子峰院の子平学・四柱推命 (鑑定例147)

今回の命式は、平岡滴宝著 子平学 四柱推命法深書から選びました。

門下仲間では子平学 四柱推命法深書を「四柱推命法深書」とか「深書」と短

縮して呼んでいますから以下では「深書」と書く事にします御了承下さい。

深書の三の章(十天干体象)では、天干甲の説明に始まり 甲―甲、甲→乙

天干体象最終には天干の癸 癸―癸で終わっていますが、夫々の関係性と

数例の命式を表記して詳しく説明されております。

今回の鑑定例はその内から(乙→丁)を選びました。

十干体象での命式は喜忌や大運は具体的には述べていませんが、私共門下

は全て自分で喜忌を出し、師に添削を受けました。

私は、30代は滴宝先生に50代は渕宝先生に、同じ命を二度鑑定書きをいた

しました。

乙→丁では二例の命式の表記があります。この命式を男女にわけ四人分の

勉強用の鑑定例がノートに書いて有りますが、その中から一例をブログにし

ました。

「「深書」(乙→丁)より

この場合の乙は、枯れていれば柴 、水分を持っていれば草花、0支の場合

は柴に準じます。」

 

(命式・女性)

食   比 傷    月令-丁  季節-夏  子未-害 丑未-冲

丁 乙 乙 丙    乙2干1支(3)

丑 未 未 子    丙丁2干(令)1支(5,5)

己 己 丁 癸      A3 対 B5,5  身弱

             格名-内格傷官格

深書より、「乙は乾草で、丙のために枯となっています。丁への洩気が激しく

身弱に追討ちがかかっています。」

 

<命式は>

夏生まれ丙丁強く、未だけを根に持つ乙は枯れ芝。命中に年支子は唯一

の水支で情を見せます。つまり命式に冷と潤いを与えます。神峰干支体象詩

は言います。「月支の子は、水の占魁」と、月支では有りませんが「水支の中

で最も大いなるもの」と ですから枯れの命に子が有るのと無いのとでは大き

な違いがでます。なので」を調候用神にいたしました。命中の子と未は有情

の害に当り(害も悪い事ばかりでは有りません)ます。又子は月支未にも湿を

与え「あ~良いですね」と、つい声が出ます。

 

<大運>  〇=喜   ✓=忌  △=現状維持

99 89 79 69 59 49 39 29 19 9

〇 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 〇 〇 △ △ 

乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 甲    →(年干)乙丙丁戊己       

比 食 傷 財 才 官 殺 印 倒 劫

酉 戌 亥 子   卯 辰 巳     →(年干)庚辛壬癸

✓ ✓ 〇 〇 △ ✓ 〇 〇 ✓ ✓

 

<大運は> 

甲運は、喜の劫財ですが丁を強め無謀に走り兼ねません。

午運は、子未は害ですから子は無事、しかし未丑の冲を解きやはり

全ての地支が何がしかザワつきますから充分な推命が必要な時期

なります。

癸の偏印運本来は喜運、しかし忌の丙には負け加えて子が通根

癸と丁は激、気分は落ち着かず、転居等の可能性もあります。

59才巳運は、忌の火(食傷)を強め遊興でお金を使い過ぎ金欠の恐れあり。

壬運丁を合去。〇辛運は丙を合去。〇辰運乙を強め水支でもあり

乙は非常に元気になる。29才から44才の15年間は割と良く

理解力や決断力が優れ、人からの信頼を集める時期となるでしょう。

卯運は、乙を強めますが丁への洩気を考えますと闇雲的活発な行動となり

他人からは行く先の柵を外される様な調候、しかし喜運事無きを得る。

49才~54才庚(偏官)運は、月干乙を合去忌運 日干乙は丁への洩気を

増し身弱傾向は進むが日干乙と強化するよりましで、感情感覚の弱りは無頓着

で何事にも意欲を無くすが自覚の無さに救われる可能性。

50才以降天干は土を強め、次に火を強め忌運が続きます。

又、年支子は、40才からは徐々に力を落とし始め60才以降には発揮し

ないと言われ間違えば火の禍は「老女厄ずく」になり兼ねませんが、60以降

の地支運は亥子丑運が巡ります。子は未丑の冲を解き水支3支になりますから

火の厄は逃れそうです。

己・戊の忌財運は、厄ずくで無い事から却って尅そうとして気力は活発

になる可能性。

79・89の丙丁運は、年運でも火運が巡りますことから乙の弱りは顕著になる

上、火の禍よる病・出火などにも気をつけたいものです。

40才以降は、子の弱まりと火の強さから全ての十干に暗に影響を及

ぼしますから特に60才以降の健康管理には充分な配慮が必要になります。

 

<良い時期>

命式は身弱、丙丁が合去になる時期や木水が強よまる時期が良くなりそう

ですが、癸は丁と激甲乙は洩気で丁を間接的に強めますから、慎重な推命

が必要になります。木は地支が湿木(燃え難い)となる運と丙丁合去の時期が

一番良くなりそうです。

                  

<性格>

比肩2干の競争心日干乙は側干丁に弱められ、月干比肩(競争心)側干丙

によって40才頃までは逆生、敗北を感じ易い。

丙傷官は拘り強く人見知り。

体力より精神力勝り、加えて子午の害や丑未の冲等によっての神経病みは

所謂突発性癇癪の可能性、自覚で改善の余地は充分に有ります。

形影的には極普通の方です。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

        「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/12/02 )

 

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