事が出来ますし、丁の力量からは頭の良い人です。

 

<  大運  >

90 80 70 60 50 40  30 20 10 0

〇 ✓ 〇 〇 ✓  ✓ ✓ ✓ ✓

丁 丙 乙 甲 癸 甲 辛 庚 己 戊

官 殺 財 才 傷 食 敗 比 印 倒

丑 子 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰

✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 △ 〇

  午 寅 卯 卯 寅 午     戌

 

< 大運は >

☆金を弱める時期は喜運 強める時期は忌運

☆木や火を強める時期は喜運 弱める時期は忌運

☆40才~の壬運は、化木運壬は甲に月干丁は乙に変化 乙は強化

 

〇生まれた時から忌の印星(戊)運は、甲木は燥木で戊印を尅す力が有り

ませんし、なにより幼少期本人はそれを意識する時期ではありません。

〇辰運は、火と金を支える戌を無力にしますが割合的には外格を強め喜運。

〇己運は、年干喜財を無力にしA2対B5は内格になり破格は忌運となり、

親元の喜財の変動は、父親は祖父母から独立するが仕事は安定せず経済的

な苦労が続く、本人は同居の祖父母の家を家族共々離れて転校、経済的な引

け目と学校に馴染めず苦しむ、巳運は火と金を強め破格傾向は巳運へと尾を

引きます。十年間の内数度、母親と弟に八つ当たりがあったそうです。

虐めをしかける側としてはよく身旺の人が取り沙汰されますが、

 

平岡滴宝先生は、著書である「子平廣論」で、

低年層におけるコンプレックスは、命式の身弱内向性だけで論じること

は無理です。人格形成が未熟な時代ですからよく命式を推さねばなり

ません。虐めを仕掛けること事態もコンプレックスの現れです。」と仰って

います。

 

自制心の強い人ですから行動の後には後悔、其の気持ちは何時までも

忘れ得ぬ思いとして心中深く止まり苦しんだのでは無いかと思います。

40才の化木運に養子として迎えられ結婚をしていますが、長続きせず

数年で離婚をしています。「その後が知りたい。」との依頼でした。

この頃は、財テクで稼いだそうです。

離婚の原因は聞いていますが書けません。

ただ、外格Bの従格の場合どうしてもここぞと言う時の押しが効かない

場合があります。外格の場合、滴宝先生は「ある種の挑戦」と申しております。

この命の化木運は、運の甲は月令に旺じられ、乙に化し強化・月令と

2の強さの日干庚に対して、財星は異状に強まっています。

此処まで書けば、象意も結婚相手がこの方に取ってどのような人なのか想像

がつくかも知れません?。

〇癸運は、無根霧の様な物で強い火が癸を尅しますから大した事があり

ません。用神は格名の丁ですが、運の癸に対しては丙が対処します。

加えて申・酉・戌・亥・子と上記の様に命中の1支を無力にするだけ

で変格を起こしませんからこれらの時期も大した事は有りません。

〇甲・乙運は、喜財を強め喜運。

〇丙運は二丙となり忌運。

 

晩年は、火気が強まり甲乙も丁を強めますから、水気が全くない命式と

しては早い時期からの健康管理には勤めて欲しいものです。

上記でも、体力の弱さを書きましたが、それが原因で無理をしない仕事

の選択と、自身が指図する立場よりも、指図を受けての仕事の方が向いて

いる事等もお話させて頂きましたが、よく心得ている様でした。

「再確認」の言葉を頂きました。

現在では、弟さんの事業を手伝っております。

この世界では用神重視ですが、その使い方には具体的な説明を

受ける必要があります。私は一応気には止めていますが、巡る運の干支に

対しての仕事は用神以外の天干or地支にさせる方が有効的な時が多々有り

アドバイスは有効的な干の通変星で、地支ならその暗蔵の通変星等でさせて

頂いていますが、命式と運次第で色々と使い分けています。

イジメを受ける側としては、よく身弱を言われますが、身旺の方の依頼

も沢山承っております。

大運はあまり良いとは言えませんが、進行具合は人生の底から徐々に

良くなっていますから、大運の流れとしては悪くはありません。

           

< 子平学・四柱推命の豆知識 >

 子平学の大運は、五年運無いし十年運で見ます。加えて年運でも見ますが

五年ないし十年の期間は長いものです。ですから安定して吉運OR凶運と

言う事は略(ほぼ)有りません。

吉中凶を含む」「好事、魔多し」等と言われ、こうした現象は年運以外

でも起ります。それを知るには夫々の干関係や天干の力量と巡る運も同様に

その現象はを推して見て行くことになります。現象的には起り易い時期や

外格(専旺格)等も割合的には多いかと思います。

じっくりと命式と大運を照合して行く必要があります。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/10/12 )

 

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