子峰院 和珞の鑑定例No77

子平学 四柱推命 運命学

 ツイートより、「日干・比肩が喜で強い内格の場合は児財官の合計との

差が少なく、日干・比肩がやや強く喜の場合。落ちつきあって平和的 

しっかりしている。他人との比較を気にする。」と書きました。

内格で日干や比肩が強く喜の命式を、沢山のノートから探すと

見つけられず難儀しました。やっと探し出したのがこの命式、

日干以外に比肩はありませんが、印綬の透干があり内格、

日干庚は2支を持ち強いと言えると考えました。

※〇弱いとは、1干0支程度。 〇普通とは、1干1支程度 〇強いとは、

1干2支以上を強さの目安にしますが、命式の他の干との比較では

上記の様に言い切れない事は多くあります。 

 

< 命式・男性・春生まれ > 現在54歳

時 日 月 年     干合・冲・支合なし  季節は3月春生まれ

殺 比 印 財     庚1干午戌2支 (3)

丙ィ庚キ 己キ 乙ィ    己1干戌1支 (2)

戌△午ィ卯ィ巳△    乙1(令)卯1支 (2,5)

戊 丁 乙ィ丙     丙1干巳午戌3支 (4)

 

  A日干印5 対 B財殺6,5   

用神取法は扶抑法(内格)  格名は、内格偏官(殺)格

乙は月令と同気 乙は陰干で1,5倍の強さになる。

病の干=乙  病の地支=卯・午 

毒の干は運の甲=月干喜の己を合去して 年干は乙(忌財)は日干と強化の干合で

忌財乙は3倍の強さとなる。     A弱く喜 B強く忌

Aとは、日干を強めるグループで、日干・比肩・劫財・敗財偏印(倒食)・印綬

Bとは、日干を弱めるグループで、食神・傷官・正官・偏財・正官・偏官

 

< 命式は >

水気無く 己土と乙草は燥土と芝の関係 しかし乙は卯の根を持ち己より

やや強い。庚と丙の関係は 2支を持つ庚は弱くは無いが、より強い丙に尅され

鈍ら、己土は燥土で庚金をあまり生じず。己土は良い役目としては

期待できない要素がありますが、己庚・己乙は数字的に生尅の関係のため

干関係の基本で見ました。

 

< 性格 >

〇日干は喜で、2支の根をもち色んな事に動じず落ち着いた人。

強い丙(偏官)に暖められた庚は鈍らで角が無く穏か、情があって優しい 

人当たりは良く人気は得られ易い。又己の印に生じられ、要領が良い

〇庚と乙は、離れているが月令も乙 財欲は庚で乙(忌財)を切って儲けるが

心情で財縁は深く、日干もある程度の強さがあり乙との差は少なく

稼ぐ力があって、人扱いが上手く指導力の才能がある。

〇乙(正財)と丙(偏官)の関係は、年干と時干と離れているが 丙は太陽で

輝きは年干まで届き見返りを求めるが、乙は芝草、水気無く食傷の

上手な表現は乏しく思う様な見返りがえ得られ難くストレスの原因となる。

営業には詰めの甘さが伺え、忌運では安価な仕事を押し付けられる可能性。

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< 大運 >

 94  84   74 64 54 44 34 24 14 4

〇 〇 △ 〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇

己 庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊   →(年干)己庚辛壬癸

印 比 敗 食 傷 才 財 殺 官 倒   ←大運の通変星

巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅   →(年干)甲乙丙丁戊

△ ✓ 〇 △ 〇 〇 △ 〇 〇 ✓

    午 巳 卯 卯 巳 午       ←冲・支合する命式の地支

 

 < 大運は >

この方は、家族と親族の一族経営の企業主。若い頃より負債(忌の乙財)を

抱えた父親から責任を任せられていました。

34歳の乙運の時期に、自宅新築費用と事業資金の為の多額の借財で20年間程

苦しむが「最近わずか良い兆しが見える気がしてきたが、

この苦しい時期を本当に抜け切るのは何時なのかを知りたい」と

昨年53歳の時の相談でした。乙運は日干庚と強化の干合で、

乙(忌財)は三倍 月令は乙その1,5倍4,5がプラスされ 

月支は卯で乙は蔦ように絡みつく忌財運の始まりでした。

〇19歳は、喜の日干を強めた丑運で結婚。

〇39歳からの亥運は年支巳を冲で無害ですが、年運は甲乙丙丁と続きます。

酷い忌運の間の大運は、例え喜運であっても年運を見る必要があります。

〇44歳からの甲(偏財)運は、月干喜の己を合去、年干乙は、日干庚の側干となり

強化の干合乙は三倍に、一生懸命やっても何事も裏目

仕事量は半減大変な時期となり、甲運は生涯で一番苦しい時期の可能性。

〇49歳からの戌運は、病の地支卯を支合で無作用にして良い時期のはずが、

乙~甲運の後遺症と年運の甲乙丙丁の連続で、

厳しい状況が続いたと思われます。

年運喜の戊運になってやっと喪が明ける兆しを見たのでしょう。

〇今年からは54歳、大運での癸(傷官)運は、癸0支は丙に尅され調候的には

酷くは無いが、癸は喜の庚を僅か錆びにし忌運、

目先が利かない調候で迷いの時期の可能性。

〇59歳からの酉運は、病の地支卯を冲で無作用にし徐々に良い兆しとなり、

負債返済の目処が就く頃となるでしょう。

〇64歳壬運は、壬は日干喜の庚を洗金の関係で喜。

しかし春の0支の壬は水溜りの様なもの、強い丙に尅され

己土や春生まれの乙に吸収されてあるかないかわからない様な水溜り 

本当の調候は日干庚が暖かい喜の湿土己(印綬)に生助(土生金)され賢い対応が期待

できる(内容的にはあまり変わりませんが、推命して見ないことには・・)時期。

〇74歳の辛運は、年干の忌丙を合去して喜運のはずですが、

命式はA5 対 B2,5と命式は大きく変動 喜忌変遷となり忌運。

時干の忌丙を合去、偏官を合去、将来性は開けるはずが 日干庚は忌となり

穏かさが減少して・・・調候的には、退きた年齢であるが変われる人が無く、

まとめる為に嫌な事を言わなければならず(自己主張)退けない可能性。

〇79歳の未運は、日支病の午を支合喜運、84歳からの庚運は、

年干乙を合去多少の喜忌変遷があるもののバランスは保たれ喜運。

この十年が人生最高の時期で後継者も育ち、努力は報われ、

事業も順調に行くと推定。後継者問題もこの頃には解決され、

この時期の後半には順調に引継ぎされる事でしょ

う。年齢的に考え後継者はお孫さんの可能性があります。

時支戌は日干と丙を支え、以前と同じ状況で前進 経営は続くでしょう。

※元亨利貞と大運の絡みでの推命は、自転車操業ながら事業は継続。

〇89歳の午運は、丙を強め水気に無い命式は年齢を考慮すれば、

健康に問題が生じてもおかしくはない時期と推命しました。

 

< 滴宝式五気観法から >

金3   木3 

   土2

水0   火4

強い精神力にくらべ体力は弱く、木金は数字的に同じでも金は鈍ら、

春生まれの草花は金に巻き付く蔓。火水の関係は完全に水は火に暗尅、

しかし命式で直接の尅は無く日頃は酷い健康被害は考えられませんが、

時期的な考慮は必要となります。弱点を意識する

だけで時期的な健康被害は軽減できそうです。命式は庚丙巳戌を源流・還流で

年支から日干へ そして時支へ帰宿、忌丙の地位を引き摺っての人生 

大運もそれと流れは同じで、この方に代われる人は無く生涯現役で、

特に健康には留意の必要がありそうです。仕事は目配り気配りの監督、

教育そして営業と才能を生かしての事業経営を優先し 

きつい現場作業などは他の人に任せ、極力避け健康維持に努めるべきと考えます。

 

( 子平学・四柱推命の基本 )

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( 子峰院 占い人・和珞 2019/08/06)

 

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