子峰院の子平学・四柱推命 ( 丙 and 年賀状じまい )

神峰干支体象詩 丙火詩曰の三行と四行の詩です

「原文 : 洪光不獨窺千里 巨魄遍八荒

意味 : あふれるような光は、はるか遠い所でも照らそうとしますし

巨大なその精神は、どんな荒れた所でも満遍なくゆきとどけようとし

ます。

新訳 滴天髄 (丙) 7・8行、終わりの文です。

和読み : 虎馬犬の郷に甲が来れば焚滅す。

意味 : もし命式に寅午戌の三合の地支がそろっている様な時は

丙が強くなりすぎて命式がかわいている状態ですから、甲も乙も

枯れとなります。」

滴天髄の、様々訳本や註釈本の焚滅の焚が成となっているものも

ありますが意味は変わらないそうです。

干支体象詩の丙詩日では、「丙は太陽のよなもで、公明正大なものの

たとえとして、人の踏むべき大道の手本」とも、申しております。

しかし、滴天髄の丙では、林や森を例えて公平を欠く事があるとも申して

おります。公平を欠く例としては森林だけでは無いのはご承知の通りで

す。どんなに強い丙であっても他の干から影響を受ける事はしばしばあ

る事も否めません。

しかし、気の流れは常に丙から「他の干←丙→他の干」である事は忘れて

はならないと推命経験から感じております。則ち一方的です。

又強い丙は命式を燥にします。燥の命式は程度にもよりますが、弱い水が

側干や還流で他の干に影響を与え、その干は潤いの恩恵を受ける事になります。

命式のどの干がより恩恵を受けるのかを見極めた方が良いでしょう。

水はその干への奉仕になりますし、水の吸収率は良くなります。

反対に水は丙との関係も含め非常に弱ります。

こうしたサイクルが、その命式に取って有利か不利かは、命式次第と言えます。

例えば喜の土に甲や乙が枯木や芝である事は有利ですが、土が燥土になり

易い懸念もあります。

当然の事ですが、こうした命式のサイクルは常に意識しておいた方

が良いと考えます。

   

< 年賀状じまい >

昨年は、秋から暮れにかけて今まで無く多くの年賀状じまいの連絡を

いただきました。働き盛り、多い時は夫婦合わせて毎年200枚以上の

年賀状を書いた覚えがあります。

鑑定依頼人数の少ない割には、この仕事が縁で年賀状の交換が始

まった人はかなりの人数でいました。

今回は、年賀状じまいの葉書を頂いた中の一人の老婦人の話です。

 彼女とは子供との事で知り合いになりましたが、子平学も一緒に暫く

勉強をした仲ですと言っても、彼女は「夫は、飲む・打つ・買うの

三拍子揃っていたけど人生ってなんとかなるものよ。」と言って、2・3か月

で子平の勉強をリタイヤしました。

しかし、血液型がRHマイナスの娘さんの事は心配だったらしく、その後

息子さんを含め四人の家族全員の鑑定依頼を受けました。その後、夫々

の事情で電車を使わなければ逢えない距離になり、年賀状が唯一の

連絡方法になってしましました。

毎年の年賀状には、夫婦でスキーに行ったり、ハーフマラソンに参加するた

めに外国行った時の写真が、ご家族の近況の知らせを添えて送ってくれま

した。

あれは、子供に手が掛からなくなった頃の年賀状だったと記憶しています。

「私!夜間高校に行く事にしました」

その後の数年間は、毎年夜間高校での話が続いていました。

学校でパソコン習い始めて絵をかいたからと、葉書に乗せてくれました。

夜間高校では、給食があり、菓子パンや缶飲料でしたか?

軽い食べ物が出て、それが又美味しいと

ある年の年賀状には「夜間高校は通常4年で卒業だけど、2年の留年を

許され、学生生活が面白すぎて留年するために通学日数を工夫して、

留年の願いが叶いました」と、私にとっては短文であっても面白く彼女の

年賀状を毎年心待ちにしていました。特に入学を決めて卒業する迄の

数年の年賀状は、本当に愉快な思いをさせて頂きました。

彼女の話を仲間に話せば「それじゃ彼女、高校へ行ってないだね」

私は、そんな事を考えた事がありませんでしたが、そう言われればそうだと

思いました。娘さんのお稽古の発表会にはドレスをサッと作りますし、会話

も豊富で特にご主人さんは国立大学卒業で大手の企業の役職でしたから

思いつかなかったことでした。新築高層マンションの二戸をサッと購入

この様な仕事をしながら愚かな考えですが、こうした彼女の生活から中卒

と言うイメージが沸いてきませんでした。

一年に一度きりの年賀状ですが、直に会えなくてもこうして楽しい思い出

が作れるものだと、改めて懐かしく思っています。

ご近所の方とも数人年賀状交換をしています。

昨年は年賀状じまいの傾向でしたし、年齢を考慮に私から口火を切っても

良いかなと思い声掛けしましたが、ある方は「仕事ついでだし私は億劫

じゃないよ。淋しくなるじゃないの、今まで通り続けよう」と言ってくれました。

残りの数人も「最近、正月月の数十日は家に引きこもり、近くと言っても互いに

顔を合わすには二月の始め頃やん だから止めんとこ」と言って、誰にも止め

る事に賛同頂けませんでした。

今年も少なくはなりましたが、数十人に年賀状を書く事になりそうです。

いと、楽しいくもあり、億劫でもある年賀状!

年明け重なる嬉しさを、心待ちに・・・・

こんな感じでしょうか?

年賀状じまいの上記彼女とは、その後電話連絡で再会致しました。

< 彼女の年賀状 >

年賀用じまいのお知らせ

平素のご無沙汰をお詫び申し上げます

私事で大変恐縮ですが年賀状でのご挨拶は

時代の移り変わりを感じるところもあり

今後控えさせていただく事に致しました

非礼を深くお詫び致しますとともに

今後も変わらぬお付き合いの程をお願い申し上げます

今後も変わらぬお付き合いの程・・・・と書いてくれて、淋しさは救われました。

再会の時に

夜間高校に行った理由と幼友達の彼と結婚に至るまでのロマンチック話を

たっぷり伺いました。それは、後日に・・・

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

                        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                       「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2025/06/01)

 

子峰院へのお問い合わせはこちら

     ↓   

子峰院ホームページ

http://t.co/XRxE0QDoby 

子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

http://sihoin.web.fc2.com/shihei9.html