子峰院の子平学・四柱推命 ( 鑑定例148 乙←壬 )

 暮れも押し迫って参りました。今年の最後にもう一度ブログを認めようと思

いましたがネタ切れ傾向、よって今回も平岡滴宝著・子平学 四柱推命法深書

から選びました。

 

乙←壬の関係から 深書より

 「この時乙は浮草と考えますから、乙の状態は壬次第と言えるでしょう。

中略・・・もし戊がありますと漂浮の程度は随分違ってきます。中略・・・」

乙と壬の関係では五例の命式で説明がされております。その中から一例を取り

上げてみました。今回は女性で鑑定例を書きます。

 

<命式・女性>

時 日 月 年     月令-乙 季節-春

殺   傷 殺     干合・冲・支合無し

戊 壬 乙 戊     壬1干3支(局) (

申 辰 卯 子     乙1(令)干2支 (3,5

庚 戊 乙 癸     戊2干1支 (

       A5 対 B6,5   内格 傷官格 

   Aグループが弱く喜 Bが強く忌となります。

   申子-元機  卯-病

 

< 命式と性格 >

 夫々の天干には、数支の通根あり、特に日干と扶抑用神の乙には通根地支が

多い。戊殺は乙壬に制され弱り勝ち。

乙傷は春、月令に旺じられ通根は卯辰と強い。壬は会局と強いが戊乙に制され

いる。

壬と戊では戊は逆尅、壬の方が強い。上記の関係からの命式判断です。

 

外柔人あたりは柔らで内剛、反発心は強くても腹が座り度胸も良く、何事も顔色

に出ず、口数は少なく大人しい。自由嗜好で考えるより行動が先、乙は浮いたり

戊に根を張ったりと思いついた行動性で 自制心は弱く自己中心型、人の意見を

聞き入れる事は少ない。乙傷官は財に繋がらず芸術家肌、経済観念は弱く採算

度外視。異性嗜好、結婚願望あって経済的に困れば伴侶が助けてくれる。

自尊心強く「伴侶に助けられる」と言えば、普段は大人しくっても怒るでしょう。

「あの人は私の邪魔ばかりする」と言い兼ねませんから伝えない方が宜しいかと

思います。

精神力、体力共にあり命式は酷い尅関係ありませんから健康には恵

まれるでしょう。体質的には火気無く金気少なく弱点は其の辺りです。

運に作用されます。

 

< 大運 >

91 81   71 61 51 41   31   21   11 01

✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇 ✓

乙 丙  戊 己  辛 壬 癸 甲       ←(年運)己庚辛壬癸

傷 才 傷 殺 官 倒 印 比 敗 食

巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅      ←(年運)甲乙丙乙戊 

✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇 〇 〇 ✓ ✓

申 子     辰 辰     子 申      ←冲・支合する命中の地支

 

 < 大運は >

〇1~9才、甲は忌の食神運 寅は元機の申を冲で抜き勉学への影響

そして友達関係に要注意。

〇癸運は、壬を強め喜運。熱中できる何かを見つける筈ですから、親御さんが

協力を惜しまなければ必ず進歩が望めます。

〇丑運16才~20才は、年支元機の子と支合、母親の環境変化

母親とは行動を共にする可能性。

〇印の喜運は、比較的自由で思い通りの仕事が出来る時期は人気を

得られ満足の行く時期です。収入も期待できます。

辰を冲・支合する戌酉運は、喜の壬、忌の乙戊を弱らせ割合的には

喜運命式自体は弱る。

〇庚運は、月干乙を冲で無力命式は(A壬5 対 B戊3)と喜忌変遷忌運

イライラが募り突発的で無謀な行動を起こしかねません。自覚次第です。

〇己の忌の官運は、己土は壬水を汚し先ずは判断力の弱りで時間にルーズ

になり遅れの象意が目立ちますし、この道の方ならその他多くの象意が思い浮

かぶと思いますが、私は壬と己の割合と命式の有り様で運象意を分散しています。

又、依頼内容はその方の立ち位置で違いはあるでしょう。

占術に頼りたくなる時期でもあります。

〇戊運忌の編官運は 土の重々の制約過多は、家庭の事情特に伴侶の事で

苦労が忍ばれ、自由嗜好のご本人に取っては辛抱の一言に尽きます。

精神面では酷い疲れの予想です。

〇戊運の次の申運は、元機運ですから苦労は報われる時期となるでしょう。

休息時期になります。

〇丁運は、化木運 運の丁は乙に、日干壬は甲に変化大きな変動があり、

71才からの変動は心身共に疲れを伴い、もしかしたら体調に大きな負担

がかかるかも知れません。

〇丙運は忌の乙を大きく育て忌運、無根ではありますが辰があって春生まれ

湿土の戊の湿を軽減で丈夫にしますから喜の壬にとっては堪える時期となり

そうです。

〇午巳運は、元機の子や申を無作用にしますから良くありません。体力の衰え

です。

(子平学・四柱推命の豆知識)

 この命は日干強く、編官は日干よりやや弱くなっていますから干関係

からも目上の方を軽視しがちです。その上に(子卯)無礼の刑がありますから他人か

ら見ると生意気に映る事がありますので、言葉遣いや礼儀に注意するだけで

他人からの引き立が期待できます。一寸した心がけで人生は変わってきます。

知らない自身に気付くと言った点では、占術は自身で勉強するのが一番だと

思います。

                     

 

< 最後に >

 上記では「経済的には伴侶のお世話になる」と書きまいたが、大運の壮年期

は喜運の印が多くあり、自身でそこそこ稼げるでしょうから経済面で負担をかけ

る事はあまり無いでしょう。それよりも晩年の制約の方が気になります。結果

生涯では御本人が伴侶のお世話をする事の方が多くなりそうです。

この様な方には結婚はお勧めしませんが、結婚願望があり若い頃にはチャンスの

時期も多くありますし、何より健康ですから結婚は避けられないのでは無いか

と推測します。人生とはとかく上手く行かないものです。

只、時支の喜の申が光っています。必ず賢い子供さんを授かる事でしょう。

時支の光は稀ですがおられ、間違いなくご本人に取って期待に応えられ

る子供さんとの出会いがあります。その場合は蔵干の通変星でも

その凡が見る事が可能です。

 

今回が今年最後のブログとなりました。

閲覧頂き有難うございました。時にここまで書いて良(い)いかい?でしたが

気性が激しい人の命を取り上げた時、似た命式を持つ御本人から却って励ま

しと貴重なご意見を頂いた事もありました。只々感謝あるのみです。

お気に召さないご意見もおありかと思いますが、余程でなければ頑固婆は

それを無視!

これからも懲りずに平岡滴宝先生に惚れ込んだ弟子の一人として、この贅沢

な場所で、師の名だけは汚さなぬようにゆっくりと認めて参りたいと思います。

一年間、本当に有難うございました。

どうか良いお年を!ガッツで掴み取りましょう。

来年も懲りずに、よろしくお願い申し上げます。「感謝

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

                         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/12/29)

 

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子峰院の子平学・四柱推命 ( 甲と辛 )

 パソコンが古く色々と障害が発生するようになりましたから買い替えました。

家族に、空っぽ頭のPCに頭脳を入れて貰いましたが、これから私が躾て

いきます。元来メカ音痴ですし人からは「けったいな使い方」と言われ続けて

20年超え、このPCもいずれ「けったいなPC」になる事は間違いなさそうです。

 40年近く前の事、子供や仕事を抱え自宅では書く仕事も少なくは無い私に伴

侶の伯母がへそくりでワープロを買ってくれました。当時のワープロは横に細

長く印刷はワープロ本体で、紙は本体上に挟み横についていいるスクロール

バーを回し少しだけ挟み込んでいたように記憶しています。

印刷した原本をコーピ機で何枚も刷っていました。それからワープロ

どんどん進化して行き、私も使いつぶしてはその後何台か買い替えました。

最後のは現在のノートパソコン程のサイズになっていましたがその時はPC

を買おうかと迷いましたが、使い慣れたワープロにしたのが間違いで

1年もしない内にパソコンを買う事になりました。

 仕事を終え夜のバスに乗ってパソコン教室に通い、帰って伴侶に教室で貰った

プリントを片手に教えましたが、現在ではパソコン操作能力は彼の方が断然上

です。今回のPCは新品を購入しましたから多分一生ものになりそうです。

又酷使!きっと苦労を掛けます。おっと!話が長くなってしまいました。

さて、次へと参りましょう。

 

< 甲と辛 >

 甲木と辛金の関係は反尅を言います。本来金は木を尅す関係ですが、甲と辛はそ

の逆、甲木が辛金を尅すと解釈され、その関係も良くはないと嫌われる干関係の一

つになっています。

甲が日干なら辛は正官 辛が日干なら甲は正財になります。

 

 以前日干甲 時干辛の女性の方のお母さまより依頼を頂いた時の事です。

彼女は自死しましたが母親は「遺書がどこにも見当たらないのですが原因は

どの様なことだったのでしょうか」との依頼でした。その時は推命通りを

をお伝えしましたが、後日師である渕宝先生のご意見を伺ってみましたら

「時干が辛なら必ず遺書はありますよ」とアドバイスを頂きお伝えしました。

すると「遺書がみつかりました。

ご相談の前は、日記らしきものやそれに関してのメモ書き等は無いかと

本棚や机の引き出しを必死になって探しても見つかりませんでしたが

整理ダンスの引き出し衣類の下から割に簡単に遺書が見つかりました。」

母親だけが必ず漁るであろう場所からです。「私に余裕が無かったのですね。

まさかの場所から見つかりましたが、いずれ行きつく場所でした。」と

続けて「やはり原因は愛しい人でした。」

 ご両親は場合によっては問題にしようと考えていたのでしょうが、文面は聞いて

いませんが愛おしさが滲み出た内容になっていたのではないでしょうか、

予定していた行動は起こしませんでした。最後に「見つかって本当に良かった

です。」と、連絡を頂きました。

 

 この話の続きに書くのは気が引けますが、甲と辛の対比は甲が木なら辛はアイ

スピックから小刀様な物に例えられますが、木に小刀で印をつける目的意識の

象意としては「傷つける」又は「印を残す」も良いのでは無いでしょうか?

上記の場合は「生きた証を残す」

 

甲辛の逆尅は勿論辛は不利になりますが、推命して行きますとその様な場合

ばかりでは無い事が多々あります。辛は湿っている己土から汚されるのを

特に嫌がります。女性の場合現実問題としては性被害等がありますが、甲は

化土でなければ己を合去しますからこの場合はとても救われます。

又辛の方が不利と上記しましたが、甲に取ってもあまり嬉しいものではありま

せん。甲日の側干辛の場合、甲が弱くても辛へは従順ではなく反発心を生じ

る様です。

 

神峰通考 干支体象詩 辛金詩日、始めの小節では

「辛金珠玉性虚靈」(性はきょれい)と言っていますが、性はきょれいが、どの

様に現れるのか興味深く見てきました。適宝先生は意味を書いた上で「不思議で

色々な出方」と述べておりますが、現実に辛日生まれの方の命式を思い描ながら

お会いすると「性は虚霊」の不思議さは、本当に言い表せない程の不思議さです。

他の通変星の関係では、平均が取れていれば甲の通変星の方が強く出ると

考えて良いでしょう。

 

< 辛を観察 >

「辛金は軟弱」と言い、辛はある種怖がりですから被害を免れる為に怖い相手に対

して色々な態度を示しますが、虚霊を言い他の干とは違った表現法になる事は稀

ではありません。しかし、どちらにしても同じ人間です。「辛日」の方の観察は

他の干日生まれの方の観察にはとても役立ちます。そう言う意味では辛日生まれの

方は最も人間らしい面をお持ちなのかも知れません。

「辛は、軟弱な物ばかりでは無い」それに関しては

又の機会に書きたいと思います。

 

< 子平学・四柱推命の豆知識 >

 命式の地支には、天干への作用をさぼる支合や冲の関係がありますが

支合は仲良しや和合を意味し、冲は喧嘩を意味しますが言葉の雰囲気と

しては、和合は良く喧嘩は悪いと解釈され、この世界でも当然の如く喧嘩を

意味する冲の方が支合より悪いと解釈されがちです。しかし、長年の経験で

は支合の方が怖いと思う事がよくあります。簡単に書けば命式本人に取って

の支合の仲良しは自分以外の人達の事で、自身は蚊帳の外と言う事では無

いでしょうか、一番多い案件としては、日支と時支の支合は伴侶と子供の仲良

しを差し、離婚、子供を引き取った後に子供の強い意思で伴侶の元へ行くのはま

だましな方で、どうしても子供を養育出来なくなり相手側へ引き渡さなければな

らなくなった案件を数例見ましたが、最悪の事があります。

子供と伴侶の意思尊重が重要ですし、

できればその後の運をよく見定めるべきでしょう。

この考え方は、元運の応用です。

子平学は、帰納と演繹を特徴にしていますから、思案を巡らさなければなり

ませんが、原因の究明や解決は比較的容易になります。

それには固定観念より、筋道の理論を多く活かす方が宜しいでしょう。

 


( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳   「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著   「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                     「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/12/16)

 

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子峰院の子平学・四柱推命 (鑑定例147)

今回の命式は、平岡滴宝著 子平学 四柱推命法深書から選びました。

門下仲間では子平学 四柱推命法深書を「四柱推命法深書」とか「深書」と短

縮して呼んでいますから以下では「深書」と書く事にします御了承下さい。

深書の三の章(十天干体象)では、天干甲の説明に始まり 甲―甲、甲→乙

天干体象最終には天干の癸 癸―癸で終わっていますが、夫々の関係性と

数例の命式を表記して詳しく説明されております。

今回の鑑定例はその内から(乙→丁)を選びました。

十干体象での命式は喜忌や大運は具体的には述べていませんが、私共門下

は全て自分で喜忌を出し、師に添削を受けました。

私は、30代は滴宝先生に50代は渕宝先生に、同じ命を二度鑑定書きをいた

しました。

乙→丁では二例の命式の表記があります。この命式を男女にわけ四人分の

勉強用の鑑定例がノートに書いて有りますが、その中から一例をブログにし

ました。

「「深書」(乙→丁)より

この場合の乙は、枯れていれば柴 、水分を持っていれば草花、0支の場合

は柴に準じます。」

 

(命式・女性)

食   比 傷    月令-丁  季節-夏  子未-害 丑未-冲

丁 乙 乙 丙    乙2干1支(3)

丑 未 未 子    丙丁2干(令)1支(5,5)

己 己 丁 癸      A3 対 B5,5  身弱

             格名-内格傷官格

深書より、「乙は乾草で、丙のために枯となっています。丁への洩気が激しく

身弱に追討ちがかかっています。」

 

<命式は>

夏生まれ丙丁強く、未だけを根に持つ乙は枯れ芝。命中に年支子は唯一

の水支で情を見せます。つまり命式に冷と潤いを与えます。神峰干支体象詩

は言います。「月支の子は、水の占魁」と、月支では有りませんが「水支の中

で最も大いなるもの」と ですから枯れの命に子が有るのと無いのとでは大き

な違いがでます。なので」を調候用神にいたしました。命中の子と未は有情

の害に当り(害も悪い事ばかりでは有りません)ます。又子は月支未にも湿を

与え「あ~良いですね」と、つい声が出ます。

 

<大運>  〇=喜   ✓=忌  △=現状維持

99 89 79 69 59 49 39 29 19 9

〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 △ △ 

乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 甲    →(年干)乙丙丁戊己       

比 食 傷 財 才 官 殺 印 倒 劫

酉 戌 亥 子   卯 辰 巳     →(年干)庚辛壬癸

✓ ✓ 〇 〇 △ ✓ 〇 〇 ✓ ✓

 

<大運は> 

甲運は、喜の劫財ですが丁を強め無謀に走り兼ねません。

午運は、子未は害ですから子は無事、しかし未丑の冲を解きやはり

全ての地支が何がしかザワつきますから充分な推命が必要な時期

なります。

癸の偏印運本来は喜運、しかし忌の丙には負け加えて子が通根

癸と丁は激、気分は落ち着かず、転居等の可能性もあります。

59才巳運は、忌の火(食傷)を強め遊興でお金を使い過ぎ金欠の恐れあり。

壬運丁を合去。〇辛運は丙を合去。〇辰運乙を強め水支でもあり

乙は非常に元気になる。29才から44才の15年間は割と良く

理解力や決断力が優れ、人からの信頼を集める時期となるでしょう。

卯運は、乙を強めますが丁への洩気を考えますと闇雲的活発な行動となり

他人からは行く先の柵を外される様な調候、しかし喜運事無きを得る。

49才~54才庚(偏官)運は、月干乙を合去忌運 日干乙は丁への洩気を

増し身弱傾向は進むが日干乙と強化するよりましで、感情感覚の弱りは無頓着

で何事にも意欲を無くすが自覚の無さに救われる可能性。

50才以降天干は土を強め、次に火を強め忌運が続きます。

又、年支子は、40才からは徐々に力を落とし始め60才以降には発揮し

ないと言われ間違えば火の禍は「老女厄ずく」になり兼ねませんが、60以降

の地支運は亥子丑運が巡ります。子は未丑の冲を解き水支3支になりますから

火の厄は逃れそうです。

己・戊の忌財運は、厄ずくで無い事から却って尅そうとして気力は活発

になる可能性。

79・89の丙丁運は、年運でも火運が巡りますことから乙の弱りは顕著になる

上、火の禍よる病・出火などにも気をつけたいものです。

40才以降は、子の弱まりと火の強さから全ての十干に暗に影響を及

ぼしますから特に60才以降の健康管理には充分な配慮が必要になります。

 

<良い時期>

命式は身弱、丙丁が合去になる時期や木水が強よまる時期が良くなりそう

ですが、癸は丁と激甲乙は洩気で丁を間接的に強めますから、慎重な推命

が必要になります。木は地支が湿木(燃え難い)となる運と丙丁合去の時期が

一番良くなりそうです。

                  

<性格>

比肩2干の競争心日干乙は側干丁に弱められ、月干比肩(競争心)側干丙

によって40才頃までは逆生、敗北を感じ易い。

丙傷官は拘り強く人見知り。

体力より精神力勝り、加えて子午の害や丑未の冲等によっての神経病みは

所謂突発性癇癪の可能性、自覚で改善の余地は充分に有ります。

形影的には極普通の方です。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

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( 子峰院 占い人・和珞 2023/12/02 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命 (身旺・身弱と内格・外格)

 「身弱」の意味を、気が弱い或いはやる力が無い等と捉えている方がおら

れるかと思いますが

 平岡滴宝式子平学では、先ず命式の判断方法として採用してしています。

 

日干を強めるグループA(印綬・偏印・日干・劫財・敗財)の合計の強さと

日干を弱めるグループB(傷官・食神・正財・偏財・正官・偏官)の合計の

 

強さを比べて日干を強めるグループAが強ければ身旺、弱ければ身弱として

います。

基本内格で身弱であればAグループは喜、Bグループは忌となります。

身旺ならその反対、勿論内格身弱なら日干は喜 身旺なら日干は忌

対人関係での評価の良さはどちらに軍配が上がるかを推命して見て下さい。

押しは、どちらかと言えば身旺の方が強く自身に有利な命式になる可能性は

有りますが、身弱の命式であっても日干類が1干2支や2干1支では弱いとは

言えません。

命式によってはAとBの差が1~2位であれば運の巡りではバランスが傾き

喜忌変遷が起る事も有りまして、その場合身弱から身旺に、身旺から身弱に

変わりますから、問題が生じる運であればその原因を探る情報にもなります。

 

外格専旺法では、従旺(日干の方が強い)や従強(印星の方が強い)は、勿論

身旺になり

 

Bの外格、従児格や従財格そして従官(殺)格は身弱になります

よく「多財身弱」と言われていますが、従財格がこの多財身弱にあたり富家の

貧人」等とあまり良い意味で解釈されなのが現実では無いでしょうか?

しかし、「郡劫財奪」の命と比べれば多財身弱の命の素晴らしさは一目瞭然

では無いかと思います。幼友達のお父さんは「多財身弱」でしたが地元の

醤油会社の会計から筆頭番頭を何十年も勤め惜しまれながら七十歳

過ぎて退職しました。

この様に「多財身弱」と言われる命式には得意の分野がありますが、同じ道で

内格や従旺・従強であっても得意とする方はおられるかも知れませんが、やは

信用性での軍配は「多財身弱」の方に上がりそうです。人が出来ない、いえ

他の方が出来て多財身弱の方が出来ない事が大きな信頼に繫がると言う

ことです。何かなぞなぞのようですが他に言い様が見当りません。

又、群劫財奪の命も決して悪いとばかりは言えません。

道は幾通りも有ります

 

子平学・四柱推命は、こうした一言で人を「十把一絡げ」にするよりは、

夫々の長・短所を知った上で、むしろ其処からはみ出した個性を活かす

方法を教えてくれている様に感じております。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著   「改訂版 あなたの運命のすべて」

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                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

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子峰院の子平学・四柱推命 (鑑定例146)

 30年以上前の依頼からです。

ご健在であれば百歳間近の御歳かと思いますが、郵送での依頼は「老後に

趣味を計画立てておりますが上手く行くでしょか?」との事でしたが、趣味の

内容につきましては具体的な内容を書いておりませんでしたから鑑定書には、

全ての通変星が揃って夫々が適当な強さを持っています事から視点を

定め難い事を伝えて、命式と大運を照らし合わせて幾つかの可能勢で

書きました。

 以後年賀を数回と、その5年後には健康と10年の年運を詳しく教えて欲しい

との依頼を受けております。

この方はさる会社で人材育成の仕事をしていましたが、最初の依頼の頃には

重役の席に就いていました。当時の定年は55歳位だったと記憶にありますが

重役ですから定年は有りません。しかし大運からは身を引く時期をお考えだった

筈です。

 

< 命式・男性 >

時 日 月 年     月令-乙 季節- 春

倒   財 官     冲・支合・干合無し

辛 癸 丙 戊     癸1干2支(3)     

酉 未 辰 辰     辛1干1支(2)    

辛 己 乙 戊     丙1干1支(2)     

            戊1干3支(4)

A5 対 B6  用神取法-扶抑法  格名-内格、正官格

 

< 命式は >

Bが強く忌 Aは喜になります。AとBの比較では身弱

〇季節は春、日干の癸は基本静かですが辰2支の根を持ち丙にあおられて觔斗

雲の様な雲 辰2支は自刑 癸は身弱となっていますが弱からず

2支の根は決して精神不安を起こしません。

〇辛の偏印(倒食)は、専支酉の根を持っている。

〇丙の正財、春の太陽1干1支はほど良い強さ。

〇戊の正官、3支の根を持ち強い。

〇戊は山、癸は雲、離れていますが癸は戊に引き寄せられる。

〇月令乙は、食神忌だが天干に同気なく静かに表現、月令乙食神は理解力と

憧れ側支の辰未はそれを同調、又仲間の様なもの(年月日支の人間関係)。

未-忌の干2干を支え  酉-喜の印星に通根元機

 

< 上記の通変星・干関係・通根の地支・力量からの性格 >

癸(日干)-物静かで芯の強い人。

戊(正官)-上下の感覚が比較的厳しく、上司に従い易い面と自制心。 

辛(偏印)-神経が細かく気配りや人の気持ちを理解相手の気持ちになって

考えられる。計画的・緻密性・企画力に優れている。

丙(正財)-上記の性格から、面倒見良く適切な統率力がある。

丙財と日干癸の強さとバランスから、生涯財縁は深い方で、たとえ経済的に

困った時でも何とかなる。

〇天干全ては陰陽混合無く、月令含め五気揃い生真面目で気難しい、

威厳的に見られるが地位的には相応しい

〇又、月令の乙は、静かなサービス精神で適度な上手が言え人からの賛同

が得やすく、格名正官格の出世欲にはプラスに働くでしょう。

〇辰2支自刑と偏印の質から、頭の中では物事を先へ先へと考える面が

伺える(苦労人)。

全ての強さと関係から、上司からの要求に卒がなく答えられる力があり、

財・官・印の三貴の命に静かなサービス精神が光っていますから、

地位向上に対してはプラスに働きます。

 

< 大運 >

98 88 78 68 58 48 38 28 18 8

✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 〇 ✓ ✓ ✓ 

丙 乙 甲  壬 辛 庚 己 戊 丁

財 食 傷 比 劫 倒 印 殺 官 才

寅 丑 子 亥   申 未 午 巳

✓ 〇 〇 〇 △ △ 〇 ✓ 〇 ✓ 

  未     辰 辰     未     ←冲合する命式の地支 

                                                                                         

   < 大運は  >

幼少・青年期とも運には恵まれていませんが、旺年期の運と良さと午運

病の未を無作用は力を発揮でき、親御さんの理解力もあって確りと将来

への基盤を作られたと推測

〇38~47才庚・申運は、喜の辛を強め喜運

身近な上司からは良いアドバイスを頂きながらも成果を出すのには試行錯誤

時間を要し苦労の末の良い成果は満足が出来るでしょう。

〇48~52才辛運は、月干丙を合去すれば年干戊(正官)は日干癸と強化の干合

をして三倍の強さとなりAとBのバランスは変わり有りませんが、社内の

風あたりは厳しいものがあります。しかし説得力の持味で何とか乗り切り

結果は良好ですが苦労の時期でもあります。

〇53~57才酉と63~67戌運は、戊と癸に通根の辰を無作用にして△ですが、

自刑の辰を抜き、落ち着いて物事に当る事ができ精神的には楽な時期。

〇58~62才壬運は、癸を強め喜運ですが癸は劫財への奉仕壬を強め戊を

制する。上司の退きか上下関係の変更は申し分の無い時期、思いは必ず

焦げられる筈です。

〇68~72才癸運は、年干戊を合去喜忌変遷で忌運。

命式は身旺となります。

環境の変化は退社、会社生活の唯我独尊が抜け切らず伴侶との折り合いで

苦労。経済的には伴侶に仕切られて趣味の為の勉学費の工面に苦労の

可能性。

〇78才~甲運(傷官)と88才~の乙運(食神)は月令と辰未の根を持ち忌の戊を尅す

が、甲は辛を逆尅し乙は辛から尅され気働きが忙しく精神的に疲れる時期となる。

〇73才~亥運と83才~子運夫々の五年間は癸を1強め喜運。

忌の丙を弱め財的な恩恵、93才~丑運は病の未を無力にして喜運。

亥子運と同様。

2回目の依頼では月運まで気にしておられました。私のこれまでの経験から

この方の「趣味」は、財テクでは無いかと思われます。

それでしたらこの亥子丑運は利益を上げた可能性は充分にあります。

〇98才~丙運は、喜の時干晩年の辛を合去忌運。

〇103才~寅運は丙を強め、喜の癸辛を弱め健康に支障が起きる時期となり

ます。

元機の酉を抜く、卯辰運が大運百年の間に巡らない事も良しです。

健康面も心配されてました。晩年は辛の弱りが出るでしょう。

癸は辰に2支に支えられ差ほどでは無いと思います。

ご本人は「俺は、ようやったな」と言える程満足を感じられる生涯でしょう。

素晴らしいです。                     

                   

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

            「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/11/08 )

 

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子峰院の子平学・四柱推命 ( 埋金 )

 季節変わりを向かえ衣替えやカーテン変え等の家事で忙しい一日を終えよ

うとした時間帯、何時もの散歩が億劫に感じましたが夜空見たさと家族に

「星空は綺麗やぞ~」の言葉に誘われて夜道へと足を進めました。

今時の夜の7時過ぎの夜空は、飛行機のラッシュアワーで、東西南北で飛行機

が右往左往と行き来、星がどれやら見分け難くなっていました。ただ金星

だけがドヤ顔で光っていましたが、その日の夜更けの12時頃夜空を見上げ

れば綺麗な星空を見る事ができました。こんなに綺麗なら星の名前なんて

「どうでもいいじゃん!」 

願い事など考える間もなく、流れ星が尾を引いてスゥーと流れて行きました。

さて、ここいらで子平学・四柱推命のお話と参りましょう。

 

先日Ⅹのポスト(Twitterでは、

「庚金弱く土強ければ「埋金」をいいますが 根を持つ甲木があれば土を尅し

埋金の禍を軽減できますが、丁火があれば甲とタッグで土を強めます。

その場合火と甲との通変星の意味での禍深しとなります。 又夫々の干が運で

合去となる場合状況はコロコロと変動がおこります。」と、書きました。

 

土と金は通常生の(土生金-土は金を生じ強める)を言いますが、土が強く

金が酷く弱い場合は埋金となって金は弱りその良さを発揮できなくなります。

庚金と書いていますが、辛金の場合もありです。

(※土生金か埋金になるかは土と金の割合に注意

そうした命式に通根の地支に支えられた甲木があって土を尅す状態であれば、

埋金の禍を救う事ができます。本来弱い金は強い木を嫌いますが埋金の命では

金は強い木に頼ります。

この場合日干が金であれば、土は印星にあたり内格なら「忌の印星格」、

外格なら「従強格」になります。

〇忌の印星格なら母慈滅子型になりますが、その象意から駄目出しでは無く

良いメッセージが効果的になるでしょう。

〇外格従強格の場合も、忌運には忌の印星的な性格な出方となってその

見返りからは対人関係に影を落とす可能性があります。この場合も自覚が

あれば苦労の軽減は可能でしょう。

上記二つの命式は、土を尅す木があれば救われます。忌の印星格では

木は喜になります。

従強格の場合、財星忌の木が疵となっても悪い象意ばかりでは有りません。

しかし、

こうした命式でも、天干の並び方は重要ですし、干関係(庚・辛・戊・己)そして

象意は絶対無視できるものでは有りません。

有効な並び方につきましては、平岡滴宝訳、新訳滴天髄 順反論には詳しく

書いております。お持ちの方はお目を通してみて下さい。

又、君臣論では、「この考えも使える」

通隔論では、「木が無根でも、丁運に出合わなければ役立たずでは無い場合も

あり得る」とか思ってしまいました。

 

 日干金が埋金の命では、木財に助けられますが、丁火運では木は

丁に従い間接的に土を生じ裏切られる場合が有りますが、木が湿木であれば

丁火を疎くし却って助けられますし通変星財の意味も確りしたものになり

ます。この場合の推命は慎重を期したいものです

こうした推命は、対人関係や体質の変化そして時間の経過、出合い、別れ

等々を見る事ができます。

出合いは、対人関係ばかりでは無く仕事や環境等の出合いでもあります。

この様に、子平学・四柱推命帰納と演繹ですが、特に演繹を慎重に行え

ば良いアドバイスが思いつくはずですし、そうした演繹は行くべき帰納

方向を定めてくれる筈です。

 ↓      (秋はブタクサでしょう!)

        

こうした考えは、何も滴天髄の理論だけでは有りません。

徐大升氏は、「金賴土生,土多金埋」や「金能剋木,木堅金缺」とも

仰ってしますし

(金は生じてくれる土に頼るが、土が多ければ金は埋まる)

 (金は木を剋すが、木が堅ければ(強ければ)金の鉾先を欠かす)

 

韋千里氏も 「埋金,土多易埋,喜木制土,忌火助土」と、仰っています。

での喜忌は後出しで、

( 埋金の命、土が多ければ(金)埋まりやすく 、土を制していれば木は喜、

土を助けて(生じて)いれば火は忌 )と、訳してみました。

 

神峰張楠氏は 干支体象詩 庚金詩日 では

「戊己干支重遇土 不逢冲破即埋蔵」と仰っています。

 

私の浅学では、このぐらいですが他にも同じ様な事を述べられている

先人方は少なくない筈です。

忌の印星格の評判は良くありませんが、

税理士や薬剤師の資格を持ち、人様に信頼されバリバリと社会活動を

送られているお二方を存じています。やはりよく推すべきでしょう。

 

金の状態は、土生金、埋金 の他 洗金、沈金、汚金、湿金汚金、等々が

あります。興味をそそられるのには「金水清水」なるものがありますが

「金多ければ、水却って濁る」等と難しくもあります。

 

十天干の内、「木は唯一の生物なので他の干からの影響は大きい」と言われ

ますが、経験上庚辛の金はそれ以上に他の天干地支の影響を受け易い

と感じています。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

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( 子峰院 占い人・和珞 2023/10/25 )

 

 

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子峰院の子平学・四柱推命( 鑑定例・家庭内暴力 )

家庭内暴力」等と聞こえは良く有りませんし、耳や目を背けたくなる事

案ですが、私の場合この様な事柄から耳も目も背ける訳には行きません。

何故ならこの様な案件での依頼も少なく有りませんし、関係の無い事案でも

人生の流れから知る必要が有る場合もあります。又暴力は仕掛ける側であって

不本意ながらの場合長年苦しんでいる方がおられます。

私共は精神カウンセラーの様な専門家では有りませんが、一歩踏み込めない

原因がそこにある場合は(意識する事で、先の人生が多少でも良くなる効果

の期待を込めながら)支障の無い範囲でお尋ねしています。

 

この方の場合も思う事が有りまして、確認の為に訪ねてみました。

「失礼ですけど中学生の頃、家族の誰かを虐めた覚えがありますか」と、

あ~と思い出すようにして答えてくれました。「母親と弟には可哀想な事をして

しまって、大人になって平謝りでした。」と、頭を搔き搔き話してくれました。

< 命式・男性 >

時 日 月 年     干合・支合・冲無し

殺   官 才     月令-卯 季節-春

丙 庚 丁 甲     庚1干1支 (2)

戌 寅 卯 午     甲1干(令)2支 (5)

戊 甲       丙丁2干3支 (5)      

 

A2 対 B10 (身弱) 用神取法-専旺法  格名-外格、従官格

  喜の干・支=甲・丁・丙・午・卯・寅  △=戌

  忌の干=庚 

 

< 命式は >

 水気は全く無く 甲は月令に旺じられ燥木の甲は丁によく従い強い丁を

より強め、日干庚金は、両側から強い火に攻められ弱っています。

日干2に対し官財は10、身弱の外格、専旺用神は強い丁が側干の甲に尚

強められている事から丁(正官)とし、格名は外格・従官格としました。

よって忌の干は日干の庚 忌の地支は有りません。Bの従格としては疵が

少ない命式になります。

戌は庚を支えていますが火の丙丁と還流どちらかと言えば火尅金の働きが

有りますが庚を支えている為△としました。

木火が強く気ばかりが焦り、金は弱く尅され水気は無く体力はそれに対して

追いついていけないタイプですが、命式のままですと庚金は火に素直に従う

事が出来ますし、丁の力量からは頭の良い人です。

 

<  大運  >

90 80 70 60 50 40  30 20 10 0

〇 ✓ 〇 〇 ✓  ✓ ✓ ✓ ✓

丁 丙 乙 甲 癸 甲 辛 庚 己 戊

官 殺 財 才 傷 食 敗 比 印 倒

丑 子 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰

✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 △ 〇

  午 寅 卯 卯 寅 午     戌

 

< 大運は >

☆金を弱める時期は喜運 強める時期は忌運

☆木や火を強める時期は喜運 弱める時期は忌運

☆40才~の壬運は、化木運壬は甲に月干丁は乙に変化 乙は強化

 

〇生まれた時から忌の印星(戊)運は、甲木は燥木で戊印を尅す力が有り

ませんし、なにより幼少期本人はそれを意識する時期ではありません。

〇辰運は、火と金を支える戌を無力にしますが割合的には外格を強め喜運。

〇己運は、年干喜財を無力にしA2対B5は内格になり破格は忌運となり、

親元の喜財の変動は、父親は祖父母から独立するが仕事は安定せず経済的

な苦労が続く、本人は同居の祖父母の家を家族共々離れて転校、経済的な引

け目と学校に馴染めず苦しむ、巳運は火と金を強め破格傾向は巳運へと尾を

引きます。十年間の内数度、母親と弟に八つ当たりがあったそうです。

虐めをしかける側としてはよく身旺の人が取り沙汰されますが、

 

平岡滴宝先生は、著書である「子平廣論」で、

低年層におけるコンプレックスは、命式の身弱内向性だけで論じること

は無理です。人格形成が未熟な時代ですからよく命式を推さねばなり

ません。虐めを仕掛けること事態もコンプレックスの現れです。」と仰って

います。

 

自制心の強い人ですから行動の後には後悔、其の気持ちは何時までも

忘れ得ぬ思いとして心中深く止まり苦しんだのでは無いかと思います。

40才の化木運に養子として迎えられ結婚をしていますが、長続きせず

数年で離婚をしています。「その後が知りたい。」との依頼でした。

この頃は、財テクで稼いだそうです。

離婚の原因は聞いていますが書けません。

ただ、外格Bの従格の場合どうしてもここぞと言う時の押しが効かない

場合があります。外格の場合、滴宝先生は「ある種の挑戦」と申しております。

この命の化木運は、運の甲は月令に旺じられ、乙に化し強化・月令と

2の強さの日干庚に対して、財星は異状に強まっています。

此処まで書けば、象意も結婚相手がこの方に取ってどのような人なのか想像

がつくかも知れません?。

〇癸運は、無根霧の様な物で強い火が癸を尅しますから大した事があり

ません。用神は格名の丁ですが、運の癸に対しては丙が対処します。

加えて申・酉・戌・亥・子と上記の様に命中の1支を無力にするだけ

で変格を起こしませんからこれらの時期も大した事は有りません。

〇甲・乙運は、喜財を強め喜運。

〇丙運は二丙となり忌運。

 

晩年は、火気が強まり甲乙も丁を強めますから、水気が全くない命式と

しては早い時期からの健康管理には勤めて欲しいものです。

上記でも、体力の弱さを書きましたが、それが原因で無理をしない仕事

の選択と、自身が指図する立場よりも、指図を受けての仕事の方が向いて

いる事等もお話させて頂きましたが、よく心得ている様でした。

「再確認」の言葉を頂きました。

現在では、弟さんの事業を手伝っております。

この世界では用神重視ですが、その使い方には具体的な説明を

受ける必要があります。私は一応気には止めていますが、巡る運の干支に

対しての仕事は用神以外の天干or地支にさせる方が有効的な時が多々有り

アドバイスは有効的な干の通変星で、地支ならその暗蔵の通変星等でさせて

頂いていますが、命式と運次第で色々と使い分けています。

イジメを受ける側としては、よく身弱を言われますが、身旺の方の依頼

も沢山承っております。

大運はあまり良いとは言えませんが、進行具合は人生の底から徐々に

良くなっていますから、大運の流れとしては悪くはありません。

           

< 子平学・四柱推命の豆知識 >

 子平学の大運は、五年運無いし十年運で見ます。加えて年運でも見ますが

五年ないし十年の期間は長いものです。ですから安定して吉運OR凶運と

言う事は略(ほぼ)有りません。

吉中凶を含む」「好事、魔多し」等と言われ、こうした現象は年運以外

でも起ります。それを知るには夫々の干関係や天干の力量と巡る運も同様に

その現象はを推して見て行くことになります。現象的には起り易い時期や

外格(専旺格)等も割合的には多いかと思います。

じっくりと命式と大運を照合して行く必要があります。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                      「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/10/12 )

 

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