期待とは反対に厳しい残暑が続いて、仕事を抱えての体調管理にはホトホト
手を焼いてしまいました。
それを言い訳に九月の最終のブログは手を抜いてしまいました。
又ぐうたら根性が働いてしまいましたが、ぐうたらばかりですと鈍い頭が一段
と鈍さを増します。サッ!バックした思考から少し前進しましょう。
< 通変星と干関係 >
子平学・四柱推命の通変星は、推命上最も欠かせないものです。日干を中心
として日干と同じ星を比肩、他の九干にも夫々に通変星名がつけられます。
星と言っても実在する星では無く、意味を判断する上での分類記号です。
通変星で表すこの分類法は、人間の心理的な働きを的確に現しています(性質)。
ですからこの記号(通変星)判断は基本中の基本で、推命には欠かせませんし
判断ができなければ夫々干関係の象意は発生しません。例えば、辛と戊の関係は
日干と印綬、日干と傷官、正財と偏官(殺)、正官と偏印等々(もっとありますね)
の関係がありますが 夫々の象意は干関係よりもまず通変星関係の違いから生じる
ものです。
例えば、辛は宝石や非鉄金属に例えられ戊は対比で山に例えられ、辛に取っては
産出される母親の様な物です。又庚と戊の対比では金の原石に対して戊は産出され
る山ですが、辛が日干なら戊は母親の様な印綬 庚が日干なら戊は偏印、倒食等と
呼ばれます。辛戊と庚戊の干関係は同じ様な物ですが、通変星の印綬と偏印の象意
は大きく異なります。
又滴宝式子平学での命式の判断は、日干と他の通変星の関係を見るだけでは無く
他の夫々の干同志の関係や生尅制洩や反生反尅からも判断いたしますし
何時も通変星の意味を念頭に置き推命判断を行う様に教わっております。
< 一寸面白い話 >
母は辛日生まれ、扶抑用神は忌の印綬(戊)は時干にあります。私が思春期の
頃学校からの帰りが遅くなったり少し気に入らない事を言えば、母は自室の布団
に潜って出て来ませんでしたが、二時間位経つと何事も無かった様にケッロとした
顔で出てきました。引篭もる部屋が扶抑用神の戊印綬ですから、精神的苦労が
あっても其処から出たり入ったりして上手に心休めが出来ますし、自身が引篭もる
事で「今後、そんな態度は許さんよ」と言う警告を発して、人を手品に掛ける道具
として戊を利用する器用さ(知恵)があります。その上印綬ですから周囲の人達から
は助けられ悪者は私の方で「お前の行動が悪いのだから仕方ありません。今後気を
つけなさい」てな事になります。
用神がこの人の基本的考えの心情は「自身の居心地良くしてくれる処で落ち
着きたい」となりますが、例えば良く見せてくれる洗金壬の透干があれば、そちら
に気が向きますから、考え方と落ち着く先は違う事が多々ありますが、それは前記
の様に用神の通変星が根本的考えが原因だからです。それでも陰陽混合の通変星の
透干がなければ一途なタイプで迷いは少ない方です。又、そうした変わった行動は
社会や贔屓にしてくれる目上に対して行えば居心地は、悪くなりますから
取りません。
辛に取っての戊印綬は大きな知恵袋ですから、鉄の原石庚日の戊偏印とは全く
違う出方になります。これは通変星の印綬と偏印の違いからくるものと言えます。
辛日生まれ月令等が効いていれば、戊が強く引篭もったとしても
必ず時期の到来と共に世の中に出ていきます。
この様に通変星は、子平学判断には絶対に欠かせないものです。
子平学・四柱推命の基本 十干の通変星表 - sihoinのブログ
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2023/10/01 )
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